「艦娘グラフティ」(第4部)<電チャンと一緒>   作:しろっこ

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始終、上機嫌で歩道を歩く利根の姿に、やや引いてしまう電。そしてさらに大きな計画に電は驚く。



第6話<信頼と問題>

「問題大ありなのです」

 

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「艦娘グラフティ」(みほちん第4部)

 第6話<信頼と問題>

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<<水木しげるロード:歩道>>

 

そして私たちは並んで建物から外へ出ました。外はムッとしています。でもやっぱり利根さんは上機嫌です。なぜなのでしょうか?

 

「信頼されたのじゃ・・・」

利根さんはまた、そう呟いていました。"信頼"されると、そんなに嬉しいものなのですか?

 

「当ったり前じゃ!」

 

「はわわ~」

聞いてたのですね。利根さんは歩道で立ち止まると、私のほうを向いて言いました。

 

「良いか?どんな作戦においても、味方の信頼関係はきわめて重要なのじゃ。それが上官であれば、なおさらじゃ!」

利根さんは、私の目の前に指を突き立てて、左右に振るのです。

 

「はい、それは分かるのです」

でも、そんなに指を近づけないで欲しいのです。めまいがしそうです。すると利根さん今度は腰に手を当てて背筋をすっと伸ばしたのです。

 

「良いか?吾輩は、司令殿のお母様に信頼されたのじゃ」

利根さんは何かに勝ったように、得意そうな笑顔をしているのです。

 

「はぁ・・・」

利根さんは背が高いので、私は自然と上目遣いになってしまいます。

 

「つまり今回吾輩は、なぜかブルネイには同行できなかったのじゃが・・・それは決して吾輩に非があるわけではないことが、これで証明されたのじゃ」

利根さんは、何かを考えるようにアゴに手を当てて、空を見上げながら呟くのです。

 

「はぁ?」

意味が、良く分からないのです。

 

「うーむ、その、なんじゃ」

利根さんは腕を組んで、また眉間にしわを寄せたのです。

 

「吾輩は司令のお母様の信頼を得た。つまり北上や山城とは違って、これは大きな優位性である」

 

「はぁ?」

なにが"ユウイセイ"なのか?・・・やっぱり意味が、良く分からないのです。

 

「じゃから、ブルネイに行けなかった吾輩は決して役立たずではなくって・・・あ~!もう、良いのじゃ!」

利根さんは一人で盛り上がって、一人で呆れて、結局、一人で何かを振り切っているのです。

そんなに勢いよく言われても、私にはやっぱりワカラナイから仕方が無いのです。

 

<<水木しげるロード:信号機>>

 

「それはそうと、お主は今日、どうするつもりじゃ?」

信号機のある交差点で、信号待ちをしているときに、利根さんが聞いてきました。

 

【挿絵表示】

 

「えっと・・・とりあえず水木ロードを見ます」

 

「もう我々が居る、この場所が水木ロードらしいぞ・・・吾輩が聞いて居るのは、その後じゃ」

 

「えっと・・・考えてなかったのです」

そう答えながら私は、また利根さんに"お主は何も考えておらんな!"とかいわれるんじゃないかと、ちょっとビクビクしました。でも利根さんは、意外にニコニコ・・・いえ、ニタニタしているのです。気持ち悪いのです。

 

「ならば決まりじゃな!」

利根さんは何かを決め付けたように言います。

 

私は恐る恐る聞いてみました。

「あの、何が"決まり"なのですか?」

 

「フッフッフ~、司令のご実家訪問じゃ!」

 

「はぁ?」

 

「なんだ、何が"はぁ?"じゃ!お主も、さっきのお母様と吾輩の会話を聞いて居ったじゃろ?・・・ったく」

 

「いえ、それは・・・」

私も同行するとは言っていないはずなのです。いつの間にか、私も随伴するようになってしまったようです。

 

無駄だと思いつつ、私は抵抗をして見ました。

「でも、あの・・・大淀さんが、許可を出されないと・・・」

 

「ああ、それか」

利根さんは、またニタニタ笑っているのです。気持ち悪いのです。

 

「さっき通信して、もう許可は貰ったのじゃ。"利根さんと電ちゃんが一緒なら、大丈夫ですね"じゃと。吾輩はかように司令代理にも信頼されておるのじゃ。がはは~、これで、もう問題ないのじゃ!」

 

問題大ありなのです。

 




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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも遅々と整備中~(^_^;)
http://www13.plala.or.jp/shosen/
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「みほちん」とは「美保鎮守府」の略称です。
「みほちん第4部」=「みほちんシリーズ4」です。
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