24区支部には六つの部署がある。
その一つ、資料室に俺は所属している。資料とは、まぁ名ばかりなんだが。
俺のクインケ置き場みたいなものになっている。で、部下が二名居るんだがこれまた優秀。俺がアカデミーから連れてたらしいんだがここまでになるとは思わんかった……俺が尻に敷かれるとか……
二等。紀伊霜(きい そう)。女性で低身長で貧乳(笑)の見るも無残な姉御肌のアンバランスな子で、17歳。
二等。紀伊瑠璃(きい るり)。姉妹の霜と一緒にここ資料室に来たおっとりした姉さん。でるとこで過ぎで動くと俺が鼻血出そうになる。話したら殺されそう。年は19。
で、俺。24区限定で准将、斎藤和葉(さいとう かずは)。自称してCCGの黒鴉。女っぽい名前なんて気にしてない。してない。僕は男だッ!
そういえば、いつだっけ、他の区の捜査官がこの前発見された赫壁の奥に行くのって……確か12/14……………あれ?今日?
「霜ちゃーんいるー?」
デスクに滑り込み机を見ると
《今日他の区の捜査官さん達がくるんですよ!?なんで研究室に閉じこもるんですか!?これ見たらコートきちっと着て六階の会議室に来て下さい!》
……………っべーまじっべーわーこれっべーやつやでほんまこれどないえあかんやつやん支部長はんにしばかれてまうでこれ……ハッ。
「早く行かねばぁあぁぁぁああぁ」(発狂)
───────
「ここが24区の支部か……」
「ほら、しゃんとしなさい」
「分かっているよ」
仲睦まじそうな2人が24区の街並みを興味深そうに眺める。ふと微が口にする。
「24区に来るのは初めてね……」
「うむ、そうだな」
───────
先頭に一人の特等を置き、その頬のこけた男性と美しい女性が白いコートの男女を引き連れ支部の入り口扉の前に来た。
この人達、かな………
一番前の人が……丸手特等ね。
「失礼、私は24区派遣隊隊長の丸手という者ですが、資料室の紀伊二等捜査官でしょうか?」
どうやら間違いないらしい。
「はい。ようこそいらっしゃいました。24区派遣隊様。私は資料室の紀伊 霜です。外で私達がお話するのは大変危険ですので、この中でお話をさせて下さい」
霜が丁寧に自己紹介を兼ねた挨拶を投げかけると、捜査官達が面を食らったような顔をした。出迎えが24区でもずば抜けたスコアを叩き出している部署の人間と聞かされていた分、ちびっこい女性の霜を目の前にするとあまり信じられたものではないだろう。私も人の事を言えず、女性なのだけれど。
「では、私が案内致しますので付いて来て下さいね」
「頼みます」
受付を済ませた時に、一人の男性から質問をされた。
「君、少し聞きたいんだが」
「はい?」
「どうしてここにはゲートが無いんだい?喰種が潜入してきたとしてもわからないじゃないか」
「あぁ、それですか。それはうちの室長見てもらえば、わかると思いますよ?」
その頬がこけた捜査官は全く解せないと不満な顔をしていた。そういえば……
「ねぇ霜、斎藤さんは?」
「……斎藤さんは研究室行っちゃったよ………」
「え"」
と、霜が手で筒を作って耳打ちしてくる。
「瑠璃、ここに居てくれない?もうそろそろ来るんじゃないかと思うから……」
「うん…わかった。じゃ、ちゃんとお相手するんだよ?」
「はいはーい」
くるりと回り、派遣隊を会議室へ誘導していく。そう、私達は斎藤さんの尻拭い……もとい、お世話係なのだ。斎藤さんがどこかへ行ってしまった時用のプランもきちんと練ってある。クインケの紹介、とか、喰種の組織の紹介、とか。
「ほんっと……自由なんだから……」
広いロビーで人を待つのは、ちょっと苦手だ。
どうだったでしょうか?感想\(^o^)/お待ちしてます