「艦娘グラフティ」(第4部)<電チャンと一緒>   作:しろっこ

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利根さんと神社に来ました。ここは神棚の本体だって聞いたことがあるのです。



第9話<境内にて>

「自然に手を合わせたくなったのじゃ」

 

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「艦娘グラフティ」(みほちん第4部)

 第9話<境内にて>

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<<神社:境内>>

 

私たちは、その神社の境内に向かい、鳥居をくぐりました。私は神社は初めてなのです。それほど広くはない境内ですが、なぜかこの中は静かなのです。そして少しヒンヤリするのです。

 

なんだか・・・不思議な空間なのです。

 

そういえば前に、執務室で祥高さんから"この神棚は小さな神社なんですよ"といわれたのを思い出しました。その時は良く分からなかったのですが、いま利根さんと一緒に境内に入ってみると、何となく判るような気がしました。

 

私は思わず呟いてしまいました。

「神社って、不思議な場所ですね」

 

そう言いながら、ふと見ると利根さんが建物の正面で、手を合わせて拝んでいるのに気付きました。

「な・・・」

 

声をかけようとして、思わず口をつぐんでしまいました。なんだか話し掛けてはいけないものを感じたのです。どうしようもないので、私も利根さんを見詰めながら、しばらくジッとしていました。でも、すぐに利根さんは目を開けてこっちを見ました。

「おお、スマンな・・・」

 

「あの・・・それは何をしていたのですか?」

 

「うむ、吾輩にも分からん・・・ただ、なぜかここに来たら、自然に手を合わせたくなったのじゃ。不思議なものじゃのう」

利根さんはいつも身体が自然に反応することが多いのです。でも私もたまに"体が勝手に反応する"ことがありますから、利根さんの気持ちも分かるのです。

 

利根さんは、気を取り直したように境内を見回します。

「確か、ここに深海棲艦が居ったようじゃな。そして・・・」

 

「急に憲兵さんたちに囲まれて、でも日向さんが"仲間だ"って言って、うまく切り抜けたのです」

 

「おお、そうじゃ。お主も良く知って居るの」

 

「その話は第六駆逐隊でも、よく話題になるのです。暁ちゃんが、こういう"手に汗握る"話が大好きなのです」

 

「おお、左様か~。吾輩もあの件(くだり)は、好きじゃのう~。ああいう知恵は、さすが主力戦艦じゃなと感心するのじゃ」

利根さんは腕を組んで、しきりにうなづいているのです。

 

そのとき利根さんは、何かに気付いたようなそぶりを見せました。

私は聞きました。

「どうかしましたか?」

 

「誰か、居るのか?」

そう言いながら利根さんは境内の裏手に回ります。

 

「ナンじゃ?お前らは」

突然、利根さんが裏のほうから大きな声を上げるのです。境内は静かなので、余計に響くのです。ビックリしたのです。

 




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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも遅々と整備中~(^_^;)
http://www13.plala.or.jp/shosen/
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「みほちん」とは「美保鎮守府」の略称です。
「みほちん第4部」=「みほちんシリーズ4」です。
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