「艦娘グラフティ」(第4部)<電チャンと一緒> 作:しろっこ
「自然に手を合わせたくなったのじゃ」
----------------------------
「艦娘グラフティ」(みほちん第4部)
第9話<境内にて>
----------------------------
<<神社:境内>>
私たちは、その神社の境内に向かい、鳥居をくぐりました。私は神社は初めてなのです。それほど広くはない境内ですが、なぜかこの中は静かなのです。そして少しヒンヤリするのです。
なんだか・・・不思議な空間なのです。
そういえば前に、執務室で祥高さんから"この神棚は小さな神社なんですよ"といわれたのを思い出しました。その時は良く分からなかったのですが、いま利根さんと一緒に境内に入ってみると、何となく判るような気がしました。
私は思わず呟いてしまいました。
「神社って、不思議な場所ですね」
そう言いながら、ふと見ると利根さんが建物の正面で、手を合わせて拝んでいるのに気付きました。
「な・・・」
声をかけようとして、思わず口をつぐんでしまいました。なんだか話し掛けてはいけないものを感じたのです。どうしようもないので、私も利根さんを見詰めながら、しばらくジッとしていました。でも、すぐに利根さんは目を開けてこっちを見ました。
「おお、スマンな・・・」
「あの・・・それは何をしていたのですか?」
「うむ、吾輩にも分からん・・・ただ、なぜかここに来たら、自然に手を合わせたくなったのじゃ。不思議なものじゃのう」
利根さんはいつも身体が自然に反応することが多いのです。でも私もたまに"体が勝手に反応する"ことがありますから、利根さんの気持ちも分かるのです。
利根さんは、気を取り直したように境内を見回します。
「確か、ここに深海棲艦が居ったようじゃな。そして・・・」
「急に憲兵さんたちに囲まれて、でも日向さんが"仲間だ"って言って、うまく切り抜けたのです」
「おお、そうじゃ。お主も良く知って居るの」
「その話は第六駆逐隊でも、よく話題になるのです。暁ちゃんが、こういう"手に汗握る"話が大好きなのです」
「おお、左様か~。吾輩もあの件(くだり)は、好きじゃのう~。ああいう知恵は、さすが主力戦艦じゃなと感心するのじゃ」
利根さんは腕を組んで、しきりにうなづいているのです。
そのとき利根さんは、何かに気付いたようなそぶりを見せました。
私は聞きました。
「どうかしましたか?」
「誰か、居るのか?」
そう言いながら利根さんは境内の裏手に回ります。
「ナンじゃ?お前らは」
突然、利根さんが裏のほうから大きな声を上げるのです。境内は静かなので、余計に響くのです。ビックリしたのです。
--------------------------------------
※これは「艦これ」の二次創作です。
---------------------------------------
サイトも遅々と整備中~(^_^;)
http://www13.plala.or.jp/shosen/
---------------------------------------
「みほちん」とは「美保鎮守府」の略称です。
「みほちん第4部」=「みほちんシリーズ4」です。