「艦娘グラフティ」(第4部)<電チャンと一緒>   作:しろっこ

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司令の母親という方に出会って、私よりも利根さんのほうが慌てているのははぜでしょうか?



第5話<母上と信頼>

「お母様に、信頼されたのじゃ・・・」

 

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「艦娘グラフティ」(みほちん第4部)

 第5話<母上と信頼>

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<<土産物コーナー:母上殿>>

 

利根さんは私の顔を覗き込むようにして、少し周りを気にしながら小声で言いました。

「この方はな、司令のお母様なのじゃ」

 

「え~~~!お母様?」

 

「しぃ~~~!」

大声で驚いた私を、利根さんは制しました。

 

「静かにせんか!・・・ったく!いいか?軍の関係者、特に司令のような御方は、あまり世間に素性を知られてはマズいのじゃ。お主のように隊の事を世間でベラベラ喋るものではない」

それを聞いて思わず口を塞いでしまった私なのです。

 

でも利根さんはそれ以上、怒りませんでした。チョッと呆れたような、でも少し優しい笑顔になりました。

「無理もないのぉ。純粋培養みたいな箱入り娘じゃからな、お主は・・・」

 

「純粋培養みたいな、箱入り娘?」

私には、わけが分からないのです。

 

「そうか!どことなくクソ真面目なところは日向に似とるな。お主は」

 

「はひ?」

混乱する私を無視して、利根さんは"司令のお母様"という方に、軽く敬礼をしました。

 

「ご迷惑をおかけした。我々は退散するが故、お母様にあっても健やかに・・・」

 

そこまで言いかけた利根さんに、司令のお母様は言いました。

「事情は分かったけンなぁ。利根さんに、そっちの娘さんは・・・何ていうだ?」

 

私は自分のことを呼ばれたとわかったので答えました。

「電と書いて、イナズマと呼びます」

そういいながら、私は改めて頭を下げました。

 

「そげか~、勇ましい名前に似合わず、かわいいな」

お母様は私に・・・というより、独り言のように言いました。

 

「はぁ?」

それでも私は何となく褒められたような気がして、急に恥ずかしくなって顔が赤くなりました。

 

お母様は続けます。

「ウチは、まだ仕事があぁけんな。今は、あンたらの相手が出来ンが。もし今日、時間があるなら家に寄るかや?」

 

「・・・!」

気のせいでしょうか?利根さんの表情が一瞬、変わったのです・・・何となく弛んだようにも見えたのです。

 

「それはそのぉ~、あり難いご好意で。せっかくじゃから断るのも失礼じゃ~、そうじゃのォ~電?」

 

「はぁ?」

いきなり振られても分からないのです。でも、ご自宅に呼ばれていることは分かるのです。そして戦場ではない陸の上で眉間にしわを寄せて悩んでいる利根さんを、私は初めてみるのです。

 

「分かり申した。司令代理の許可を得た上で、お返事いたします。母上殿は何時までこちらに居られますか?」

なんだか急に全身キラキラしている利根さんは違う人のようなのです。もしかしたら、さっきの悩んでいる格好は"芝居"だったのでしょうか?

 

お母様は応えます。

「今日は昼の3時まで仕事だけン。その頃に聞かせてや・・・そうだ」

 

何かに気付いた、お母様はメモにサラサラと書き込んでいます。

「アンタは信頼できるけンなぁ、電話番号渡しちょくわ(渡しておくよ)。鬼太郎ロード(水木しげるロード)とか行くが?(行くのだろう?)わざわざ、ここに寄ってもらうのは悪いけン。3時以降なら家におるけンなぁ。その頃に来るか来ないか、電話ごせやい(下さい)」

 

「はは!」

利根さんは、お母様からメモを貰った後すぐに売店の前で敬礼をします。軍のことは伏せろと言いながら利根さんだって、やたらと軍隊式なのです。

 

「(水木しげる)ロードも妖怪が居るだけだがなぁ~。まぁ、楽しんで来ないや(来なさい)」

お母様は、笑顔で手を振ってくれました。

 

また敬礼をした利根さん。でも、その表情は、なぜか嬉しそうなのです。そして私たちは並んで、その建物から外へ出ました。外はムッとしています。でも利根さんは、すっごく上機嫌です。なぜなのでしょうか?

 

「お母様に、信頼されたのじゃ・・・」

利根さんは、そんなことを呟いていました。"信頼"されると、そんなに嬉しいものなのですか?よく分からないのです。

 




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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも遅々と整備中~(^_^;)
http://www13.plala.or.jp/shosen/
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「みほちん」とは「美保鎮守府」の略称です。
「みほちん第4部」=「みほちんシリーズ4」です。
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