IS~現れたる神なる刃【凍結中】   作:混沌の魔法使い

9 / 134
どうも混沌の魔法使いです、さて今回は「鈴」さんの登場まで行けると良いなと思います。それでは今回もどうかよろしくお願いします


第9話

 

 

第9話

 

龍也に負けた次の日、SHRで信じられないことが起こった

 

「では1年1組の代表は織斑一夏君に決定ですッ!!あ、1繋がりで良い感じですね」

 

笑顔で言う山田先生に

 

「先生、質問です、どうして負けた俺が代表なんですか?龍也じゃないんですか?」

 

俺がそう尋ねると山田先生ではなく龍也が答えてくれた

 

「いや、私は面倒くさいから辞退してセシリアに譲ると言ったら、セシリアが一夏に譲ると言うからお前になったのだが?」

 

そう言う龍也に続いてセシリアが

 

「龍也さんに代表を譲ると言われたのですが、IS操縦は実戦が何よりの糧ですから今回は一夏さんに代表の座を譲ることにしたのです」

 

腰に手を当てながら言うセシリア、うん…?今俺と龍也の事を名前で呼んだ?…何か思うことがあったのかな?と考えていると

 

「それでですね。私がこれから貴方のIS操縦を教えて差し上げようと思うのですが…どうでしょうか?」

 

俺が返事をする前に机を叩く音と同時に箒が立ち上がり

 

「生憎だが、一夏の教官は足りている、私が直接頼まれたからな」

 

睨みながら言う箒にセシリアは余裕という表情で

 

「あら?貴方はランクCの篠ノ之さん、Aの私に何か御用ですか」

 

小馬鹿にするような口調のセシリアに箒は

 

「ランクは関係ないッ!!私が頼まれたという事が重要なんだッ!!」

 

ランクについて言い争っているセシリアと箒を止めるべきか悩んでいると

 

バシンッ!バシンッ!!

 

「「ふぎゃっ!?」」

 

2発の打撃音が響き、箒とセシリアが蹲る

 

「何時まで馬鹿騒ぎをしているつもりだ、もうとっくにSHRの時間は終っているぞッ!クラス代表は織斑一夏に決定で良いな」

 

はーいと返事する皆(龍也は返事をしていなかった。良い奴だ)…団結は良い事だが俺にも良い事だと更に良かったなと心から思った…

 

 

SHR後の授業にて

 

「ではこれよりISの基本的な飛行操縦を実戦してもらう。織斑、オルコット、八神試しに飛んで見せろ」

 

その言葉に頷きISを展開させる、私に遅れること数秒、セシリアと一夏もISを展開し、地面から10数センチ浮遊していた…

 

(セシリアと一夏はやはり少し遅いか、まぁ無理も無いか…)

 

展開するイメージがしにくいのだろうなと思い、1人納得していると、織斑先生が

 

「良し飛べ」

 

そういわれると同時に急上昇し、セシリアと一夏が来るのを少し待つ、私から遅れること30秒ほどでセシリアが、更にそれに遅れる事1分ほどで一夏も上がってきた。私は一夏に

 

「遅かったな。まだイメージが掴めないか?」

 

大分訓練に付き合っているが、まだイメージが掴めないか?と尋ねると一夏は

 

「いや、自分の前方に角錐を展開させるイメージって言うのが良く判らないんだよ」

 

首を傾げながら言う一夏にセシリアが

 

「一夏さん、イメージは所詮イメージですわ。自分がやりやすい方法を考える方が良いですわよ?ね、龍也さん」

 

同意を求めてくるセシリアに

 

「まぁ、そうだな、私の場合はそのイメージじゃないし…」

 

暫く上空で話しているとオープンチャンネルで

 

「織斑、オルコット、八神、急降下と完全停止をやって見ろ。目標は地表から10センチだ」

 

言われてすぐ実行しようとすると、私の前に右手を出しセシリアが

 

「いいえ、ここは私から行かせて貰いますわ」…判った。ではその後に行かせて貰うとするか」

 

私が頷くとセシリアの姿見る見る間に小さくなり、止まるハイパーセンサーで距離を測るとちょうど10センチ

 

「流石は代表候補生という所か、では一夏私も行くぞ」

 

私は一夏にそう声を掛けてから、降下していった…

 

 

 

「セシリアも龍也も上手いもんだな…」

 

降下して行く龍也を見ながらそう呟いた、龍也もちょうど10センチの所でピッタリ停止していた。

 

「さてと、俺も行くか…」

 

背中の翼からロケットファイヤーが出てるイメージを浮かべ、それを地表に向けて傾けた…

 

ズドオオォンッ!!!

 

地上には着いた、だが龍也とセシリアと違い地面に追突するという形でだ…つまり何が言いたいかと言うと、俺は墜落したのだ…身体はGや衝撃からは守られていたが…

 

「はぁ…」

 

龍也の溜め息とクラスメイトのクスクス笑いで瀕死状態だった…できれば心も守って欲しかった、俺がそんな事を考えていると

 

「馬鹿者、誰が地上に激突しろと言った。グランドに穴をあけてどうする?これは個人指導が必要か?」

 

怪しい笑みを浮かべる千冬姉に

 

「次はこんなミスをしません。ですので個人指導の必要はありません」

 

個人指導と言うなの、悪戯は回避したいのでそう言うと

 

「そうか?では次こんなミスをすれば、強制的に個人指導をしてやろう」

 

なんとしても覚えなければ…千冬姉に捕食される危険性が出てくる…俺が内心怯えていると

 

「情け無いぞ、一夏昨日私が教えてやっただろう」

 

腕を組み、怒りながら言ってくる箒、昨日のってあれか…あの擬音の事か?そうか箒も冗談が言える様になったんだな…

 

「貴様何か失礼な事を考えているだろう」

 

殺し屋の目で見てくる箒

 

(どうしてバレるんだろうな…俺の考えてる事は…)

 

俺が黙り込んでいる事に腹を立てたのか箒が

 

「大体だな一夏。お前という奴は…」

 

「大丈夫ですか一夏さん?お怪我は無くて?」

 

箒の小言が始まるかと思ったら、セシリアが俺の前に立ち箒の姿を隠す。どうやら心配してくれてるようだ…だがその背後で

 

「一夏に色目か…ここいらで潰しておくべきか?」

 

「織斑先生!?暴力はだめですよ!」

 

握り拳を作る千冬姉を止める山田先生が見えた…

 

(すいません。山田先生…頑張って千冬姉を宥めてください)

 

俺が心の中で山田先生に謝っていると、

 

「それよりもそろそろ黙った方が良いと思うぞ?授業中なんだしな」

 

ISを解除した龍也にそういわれる、あれ?なんでISを解除してるんだ?俺が疑問に思っていると

 

「なのはとフェイトと交代だ。あの2人も専用ISを持ってるんでな」

 

説明してくれた龍也に頷いていると

 

「織斑。武装を展開しろ。それくらいは出来るようになっただろう」

 

千冬姉の言葉に頷き、雪片弐型を展開する、時間としては約1秒ほど…大分速くなったなと自己満足していると

 

「遅い。0.5秒で出せるようになれ、高町はそれが出来るぞ、高町見本を見せてやれ」

 

「はい」

 

高町さんはそう返事を返し、次の瞬間には大型のライフル銃をその手に構えていた。高町さんのISは桃色の機体にところどころに白いラインが入ったISだ、なんでも防御と射撃に特化したISらしい、ちなみにハラオウンさんのは黄色にところどころに黒いラインが入った機体で。接近戦用…何でも2人1組で戦うように設計されてるらしい。

 

「流石だな。次セシリア、展開して見せろ」

 

「はい」

 

セシリアも一瞬で武装を展開したが、誰かに向けての展開なので千冬姉に

 

「横に向かって銃身を展開させて誰を撃つつもりだ。高町の様に正面に展開出るようにしろ」

 

と手痛く怒られていた…なんというか千冬姉はセシリアと箒に厳しい気がする。何でだろう?

 

「ハラオウン、セシリア。次は近接武器を展開しろ」

 

俺は雪片しかないので見学だ…しかしハラオウンさんも高町さんも凄いな…

 

「ふっ…」

 

ハラオウンさんが軽く腕を振るうと、大型の鎌が握られていた…殆ど一瞬で展開している

 

(イメージが瞬時に出来てるって事なんだよな…どうしてあんな事ができるんだろうか?)

 

高町さん達の展開の早さに驚いていると、

 

【あなたの所為ですわよ!!】

 

なんでだよ

 

【あ、あなたが。私に飛び込んでくるから…」

 

そりゃ。近接の武装しかないISならそうなるだろう?

 

【せ、責任を取って頂きますわ!】

 

何の責任だよ

 

セシリアがプライベートチャンネルで文句を言ってくる、どうやら近接武器の展開の遅さを指摘されたようで怒ったような口調だが…俺は返事が出来ていない、なんでって?使い方が判らないんだよ…何だよ、頭の右後ろ側で通話するイメージって。俺がそんな事を考えながらセシリアの苦情を聞いているとチャイムが鳴る

 

「時間だな。今日の授業はここまでだ。織斑グランドを片付けておけよ…私が手伝ってやっても良いが…それなりの見返りは頂くが…どうする?」

 

怪しい目で俺を見る千冬姉…俺は即座に

 

「大丈夫です!」

 

敬礼しながら返事をした、下手をすれば全てが終る…その事態はなんとしても回避したい…

 

「そうか…お前が言うなら良いが…言っておくが、篠ノ之とオルコットに頼ってみろ。お話だからな?」

 

…先手を打たれてしまった…これで箒とセシリアに助けを求める事は出来ない…俺が途方にくれていると

 

「手伝うか?」

 

龍也は手伝うか?と声を掛けてきてくれたが俺は

 

「いや、いいよ。俺の自業自得だしな…自分でやるさ」

 

自分の操縦の未熟さゆえの失敗だ、龍也達に手伝わせるわけには行かずそう言うと

 

「そうか、判った。ではまた夜の自主訓練の時にな」

 

「おう」

 

夕食後、龍也達と箒、それにセシリアの5人にIS操縦の事を教わっている。代表候補生のセシリアは優秀だし、箒も…まぁ擬音は判り難いが、刀の使い方を教えるのは上手いし、龍也達は理論的かつ的確に教えてくれる。…3人とも超厳しいが、的確にレベルアップしてるといえるだろう…俺は龍也達を見送り、自分が作り上げたクレーターを見ながら

 

「さてと…グラウンドの土ってどこにあるんだっけ?」

 

グランドの補修作業は前途多難のようだった…

 

 

「ふうん…ここがそうなんだ…」

 

「あーあ、鈴が寄り道するからこんな時間になっちゃたよ」

 

IS学園のゲート前に立つ2人の少女、1人は美しい黒髪のツインテールの小柄な少女でもう1人は、肩幅で切り揃えられた金髪の少女だった…

 

「あたしのせいだって言うの?シェン?」

 

「そうだよ、鈴のせいだよ。鈴が寄り道ばっかするから、こんな時間になっちゃったんだよ!」

 

金髪の少女が怒鳴ると鈴と呼ばれた少女は

 

「うるさいわね!一夏にプレゼント買ってたんだから仕方ないでしょ!」

 

「仕方なくないよ!私を巻き込まないでよ!もっと早く来てゆっくりするつもりだったのに!!」

 

口論をする、2人の少女…2人とも中国の代表候補生で。黒髪の少女は「凰鈴音【ファン・リンイン】」と言い、金髪の方は「呂 神麗【ルゥ・シェンリー】だ

 

「はぁ…まあ良いや。受付に行こう、鈴…場所の紙は?」

 

このまま不毛な良い争いをしていても仕方ないと判断したシェンが尋ねると、鈴は

 

「…落とした」

 

「なにやってるのよ!行き成りそれ!?前途多難にも程があるよ!?」

 

私が呆れながら言うと鈴は

 

「人を探しましょう、それが良いわ」

 

「ねえ?人の話し聞いてる?」

 

「さー誰か居ないかな?」

 

私を無視して歩き出す鈴…ここに居ても何も解決しないと判断し、私も後を追って歩き出した

 

「職員室とかに行けばいいと思う?」

 

「…場所判るの?」

 

「判らない…」

 

「はぁ…誰か案内できそうな人探そうよ。生徒でも先生でもいいからさ」

 

私がそう言うと鈴は

 

「…もう遅いから誰も居ないんじゃない?」

 

「…それを言う?鈴のせいなんだよ?」

 

誰のせいでこんな時間に到着になったと思っているのだろう?私がそう言うと鈴は

 

「飛んで探す?」

 

「勝手にIS展開したら怒られるよ!」

 

待機状態の甲龍を取り出そうとする鈴にそう怒鳴っていると

 

「何をしているんだ?」

 

背後から声を掛けられ、驚きながら振り返るとそこには、黒いIS学園の制服に同じく黒いコートを羽織った銀髪の男子が私達を見下ろしていた。かなりの長身に透き通るような蒼い瞳…街を歩けば10人が10人振り返るであろう、美しさを持った男子に、私は思わず魅せられていた…

 

(ぽー…超美形…)

 

思わず見惚れてしまうほどの美形だった…私が見惚れて居る隣では

 

「一夏の方が良いわね」

 

幼馴染にぞっこんの鈴には魅力的には映らなかった様で、平気そうだった…

 

「あのさ、えーと…事務所とかって判る?」

 

「事務所?…判るが…転入生か何かか?」

 

そう尋ねてくる男子に頷くと

 

「ふむ…確か山田先生が転入生が来ないとか言ってたが…そうかお前たちか」

 

…どうやら問題になっていたようだ…ちゃんと謝っておかないと…私がそんな事を考えていると

 

「まぁ、私もそっちの方に用事がある。良かったら案内しようか?」

 

案内してくれるという男子の言葉に頷き、私達はその男子の後を着いて歩き始めた…暫く歩いたところで

 

「そう言えばお前達の名前は?」

 

気付いたように尋ねてくる男子に私は

 

「凰鈴音。鈴でいいわよ」

 

「私は呂 神麗 シェンって呼んでくれれば良いよ」

 

「そうか宜しく鈴にシェン。私は八神龍也という…龍也で良いぞ」

 

「そう、宜しく龍也」

 

「よろしくね、龍也君」

 

お互いに自己紹介をしたところで、ISの訓練施設が見えてくる…何処の国でも似たような形してるからすぐに判った…すると訓練施設の方から

 

「だから、お前の説明が独特すぎるんだよッ!!何だよ「くいって感じ」って」

 

「…くいって感じだ…」

 

「だからそれが判らないって言ってるんだよッ!!!…っておい待てって箒!!」

 

すたすたと歩いて行く女子を追いかけていく男子…それを見た龍也君が

 

「箒と一夏は相変わらずだな…仲がいいんだか悪いんだか…」

 

呆れたように呟いていた…ちなみに私の隣では

 

「一夏…あたしの他に女子と仲良く…ふふ…うふふふふふ…」

 

ハイライトの消えた瞳で鈴が笑っていた…どうやらあれが鈴の話に良く出てくる、幼馴染の男の子のようだ…

 

「なぁ?シェン、鈴が怖い顔してるんだが?」

 

「気にしなくて良いよ、よくある事だから」

 

結構鈴とは長い付き合いだが、良くこの状態になるのでほっておいて良いと言うと

 

「そうか、なら良いが…」

 

私が龍也君と話をしていると鈴が

 

「あんた、一夏知ってるの?」

 

ハイライトの消えた瞳のまま龍也君に尋ねる鈴、龍也君は気にした素振りも見せずに

 

「知ってるも何も同じクラスだが?」

 

と返事を返した、すると鈴は

 

「じゃあさ、さっきの女子は?」

 

「箒か?…あー確か幼馴染とか何とか言ってたかな…」

 

あー鈴から聞いたことあるな、私がそんな事を考えていると鈴は

 

「そう…あれが…あたしの潰すべき敵ね…」

 

黒い笑みで笑っていた…今下手に話しかけると飛び火するので無視しておこう…それが良い。私が頷いていると

 

「シェン、鈴、総合事務所に着いたぞ」

 

考え事してる間についたらしい、指差しながら教えてくれる龍也君に

 

「ありがと。こんどお礼はするわ」

 

一応礼を言うくらいの理性は残っていたようだ。少しばかり安心した…私もちゃんとお礼を言っておかないとね

 

「助かったよ、ありがとう。龍也君」

 

「気にしなくていいさ。ではな」

 

ひらひらと手を振りながら歩いて行く龍也君を見送ってから、私達は総合事務所へと足を踏み入れた…

 

第10話に続く

 

 




えーと今回も新キャラが出ました。今回も「にじファン」の時に仲良くして貰っていたユーザーさんの1人である「囚人様」に頂いたキャラです、使いやすいキャラなのであんまり違和感が無かったと思いますが…どうでしょうか?鈴さんとの掛け合いが良い感じだったと思うのですが…少しばかり不安です、ですので感想をもらえると嬉しいですね、それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。