IS~現れたる神なる刃【凍結中】   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです!今回の話は戦闘メインになります。前回登場の弥生さんとそして今まで戦闘の機会の無かったエリスさんの出番です。ISでの戦闘描写は難しいので自信はないですが。今回もどうかよろしくお願いします



第20話

第20話

 

 

「なぁ?エリス様、何怒ってるんだ?」

 

メールを見てから不機嫌その物のエリス様にそう尋ねると

 

「お母さんが……龍也君がファントムタスク側かもしれないから気をつけなさいって」

 

そりゃまた……ツバキ様も余計な事を……

 

「エリス様はどう思ってるんだ?」

 

「よく判らない……」

 

八神龍也と言う男は謎が多すぎる。高性能のISに歳と合わない戦闘技能……確かに怪しい人物だが、かといって敵とも味方とも思えない……

 

「そう言うときはあれだぜ。エリス様」

 

こういうときの対処法は決まってる

 

「何をすれば良いの?シェルニカ」

 

「とりあえず戦えば判る!それに限る!」

 

剣筋や戦い方は己を映す鏡。だから戦えば判ると言うと

 

「シェルニカらしい……でもその通りかも……ちょっと行ってくる」

 

そう言って立ち上がるエリス様に

 

「今日は第2アリーナを使ってるらしいぜ」

 

「ありがとう」

 

そう言って部屋を出て行くエリス様を見送りながら。携帯を取り出し

 

「おーい、アイオス?なんかよ、第2アリーナでエリス様が龍也と戦うらしい。データ収集頼むわ」

 

「……何か余計な事吹き込んだの?」

 

「別にーちょっとアドバイスしただけ。んじゃま頼むわ」

 

そう言って携帯を切る、切るまでの間アイオスが文句を行ってたがスルーする

 

「さてと……あたしも見るとするかねー」

 

あたしも1度見ておくべきだと判断し、第2アリーナの監視モニターにへとアクセスした……そこでは龍也と確か……

 

「あー2組のギリシャの代表候補の……えーと」

 

フレイアから貰っていた代表候補生のファイルを見る

 

「ああ、あった。あった。薄野弥生、専用ISは完全近接特化型「死線の紅(デッドクリムゾン)か……」

 

近接特化型同士……これは良いデータが取れるかもしれない。あたしはそんな事を考えながらモニターに視線を戻した……

 

 

 

(これは……)

 

私は対峙しているだけで流れる冷や汗に、戦う相手を間違えたかなと若干後悔していた。箒に連れられ第2アリーナまで来たが、まさかそのまま模擬戦をやる事になるとは思っても見なかった

 

(ええい!!やるだけやるだけだ!!!)

 

拳を握り締め構えを取る。それを見た龍也は

 

「武装を展開しないのか?」

 

「悪いが私のISに武装は搭載されてねえ。強いて言うなら全身が武器だ」

 

私の専用ISデッドクリムゾンはその名の通り、紅い装甲を持つISで武装の類は一切装備されていない。その代わり機体性能が他のISより高い。それがデッドクリムゾンの特徴だ。私がそう言うと龍也は

 

「そうか……では」

 

腰に下げていた刀と肩の装甲をパージし同じ様に拳を構える

 

「馬鹿にしてんのか?」

 

「そんなつもりはない。私とて武を修める者。同じ条件で戦いたいだけだ……」

 

鋭い眼光に少しばかり気圧されるが……

 

「はっ!後悔すんなよ!!」

 

気持ちで負けては勝ちはない。私はそう言うと同時に龍也の方に向かって行った

 

「おらあッ!!」

 

「しっ!!!」

 

お互いに拳を繰り出す。装甲同士がぶつかり鈍い音が響き渡る

 

「はあッ!!!」

 

「よっ!」

 

即座に放たれた膝蹴りを無反動旋回で回避しそのまま踵落しを放つ

 

「甘いッ!!」

 

「うわっ!!」

 

足を掴まれそのまま投げ飛ばされる

 

「なろっ!!」

 

手を着きそのまま瞬時加速に入り。勢いを付けたまま手刀を突き出す。龍也はその攻撃を受け止めようとして顔を顰める

 

「はっ!気付くのが遅えっ!!喰らっとけ!!!」

 

手の装甲からエネルギー波が放たれる。必中のタイミングだと思ったが

 

「くっ!!」

 

龍也は信じられないことに拳でそれを弾き落した

 

「うおっ!すげえ!」

 

必中だと思っていただけに思わずそう呟くと

 

「装甲からエネルギーを打ち出す……それがお前のISの能力か」

 

「正解。武装はねえが……そこそこ使えるんだぜ?こんな風になッ!!烈風拳ッ!!!」

 

腕を振りあげエネルギー波を飛ばす

 

「せえいっ!!!」

 

踏み込んで拳でそれを弾き飛ばす龍也……だが

 

「それはもう見たぜッ!!うらあっ!!!」

 

烈風拳を放つと同時に瞬時加速に入っていた私は拳を振り切った体勢の龍也の顎目掛けて拳を振りぬいた

 

「ぐっ……」

 

流石にその体勢から防御に入れなかったのか。その場でよろよろと後退する龍也

 

「すげえ!初めて龍也が態勢を崩したところを見たぞ!」

 

「行け弥生!龍也をダウンさせろ!!」

 

見ている箒達がそう言うが。私は追撃に動けずにいた

 

(な……何だ!?闘気が跳ね上がった!?)

 

私の攻撃が命中した瞬間。龍也の纏う空気が更に鋭さを増した。その凄まじい覇気に思わず硬直していると

 

「中々やるな……弥生。初戦で一撃を貰ったのは初めてだ」

 

龍也はやれやれと肩を竦め

 

「少しばかり甘く見ていた。ここからは本気で行かせて貰う」

 

構えを取っていた龍也が拳をダラリと下げる。隙だらけに見えるがその実

 

(まるで隙がねえ!)

 

何処を見ても隙がない……何処を攻撃しても手痛い反撃を受ける。私は直感的にそれを感じていた

 

「来ないのか?……ならばこちらか行くぞ!!」

 

「くっ!!」

 

咄嗟に右手でその拳を受け止めようとするが

 

「なあっ!?」

 

そのガードごと殴り飛ばされた

 

「そらそら!!」

 

「くっ!うおっ!?」

 

連続で放たれる速射砲のような拳を必死で捌く

 

(くっ!これは……防ぎきれねえ!)

 

攻撃が重い上に速い。幾らなんでも捌ききれない……どうやら一撃入れたことで龍也の中でスイッチが入ってしまったようだ

 

「ふんっ!!」

 

「がっ!」

 

反応が遅れ、肩の装甲を殴られそのまま殴り飛ばされる

 

「つうう……手加減したのか?」

 

あのタイミングだったら顔を殴れた筈。なのに肩を殴った龍也にそう尋ねると

 

「顔は女の命だ。殴りはしない……私の流儀に反する」

 

「はっ!そんな事言われたの初めてだ」

 

女扱いされた事はあんまり無かったので、正直少しばかり嬉しかったが……

 

「だけど……絶対防御があるんだぜ?そんな事気にする必要はないだろうが」

 

「そう言われてもな。出来ないものは出来ない」

 

フェミニストなのか?この調子だと腹も狙いそうには無い

 

「顔を狙わないって判ってるなら。ある程度予測はつくぞ?」

 

「構わんさ。私はそれでもお前に勝つ自信がある」

 

ほっほーう……言ってくれるじゃねえか……

 

「そうか……ならこっちは全力で叩き潰しに行くぞ!!」

 

「やってみたまえ。そう簡単に私を打倒できると思うなよ!」

 

ほぼ同時に瞬時加速に入りそのまま接近戦に入る

 

「おらあっ!!」

 

「甘いッ!!」

 

攻撃側と防御側が何度も何度も変わる……だが

 

(押されてる……)

 

龍也のほうが圧倒的に私より強い。私は必死だが、龍也の顔にはまだまだ余裕の色が見える……

 

(持久戦なら負ける……なら。一気に決める)

 

龍也はまだ様子見とかそんな感じがする。なら一撃で決める

 

「はっ!!」

 

肩を狙って放たれた拳をヘッドスリップでかわし

 

「おらあッ!!」

 

胴の装甲を掴み瞬時加速に入る

 

「ぬ……ぐあっ!!」

 

そのまま勢いを付けて龍也をアリーナの壁に叩き付ける

 

「もういっちょっ!!」

 

即座に反転し反対側の壁目掛けて瞬時加速に入る

 

「おらあっ!!」

 

「ぐうう!」

 

もう1度最高速度のまま龍也を壁に叩き付ける

 

「これでラストだッ!!!インフェルノ・プレッシャーッ!!!」

 

「ぬおっ!!!」

 

もう1度瞬時加速に入りそのまま壁目掛けて龍也を投げ飛ばす

 

凄まじい轟音を立てて龍也がアリーナの壁に叩き付けられる

 

「どうだっ!!」

 

デッドクリムゾンの最高威力の技……これなら決まってる筈……

 

「お前の技は見せてもらった……なら今度はこちらの番だ!」

 

後ろッ!?

 

背後から龍也の声がし振り返るが、もう遅い。私は強烈な回し蹴りを喰らい思いっきり蹴り飛ばされた

 

「ぐっ!」

 

体勢を…何とか体勢を立て直そうとするが

 

「遅いッ!!」

 

「がっ!?」

 

それより速く龍也の追撃の蹴りをまともに喰らう

 

「ジョーカーを切らせてもらう!」

 

「ぐっ!!」

 

吹っ飛んだ私に連続で蹴りと拳が叩き込まれる

 

「くはっ!」

 

アリーナの壁に叩き付けられそのまま身体が弾む

 

「せえいっ!!」

 

凄まじい風切り音と共に上空に蹴り飛ばされる

 

「全てを打ち砕け!!神雷ッ!!!」

 

瞬時加速で回り込んでいた龍也が放った蹴りを喰らい。アリーナの床に叩き付けられる

 

「ごはっ……」

 

絶対防御ごしに感じる凄まじい衝撃と共に、デッドクリムゾンのシールドエネルギーは底を突いた……私の完膚なきまでの敗北だった……

 

「くあーもう少し行けると思ったんだけどな」

 

胡坐を掻いて髪を掻きながら言うと

 

「まだまだそう簡単には負けん」

 

くーここまで完全に負けた後にこう言われると何か腹立つ!

 

「ええい!次は勝つからな!!」

 

「おお。楽しみにしておこうか」

 

完全に舐められてる……だがここまで実力差があるとこの反応は当然とも言える

 

「今度からは私も訓練に参加するからな!!次は勝つ覚えとけ!」

 

「はいはい。楽しみに待たせてもらう」

 

くーッ!!ムカつくーッ!!!あの余裕綽々な態度絶対変えてやる!!!私はそんな事を考えながら箒達の待つ場所へ向かった

 

 

 

 

歩いてくる薄野さんと龍也を見ながら俺は

 

「なぁ。箒、薄野さんって負けず嫌いか?」

 

「とんでもなく負けず嫌いだ」

 

ああ。なるほど、箒が薄野さんを連れて来た理由が判った

 

「悪魔に捧げる生贄の増加が狙いか?」

 

「正解だ」

 

なるほど。俺の予想は当たりようだ、後はシャルルとラウラ、クラスは違うがクリスも訓練に参加してくれれば。俺達の訓練時間は減少する(ここになのはとフェイトが居なくて良かった、もしこの会話を聞かれてたら更に訓練が厳しくなるのは必須だからだ)

 

「良いアイデアですわ。箒さん」

 

「褒めてあげるわ。箒」

 

「ふふ、そうだろうそうだろう」

 

悪魔にこってり絞られているセシリアと鈴が箒を褒める。それを見たシェンさんは

 

「それで私も巻き込まれたんだ。恨むよ一夏君?」

 

「いや。俺のせいじゃないし」

 

最近はシェンさんも訓練に巻き込まれがちだ。俺をジト目で睨むシェンさんから視線を逸らすと。アリーナの扉が開く

 

「龍也君、居る?」

 

「あれ?エリスさん。どうしたんですか?」

 

ISスーツ姿のエリスさんを見ながらセシリアが尋ねると

 

「模擬戦の相手をして欲しい。ISの調整を兼ねて実戦形式で」

 

その言葉に箒達が一瞬ニヤリと笑ったように見えた。願ってもない生贄の増加を喜んでいるに違いない。だが喜ぶ気持ちは判る、龍也達の訓練は超厳しいから俺も同じ気持ちだろう

 

「おお?エリスかどうした?」

 

龍也がピットに戻ってくる。それを見たエリスさんは

 

「私のISの調整が終わったから実戦形式で模擬戦をして欲しい。同じタイプのISだから龍也君に頼みたい」

 

「別に構わんよ?少し待ってくれエネルギーだけ補充させてもらう」

 

「アリーナで待ってる」

 

エリスさんはそう言うとメタルブラックのISを展開しアリーナへと飛び出していったが

 

(妙に殺気だってた気がするけどなあ)

 

エリスさんの雰囲気が何時もと違う事に若干の違和感を感じながら、俺は再度アリーナに飛び出していく龍也の姿を見送った……

 

 

 

ふむ珍しい型のISだな。私はエリスのISを見てそう思った。他のISとは違い翼を持たず、代わりに背中に背負う形のブースターが見える。恐らくあれで飛行するのだろう、それに装甲の随所にブースターが見える……その数からしてスピードも相当なものだろう。それに左肩の装甲が異様なほど大きい。あの形状からすると盾としても使用できるだろう。私がエリスのISを観察していると

 

「行くよ」

 

コールした大型の突撃槍を構えるエリスに

 

「ふむ。掛かってきたまえ」

 

斬艦刀では取り回しが遅れるので、代わりに獅子王刀を抜き放ッた瞬間

 

「シッ!!」

 

鋭い踏み込みと同時に放たれた突きを刀身で受け流し

 

「はっ!」

 

胴を狙って刃を振るうが。エリスは槍の持ち手を使いそれを受け流し。距離を取った

 

「……」

 

槍を構え油断無くこちらを見るエリス……

 

(ふむ……様子見と言うところか)

 

どう見ても私の出方を伺っているようにしか見えない。

 

(では望み通りに動いてやるか)

 

自分から攻めるのではなく、どうやら私から攻め込ませてその動きを調べたいようなので。そのように動く

 

「避けれるかな?」

 

両足の装甲内に格納されていたミサイルを放ち、それと同時に左腕の装甲を飛ばす

 

「!!シッ!!」

 

即座に抜き放った日本刀型のブレードでミサイルの大半を切り落とし。ブーストナックルは左肩の装甲を上手く使い勢いを殺して受け流した

 

(素晴らしい技能だ。正直驚いた)

 

ミサイルを切り落としたのにも驚いたが、あの勢いのブーストナックルを肩の装甲で受け流すとは。動体視力がよくなければ絶対に出来ない防御方法だ

 

「今度はこっちから」

 

瞬時加速!?いや違う

 

(純粋な加速性能か!?)

 

一瞬瞬時加速と見違えるほどの加速を見せ。私の視界から消えるエリス

 

「!なっ!?槍の穂先!?」

 

後ろから飛んで来た何かの気配を感じ獅子王刀を振るったが、飛んできていたのは先ほどまでエリスが振るっていた槍の穂先だった

 

「貰った!」

 

「ちいっ!」

 

獅子王刀を振るった体勢の私の影からエリスが飛び出してきて。刀を振り下ろしてくる……迎撃は無理ならば

 

「せいっ!」

 

「白羽取り!?ッつうッ!!!」

 

獅子王刀を投げ捨てそのまま両手の掌でエリスの刀を受け止める。驚愕と言う表情のエリスにそのまま肩からぶつかり蹴り飛ばす

 

「甘いです!!」

 

「ちいっ!」

 

どうやらさっきの弥生との模擬戦も見ていたのか。私の行動パターンを予測していたエリスは、器用にブースターを扱い蹴り飛ばされた勢いを利用し。こちらに向かって来る

 

(不味い!)

 

エリスは刀を鞘に仕舞っている……見たところ居合いの一種だと思うが。獲物が無ければ防ぐのは難しいだろう

 

(致し方ない……少しばかりインチキを使わせてもらう)

 

拳に魔力を通し装甲を強化する。そしてそのまま脚を引き拳を構える

 

(カウンター……意識を集中しろ)

 

意識をエリスの手元に集中させ、そのまま息を整える

 

(違う……このタイミングじゃない……)

 

向かって来るエリスの呼吸に合わせる……

 

「これで!!亜流!!」

 

閃光が走る、普通なら反応しきれないほどの鋭い斬撃だが

 

「絶空ッ!!!」

 

完全にエリスの呼吸に合わせていた。私はその斬撃と同時に拳を突き出した

 

「!!」

 

鋭い金属音を響かせてエリスの手から刀が弾け飛ぶ。待ちの一撃の私の一撃の方が重かったのだ。弾け飛んで刀を空中で掴み、そのままエリスの喉元に突きつける

 

「チェックメイト」

 

「くっ……私の……負けです」

 

エリスの手元にはコールされつつある武装があるが。もう遅い喉に突きつけられた自分の刀を見て負けを認めるエリスに

 

「やれやれ……少しばかり危なかったな」

 

肩を竦め手に持っていた刀をエリスに返しながら呟くと

 

「あそこまで余裕と言う表情でそれを言いますか?」

 

負けた事で少しばかり不機嫌なエリスに

 

「いやいや。本当ギリギリだったんだ、奥の手を切ったから防げたような物だよ」

 

魔力を使わなければ反応し切れなかった、それほどまでの一撃だった。

 

「奥の手?……何かしたようには見えなかったけど?」

 

「企業秘密だ。聞かれても困る」

 

魔力とか言っても信じてもらえないだろうしな

 

「まぁ良いです、私の知りたい事は判りました」

 

「?何のことだ?」

 

「こちらも企業秘密と言うわけでそれでは私はこれで。また模擬戦をしてくれると嬉しいです」

 

エリスはそう言うと一夏達が居ないほうのピットへと戻って行った

 

(何を見極めたかったんだ?……エリスは)

 

何の為にエリスが私と模擬戦をしたがったのか判らず、私は首を傾げながらエリスを見送った……

 

 

 

 

(私の負けだった……)

 

ピットに戻りシャワールームで汗を流す……短い試合だったが凄まじいまでの疲労感を感じていた。

 

(まるでお母さんと勝負したみたいな感じだった)

 

私の剣の師であるお母さんに訓練をつけてもらったような感じだった……底が見えないどこまでも深い深遠を除いたようなそんな感覚。だが剣を交えた事で判った事があった

 

(龍也君はファントムタスクじゃない……あの剣は優しい守護の剣だった)

 

龍也君の剣は誰かを護る為の剣であり。決して傷つける為の剣ではない……同じ剣を扱うものだから判る

 

(どれほど訓練をしたんだろう?)

 

あそこまで行くのは並大抵の訓練ではないだろう……私とは違う……純粋に努力で培われた剣

 

(綺麗な剣だった……)

 

龍也君の剣は芸術の域にまで鍛え上げられたそんな剣だ

 

「私の邪剣とは違う……」

 

シャワールームの鏡に映る。普段は隠している右目を見る……水晶のような冷たい光を放つ。自分の大嫌いな目を見ながら

 

「私は……結局。誰にもなれない……」

 

自分であって自分じゃない……それがたまらなく悲しくて私は体を拭ってから、何時もの様に包帯を右目に巻き。シャワールームを後にした……私は誰になれば良いの?何処へ行けば良いの?……この虚無感は……どうすれば無くなるの?……誰にも言えない闇を背負い私は何処へいけるのだろう……誰か。答えを教えて……

 

 

第21話に続く

 

 




連続バトルでした、ISの戦闘描写は自信が無いので不安な出来でした。ですので感想をもらえると嬉しいです
次回はあの妹キャラと龍也さんの邂逅です。デレてしまうのかどうなのか?楽しみにしていて下さい。それでは失礼致します
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