IS~現れたる神なる刃【凍結中】   作:混沌の魔法使い

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第5話

第5話

 

「うう…」

 

放課後、俺は机の上でぐったりしていた…

 

「い…意味がわからん、なんでこんなにややこしいんだ…」

 

俺はぐったりしながら後ろを見ると

 

「……離れろ」

 

「いや♪」

 

「苛々したので、気分を落ち着ける必要があるんです♪」

 

龍也の両腕をがっちりとホールドしている、高町さんとハラオウンさんが見える。嬉しそうな2人と対照的に疲れた表情の龍也が可愛そうだった…

 

「織斑君、八神君。それに高町さんにハラオウンさん、まだ教室に居たんですね、良かったです、話があるのでこっちに来てくれますか?」

 

俺達を呼び寄せる山田先生。

 

「何の用でしょうか?」

 

俺が尋ねる前に尋ねる、龍也に山田先生は

 

「えっと…寮の部屋が決まりましたって言う話です。これが寮の鍵です。それと高町さんとハラオウンさんは希望通り、八神君と同じ部屋にしました」

 

さらりと問題発言する、山田先生に龍也が

 

「何故!?男と女ですよ!?どうして一緒に部屋に!?」

 

驚愕という表情で言う龍也に山田先生は目を逸らし

 

「断れば、惨殺されそうだったので…」

 

…惨殺?誰に…?俺が首を傾げているとハラオウンさんが

 

「山田先生?余計な事を言うと…死期を早めますよ?」

 

ハイライトの消えた目で、山田先生を脅す…犯人はこの人か!?

 

「ちなみに織斑君は…織斑先生と同じ部屋です…」

 

「先生!あんたは俺を見捨てるのか!?」

 

あのブラコンと同じ部屋だと!?命が幾つあっても足りないぞ!?俺がそう怒鳴ると

 

「だ、だって!断れば撲殺されそうだったんです!!!」

 

泣きながら言う山田先生に

 

「…すんません。あの人の危険性は俺が一番理解してるのに、責めてしまって…」

 

「理解しているとは嬉しい事を言ってくれるじゃないか♪一夏」

 

後からギュッと抱きしめられる。

 

「放して!お願い!俺は禁断のラインを超える気はないから!!!」

 

必死にもがきながら言うと、千冬姉は驚くほどあっさり、俺を手放し。溜息を吐きながら

 

「職権乱用だと怒られた。残念だが…お前は別の部屋だ…」

 

本当に残念そうに言う、千冬姉。ナイスだ!誰が怒ってくれたんだ?

 

「理事長め、首にされたくなかったら一夏との同室を諦めろ。等と言うんだぞ?酷いとは思わないか?山田君?」

 

ナイスだ理事長!名前も知らないが。俺は今あんたに強烈に感謝してるぜ!

 

「そ、そうですね~あははは」

 

山田先生に同意を求めていたが、山田先生は目を逸らし笑うだけだった

 

「まぁ、そう言うわけだ、寂しいと思うが我慢しろ一夏」

 

「いや、寧ろ嬉しい…ッギャアアアアッ!?肋骨が肋骨がミシミシと悲鳴をオオオ!?」

 

嬉しいといった瞬間、ベアハッグで締め上げられる

 

「寂しいよな?」

 

これで頷かなければ折られる、俺はそう判断し。痛みを我慢しながら

 

「は、はい!!お姉さまと離れ離れで寂しいです!!」

 

「そうだろう、そうだろう。私も寂しいが、我慢する。お前も我慢しろよ?」

 

「はい…我慢します」

 

俺は痛む脇腹を擦りながら頷いた…

 

「うむうむ、後で部屋に様子を見に行くから、ちゃんとしておけよ?」

 

嬉しそうな千冬姉から部屋の鍵を受け取り、俺達は教室を後にした

 

「折られると思った…」

 

「大変だなお前も」

 

しみじみ言う龍也に俺は

 

「お前ほどじゃないと思うぜ?ところで重くないのか?背中に2人も乗ってるが?」

 

背中にしがみ付いてる、高町さん達を指差しながら言うと

 

「もう慣れた…最大で4人に同じ事をやられるから…」

 

「お前、一体何人に好かれてるんだ?」

 

俺がそう尋ねると、龍也は哀愁漂う表情で

 

「14人…その内11人は病んでる…」

 

「どんな状況なんだ!?お前は!?」

 

半分以上ヤンデレと言う、下手をすれば殺されかねない状況の龍也にそう尋ねると

 

「常に唇を狙われているとだけ言っておこう。後は毎回風呂を覗かれかける…」

 

悲しそうに言う龍也に

 

「逆だからな!それ普通は逆だからな!!俺も同じだけどっ!!」

 

千冬姉も同じ事をしようとするので、共感できるが。俺とは人数が違いすぎ、そう突っ込むと

 

「龍也さん、部屋こっちみたいですよ?」

 

高町さんが背中に乗ったまま、別の方向を指差す。

 

「どうやら私はこちらのようだ。ではな一夏また明日」

 

「おう…頑張れよ」

 

俺は龍也にそう返事を返し、自分の部屋へと向かった…

 

 

 

「さて…この部屋で暮らす上での取り決めをしようじゃないか」

 

「「取り決め?」」

 

首を傾げるなのはとフェイトに

 

「この囲いの中が私の陣地だ。入ってくるなよ?」

 

パーテーションで自分のベッドと、小さな椅子と机を囲む

 

「そんな事しなくても良いよ。皆で使えば良いじゃない?」

 

フェイトがその囲いに手を伸ばしながら言うが

 

「これは私自身を守る為の物だ。勝手に外すな」

 

その手を掴んで、「良いか?」と前置きをしてから

 

「お前達は最近常識が無さ過ぎる。男を襲うなんて通常の思考回路とは思えない」

 

私がそう言うと2人は

 

「そうかな?」

 

「おかしいかな?」

 

「そこで本当に不思議そうな顔するの禁止ッ!!」

 

本当に不思議そうな顔をする2人にそう怒鳴る…前はもう少しだけまともだったのだが…どうしてこうなってしまったのだろう

 

「そこでだ、ここで1度私はお前達から距離をとろうと思う。ここで暮らしてる以上、常識を伴った行動をするんだ良いな?」

 

「「え~」」

 

「え~ッじゃないっ!!」

 

不満そうな顔をするなのはとフェイトに頭痛を覚えながら、説明を続ける

 

「この囲いの中にお前達が入るのは禁止だ。入ったら2時間口を利かない」

 

「「横暴だ!」」

 

「そして、寝てる間に私を襲おうとしたら、1週間口を聞かないし、ご飯も作らない」

 

「「そんな!生殺しだ!!」」

 

頭痛が激しくなるな…こいつらは一体何を考えているんだ

 

「そして、最後に私の服を勝手に回収したら…はやてに連絡する」

 

「「卑怯者ッ!!!」」

 

口を揃えて言う2人の手元を指差し

 

「お前達が今その手に持ってるのは?」

 

「龍也さんのYシャツ」

 

「龍也のTシャツ」

 

「それが原因だ!この馬鹿どもがっ!!!」

 

2人の手からYシャツとTシャツを取り上げる

 

「一応警告したからな、今度は無いぞ」

 

取り上げた服を自分のベットの上に投げ

 

「さて、話は決まった。夕食に行こう」

 

食堂に行こうと言いながら、自分の部屋の入り口を開ける

 

「「「はっ!?」」」

 

薄着の女子たちの群れが見える

 

「……」

 

パタン…

 

見なかったことにして、扉を閉め

 

「なのは、フェイト…仕事だ。部屋の前に居る薄着の女子たちを部屋に戻せ」

 

「「了解」」

 

扉に向かうなのはとフェイトと入れ違いで自分のベットに腰掛ける。暫くすると外から

 

「龍也は私の!!近寄るなーッ!!!」

 

「龍也さんは私の何です!!消えなさいっ!!!」

 

ガーッ!!!

 

凄まじいなのはとフェイトの怒声を聞きながら

 

「女子って思ったより行動力があるのかな?」

 

私の中の女子のイメージが180度変わり始めていた…女子とはもっと恥じらいとかを持ってるものではないのか?どうしてあそこまで簡単に服を脱げるんだ?私には理解できない

 

 

「それとも、ここと六課が特殊なのか?そう言う人材ばかりが集まっているのか?どっちなんだ?」

 

私の知ってる女子だけがおかしいのか、このIS学園がおかしいのか、はたまた両方なのか?私には判らなかった…

 

「龍也、女子を追い払ったよ」

 

「さっそく、夕食に行きましょう」

 

なのはとフェイトにそう声を掛けられ

 

「あ、ああ。今行く」

 

考え事を中断し、部屋の外に出ると

 

「「「ゴメンナサイ…ゴメンナサイ…八神君に色目使ってゴメンナサイ…」」」

 

ぶつぶつと繰り返し呟く生徒の声が、あちこちから聞こえてくる

 

「…お前達…何をした?」

 

軽くトラウマになっているだろうと思い、なのはとフェイトに何をした?と尋ねると2人は私から目を逸らしながら

 

「少しお話を…」

 

「恐怖を教えてあげたんだよ?」

 

どうやら私の人選ミスだったようだ…心に外傷を負ったと思われる女子たちに心の中で謝罪し。私は食堂に向かったのだが…その途中で

 

「一夏!私以外の女に現を抜かすとはお話だ!!」

 

「いやあああ!?これは事故!事故なんだ!!箒何とか言ってくれ!!」

 

「…プシューッ…」

 

「オーバーヒートしてる!?」

 

「一夏!!くらえっ!!」

 

「ギャアアアアアッ!!頭蓋骨から聞こえてはいけない音がアアアアッ!?」

 

「握り砕く!!」

 

「フギャアアアッ!!!指が!食い込んでる!?どんな握力をして…「ふんっ!!!」…フギャアアアアッ!?」

 

一夏の悲鳴が途絶え、代わりに

 

「お前は私だけを見れば良いんだ…永遠に」

 

小さな声の筈なのによく聞こえた、織斑先生の呟きに

 

(この世界にもはやてに似た人が居るとは…恐ろしいな平行世界)

 

はやてに似たオーラに戦慄しながら私は1025室の前を通り過ぎた…

 

(明日、一夏無事に授業に出れるだろうか?)

 

部屋の中から流れてくる赤い物を見て、私は一夏の無事を祈った…

 

 

第6話に続く

 

 




…なんでしょう?千冬さんがツンじゃなくてヤンデレになってしまいました。書いていたら自然とこうなってしまって、自分でもよく判りません…面白かったのなら良いのですが。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします
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