東京喰種-異色-   作:出雲クロ

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クロです!よろしくお願いします!


天命
プロローグ


世界には、二種類の怪物が存在する。

 

「これでッ」

 

その二つの種は、とても近く、とても遠かった。

決定的な違いが彼らにあった。

 

「死ね、死ね死ね死ね」

 

喰らう者と喰らわれる者という違いが、確かに存在していたのだ。

 

彼らの名は人類。

彼らの名は喰種。

 

「化け物ォ!」

 

今、宿命が天に命を授かった。

天命宿命。かの運命は如何に。

───────

 

ー…怪物がぁッ

 

「うるせぇッ…………」

布団を蹴って起きた。

朝、だ。

 

「ふぅ……」

 

目覚めが悪ぃ…

夢で随分久しぶりに冷や汗かいたな…風呂入る、か。

シャワー室でまた色々と思い起こすかもしんねぇし、な…

───────

 

8年前。

東京に上京してきた俺が、衣食まで整えたところまで時を遡る。

その時俺は、どうしてか千鳥足で、店をハシゴしまくっていた。

路地裏の奥へ奥へと誘われ誘われ、その時にゃそこがどこだかわからなくなってた。

当然焦った。酔いが覚めてきた頃だったしな。とにかく人を探した。で、その時だ。

 

「おにーさん♪」

 

呼ぶ声がしたんだ。人だと思って振り返ると、そこに小柄な女が立ってる。

いや、小柄な女ってのが間違いなんだろう。

 

俺の四肢は無かった。

俺が唖然としたまま倒れた時、そいつはけらけら笑っていた。

出血多量で眼が虚ろになってきた時、白コートの男達が女にクインケをかましていた。

血の池の中、酷く眠くなり、目を閉じた瞬間、俺の意識がトンだ。

意識が飛ぶ前、最後に聞こえたあの断末魔の言葉は生涯忘れる事は無いのだ。

 

ー…化け物ォ!

───────

ここまでか、やっぱ。

俺の腕脚がこんなのになったのも誰のせいとか分からんのな。殆ど確定してるようなもんだが。

 

「カーくーん、上がったー?」

「上がった上がったー。ハクは?」

「私はカーくんの後で良かったからさー。早く出てきてよ!」

 

コイツが俺の四肢をもいだ張本人にして(推測)、喰種対策組織CCGから危険度SSSレート判定を受けた奴とな。

世も末世も末。炊事洗濯やって掃除やって世話してくれてる奴がそんな奴とか頭おかしいんじゃねぇの。主に俺が。まぁ俺の奥さんなんだが。誰にもやらん、やらんぞ!

 

「カーくんはよ!はよ出てきて!わしお風呂入りたい!」

「一緒に入りゃ良かったんじゃ」

「わしの裸をそこまで見たいんなら見せたるけど??」

「じゃ見せろ」

「ここで欲情すんなや」

 

……うぃっす。

 

同居人が俺を殺しかけた奴で殆ど最強の喰種とかおかし過ぎんだろ。なんなの??

 

思いながら自分の『クインケ五つ』を点検する

腕と脚は大丈夫か。鎌鼬(カマイタチ)は博士に診てもらわんとな。さて、と。

 

「カーくーん仕事はー?」

 

仕事ね仕事、はいh…HA?

今・何・時・☆

身を180°くねらせて時計を見る!何ということでしょう。出勤時間が午前8:00に対して

AM.9:20

非常事態だ。みんな俺が『准将』だからどうせ重役出勤また重役出勤と影でぐちぐち言われる事態が起きてしまう!嫌だ!嫌だよ!

 

「ハク!飯は要らん!行って来る!」

 

玄関に大股で行き、靴をはき…はき…は…靴どこよなぁまじで緊急だようんおい。

素足で行くか…うん無理…靴探そ…

 

ー10分後ー

 

こんにちは靴。さようなら尊厳。




感想全裸待機してます\(^o^)/
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