やー、今回も戦闘シーンは無い…と思っていたのか?
「提督〜、そろそろスタンバイお願いするクマー」
スタッフを務めているらしい球磨に、控え室で待っていた僕達は声をかけられました。
「…提督、今回の大会は、途中での機体変更が可能です。ですから、他の艦娘の皆も、最初から本気の機体で来ることは無いと思います。」
山城さんが、移動しながら的確に情報を僕に伝えてくれます。
「そうですね…山城さんはどうするんですか?」
そう、このゲームは相方とのコンビネーションが命となってくるのです。
だからこそ、お互いの選択する機体を把握するのは、大切なことなのです。
「そうですね…とりあえず、バンシィを使っていきます、提督は、後衛もしくは闇討ち機体をお願い出来ますか?」
こちらに目を向け、少し上目遣いに聞いてくる山城さん。
うっ…その角度は卑怯です……
ところがどっこい、その感情を表に出すわけにはいきません。
「…分かりました、僕は百式でいきます。誤射にはなるべく気を使いますが……」
「ええ、わかってます。最悪、格闘カットは私ごと巻き込む形になるんですよね…?」
長年秘書艦を務めてくれているだけあって、言いたいことはすぐに理解してくれているようです。
「はい…その時はすいません」
「いえ、構いませんよ。相手の格闘機にフルコン叩き込まれるよりはマシでしょうしねぇ…あ、でも、平場での誤射には気を付けてくださいね?」
……これは、暗に「誤射したら明日は無いぞ?」って言われてるんですかねぇ違いますよねぇ。
「…やれるだけやります」
─────
そして時間は先ほどの一場面に戻ります。
今日は大丈夫…今日じゃなかったらどうなってたんですかねぇ
くじ引きの結果、僕達は一回戦から試合に入っている訳ですが、一回戦の対戦相手は強力です。
叢雲さんと陽炎さん。どちらも枠系統の機体を使う、玄人さんです。
なかでも、叢雲さんのガンダムアストレイブルーフレーム2Lは、本当に職人気質です。
…よく、吹雪さんといっしょに遊んでいるのを見かけますが、吹雪さんがずっと謝っているイメージしか無いです。
なんて回想をしていれば、正面のゲートに陽炎さんと叢雲さんが並んでいるのが見えます。
なにやらすごい形相で、こちらを…と言うか、山城さんを睨んでいるような気がしなくもないです。
…これはやはり、あの優勝商品が原因なんでしょうか。
今にして思えば、長門さんはこの状況を作り出して楽しむために、あんな提案をしたんだろうなぁ…
長門さん、おめでとう、あなたの目論見は大変立派にお仕事してますよ。し過ぎて僕が息苦しいです、はい。
『それでは、第一回戦はこの2ペアの試合です‼︎』
気がつけば、青葉さんのコールが始まっているようです。
もう緊張している時間もありません。
山城さんとアイコンタクトを取りますと、『頑張りましょう』という、激励の言葉が称えられている気がしました。
……あくまでも、気がしただけですからね?
確証は無いですから…
はい、と言うわけでね?
今回も戦闘描写はありませんでしたねぇ。
面白くない?いやいや、ゲームの戦闘シーンとか描写どっちですればいいのかわかんないですから。あぁ、もちろんリアルかゲームの中かがね?
因みに枠系統というのは、機体名に〜フレームと入っている機体のことです。玄人向けの機体が多い、いい機体ですよ?まぁ自分は赤龍でチンパンしかしませんが。
今回は少々早い更新だったように思います。
次回からは戦闘描写をしていきたいと思ってます。が、あくまで思ってるだけなので、悪しからず。
ではでは、また次回。
さよなら、さよならさよならー