第96話
ISの改修が終わったからと聞いて、試運転の為に演習場に来た。楯無さんとユウリは自分で改修をしているらしく、テストを繰り返しているので別の演習場にいるそうだ。スカリエッティさんからISを受け取りたいと思うのだが
「てめえ!私のISを変な改造をするなってあれほど言っただろうがぁ!」
オータムさんがISを展開して、スカリエッテイさんの首を絞めていた。その身体を覆っているのはフルスキンに見える。重装甲だった
「はははははは!!」
首を絞められガクンガクン揺らされているのに、凄く楽しそうに笑っている
「笑ってんじゃあねえ!なんだこれ!?適当に武器積んだだけだろう!?」
「あっはははははは!最高にハイってやつだよ!!!」
「死んでしまえ!!!!」
アラクネと言うISを纏っているオータムさんが、搭載している火器をスカリエッティさんに乱射している。スカリエッティさんは笑いながら走りそれを回避している
(なあ?ラウラ。アラクネってあんな重装備のISなのか?)
(いや。違う、8本の足があるのが特徴のISだが……あんなISではない)
俺が見ているISは腰元にレールガン。背部にキャノン砲。両腕はバズーカ。背中の8本の足からはビームやレーザーが絶え間なく放たれている。
(白式もあんな風になっているのか?)
マッドな科学者と聞いていたがこれは酷い……オータムさんが怒るのも当然に思える、だがそれ以上に
「凄いね。むちゃくちゃ動きが機敏だね」
「本当だな。科学者とは思えないな」
するすると攻撃を回避している。スカリエッティさん本当に科学者なのかと思う
「あっははは!冗談はここまで!ぽちっとな」
白衣から何かを取り出したスカリエッティさんがボタンを押すと
バキン!
甲高い金属音が響き、アラクネの装甲がパージされる。そこから姿を見せたのは
「お……これは」
重装甲に見えていた装甲はそのほとんどがパージされ、すらりとした装甲が姿を見せる
「わあ……綺麗なIS」
「本当ですね。素晴らしいメカニックだったのですね」
簪さんとエリスさんがそう呟く。ISのことには詳しくない俺でも思った。スラリとしたフォルムに腰周りの装甲はレールガンと一体化し、両腕は銃口が見えるアサルトライフルでも内蔵しているのかもしれない。8本の足は4本になり、ビームとレーザーの発射工が見えている
「アラクネの機動力の低さをカバーするように。軽量化を前提にしつつ、ミドルレンジ特化型に改造してみた。どうかな?」
「良い……ありがとう。と言うかさっきのは?」
さっきの重装甲のISはなんなんだと尋ねるオータムさんにスカリエッティさんは笑いながら
「強行様の強襲パッケージさ!防御力と火力の両立を前提にしたんだよ。しかも中にインストール済みだから好きなタイミングで着脱できる。エネルギーの消耗が激しいからそこだけ気をつけてくれよ」
その説明を聞いて試運転を始めるオータムさん。色々と試しているのが良く判る
「や!待ってたよ。一夏君達。君達のISの改修も済んでいるから展開してみてくれるかな?」
差し出された待機状態のISを受け取る。待機状態は目に見えた変化は無い
「展開して動いて見てくれるかい?」
空中に投影したディスプレイを見ながら言うスカリエッティさんに頷き。ISを展開する
(あんまり変わってないか……)
俺と箒のIS。白式と紅椿は目に見えた変化は見えない……と言うか
「少し変わっていますわね?」
「うん。僕のもだね」
「と言うかアラクネと比べると殆ど変わってないな」
そう俺達のISはほとんど外見の変化はなかった。強いて言えばブースターが増設されていたり、装甲が少し増えている程度だ。俺達がスカリエッティさんを見ると
「うん。君達のISは外見的な改造はほとんどしていない」
「これでネクロと戦えるのか?」
弥生さんがISの拳を見せながら言うと、スカリエッティさんは涼しい顔をして
「あのねえ?私は……これでも……結構強いんだよ!!」
弥生さんのIS。デッドクリムゾンの腕を掴み、よいしょっと呟いた瞬間
「うわあ!?う、嘘だろ!?」
ISを展開していたのに弥生さんは地面に叩きつけられていた。な、何が起こったんだ!?
「力は力。より強い力に制される、だがこうして柔らかい力でも制される。力は驕りと慢心を呼ぶ、故に余り目に見えて改修はしていない」
白衣の襟を直しながらスカリエッティさんは俺達を見て
「それと改修しない理由はもう1つ。ツバキさんと調べた結果なんだがね?君達のISの多くはセカンドシフトが近いと言うことで、本格的な改修はしてないんだよ」
セカンドシフト……俺の白式みたいにか。鈴とかのISはどうなるんだろうな?そんな事を考えながら軽く白式を動かそうとした瞬間
「へっ?」
「あぶない!」
信じられない加速で動き出し、俺は間抜けな顔をしたままシャルと正面からぶつかった
「大丈夫?」
受け止めてくれたのは嬉しいんだけどなシャル。両手を広げて抱き締める形で受け止めるのは正直どうなんだと思う。俺の顔はシャルの顔の近く、形のいいシャルの胸が目の前にあって心臓が高鳴るのを感じた。だがそれとは別に
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
空気が軋んでいる音が聞こえる。そして視界の隅では弥生さんやヴィクトリアさん達がISを解除して、逃げているのが見える
(もっと慎重に動くべきだった)
外見的な変化はなかったが、内面は相当改造されていたのだ。機動力や反射速度、その全てが俺の予想を裏切っていた。あれだけISを魔改造していたんだ、外見の変化がないからって安心するのは早すぎたんだと思う
「あっはははは!最高!全て私の計算通り!さぁ!修羅場を楽しみたまえ!一夏君!あーははははっ!!!!!」
高笑いをして去っていくスカリエッティさん。外道過ぎる!?人を完全に遊び道具にしているぞ!?
「一夏……速く離れなさい。へし折るわよ」
離れれたいんです。でもシャルの腕の力が凄まじくて逃げれらないんです
「チャキ……」
無言で空裂を構えないでください。出力がどれくらい上がってるかは判りませんが死ねますから
「新型ライフルですか。試しうちには丁度いいかもしれないですね」
ガチャリとマガジンに弾が装填される音が聞こえる。駄目!それ駄目なやつだから!?あのマッドが作った武器なんですよね!?普通に死ねるから
「姉さん。一夏とシャルが抱き合っている。直ぐ来てくれる?ありがとう」
マドカ!?千冬姉は呼んじゃだめ!殺される!俺殺される!
生きるためにシャルを振りほどこうとするが。シャルの腕はびくともしない、ISを展開しているとはいえこの筋力はおかしいだろう!?
「シャルロット。私も欲しい」
ラウラ!?俺は物じゃないです!そんな事を言うのなら助けてください!
「ふふふふふ……一夏は僕のだからあげないよ」
俺には見えないが勝ち誇った顔をしているであろう。シャルの呟きで箒達が一斉に襲いかかってきた、逃げることも前を向くこともできず。唯一見れるのが、揺れるシャルの胸だけと言う天国のような地獄の中。俺の耳に聞こえてくる銃撃音にガチャリと重い音を立てて回転するシリンダーの音。もう棺桶に片足を突っ込んでいるような状態の俺は
(だ、誰か助けて……)
たまに顔に当たるシャルの胸とか、叩きつけられるような箒達の殺気に気絶することも出来ず。俺は心の中で助けを求めたのだった……
なお助けなど現れる筈もなく、俺はフルボッコの上から更にフルボッコにされ医療室へと担ぎ込まれたのだった
一夏君を見捨てて逃げてきたけど……大丈夫かなあ?心配になり振り返ると直ぐに
ギャアアアアアアアアアッ……
段々声に力がなくなっていく悲鳴が聞こえてくる。私達は顔を見合わせてから
「「「南無」」」
両手を合わせてそう呟いた。戻っても見るのはスプラッタな光景だ、戻るのは得策とは思えない
「で?どうする?今日は別の演習場は使えないって言ってたよな?」
弥生さんが手帳を見ながら言う。そういえば今朝龍也さんに今日は使える少ないって言われていたっけ
「せめて座れる所があれば分析できる」
試運転が出来ないのならデータだけでもと言い始めるクリスさん。確かに改修されたISのデータは確認したいけど、六課の人も仕事をしているし我が侭はいえない。通路でうろうろしていると
「何してるの?」
その静かな声に振り返るとそこには、男にも見える少女。確かオットーさんが私達を見ていた
「えーと。演習場で「グアアアアアアアア!!!」……説明しなくても判る?」
シェンさんが説明しようとしたら、一夏君の悲鳴が聞こえてきた。これ以上ない説明だろうオットーさんは
「それならアサルトに来るといいよ。人もいないから」
そう言って歩いていくオットーさん。付いて来いってことだよねと思いエリスを見ると
「来て良いと言ってくれてるんです。付いて行きましょう」
オットーさんの小さい背中を追いかけていくと、直ぐにアサルトの部屋に着いた
「あー眠「起きろ戯け」あいだ!」
机で眠っているウェンディさんの頭を叩く、チンクさんと目が合う
「どうした?八神ならいないぞ?本局に行っているからな」
「その演習場で喧嘩が起きてて、行く場所が無いので」
クリスさんの言葉にチンクさんはそうかと小さく呟き。
「空いてる机も椅子もある。飲み物も好きに飲めば良い」
そう言って自分の机の上に書類に視線を向けるチンクさん。言われた通り適当な椅子に腰掛ける
「さてと、ISの分析を始めよう」
クリスさんは改修されたISの分析作業を始めて、弥生さんとシェンさんは
「んーんー?理解できるか?」
「ギリ」
スバルさんから貰った。龍也さんの手書きの格闘指南書と睨めっこしていた、私も見たがあれは図解はあるが難しい物だった
「簪。私達はこれを見ましょうか」
「う、うんそうだね」
エリスが机の上に置いたのは私達用の、魔法に対する教本。訓練では少しずつ使える様になっているがまだまだだと思うので、時間を見てはこうして勉強している。とは言え中々思うように言ってはないんだけどね。ヴィクトリアさんは
「コーヒーを淹れるが欲しい人は?」
自分にも他人にも厳しい人だけど面倒見は良いので、コーヒーの欲しい人は?と尋ねてくれる。私は手を上げて
「砂糖1つでお願いしてもいいですか?」
「判った。少し待て」
ヴィクトリアさんが机の上に置いてくれたコーヒーを飲みながら、教本を捲っていると
「チンク姉ー、龍也兄ーは?」
「本局だ。今日は何か知らんがパーティーにでないといけないらしくてな。いやいや出かけていった」
龍也さんが嫌がることって聖王教会以外にあるんだ……どうもIS学園でのイメージが強いのでそう言う龍也さんをイメージできない
「そうっすかー、ん。終わりっす。確認よろしくお願いします」
「ん。間違えてたらやり直しだぞ。確認が終わるまで簪とかでも話をしているといい」
ういっすと返事を返して私達が座っている所に来た。ウェンディさんに
「なあ?龍也って意外と子供っぽいのか?」
さっきの会話で気になっていたのか弥生さんがそう尋ねる。ウェンディさんは
「そうっすよ?龍也兄は基本的に女・子供に甘いっす。んで義理堅いっす。嫌なのことでも貸しがある人の言う事は大概聞いてくれるっすよ?歌って踊るとか」
え?そうなの?そんな龍也さんは全然想像できないんだけど……私達が首を傾げているとウェンディさんは机の中をごそごそといじり
「ほいっす。龍也兄が歌ってるCDとPVっす」
じゃんと差し出されたのはサインつきのCD。しかも手書きではなくプリントの所を見る限り、製品として成り立っているらしい
「見れるのか?」
ISの解析作業をやめたクリスさんがそう尋ねる。その目は興味津々と言う顔をしている、かという私もどんな内容なのか凄く気になる
「じゃあ見るっすか?」
「「「見る!」」」
興味の方が勝り、教法を閉じながら言うとウェンディさんは。そのCDをプレイヤーにセットしてくれた。
「はー歌も上手いんだね」
「楽器の演奏とかもじょうずっすよ?バイオリンとかピアノとか、龍也兄は基本的に何でもできるっすよ?」
そうなんだーと頷き、私達は昼食だぞ?とチンクさんに声を掛けられるまでそのDVDに夢中になっているのだった……
オットーさんもいつの間にかちょこんと座り。モニターをとても楽しそうに見つめているのだった
(う、生きてる!?俺生きてる!?)
シャルに抱き抱えられている所を箒やセシリアに攻撃され。更にAICで拘束され、マドカと千冬姉の剛拳と剛脚でボロ雑巾のように宙を舞った瞬間。俺は死んだと思ったのだがこうして生きている事に感謝したのだが
(身体が動かない!?)
普段ならシャマル先生や龍也が治療してくれるのだが、今は包帯を身につけている。これはとても珍しい事だ
(超いてえ……)
指を動かす事ですら痛い。どうしてこんなに痛いのかと疑問に思っていると
「しゃーねーだろ?私はあんまり回復は得意じゃないんだよ。兄貴かシャマルがいればいいんだけど、2人ともいないしな」
不機嫌そうな声が聞こえてくる。この声は……
「ヴぃ、ヴィータさん?」
「おう」
首が動かせないので口調で確認するしかないのだが、この口調はヴィータさんに間違いなかった
「まぁあれだ。あれ、あんまり魔王刺激すると死ぬぞ。セッテとかが入れ知恵してるからな」
知ってます。手錠とか薬を見て笑っているシャルとかマドカを良く見ますから
「それと、ダークマターが来るから。頑張って生きろよ」
ダークマター!?頑張って生きろ!?どういうことなんですか!?そう尋ねたかったのに口を開くのも苦しくて、部屋を出て行くヴィータさんを黙って見送るしかなかった。俺は痛む全身に顔を歪めながら。ダークマターについて考え
(はっ!?ま、まさか……)
考えれるのはあれしかない。いや、だがそんなわけ無い。もう2度と料理はしないって約束して
「一夏。御粥を作ったぞ」
「私と姉さんの自信作だ」
NOーッ!!!!!!!!
俺は思わず心の中でそう叫んだ。俺が料理を出来るのは千冬姉が致命的なまでに料理が下手だからだ、なんど三途の川送りになったか思い出すのも恐ろしい。いやだがマドカは
「姉さんに教わったから完璧だ!」
駄目だ!その人にだけは料理を教わったら駄目なんだ!米を漂白剤で洗うような人なんだぞ!?頑張って千冬姉のほうを見て
(俺は死ぬのか!?)
土鍋を持っているのはまだ良い。御粥といっていたから、しかし何で
(完全防御体制なんだ!?)
エプロンではなく千冬姉とマドカが装備しているのは、溶接に使うマスクに鉄製の手袋。どう考えても料理をしていたとは思えない姿だ。そして土鍋は
(なんだあれは!?あれは食べれる者なのか!?)
黒い。しかもボコボコ言ってる。食べたら臓器が溶けるんじゃないか!?
「大丈夫だ。箒達も食べて美味いと言っていた。その後倒れて動かなくなったがな」
犠牲者多数!?姿の見えない箒とかも気になっていたけど、まさか俺より先に冥界送りになっているとは思わなかった。すまん俺も直ぐ逝くから……
「はい。あーん」
「まずは一夏の口の包帯を解いたほうがいいのでは?」
「それもそうだな」
千冬姉とマドカのそんな会話を聞きながら、俺は自分でも驚くような穏やかな気持ちで口元に運ばれた御粥を口にした
甘い・辛い・すっぱい・しょっぱい・痛い
それだけが俺が認識できた全てで、次々と口に運ばれる劇物。そして
「うむ。1度こういうのをやって見たいと思っていた」
「そうなんですか?」
「逆はあったんだ。昔な」
「良いですね。私もやってほしいです」
「風邪を引けばいいんじゃないのか?全部終わってからな」
そんな穏やかな会話と反して俺は1口ごとに体の感覚がなくなり。土鍋が空になる頃には
「三途の川か。初めて見たな」
美しい川の前にいたのだった……しかも箒とかもいた。いつもの刺々しい雰囲気はなく、穏やか顔で話し合っている箒達に安堵し、俺は花畑の中に倒れこんだのだった……
なおこの30分後。シャマル先生の帰還により俺達は無事に現世に帰還することが出来たのだった
「し。死ぬかと思った」
「と言うか半分ほど死んでいたな」
「もう2度と織斑先生の料理は食べませんわ」
「……リアルな死の体験だったね」
「一夏。千冬さんの料理のスキルは変わってないんだな」
そして俺達は今後何があっても千冬姉をキッチンに立たせないことを誓ったのだった……
なお千冬姉とマドカは
「うーむ。やはり久しぶりだから上手くいかなかったな」
「大丈夫ですよ。次は上手く行くと思います」
「面白い料理法ですよね。私もお手伝いしますね」
必殺料理人シャマルを加えて、また新しい即死系料理の開発をしていたりする
~おまけ~
「あのさ?この部屋って何の部屋なの?」
龍也さんの家の中で唯一裏返されたネームプレートがある部屋がある。それが何なのかずっと気になっていた。クレアさんにそう尋ねる。近くにいた一夏君達も会話を止めて、クレアさんの返事を待っている。
「あの部屋はリーエと言う少女の部屋です」
「リーエ……それって龍也が言ってた」
私の記憶が確かならば、その少女の名前は半ネクロ。ネクロであり、人間でもあると言う少女の名前だ
「はい。彼女は半年ほど前、魔力の暴走でこの世界から弾き出されてしまったのです。龍也様達も探しておられますが、一行に見つかる気配がありません」
あれだけの人数の魔法使いがいても見つけることが出来ない。それだけ世界の数が多いと言うことなのだろうか
「部屋は掃除に常に綺麗になっています。しかしあの部屋に入ることだけは許されません。それをすれば龍也様のお怒りを買うことになる。良いですね?絶対にあけてはいけませんし、聞いてもいけません。龍也様はリーエの事を心配し今も探しているのですから」
そう念を押して部屋を出て行くクレアさん。残された私達は
「聞いたら不味いことだったみたいね」
「そうみたい……だね」
「全くだ。まぁ直接聞けと言いたい所だがね?」
突然聞こえてきた龍也さんの声に振り返ると、そこには
「なにか?」
紅茶のカップを手に、膝の上にドラきちを寝かせてその頭を撫でている龍也さんの姿があった。ず、ずっといたんだ……その事に若干驚きながら
「「「「ご、ごめんなさい!!!」」」」
とりあえず謝らなければと判断し、一夏君達と一緒に謝ると龍也さんは
「謝ることでもなかろうに、好奇心は悪いとは言わない」
こういう対応をされると本当に大人なんだなと実感する。龍也さんは紅茶を飲みながら
「家族だから探し続ける、それだけだ。いつかは道は重なるだろうよ。ただリーエは泣き虫だからそれだけが心配だ」
悲哀と何処か哀愁を漂わせるその横顔に私達は何も言うことが出来ず。無言でとても居心地の悪い空気の中。それぞれ手にしている飲み物を機会のように飲むことしか出来なかったのだった……なおこの時の話を後日ユウリにすると
「馬鹿じゃないのか?」
そーですよ。どうせ私は馬鹿ですよ……傷心の梳きに言われたのでその一言を中々忘れることが出来ないのだった……
第97話に続く
次回はちょっと趣向と言うか、珍しい感じの話しをするつもりです。TVを見ているって言う感じの話ですね、龍也さんが出る予定です。もう少しでクラナガン編は終わりですね。目的はISの改修だったので、それが終わればIS学園に戻します。予定では100話か99話で戻したいと思っています。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします