「艦娘グラフティ」(第4部)<電チャンと一緒> 作:しろっこ
「ええっ!私ぃ?」
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「艦娘グラフティ」(みほちん第4部)
第42話<事件なのです?>
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<<早朝:事件なのです?>>
「さて、着替えるのじゃ」
そう言いながら利根さんが振り返って、歩き出そうとしたときに、事件が起きたのです。
「あ!」
……と叫ぶや否や、利根さんが布団の上に倒れこんだのです。
「大丈夫なのですか?」
とっさの事で、私も変な言葉になってしまいましたが……駆け寄って、利根さんの様子を確認したのです。ああ、良かった!幸い、ケガは無さそうなのです。
ところが利根さん自身も、不思議そうな顔をしていたのです。
「これはいったい、どうしたことじゃ?」
そのとき、霞ちゃんが何かに気付いたような顔をしたのです。
「もしかして……」
それを見ていた利根さんも、何かに気付いたようなのです。そして二人で顔を見合わせて、こう言ったのです。
『二日酔い?』
利根さんは、布団の上に座ったまま、頭をかいて言います。
「参ったのう~焼酎じゃから、多めに呑んでも大丈夫だと甘く見て居ったのじゃ」
霞ちゃんも応えます。
「そういえばアタシもさっき着替えるとき、ちょっとふら付いて……寝起きだからと思って余り気にかけなかったんだけど」
島風ちゃんが聞きます。
「なぁ~に?二日酔いって」
利根さんが目を細めて、ボサボサの頭で答えたのです。
「お主、自慢の脚力で試してみたら良いのじゃ」
「……?」
島風ちゃんは不思議そうな顔をしながら立ち上がって、その場で180度ターンをしたのです。
「オウっ!」
そう言いながら、島風ちゃんは布団の上に倒れます。
その下に居た連装砲ちゃんたちが、慌てて逃げ回りますが、転んだり、お互いにぶつかったりしていたのです。あれ?
「連装砲ちゃんたちも、ちょっと変なのです」
私が言うと、利根さんが言います。
「ああ、吾輩が何台か呑ませた」
「ちょっとぉ~、アタシの連装砲ちゃんに勝手なことしないでよ~」
島風ちゃんが脹れているのですが、後の祭りなのです。
<<早朝:事件なのです?>>
「仕方ないのう~、鎮守府に帰ったら、吾輩が代表して大淀殿には謝るのじゃ」
意外に責任を感じて、しおれている利根さんなのです。
そのとき、腕を組んで私たちのやり取りを見ていた霞ちゃんが言ったのです。
「ちょっと待って……鎮守府に帰ってからって……そもそもアタシたち、このままで帰れるの?」
「ええ?そりゃ~お主が運転して……あり?」
そこまで言って、利根さんは叫んだのです。
「そうじゃ!飲酒運転……じゃない!軍用車の運転は誰がするのじゃ?」
霞ちゃんは、呆れながらも、ちょっとうつむいて言いました。
「アンタだけのせいじゃないわ。今日のことを考えないで、お酒を飲んだ私にも責任は、あるわよ」
霞ちゃんも、ちょっと落ち込んでいるようなのです。でも島風ちゃんは、リボンをつけながら言います。
「アタシ、無実だもんね~」
「あんたに聞いちゃ居ないわよ!」
霞ちゃん、ちょっとご機嫌斜めです。
「じゃが、どうする?誰かに来てもらうか?」
利根さんが言いますが、霞ちゃんは首を振ります。
「そんな……二日酔いだけでも恥ずかしいのに、さらに恥の上塗りをするわけ?」
『……』
考え込む二人の視線が、突然私のほうを向いたのです。
「ええっ!私ぃ?」
思わず、自分の顔を指差してしまったのです。でもそれって、軍用車を運転するのは……
霞ちゃんは腕を組んで言います。
「あんた、確か大型免許持ってたわよね」
「えっと、持ってはいるのですけど、持っているだけなのです」
私は弱々しく答えたのですが、霞ちゃんは、”してやったり”と言う顔なのです。
「持っていれば十分よ。鎮守府だって、ここから、直ぐだから大丈夫だって!さぁ、これで心配はなくなったわ。早く着替えましょ!」
霞ちゃん、急に上機嫌になったのです。
でも、私は落ち込んだのです。
「軍用車の、運転?」
サーっと、血の気が引くような感覚になったのです。
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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも遅々と整備中~(^_^;)
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「みほちん」とは「美保鎮守府」の略称です。
「みほちん第4部」=「みほちんシリーズ4」です。