第6話
「一夏、昨日何があったんだ?」
頭に包帯を巻きぐったりしてる、一夏に尋ねると
「…箒は寝巻きは浴衣なんだ」
「それで?」
説明になってないのでそう尋ねると一夏は。顔を赤くしながら
「足滑らせる→俺を助けようと箒が来る→俺の手が箒の帯を掴む→浴衣がはだけ押し倒してしまう→魔王光臨→ゴッドフィンガー」
要点だけ言う一夏に
「そうか…災難だったな」
「おう…頭がまだ痛てぇ…」
涙目の一夏と話をしていると
「………」
無言で箒が一夏の前を通り、自分の席につく…頬は赤く、どこか落ち着きがない
「…怒ってるみたいなんだ…どうすればいいと思う?」
一夏がどうすれば良いかと?尋ねてくる。私は暫く考えてから
「そうだな…昼食にでも誘えば良いんじゃないのか?そこで謝るとか?…「はぁ…」おい。何故そこで溜め息を吐くんだ、なのは・フェイト」
大きく溜め息を吐く、なのはとフェイトに尋ねると
「別に何でもないです、ただ龍也さんと同レベルの人が居たことに驚いてるんです」
?どういう事だ?私と一夏が同レベル?なにが…?2人で首を傾げていると
「私、箒フォローしてくる。何か可哀想」
フェイトはそう言うと、箒の方に行ってしまった。残された私と一夏は
「私と一夏が同レベルってどういう事だ?」
「俺と龍也が同レベルってどういう事だ?」
なのはにそう尋ねた…なのはは溜め息を吐きながら
「自分で考えましょうね?胸に手を当てて良く考えてみてください」
そう言うとなのはも箒の方に行ってしまった。
「どういう意味だと思う?」
「判らん…」
鈍感男×2は授業の開始のチャイムが、なるまでしきりに首を傾げていた
キーンコーンカーンコーン
授業の終わりを告げる、チャイムが鳴ると山田先生が
「あっ…えっと次の時間では空中における。IS基本制動をやりますからね」
次の授業の事を言って、出て行く山田先生を見てると
「ねぇねえ織斑君さあっ!」
「はいはい!質問しつもーん!!」
「今日のお昼ヒマ?放課後ヒマ?夜ヒマ?」
俺がその怒涛の質問ラッシュに困って龍也を見ると、龍也は
「龍也、これお願い…破けちゃったの…直るかな?」
「んー?ああ、ちょっと待ってろ」
鞄から裁縫道具を取り出し
「全く、すぐに制服を破いてどうするんだ?」
「へへ…ごめんね?ちょっと、厄介事があってね?」
そう笑うハラオウンさん…その厄介ごとがなんなのか。俺は激しく気になった…噂では昨日寮で金色の死神が出たらしく。それは十中八九ハラオウンさんだろう…当事者達は何も言わずただ、「ごめんなさい」と言うだけ…一体昨日何があったのか?それを気にせずにはいられない…
「織斑君?変な事を考えると…死期を早めるよ?」
ゾク…ささやく様な小さな声なのに、それは俺の耳に届いていた…その声の方を見ると
「にこり…」
絶対零度の笑みを浮かべた。高町さんが居た…俺は無言で頷き。視線を戻した…
「千冬お姉様って自宅ではどんな感じなの!?」
俺が視線を戻した所で、1人の女子がそう尋ねてくる。俺は暫く考えた後で
「え?…案外だらし…ふっぎゃあああ!?頭がアアアアッ!!!」
ムンズと頭を掴まれ持ち上げられる
「一夏?お前はまだ私とお話したいのか?」
後ろから聞こえてくる、魔王の囁き…俺の前で顔を青くし、ブルブル震えている女子…一体千冬姉はどんな顔をしてるんだ?気になるが後ろから頭を掴まれているので、振り返れない
「一夏?人に言えないような事をしてやろうか?」
その囁きを聞いて俺は
「すいませんでした。お姉さま…俺が悪かったです。ですから御許しください」
俺が即座に白旗を揚げると
「ふん…判れば良い、判ればな…さて…馬鹿ども、私は言ったよな?一夏に近付くなと…1度…死ぬか?」
「「「すいません!もう話しません!!」」」
バタバタと走り去る女子…千冬姉…生徒脅すの止めようよ
「私は教師の前に1人の女だ。自分の者を奪う奴に容赦はしない」
「…考え方を変えてください、俺と貴方は実の姉弟ですよ?」
獲物を見る目をしている千冬姉にそう言うと
「さてと…休み時間は終わりだ。授業を始めるぞ」
「無視!?俺の言葉を聞いてなかったような、リアクションは止めてくれ!!」
俺の言葉をとことんを無視し、授業を始めようとする千冬姉…どうして…どうしてこんなったんだ…
(世界はこんな事じゃなかった事ばかりだ…)
俺が絶望していると千冬姉が思い出したように
「所で一夏。お前のISだが準備まで時間が掛かる」
「へ?」
間抜けな声で返事を返すと、千冬姉はもう一度
「予備機が無いんだ、だから少し待て。学園で専用機を用意するそうだ、良かったな一夏」
上機嫌で言う千冬姉…その背後では
「…弟の為に専用機を用意しろって…折角カスタム型の「打鉄」用意してたのに…はぁ…また書類の作り直しです」
どこかの苦労人の呟きが聞こえていた…だが俺は
「???」
その言葉の意味が判らず、首を傾げてると。周りの女子たちが俺に答えをくれた
「せ…専用機!?1年のしかも、この時期に!?」
「つまりそれって、政府からの支援が出てるって事で…」
「ああ~いいなぁ…私も早く専用機欲しいな~」
何か特別な事とは理解できた、しかしそれ以上が理解できず。首を傾げていると
「教科書6ページ音読しろ」
言われた通り、ページを開く…長いので要約すると「IS」には数に限りがあり、専用機とは1人の操縦者の為にカスタムされた特別な機体との事だった
「お前の場合は、初の男性操縦者だ。データ収集を目的とし、護身用の意味も兼ねて専用機が用意される事になった、理解できたか?」
その言葉に頷きながら
「な、なんと無く…でもそれじゃあ龍也は?」
俺がそう尋ねると千冬姉は
「八神は既に自分のISを持っている。勿論。高町とハラオウンの2人もだ」
その言葉に教室がざわめく、既にISを持っているという事はかなり衝撃的だった…その後。箒の事で一騒動あったが、後でフォローしておけば良いだろうと。俺は思って授業を受けた…そして休み時間に
「龍也、お前のISってどんなのだよ?」
気になって尋ねると龍也コートの中に手を突っ込み中から
「これが私のIS…零式だ」
剣十字のクロスに白と黒の翼が交差したペンダントを見せてくれる。龍也…
「私達はこれだよ」
高町さんとハラオウンさんも、待機状態のISを見せてくれた、星と月をイメージしたのであろう、綺麗なペンダントだった…俺が3人のISを見ていると。後ろから
「安心しましたわ、まさか、訓練機で対戦しようとは思っていなかったでしょうけど」
相変わらずですね…セシリアさん…休み時間に態々教室の奥の龍也の席まで来て言う…やほど暇なのだろうか?龍也は直ぐにコートの中に零式を戻した
「まぁ?勝負は見えてますけど?流石にフェアではありませんものね」
そう言うセシリアは自信満々の表情をしていた
「何で?」
訳が判らなくてそう尋ねると
「あら?ご存じないのね…良いですわ庶民の貴方には教えて差し上げましょう、この私、セシリア・オルコットはイギリスの代表候補生…つまり現時点で専用機を持ってますの」
自信満々に言うセシリアに
「へー、でも龍也達も持ってるぞ?」
専用機持ちがすぐ隣に3人居るので、そう言うと
「持っていても、つかいこなせなければ意味がありませんわ」
どうやら、返事が気に食わなかったようで。苛ついた素振りを見せるセシリアに
「いや、判らないだろ?戦ってみないと」
俺も武術をするからわかるが、3人とも恐らく何らかの武術をしている…それがISに反映するかどうか判らないが、強いのは間違いないだろう
「戦わなくても判りますわ!私の圧勝です!」
両手で龍也の机を叩く、龍也は少し嫌そうな顔をしていた…
「…こほん…話を戻しましょう。授業でも言ってたでしょう?世界でISは467機、つまりその中でも専用機を持つ者は、全人類60億人の中でもエリート中のエリートなのですわ!」
丁寧に説明するセシリアに
「そ…そうなのか」
「そうですわ」
「人類って今60億越えてたのか…」
素直に驚いて言うとセシリアは
「そこは重要ではないでしょう!!」
再び龍也の机を叩く、やはり嫌そうな顔をする龍也…ちなみにその隣では高町さんとハラオウンさんが黒いオーラを出し始めていた…
「あなた!本当に馬鹿にしてますの!」
「いやそんな事はしてない」
「だったら何故棒読みなのかしら?」
セシリアに指摘されたがはて?何故だろう?
「何故だろうな?箒」
箒にそう尋ねると箒は
「……え?何か言ったか?」
ぼんやりとしていて。俺の言葉を聞いてなかった…よほど昨日のが嫌だったのだろう…ちゃんと謝っておかないと
「良いですか!このクラスでクラス代表に相応しいのは私、セシリア・オルコットであるという事をお忘れなく!」
そう言って教室を後にするセシリア…やっと演説が終った…やれやれ…俺は溜め息を吐いてから。箒の机の傍に行って
「箒」
「な…なんだ一夏?」
目をキョロキョロさせながら返事をする箒に
「一緒に昼飯に行かないか?色々話しもしたいし」
主に昨日の事についての謝罪とかを…
「むっ…そ、そうだな…積もる話もある。一緒に行くとするか」
何度も頷いてから立ち上がる箒と共に俺は、食堂へ向かった…
「さーてと、私達も昼食にするか?」
一夏と箒が教室を出て行ったので、私達も昼食にしようというと
「あっ、それなら屋上で食べよう!何か解放されてるんだって」
フェイトが楽しそうに言う、私はそれを聞きながら
「そうか…今日は良い天気だし。外で食べるのも良いかもな。よし良くか」
「「はーい」」
私はなのはとフェイトと共に屋上に向かった…
「はー、美味しかった♪」
「ご馳走様でした♪」
笑顔で言うなのは、フェイトに
「うむ、気に入って貰えて何よりだ。昨日から作ってたしな」
今日の昼食のメニューは、ポテトサラダにローストビーフサンド、後は卵とマヨネーズであえたパスタだ
「うーん。良い天気だし、ピクニックみたいですね」
「学校の屋上だがな?」
笑いながら3人で、談笑をしていると
「そう言えばさ、龍也。剣道場に行くとか言ってなかったけ?」
思い出したように言うフェイトに
「ああ、一夏がどうやら箒と試合するらしくてな。見に行くついでに身体を動かしておこうと思ってな」
私のISは万能タイプだが、基本は近接だ、身体を動かして感覚を掴んでおきたい
「ふーん。龍也でもそう思うことあるんだ?」
そう言うフェイトに
「ああ、私は非才の身だからな。色々工夫しないといけないのさ」
魔力は増えたが。基本的に私は一流には届かない。魔力と経験ではなのは、フェイトには勝てるが純粋な才能で言えば、私はかなり劣る…故に工夫が必要なのだ
「お父さんもそう言えばそんな事言ってましたね…龍也君は決して一流には届かないって…」
「一流になるには努力だけでは駄目なんだ。才能が必要になるのさ…だが二流が一流に勝てぬ道理はない。ありとあらゆるものを使えば二流でも一流に勝てる…私はそう思うよ…さてとそろそろ時間だ…教室に戻ろうか?」
広げていた弁当を片付けながら言うと
「そうですね、戻りましょうか」
「おくれると怖いもんね」
3人で弁当箱を片付け。私達は教室へと戻った…
第7話に続く
次回は剣道場の件です。原作とは完全に違う流れになると思いますが。どうかよろしくお願いします
PS 千冬さんをヤンデレにし。山田先生を苦労人にしました。後はヒロイン達のヤンデレ化ですね、私としては「箒・ラウラ」が最もISではヤンデレに適していると思いますが、皆様は同思いますか?意見を聞かせてもらえると嬉しいです!それでは失礼致します