目が覚めた俺の視界に始めに飛び込んできたのは満面の笑みの永琳を浮かべる永琳だった
何かいいことでもあったのだろうか。
「貴方やっぱり能力があるわよ」
「え?本当に?」
「えぇ、検査の結果明らかに強い反応が出たもの」
「検査で分かるものなのか...」
「わかるわ、私を馬鹿にしないで」
「わかったよ」
「まぁ、いいわ。取り合えす検査には能力の有無と強さしかわからないの。詳細は本人にしかわからないの」
「え、じゃあ俺しかわからないの?因みに強さの検査結果は?」
「強さはMAXの最強だったわ」
満面の笑みの理由はこれかぁ...
強力だから利用できるかもしれないってことね...成程
てか、能力は自分にしかわからないって自分にも何が何だか...
「大丈夫よ、落ち着いて目を閉じればわかるわ。自分の中に小さな光があるの。そこへ向かえば能力は見つかる」
「わかった、やってみるよ」
永琳に言われた通りに俺は目を瞑り少しの間心を鎮めた...
すると体の奥の方に小さな光が見えた、薄い赤色だ。
ピンクに近い赤だ、その光に向かい俺は静かに近づいていく...
その光の前に俺はやっとたどり着く
そして俺はその光に向かって手を伸ばした......
すると...
光の強さが今までの数倍になる程光った
一瞬辺りがピンクに染まったのは明らかである
光がやんだ瞬間俺には一つの単語が頭に浮かんだ
{ 速度 }
速度...?
何だ速度って...いや速度はわかるけど何で急に?
「どう?何かわかったかしら?」
「いや、光が止んだと思ったら謎の単語が頭に...」
「...その単語は?」
「速度だ」
「...」
「どうなの?」
「おめでとう戌姫!やっぱり能力があったのね!」
「え?え?状況がつかめない」
「貴方速度って単語が出てきたんでしょ?」
「うん」
「それが能力よ」
「...へ?」
能力...?速度が?
俺にはそんな特別な力生まれて一度もなかった気がする...
「言ってなかったけれど私はそれで薬という単語が出てきたわ」
「だから薬をつくってるのか」
「えぇ、私の能力の『あらゆる薬を作る程度の能力』を使っているわ」
「なら俺の場合は『あらゆる速度を作る程度の能力』ってことになるのか?」
「なんで速度を作り出すのよ...あなたの場合は恐らく操れるんだわ」
「本当に?嘘じゃなくて?」
「本当よ...そうねぇ、試しにこの薬の効き目を2倍の速さにしてみて」
「分かった、やってみる…」
俺は永琳に差し出された錠剤を見ながら薬の効く速度を操った、というより操った感じの事をしてみた
「貴方これを飲んでみて」
「分かった...」
俺はその薬を飲む。
すると...約10秒後に体に変化が訪れた
「ん!?永琳これ何の薬だ!?体がおかしい!」
「これは妖力を霊力に一時的に組み替える薬よ、効き目が表れるまでは大体20秒よ」
「ってことは...」
「そうよ、やっぱり貴方は速度を操れる。」
「...なんか実感が沸かないんだけど」
「あの話を聞いた時からあなたは少しおかしいと思っていたわ」
「ゑ?何?」
「ここの人の速さが少し早いって話よ。あれって人に感知されないように電波が街から出てるの、それに電波を受けてなくても普通の奴じゃ気付けないわ」
「成程ね」
そう考えると今まで見てきた速度は俺の支配上にあったわけか...
やっぱ生きてると分からないことが沢山あってまだ自分が未熟であることを自覚してしまうなぁー...
「兎に角貴方は私の部屋で寝泊まりしてもらうわ、能力があると分かった以上」
「え?いいの?」
「いいわ、こっちにはメリットしかないわけだし」
「依姫は?許可取ってこないでいいの?」
「いいわ、私から言えばあの子だって認めてくれるし」
「ならいいか、お世話になります」
「なに改まってんのよ...まぁいいわ。ベットとか日用品は私が用意するからその間は適当にブラブラしときなさい」
「分かった、所で俺が倒れてから何日寝てた?」
「二日ね」
「...まじか」
言い訳を言わせてもらうとこの研究室には換気用の窓しかなく光を取り込む箇所が圧倒的に少ないのだ。
外の明るさが分からないから寝すぎたり時間が分からなくても無理はない
なんたって俺は悪くないのだから。
愚痴愚痴悪口を言いながら俺は研究室から出た。
外は丁度昼時で日差しが温かい。
何となく眠りに誘われる、だが起きたばっかりなので寝ることは出来ない
少し縁側で丸くなるか...
年寄みたいな感覚で俺は日の当たりの良い場所に行き少し座っていた
すると待ってたと言わんばかりの笑顔で角から豊姫が出てきた。
「戌姫―!どこいってたのよ、私も依姫も心配してたんだからねー」
永琳何も言ってないのかよ...かわいそうだろ
あくまでも飼い主なんだから妹の方は...
「まぁ、いいわ!依姫が来る前に私は戌姫と一緒にお昼寝しよっと」
そう言い豊姫は俺の前で体を横にした。
俺はこいつまた寝るのか...といわんばりの目で睨みつけた
だが彼女は満面の笑みでこちらの頭を撫でてきた
馬鹿、俺は犬じゃない。
あ、犬だった...
昼の温かい日差しの中一刻程、一匹の犬と一人の少女が仲良くそこに居たと言う...
俺が馬鹿なのかいつも前書きの所に本文を書き込んでいる...
感想待ってます。