「艦娘グラフティ」(第4部)<電チャンと一緒> 作:しろっこ
「脱走したんだよね、秋雲は」
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「艦娘グラフティ」(みほちん第4部)
第54話<脱走兵>
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<<ゆにたん:買物>>
島風ちゃんは、あちこち走り回るような勢いで買い物をしていますし秋雲さんと巻雲さんは、二人で一つの買物カゴを持って、仲良くパンコーナーで選んでいます。
私はどうしましょう?今日は、ちょっと暑いですしジュースでも買っておきましょうか?でも、私の側に島風ちゃんの連装砲ちゃんがずっと付いてきているので、この子にもお菓子くらい買ってあげましょうか?
私がジュースを買った後で、お菓子コーナーに立ち寄ると、何となく連装砲ちゃんが、お菓子を欲しそうな感じだったので、どれが欲しいか選ばせて上げました。飛び上がって喜んでいる様子は、とても可愛らしいなと思ったのです。
結局、私がレジを通って、お店を出るまでこの連装砲ちゃんはずっと私と一緒でした。ペットではないので、お店の人も特に何も言いませんでした。
境港は、島風ちゃんとか、他の艦娘たちも結構、休暇には出歩いているようなのです。だから、何となく街の人たちも、”艦娘慣れ”しているような感じです。
これは新しい発見なのです。実は今まで、ちょっと不安だったのです。艦娘っていうだけで、変な目で見られないかな~って。でも、こんな感じなら私も今度の休暇には安心して境港の街へ、出掛けてみようかなと思ったのです。
特に集合時間を決めたわけではありませんでしたが、だいたい皆が同じ時間に、買物を終わって車に戻ってきました。
「皆、乗ったね~、じゃあ出発!」
秋雲さんは、本当に運転が上手なのです。ちょっぴりうらやましいのです。
<<県道:脱走兵>>
「何だか、田舎暮らしも良いねえ~、お店も閑散としているし、家も車も人も少なくて、山も野原もあって、ホント良いなあ~」
巻雲さんが、嬉しそうに言います。え~っと、それって褒め言葉なのでしょうか?
「そうだねえ~。秋雲さんも、こういうところに着任できたらなあ~」
そう言った秋雲さんは、私が目を丸くして硬直している姿に気付いて”あっ”というような表情をしました。
私は、すかさず聞いちゃいました。
「秋雲さん……それって……」
ちょっと硬直していた秋雲さんは、すぐに観念したような顔をしました。
「やっぱり、誤魔化せないよねえ~。そうなんだ、秋雲さんは今回、正式に着任の指令を受けたわけじゃないんだ」
「どういうことですか?」
私には理解できないことなのです。
「何って言うのかなあ~」
何となく言い難そうに、よそ見をしている秋雲さんです。
でも、巻雲さんが続けます。
「脱走したんだよね、秋雲は」
『え!』
思わず私と島風ちゃん、それに連装砲ちゃんたちも硬直したのです。
「やだなあ~、巻雲ぉ。表現がストレートすぎるよ」
重大な内容なのに、あっけらかんとしている秋雲さんのギャップがすごすぎるのです。
「へえ~、凄い。それって”脱走兵”ってことじゃん」
島風ちゃんも、驚いたのは最初だけで、直ぐに質問しているのです。でも、その言い方はストレート過ぎるのです。
「そうなんだよね~。だから、もうつるし上げられるのは時間の問題でさ」
ハンドルを握りながら、さらりと言ってのける秋雲さん。脱走は軍隊では犯罪ですから、急にドキドキしてきたのです。でも、目の前に居る秋雲さんは、そんなに悪い人には見えないのです。
何か、深い理由があるのでしょうか?
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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも遅々と整備中~(^_^;)
http://www13.plala.or.jp/shosen/
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「みほちん」とは「美保鎮守府」の略称です。
「みほちん第4部」=「みほちんシリーズ4」です。