第2話
俺「織斑一夏」は悪友の「五反田弾」の自宅兼店舗の「五反田食堂」で
「お前、なんでISなんかに触ったんだよ」
「…場所間違えた」
「アホかっ!!おかしいと思わなかったのかよ!」
おかしいとは思ったさ。何で一番近い高校の試験で4駅も離れた場所に行かないといけないんだ?とか考えたさ
「でも、手紙でそこが指定されてたんだよ」
「そこでおかしいと思えよ。それでこんな様になってるんだろうが」
弾に差し出された新聞には「史上初!ISを動かせる男!
とデカデカと見出しがあり、俺の顔写真まで載せられていた
「で、しかも今日のはこれだ、「織斑一夏IS学園入学決定」だぜ?どうすんだよ。一級フラグ建築士がそんな所行って見ろ。お前月夜の晩に殺されるぞ?そもそもなんで入試場所間違えたんだよ?」
IS学園、10年前に発表された。最強の兵器なのだが、これは女にしか動かせない筈だった。だが試験会場におかれていたISに触れると、信じられないことにISが俺に反応したのだ。それからは怒涛の勢いで色んな事があった。各国の大使にあったり、日本のIS開発局に連れて行かれたり…とにかく大変だった。
「いや、IS学園と藍越学園って似てるよな?」
「似てねぇよ!!所でよ、こんな都市伝説知ってるか?」
「突然だな、おい。で?どんな都市伝説だよ」
突然話を切り替えた弾に呆れながら、尋ねると
「黒い悪魔と黄金の騎士さ。聞いた事くらいあるだろ?この伝説」
「ああ、知ってる」
黒い悪魔と黄金の騎士。7年前ほど前からネット上で噂になってる伝説だ
「人を喰らう悪魔と、それと戦う黄金色の鎧を身に纏った騎士…一体何者なんだろうな?」
「…さぁな。俺が聞きたいくらいだ」
「お前、この話し聞くと面白く無さそうな顔するな?何でだ?」
不思議そうに尋ねてくる弾。どうして俺がこの話を嫌いかというと…俺は会っているのだ。黄金の騎士にうっすらとしか覚えてないが、第2回モンドグロッソの開催地である、ドイツで確かに会っているのだ。緋色の髪をした精悍な顔つきの騎士に…
「まぁ、良いや。それでその騎士なんだけどよ…「悪い、明日IS学園の入学式なんだ。ここら辺で帰るわ」…そっか。悪いな引き止めて」
申し訳なそうに言う弾に
「いや、気にしなくて良い。じゃあな弾」
「良い子が居たら俺のこと紹介してくれよ」
楽しそうに言う弾に適当に返事を返し、五反田食堂を後にした
「黄金の騎士か…気になるよな…」
何者なのかとか?あの悪魔は何なんだとか?どうして俺を助けてくれたのか?とか聞きたいことは山ほどある。だから思う
「もう1回会って見たいな…あの騎士に…」
俺と千冬姉を助けてくれたあの騎士…俺はあの騎士を見てから強くなりたいと願った。それから俺は身体を鍛えた、篠ノ之道場が閉じても剣術を続けた。強くなるために…そのせいか俺はかなりの体力と腕力を手にした…だがそれは俺の求める力ではない
「どこまで追いつけたんだ…それとも全く追いつけてないのか?」
天に昇る太陽に手を伸ばし握り締める。強さとは力では無い、それは判っている。だが強さとは何か?というのは何も判っていない
「届いてみせる、あんたの立つ高みに。そして手にしてみせる、誰かを護れる力を」
誰に聞かせるでもなく呟く。自分の願いを再確認するように呟き、俺は自宅へと戻った。
丁度その頃、IS学園では
「に…逃げ道が…ッ」
オレンジ色IS「ラファール」を纏った女性が壁際に追い詰められる。それを追撃するように煙を突っ切って男が飛び出してくる
「はあああああッ!!」
美しい光沢を放つ漆黒の鎧、正確にはISなのだが…それを身に纏った男が剣を突き出す、それと同時に
「それまで!!64番合格だ!!」
その声を聞いた男はISを解除すると
「それでは失礼します」
季節外れの黒いコートを翻し試験会場を後にした・・それを見送る女性・・黒のスーツにタイトスカートの女性の名は、織斑千冬と言った
「つ…強かったです…」
ISを解除し、座り込んだままそう呟く同僚を見ながら
「史上2人目の男のIS操者か・・」
彼女の手には先程の男だろうか?・・それの写真とプロフィールが収められていた・・そこには『八神龍也 専用IS 零式と書かれていた』
コツコツ・・通路を歩く男の前に2人組みの美女が立つ。片方は白のワンピース、もう片方は黒のワンピース姿だ
「お疲れ、どうだった?」
「まぁ、問題ないだろう。試験官は倒せたんだ、合格間違い無しだろう。お前達は?」
「私達も問題ないですよ。筆記も実技も完璧な出来です」
自信満々に言う2人の美女に
「そうか、それは何より。それでは行こうか…なのは、フェイト…」
「「はいっ!!」」
黒いコートの男は2人の美女を連れ、試験会場を後にした…そして明日IS学園で全てが始まる…
第3話に続く
今回は短いですが、次回からはいつも通りの長さになると思います、それでは次回の更新もどうかよろしくお願い致します