「艦娘グラフティ」(第4部)<電チャンと一緒>   作:しろっこ

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私たちは朝食を頂くのです。そのとき、TVニュースでは盛んにブルネイの演習のことを報道しているのです。


第43話<朝食と報道>

「面目ないのじゃ」

 

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「艦娘グラフティ」(みほちん第4部)

 第43話<朝食と報道>

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<<提督の実家:朝食>>

 

7時前には全員着替えて洗面も済ませ、お母様に挨拶をします。

『おはようございます』

 

お母様は、既に台所で朝食を準備されて早起きなのです。エプロンをつけながら振り返って、仰いました。

「ああ、おはよう。よぅ寝られたか?」

 

『はい』

 

「直ぐパンが焼けぇし、ご飯もあぁわ。好きな物、言い」

(直ぐにパンが焼けるし、ご飯もあるよ。好きなものを言いなさい)

 

私たちは、それぞれパンとご飯を選んで、食卓に着きます。いつもは鎮守府の食堂でセルフサービスなので、何だか申し訳ない気持ちです。私は思わず言ったのです。

「お母様、お手伝いしましょうか?」

 

でも、お母様は仰います。

「ええよ、狭いけんな。座っちょくだわ」

(大丈夫、狭いから、座っておいて良いよ)

 

「申し訳ないのです」

 

「あの、お父様は……」

霞ちゃんが聞きます。

 

「ああ、ウチのは、ちょっこう呑みすぎたってなぁ~、今朝は出られん、よろしく言っといてってなぁ」

(主人は飲みすぎて見送り出来ないから、よろしくって言ってたよ)

 

「そうなのですか?」

私は、申し訳ないような気持ちになったのです。でもお母様は仰いました。

 

「心配せんで、えぇけん。あれでなぁ、喜んじょ~だけん、ええだわ」

(心配しなくて良いよ。あれで喜んでいるんだから、良いんだよ)

 

お母様のその言葉を聞いて、ちょっと安心したのです。

 

<<提督の実家:TV報道>>

 

朝食を食べている間、テレビニュースでは、盛んにブルネイの報道をしているのです。何だか、司令たちが参加している演習が、ものすごく注目されて来ているのです。

 

「ブルネイの演習が、急に注目されて居るようじゃな」

利根さんが言いました。

 

「多分、シナの影響ね。ハッキリとは報道されていないけど、ブルネイは以前から仮想敵国をシナに設定しているのよ」

霞ちゃんは、妙に詳しいのです。

 

私は良く分からないので聞いてみたのです。

「どういうことなのですか?」

 

「この演習が発表されてから、シナがたびたび、わが国へも演習の抗議してきているのよ」

 

「そうなのですか?」

 

「意識して居ないと分からないわよね。日本政府は基本的にシナの抗議は相手にしないけど、海軍省としては、現実的に、そうもいかないわ。美保鎮守府の司令部にも最近、何度もシナに注意する指示の暗号電文が着ているのよ」

 

「知らなかったのです」

 

「利根は知ってたの?」

島風ちゃんが突っ込んだのです。

 

「うーん」

利根さんは、生返事をしているのです。

 

霞ちゃんはちょっとムッとして言いました。

「旗艦クラスの艦娘には、班長から指示されているはずよ。私たちの敵は、一つではなくなる可能性もあると言うのに、しょうがないわね~」

 

「面目ないのじゃ」

利根さんは、ちょっと小さくなっているのです。そんな利根さんも可愛らしいのですが、私にはなぜか霞ちゃんが、昨日よりは穏やかになったような感じがしたのです。やっぱり提督の実家に来て一晩、みんなと一緒に過ごしたことで、心の距離が近くなったのでしょうか?

 

そんな私たちを見て、お母様もニコニコして居られるのです。その雰囲気は、どこか司令に良く似ていたのです。

こういう雰囲気って、良いな~と思ったのです。やっぱり司令は、今までに来た人たちとは違うのです。私も、頑張らなくちゃっ!……て思ったのです。

 

そう、だから軍用車の運転も……頑張るのです。

 




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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも遅々と整備中~(^_^;)
http://www13.plala.or.jp/shosen/
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「みほちん」とは「美保鎮守府」の略称です。
「みほちん第4部」=「みほちんシリーズ4」です。
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