IS~現れたる神なる刃【凍結中】   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです。今回もまたヤンデレ鈴さん大暴れです、妙にしっくり来るんですよね。実に書きやすいです。それでは今回もどうかよろしくお願いします


第13話

 

 

第13話

 

さて、人間はどうしようもない危機の時、思考を放棄するという今の俺が正しくそうであった…

 

「とうわけで部屋を代わって。一夏を寄越しなさい」

 

「ふ、ふざけるな!!100歩譲って、部屋は代わっても良い。だが何故一夏までお前に渡さなければならないんだ!!」

 

時刻は夜8時、夕食後の楽しみとしてお茶を用意していると。鈴が来てこの状況…鈴と箒の相性が非常に悪いという事が判明したが。今はそれところではない。2人の言い会いをどうやって止めるか?それが最重要課題だった

 

「だから。篠ノ之さんも男と同室なんて嫌でしょ?気を使うしのんびり出来ないし、あたしはその点平気だし、一夏と一緒に入れるし。だ

から部屋を代わってあげるって言ってるの。だから今すぐ出て行きなさい。そして一夏をあたしに寄越しなさい」

 

「こ、断る!何故一夏をお前に渡さなければならないんだ!」

 

もう部屋がどうとかではなく、俺の所有権の話になっている。俺は俺のものです、と言ったらどうなるだろう?

 

「大丈夫よ、あたしも幼馴染だから」

 

「だから!それが何の理由になるというのだ!」

 

このやりとりが何度も続いている。箒は箒で頑固だし、鈴は我が道を行く性格。どう考えても話し合いで解決するとは思えない。というか鈴は既に自分の荷物を持ってきてる気がするんだが?

 

「鈴?」

 

「うん?何一夏?」

 

こちらを見る鈴に

 

「それ、荷物全部か?」

 

「そうよ。一応あんたへのおみあげも持って来てるけど。基本あたしはボストンバッグ1つで何処でも行けるしね」

 

楽しそうに笑う鈴。なんというかフットワークの軽いやつだ、俺も荷物は少ないほうだが、鈴は少なすぎではないだろうか?

 

「まぁその話は後で良いわよね。というわけであたしもここで暮らすから」

 

荷物を部屋に入れようとする鈴に箒が

 

「ふ、ふざけるな!!出て行け、ここは私の部屋だ!」

 

「そう、でも一夏の部屋でもあるでしょ?じゃぁ問題ないじゃんねぇ?」

 

同意を求めるような表情の鈴と俺を睨む箒…俺にどうしろと言うんだ?

 

「俺に話を振らないでくれ」

 

頭が痛い…半分が優しさで出来ている錠剤が今の俺には必要だ。残念な事に手持ちは無いが…

 

「とにかく!部屋は代わらない!!出て行くのはそちらのほうだ!」

 

「所でさ、一夏約束覚えてる?」

 

もう箒との話は終わりと言いたげに話を代える鈴、

 

「む。無視するな!!ええい!こうなったら力づくで」

 

箒が竹刀を取り、振りかぶる

 

「あっ!馬鹿!!」

 

俺が止めるより早く、箒が鋭い腕の振りで竹刀を振り下ろす

 

バシィンッ!!!

 

物凄い音が響いた、俺が思わず

 

「鈴大丈夫か!?」

 

俺がそう尋ねると鈴は

 

「大丈夫に決まってるでしょ?今のあたしは代表候補生なのよ?」

 

鈴の頭に当たっていたと思う一撃は鈴が展開したISによって止められていた…

 

「!」

 

箒が驚いているのが判る。無理もない幾らISの展開速度が速くても、その判断をくだすのは操縦者だ、つまり今の打撃を鈴は完全に見切っていたことになる。鈴が強いのは知っていた。魔王モード(弾命名)状態なら、なんせブラコンモードの全開の千冬姉と互角に戦えるのだから。だが今の鈴は俺の知る鈴よりはるかに強いと一目で判る

 

「っていうかさ、あんたなに考えてるの?竹刀で無防備の人間殴るなんて正気?」

 

「うっ…」

 

鈴の指摘に言葉を詰まらせた箒が竹刀を壁に立てかけると鈴は

 

「ま。いいけどね、あんたの底が知れたしね」

 

鈴はISの展開を解除して、箒から視線を逸らす。まるでもう興味は無いと言いたげな表情だった

 

「え、えーと」

 

気まずい雰囲気が部屋を包み込む、箒は失態引き摺って無言だし、鈴は勝ち誇った表情をしてるし

 

「鈴。約束とか言ってたよな?」

 

「う、うん覚えてるよね?」

 

上目遣いで俺を見る鈴に

 

「おうちゃんと覚えてるぞ。「料理が上達したら毎日あたしの酢豚食べてくれる?」ってやつだろ?」

 

「そう!それ!!ちゃんと覚えてるじゃない!!えらいえらい」

 

鈴が背伸びして俺の頭を撫でようとするがギリギリ届いていない

 

「その話をよ、千冬姉にしたら、ぼこられた挙句、関節を極められてな…痛みと共に心に刻まれてたんだ」

 

そのあまりの激痛にその約束は俺の魂の奥深くに刻まれていた。トラウマと共に

 

「よしよし、ブラコン今だけはあんたに感謝してあげるわ」

 

鈴がうんうんと頷くなか、俺は

 

「んでよ。俺はこう勘違いだと悪いんだが。毎日味噌汁を~って話かな?って千冬姉に話したら。顔を鷲掴みにされてな、「それは違う、お前を毒見役にするつもりだ。だから決して食うな」って言われたんだけどよ。どっちが正しいんだ?」

 

俺としては出来れば前者が良い。だが後者の可能性も捨てきれないのでそう尋ねると鈴は

 

「あ…あのブラコン!!一夏に余計な事を!!」

 

鈴は握り拳を作り怒り心頭と言う様子だった…

 

「あれ?マジで毒見役なのか?」

 

「違うに決まってでしょ!!この馬鹿!!」

 

そう怒鳴る鈴に

 

「んじゃあれか?毎日味噌汁を~って話なのか?」

 

それってあれだよな?プロポーズの1つだったような気が…

 

「それもち、違う!!!」

 

えーどっちなんだよ…毒見役でもなくてプロポーズでもなくて…鈴は俺に何を要求してるのかさっぱり判らない

 

「じゃあ、どっちなんだ?教えてくれよ」

 

「む…むむむ!!ええい!!こ、今度説明する!!!」

 

床においていた鞄を拾い、隣においてあった紙袋を俺に投げ渡し

 

「それおみあげだから!ありがたく受け取っておきなさい!!」

 

「おう、サンキュー」

 

鈴はそう言うとバタバタと部屋から出て行った…俺は紙袋の中身を見ながら

 

「おっ、重り入りのリストバンドに俺の好きなミュージシャンのCDに饅頭か。俺の好み良く知ってるなあ」

 

感心しながらリストバントを着けてみる、ずしっとくる手応え…これは身体を鍛えるのに良さそうだ

 

「箒、お茶淹れるから饅頭食うか?」

 

「…いらない」

 

不機嫌そうな箒…箒なら同性だし、鈴が言おうとしていた事も判るかも

 

「なぁ、鈴は何を言いたかったのか判るか?」

 

「死ね」

 

「ぐはっ!?」

 

即座に放たれる地獄突き、その痛みにのた打ち回っていると

 

「自分で考えろ、私はもう寝る!!」

 

不機嫌そうに布団に潜り込む箒…くっ幼馴染の…しかも女の考える事は判らん…俺はゆっくりと身を起こし

 

(ぐぐ…痛みで食欲でない…これしまっとこう)

 

饅頭を戸棚に仕舞い。俺は痛む喉を押さえながら布団に潜り込んだ…

 

(結局鈴は何を言いたかったのだろうか?)

 

俺はそんな事を考えながら眠りに落ちた…翌日 生徒玄関前廊下に大きく張り出された紙があった。表題は「クラス対抗戦日程表」

1回戦の相手は鈴だった…

 

 

 

 

バタン!!

 

勢い良く扉が開き鈴が飛び込んでくる

 

「あれ?一夏君の所に行くんじゃなかったの?」

 

本を見ながら尋ねると鈴は、嬉しそうなでも複雑そうな表情を浮かべ

 

「一夏。約束覚えててくれた」

 

「おー味噌汁をってやつの話したんだ。で?付き合ってくれるって?」

 

日本ではプロポーズの言葉として毎日味噌汁を~とか言う話があるらしい。だから交際の話になったのか?と尋ねると

 

「…逃げてきちゃった」

 

「なんで?」

 

予想外の返答にそう尋ねると鈴は、事情を説明してくれた…約束は覚えていてくれたが、織斑先生によって多少事実が捻じ曲げられていると

 

「なんとまあ…そこまで行っちゃってるんだ。どうしようか?」

 

超が付く有名人の織斑先生がやばいレベルのブラコンだと、鈴から聞いていたがまさか本当だったとは思っても寄らす、そう言うと

 

「うー…一夏になんていえば良いか判らない。どうすれば良いとおもうシェン?」

 

「そんなの私に言われてもわかんないよ。普通に好きです!付き合ってください!って言うのは?

 

私がそう尋ねると鈴は

 

「無理!無理!!絶対無理!!!恥かしくていえない!!」

 

何で妙なところで乙女なんだろうか?

 

「んじゃ。あれは?対抗戦で勝ったら言うこと1つ聞いてくれみたいな感じで。買い物に行ってそのままなし崩し的に彼女の座を射止めるって言うのは…」

 

「2人きり?一夏と…それは良いかも」

 

「でしょ?だから今はさ対抗戦の事でも考えてたら?一夏君に上手く説明する方法も思いつくかもしれないし」

 

私が笑いながら言うと鈴は

 

「そ…そうね。シェンの言う通りね…うん!考えてみる一夏に上手くあたしが何を言いたかったのか説明する方法を」

 

握り拳を作る親友を見ながら私は本のページをめくった…楽しそうに笑う鈴の笑顔は久しぶりに見たような気がする。出来ればずっとああやって笑っていて欲しいものだ…

 

翌日 生徒玄関前廊下に大きく張り出された紙があった。表題は「クラス対抗戦日程表」

 

1回戦の鈴の相手は一夏君だった

 

「え?1回戦から?嘘…どうしよ?」

 

「説明する方法思いついた?」

 

私がそう尋ねると

 

「まだ…」

 

落ち込んだ様子の鈴に

 

「まぁ。まだ時間あるしゆっくり考えようよ鈴」

 

「うん」

 

私と鈴はそこで判れ、それぞれの教室へと向かって行った…結果論から言うと試合の日まで上手く一夏君に説明する方法は思いつかなかった事をここに記す…

 

 

 

5月

 

あれから2週間たったが、鈴は俺にあの時の話を説明してくれない。俺には何が何だがさっぱり判らないままだ…偶に廊下であっても逃げてしまうし。どうすれば良いのか俺には判らなかった、とりあえず当面は対抗戦の事を考える事にした。俺は龍也や箒達にISの操縦の事を教わり、ゆっくりとだが着実に成長していた

 

「一夏。来週からいよいよクラス対抗戦が始まるな。自信のほうはどうかね?」

 

にこやかに尋ねてくる龍也に

 

「多分、大丈夫だと思うが…100%とはいえないな」

 

鈴の実力が判らないし、と付け加えながら言うと龍也は

 

「箒・セシリア、悪いんだが。今日はアリーナの前に整備室に寄りたいのだが良いだろうか?」

 

2人にそう言う龍也、首を傾げる箒とセシリアに高町…いやなのはが(大分仲良くなり名前呼びなった)

 

「一夏君のIS少し調べてみたくない?一撃でシールドエネルギーを0にする雪片弐型の事とかさ」

 

「確かに気になってましたわね…エネルギー刃にしても威力が高いですし、私のスターライトの銃撃も無効化してましたし…そう言われると気になりますわ」

 

「私も少し気になっていたことがある、なぜ白式に後付け装備が着けれないのかとか。疑問だらけだ」

 

箒の言った事は俺も気になっていた。普通ISにはイコライザと呼ばれる、後付け装備を装着するためのバススロットと言うのがあり。最低でも2個の武装を装備できるのだが、俺の白式はバススロットが無い。つまり近接ブレード1本と言うのが、今の白式の武器だ

 

「まっ、刀1本あればどうとでもなるがな。そうだ一夏、大車輪覚えてみるか?」

 

「出来るのか!?」

 

雪片で大車輪…面白いかもしれない…俺が乗り気だと知った箒は慌てて

 

「待て一夏、あれは斬艦刀だから出来るんであって。雪片では出来ないのではないか?」

 

確かに3メートルある斬艦刀だから、威力が出るんであって。1メートルちょいの雪片では充分な威力が出ないかもしれない

 

「そっか…そうだよな…なんか残念な気分だ」

 

剣技に磨きをかける方法として良いアイデアだと思ったのだが…残念だ…そんな事を考えながら整備室に向かう

 

「さてと…では調べるか」

 

龍也が待機状態の白式にケーブルを繋いで調べ始める

 

「ふむ…ううん…各国の第2・第3には該当しないな…過去のモンドグロッソにエントリーしていた、機体の情報を照らし合わせてみるか」

 

カタカタと凄まじい速度でキーボードが叩かれる。その姿はどこぞの科学者と言っても通るだろう

 

「うーん…私は中国の「甲龍」「神武」に近いISだと思ってたんだがな…ドイツの「シュヴァルツェア・レーゲン」に近い概念なのか…」

 

ぶつぶつと呟く龍也にセシリアが

 

「開示情報から推測してるのですか?」

 

各国が開示している情報からの予測なのか?と尋ねられた龍也は

 

「まぁな、後は公開されてる訓練記録とかからある程度、予測は立つ」

 

お前のはビットの兵器のプロトタイプって公開されてたし。中国とドイツは詳しくは判らんが。「空間」に作用する兵器らしいじゃないか?とか言いながら龍也はある1つのデータを呼び出す

 

「見つけた。白式と同じ性能を持ったIS…それは「暮桜」だ」

 

その言葉に箒が

 

「暮桜…?織斑先生の現役時代のISじゃなかったか?それにあれは第1世代のISだろう?」

 

その通りだ「暮桜」は第1世代のISだ。開発時期がかなり違う筈なのに同じ能力と言うのは違うのではないだろうか?

 

「いいや、間違いないな。これの記録と一夏の戦闘記録を照らし合わせると、合致する…そして「暮桜」の能力は…」

 

龍也がその先を言おうとしたところで

 

「バリアー無効化攻撃だ」

 

今までいなかった人物の声に驚き振り返る。そこには何時ものスーツ姿の千冬姉がいた

 

「驚きだな、少ない情報からの分析でその結論に至るとは」

 

睨むような視線の千冬姉に龍也は

 

「少ない情報から、有益なものを用意するのは当然ですよ」

 

笑みを浮かべる龍也は千冬姉を見て

 

「私が説明するよりも織斑先生が説明した方が良いのでは?」

 

「元よりそのつもりだ。一夏、お前のISの装備「雪片弐型」の特殊能力は龍也が調べたとおり「バリアー無効化攻撃」だ。それがどういう意味か判るか?」

 

そう尋ねられた俺が首を傾げるとフェイトが

 

「バリアーを貫通して、直接本体にダメージを与えれるんだよ。そうなるとどうなると思う?」

 

「…絶対防御が発動して、大幅にシールドエネルギーを削れる?」

 

「その通りだ、かつて私が世界1に2度輝いたのも「雪片」のその特殊能力のおかげだ」

 

「だから一撃で勝てるのか…」

 

セシリアと箒には決まれば一撃で勝てるときもある。俺が納得し頷いていると

 

「だが負けるときもある、それは何故か判るか?」

 

確かに負けるときもある、零落白夜が発動した時に即座に負けることもある。でも理由が判らず困っていた。俺の考えてる事に気付いた

千冬姉は

 

「雪片の特殊能力「零落白夜」を使うにはどれほどのエネルギーがいると思う?」

 

「…まさか…自分のシールドエネルギーを攻撃に転化してるのか?」

 

だから発動と同時に負けることがあるのか?と呟いていると、千冬姉は

 

「その通りだ。白式は、他のISより攻撃に特化してる。おおかたバススロットも埋まってるだろう?」

 

その言葉に頷くと千冬姉は

 

「つまり雪片を振るうには、本来イコライザの為に空いてるバススロットを全て使用しなければならない。だがその分その威力は全ISの中でも最強とも言える」

 

確かにうまく当たれば一撃で勝てるんだ、最強と言うのも納得だ

 

「それにお前は射撃等は向いてない、それにこう考えてみろ。お前が長い時間を掛けて積み上げた剣の才を充分に使えると、そう考えたらメリットしかないだろう?」

 

俺が長い時間を掛けて積み上げてきた剣の技術…それを充分に発揮できるIS…確かに下手に射撃兵器があるよりいいかもしれない

 

「そうだ、お前は1つの事を極める方が向いてる。なにせ…私の最愛の弟なのだからな」

 

「最愛って言うのは姉弟って事だよな?」

 

「いや、寧ろ異性として愛してる」

 

最悪だ、途中まで良い姉だと思っていた分。この最後の一言のダメージは大きかった…それに

 

「「………」」

 

箒とセシリアの刺すような視線も痛い…誰か助けて…

 

「さてと、一夏のISの特徴もわかったし、訓練に行くか」

 

龍也がこの空気に気付いていないのかしれっとそう言って立ち上がる

 

「ん?何で私は睨まれてるんだ?」

 

「…龍也。空気読もうよ?」

 

「???」

 

訳が判らないと言う表情の龍也…段々龍也が判ってきたが、龍也は超が付く天然だ。だがこの天然具合は今の俺には好都合だった

 

「そうだな!対抗戦もあるし行こうぜ!!」

 

俺は箒とセシリアの視線から逃げるように整備室を後にした…

 

 

 

整備室からアリーナに移動してきた私達を待っていたのは

 

「やっほー」

 

「一夏待ってたわよ」

 

シェンと鈴だった。鈴は真剣な表情で一夏を見ていて、シェンは何時も通りにこにこと笑っていた

 

「おー、シェンも訓練か?」

 

「あはは、私は違うよ。今日は鈴の付き添いなんだ、ほら鈴。ちゃんと話しないと」

 

シェンはそう言うと鈴の背を押した

 

「うん、一夏…事情聞きたいって言ってたよね?」

 

事情?…ああ…一夏に相談されたあれか。私も判らなかった…そう言うと箒たちとなのは達に溜め息を吐かれ、私は自分が悪い事をしたわけでもないのに責められてるような気がして、居心地が悪かったのだ…

 

「それ説明してあげるわ」

 

「おっ。気になってたんだよ、それ」

 

一夏がそう言うと同時に

 

「一夏?何故嬉しそうなんだ?」

 

「一夏さん?どうして満面の笑みなんですか?」

 

怖い顔で言う2人に一夏は

 

「いや、判んない事は判った方が良いだろう?って言うかなんで怖い顔してるんだ?」

 

首を傾げる一夏に鈴が

 

「でも、ただじゃ教えてあげない。対抗戦の勝敗で決めよ?」

 

「勝ったらとかか?」

 

一夏がそう尋ねると鈴は

 

「その通り、あたしが勝ったら、今度の週末あたしに付き合いなさい、そして一夏が勝ったら約束の内容を話すわ」

 

鈴がそう言うと箒とセシリアが

 

「お、お前は何を言ってるんだ!?」

 

「そ、そうですわ!何を言ってるんですか!?」

 

そう詰め寄ると鈴は

 

「うるさいわね、これはあたしと一夏の問題よ、脇役はひっこんでなさい」

 

鈴がそう言うと隣のなのはが

 

「…はやてちゃんに似た雰囲気を感じるよ」

 

その意見には同意しよう。鈴もそうだが織斑先生もはやてに似てる気がする、まぁお前たちもだがな。心の中でそうつけくわえた

 

「で、どうする?」

 

「乗った!ずっと気になってたからな」

 

一夏は2つ返事で鈴の提案を受けた

 

「そ、そう!それじゃあ!言うことは言ったから!じゃあね!!」

 

「あー、待ってよ鈴!それじゃあね~」

 

ヒラヒラと手を振り鈴を追って駆けて行くシェンを見送っていると

 

「さーて、今日も訓練…を…?あの…箒さん?セシリアさん?どうして俺に武装を向けているのですか?」

 

一夏の喉元に打鉄の刀の切っ先が、そしてその頭部に照準を合わせているブルーティアーズのビット

 

「今日は徹底的に鍛えてやろう。感謝しろ」

 

「ええ、今までやった機動が全部できれば回避できる筈ですわ」

 

怖い顔で一夏を見る箒とセシリア…助けてくれと私を見る一夏、よし答えは決まった

 

「私は帰る、訓練の邪魔になりそうだし」

 

「龍也ーッ!?俺を見捨てるのか!?」

 

いやだってさ…?大魔王状態のはやてとヴィータに似た気配を感じるんだよ?君子あやうきに近寄らずって言うだろう?

私は一夏から目を逸らし

 

「それじゃあ、頑張れ」

 

私はそう言い残しアリーナを後にした…背後から

 

「薄情者ッ!!…あっ…ま、待て!!無理だ!2対1は無理だアアアアアッ!!!!」

 

ドゴンッ!!ビュン!!!

 

聞こえてきたビームの発射音や鋭い風きり音と、一夏の悲鳴を聞きながら、私は全力でアリーナを後にした…

 

第14話に続く

 

 

 




…微ヤンデレですかね?嫉妬深い2人なのでこうなると思ったんですね。でもまだヤンデレではないですよ(多分…)それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします
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