「艦娘グラフティ」(第4部)<電チャンと一緒>   作:しろっこ

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新しく着任してきた艦娘は、なぜか二人なのです。私と霞ちゃんは困ってしまうのです。


第47話<信じられない>

「ひゃ、秋雲!ちょっと~」

 

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「艦娘グラフティ」(みほちん第4部)

 第47話<信じられない>

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<<境港駅:信じられない>>

 

「ど、どういうことなの?」

信じられない事態に、霞ちゃんも頭を抱えているのです。

 

「あ……」

霞ちゃんは、取り敢えず大淀さんに連絡を取ろうと思ったのでしょう。無線連絡をしようとしているのですが、もう二人は、車の直ぐ傍までやってきました。

 

霞ちゃんは、車を降りながら私にも指示するのです。

「電ちゃん、お願い、あの二人に応対して頂戴!私は大淀さんに確認するから」

 

「は、はいなのです」

とっさの事で私も慌てて、また変な日本語になりました。でも、もう二人は、お互いの声が聞えるところまで来ているのです。私も車の後ろで無線連絡をしている霞ちゃんを見ながら、慌てて運転台から降りたのです。

 

「は、初めまして!」

私は、慌てて二人に声をかけました。二人は同じような軍服なのです。同型艦なのでしょうか?その二人の軍服も今までの美保鎮守府では、見たことがないものでした。二人は敬礼をして…………言いました。

 

「横須賀から来ました、巻雲ですぅ~」

メガネをかけた巻雲さんは、なぜか袖がブガブカなのです。

 

「同じく横須賀から秋雲さんです、よろしく!」

後から挨拶してくれた秋雲さんが先に手を伸ばして私と握手してくれました。巻雲さんは、その秋雲さんに促されて、ブカブカの袖で私と握手してくれました。

 

秋雲さんは、キョロキョロしながら言います。

「へえ~、噂には聞いていたけど、ここは山があって、いろいろ絵になるなあ~」

 

【挿絵表示】

 

何だか秋雲さんってテンションが高いのです。何となく私と巻雲さんで、圧倒されているのです。

 

「ねえねえ、鬼太郎ロードって、どこ?ここ?」

秋雲さん、止まりません。

 

「は、はひ?」

 

「ほら、何だかブロンズ像が並んでいるってところ!」

 

「あ、あの……この直ぐそばなのです」

 

「へぇ~……、ねえ、ちょっと見てきてもいいかな?どこ?そこ?」

 

「そこのロータリーから、左手のほう、アーケードとかある方向に……」

 

「ありがとね!巻雲、荷物とか、よろしく!」

そう言うなり、秋雲さんはスケッチブックを片手に、大通りのほうへ向かうのです。

 

「ひゃ、秋雲!ちょっと~」

巻雲さんは慌てて手を振るのですが、袖がブカブカなので大変と言うよりは、ちょっと可笑しいのです。

 

「ちょっと、お待ちなさい!」

 

<<境港駅:静止と制止>>

 

私たちの背後から、大きな声が……霞ちゃんなのです。さっきから頭が痛いと言っていたのに、あんなに大きな声を出して大丈夫なのですか?でも私たちが振り返ると案の定、霞ちゃんは頭を抱えて、ちょっと下を向いて静止しているのです。大変そうなのです。

 

でも呼吸を整えて、霞ちゃんは顔を上げました。

「大淀さん……いえ、うちの司令部に確認したわ。とりあえず二人とも、すぐに車に乗って、鎮守府へいらっしゃい」

 

さすがに霞ちゃんの剣幕に、秋雲さんも、足を止めて観念しているようなのです。”ちぇ”っと言いながら、引き返してきました。

 

「さて」

そう言いながら霞ちゃんは、車内を見ています。

 

「さすがに二人乗るのは無理ね。予想外に荷物もあるようだし」

巻雲さんは、ほとんど荷物はないのですが、秋雲さんは、けっこう荷物が多いのです。

 

「何持って来たのか知らないけど、まぁ仕方ないわ」

そういうと霞ちゃん、また無線で連絡です。

 

「……はい、霞です。これから着任の二人を乗せて帰りますが定員オーバーになるので、私と利根はバスで戻ります。……はい。そうです。……はい。よろしくお願いします」

てきぱきと連絡をした後、霞ちゃんは言いました。

 

「取りあえず二人は、このまま車に乗って。私と利根は、降りてバスで戻るから」

ええ?それは……でも、霞ちゃんは続けます。

 

「あなたがバスで来たのだし、私たちも、ちゃんと戻れるから大丈夫よ。それに島風と連装砲は、バスだと大変でしょ。良いの。これは公務だから、気は遣わないで」

頭が痛むのか、ちょっと顔をしかめながら、確認するように霞ちゃんは私に説明するのです。何だか、申し訳ないのです。

 

でも、秋雲さんは悪びれもせず、スケッチブックを片手に乗り込もうと、車内を覗き込みます。

「あれ?どこに座るの~」

 

この様子に、さすがの霞ちゃんも再び怒りを爆発させかけたのですが……頭が痛むのか、ちょっと停止しているのです。可愛そうなので、私が代わりに声をかけたのです。

「あの、今から席を空けるのです。ちょっと待ってください」

 

「あ、そ」

秋雲さん、何だか軽いのです。もう一人の巻雲さんは、ちょっとオロオロしているのですが、やっぱり袖がブカブカだと、妙に可笑しいのです。

 

「あの……利根さん、島風ちゃん」

私は後部座席の二人に声をかけます。でも、なかなか起きません。

 

「あの……」

私が苦戦していると、秋雲さんが何かを持ってきたのです。

 

「そういう時は、これだよ!」

 




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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも遅々と整備中~(^_^;)
http://www13.plala.or.jp/shosen/
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「みほちん」とは「美保鎮守府」の略称です。
「みほちん第4部」=「みほちんシリーズ4」です。
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