ソード・アート・オンライン 〜理想の中の現実〜   作:DQkzk

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今回はかなり早くできました。ちょっと長いのでわけようかと思ったのですがわけるところが見つかりませんでした。すいません。

キャラや文がおかしかったので修正しました。


宝探し

第2層クリアしてから約3ヶ月経ち、今の最前線は20層となっている。1度攻略してしまえば早いもので一層攻略するのに1週間かからない程度となっている。なのでこの異常なスピードも納得できる。

………まぁこの早さの原因は俺にあるのだがそれは後々話しておくことにしよう。

 

今、俺は最前線の20層ではなく15層にいる。ここにいる目的は一つ。宝箱の取りこぼしがないか探しにきた為だ。まぁ基本は見つからないがたまにトラップ部屋の宝箱とか、隠し部屋の宝箱とかあるのでそれを楽に攻略できる今、取りにきたという訳だ。何故俺がこんなことをしているかというのは3層時の出来事が関係している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜第3層〜

 

第2層のボスを倒した次の日、俺は何もすることがなかった為マッピング兼レベリングを行っていた。キリトたちに用事があるとか言ったがそんなものはない。ただ単に一緒に行動するのが嫌だったからだ。

 

なのでフロアボスのところまでマッピングを済ませ、アルゴに情報を売ってその日は終わった。勿論レベル上げも済ませた。

 

翌日の午後、フロアボスが倒されたと聞いて(俺はパーティーに誰にも入れてもらえず排斥された。俺も参加する気はなかったが)すぐに迷宮区に入っていった。

 

入ってから数時間、とりあえず半分ほどマッピングしたところで急に疲れが出てきて反応速度が少し落ちてきたと感じるようになった。

 

これ以上やると自分が死にかねないと思い出口に向かって歩こうとすると横に何やら変な模様が浮き出ている壁があるのに気付いた。不思議に思い模様に触れてみると壁が開いて部屋が出現した。

 

俺はその事に驚き周囲を確認するがおかしなところは何もない。恐る恐る入ってみるとそこには一つの宝箱が置かれており、他には何もない部屋だった。

 

(ラッキー!)

 

俺はその宝箱の前まで行き、開ける。その瞬間とてつもなく大きな警報が鳴り響き、辺りに軽く20は超えるほどのモンスターが集まってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……なんて言うことはなく、何も起こらずアイテムを手に入れることができた。確認した後帰ろうと思い振り返るとポンチョを被った妙な男が部屋の出入口にいた。

 

「よぉ、お前がビーラーだなぁ?」

 

耳に残るような声で話しかけてくる。俺はこいつが誰なのか全くわからないので警戒する。

 

「………そうだったらなんだというんだ」

 

「いやぁ、恐喝などをやったっていうビーラー様と会ってみたかったんだよぉ」

 

(こいつの話し方、人を自分側へ招くような喋り方だ。まるで()()()に似ている。俺には嫌っていうほどわかる。俺が最も嫌いな話し方だ。)

 

「いいねぇ、その目、表情。人を心底信じられない人の目と顔をしているぜぇ。人を利用しても平気なんだろぉ?これなら恐喝なんかをしているってことも納得できるなぁ」

 

「‼︎」

 

「くくっ、図星か。そんなお前に一つ聞くぜぇ。俺の仲間にならないか?」

 

この男の言葉になおも驚愕する。俺の本質を見抜いておきながら俺を誘うなんてどう考えてもおかしい。

 

「…………何が目的だ?」

 

「あぁ、目的なんてないぜぇ。俺とお前が組めばもっとcoolなことができると思ったから誘ったんだよ」

 

男は不敵に笑いながら言う。俺はそんな男を観察していた。

(そういえばこいつ俺のことをビーラーか聞いてきたよな。つまり()()()()()()をするということだろ)

 

「……断る」

 

俺の答えを聞くとその男は急に笑いだした。笑いが収まると俺を見据えて言った。

 

「だろうなぁ。まぁ、きっとまた会うはずだ。そん時にまた返事を聞かせてもらうぜぇ、《ビーラー》。俺の名、PoHが広まっている頃だろうしなぁ」

 

そう言ってPoHは去っていく。俺はあいつが出て行った後暫くの間動けなかった。漸く動き出した俺は自分の中にある恐怖心を自覚していった。

(もし、あいつと俺が戦っていたら間違いなく俺が負けただろう。レベルはもちろんこちらの方が上だろうが相手は既に何人かと戦っているはずなので対人戦闘スキルは相手の方が格段に上だ。さらに俺はさっきまでの攻略の疲れが残っている。やはり負けは確定していた。)

そう結論付け俺はあいつとまた会う可能性があるので対人戦闘を磨くことを心に決めた。

 

 

 

 

 

 

俺はあの後すぐに街に戻ってきた。その途中でモンスターが何匹か出てきたが先ほどの恐怖心及び緊張感からか俺の神経は研ぎ澄まされていてさほど苦労することなく倒すことができた。

 

そういえばと思い先ほど手に入れたアイテムの詳細を見ていなかったので確認してみる。

 

《リング・オブ・アサシン》

【STR+5 AGI+10 VIT-15

ノーダメージボーナス mobから受けるダメージが0の場合、経験値が1.25倍になる】

 

 

 

 

……

 

 

 

………

 

 

 

強ぇぇぇぇぇぇぇっ!なんだこれ!デメリット差し引いても凄すぎだろ!これ、完全にチートだろ。キリトのことなんか目じゃないほどチートだよ!

 

一応補足しておくとキリトは俺と関わったせいか知らんが情報を他のやつよりたくさん知っているチートのβテスター、《ビーター》?と呼ばれているらしい。俺はキリトの動きの方がチートだと思うけどな。

 

名前は気に入らないがとても強い。早速装備して出かけたいところだが疲れでろくに動けない。仕方なく今日は宿をとり、宿屋のベッドの上で横になりいつもより多めの休息をとった。

 

俺は眠りにつく前にある考えに思い至った。

(宝箱からこんないい物出るんだったらLA取るよりも宝探しの方がレアアイテム手に入る確率高いだろ。それに宝探しってなんだか冒険しているって感じがして面白いしな)

 

それからというもの、俺は新しい層に行くたびに速攻でマッピングを済ませながら宝箱を探すということをやるようになっていた。そのためマッピングが誰よりも早く終わるのでアルゴにマップデータの提供をするようになった。おかげでマップデータ一つにつき、情報一つ無料で貰えるようになったので随分と攻略が楽になったのは言うまでもないだろう。

 

それに俺が早くマップデータを提供するので攻略スピードも格段に上がった。最短の時は2日でボス攻略会議をしてその翌日にボス討伐なんていうこともあった。

 

ここまでが先ほどの理由である。

 

 

 

 

話は戻り、15層。俺は迷宮区に入り、壁に隠し部屋がないか見ながら歩く。一応目星は数カ所つけているのでそこを探して終わりにするつもりだ。

 

一つ目から行ってみるがそもそも部屋がないかあっても宝箱が取られているかのどちらかで最後の部屋を残して全滅だった。最後の場所へと向かうが(多分取られているだろうな〜)とほとんど諦めていた。

 

その場所の近くにつくとマッピングしていないところに通路ができており誰かが先に入っていることを表していた。誰が俺より先に見つけているのか気になり、中に入ってみる。

 

そこではせっせと宝箱を開けているオレンジ色の髪をした短髪の女の子(後ろから見ているので断定はできないが)がいた。いつもなら話しかけたりなどしないがこの時は誰なのか気になり、俺は不用意にも話しかけてしまった。彼女が罠の解除をしているとも知らずに。

 

俺に話しかけられた女の子はかなり驚き、罠の解除操作を誤ってしまった。すると罠が作動し、アラームが鳴り響く。女の子は俺を睨んできたので「あー、そのぉ…………悪気はなかったんです。すいません」と返す他なかった。

 

やはりモンスターが大量出現するトラップのようで25程度の数のモンスターが集まってきた。まぁ俺にしてみればこんなのは序の口で前はアラームを壊さなきゃならないなんて知らなくてモンスターたちと30分耐久マッチを行ったことがある。

※数にしておよそ75

あの時は本当に死んだかと思った。ふと隣をみると女の子はこの世の終わりをみたような顔をしていた。大丈夫ですよ終わりませんから。

 

死なないためにもまず優先すべきなのは女の子の命だ。この層をソロで攻略できているのでそれなりに強いはずだがこの数じゃ多勢に無勢だろう。よって俺が守らなければならない。正直厳しいな。確率的には40%といったところだろう。そうならないために指示を出す。

 

「オレンジ色の髪。俺を後でいくらでも怒って貰って構わないから今は生きるために俺の指示に従ってくれ」

 

女の子は俺を睨んできたがそれどころではないことはわかっているらしく、無言で続きを促す。

 

「君はアラームを壊してくれ。それが終わったらできるだけ宝箱の近くにいて寄ってきた敵だけを倒すんだ」

 

「……わかった」

 

助かるには考えている暇などないと悟ったのか了承の返事がかえってくる。

 

俺はそれを聞くとすぐに敵に向かって突っ込んでいく。基本攻撃に当たると大ダメージを受ける俺には避けるという選択肢しかない。パリィも出来るがSTR値が低いので余程のことがない限り押し戻される。

 

まずは敵の集団を横一文字に切り、真上に飛ぶ。そこから無数のピックを投げる。システム外スキル《カウントレス・レイン》。ソードスキルではないので威力は少し落ちるが関係ない。弱った敵の弱点をつき、一気に削りきる。人型が多いので首筋を狙い、切る。この方法で10体を一気に倒す。

 

その時アラーム音が消えているのに気付いた。1度後方に戻り、女の子が戦っている敵を狩っていく。女の子は唖然としているがどうでもいい。今は死ぬ気で生きるために行動する。なんか言ってること矛盾しているな。

 

残りは8。こいつらを相手して終わりかと思ったがそうでもなかった。俺が戦っている方向とは反対側に2体おり、少女に向かって攻撃を仕掛けている。

 

「そっちは任せた!」

 

聞こえたかはわからないが剣撃の音がし始めたので聞こえたんだろうと思い、意識をこちらに戻す。こいつらはクリティカル攻撃を2回当てれば倒せる筈だ。俺は最速で敵に近づき首を2回切り刻む。これで全損。あとは気の赴くまま敵を狩っていった。

 

こっちが倒し終えたところで向こうも終わったようで肩で息をしている。一息ついたところで「すいませんでした!」と言って俺は速攻で土下座。

 

「……生きてるからいいよ。見た感じ悪い人じゃなさそうだし」

 

俺がほっと胸を撫で下していると女の子は思い出したように言った。

 

「……ところでアンタ誰?」

 

「……あぁ、悪い。俺はアルスだ。この層の宝箱を探していたんだ。邪魔して悪かったな」

 

「……私はフィリア、トレジャーハンターをやってるよ」

 

「そうか、よろしくな」

 

「よろしく」

 

「……」

 

「……」

 

そのあとしばらく静寂が訪れる。コミュ力がない俺はこの状況をどうするべきか悩んでいるとフィリアがあることを聞いてきた。

 

「……アンタってこの上の層にいったことあるの?戦闘を見た感じ強そうだったから」

 

この質問に真実を言うべきか悩んだが特にデメリットはないので真実を言う。

 

「………………あるぜ。ガチの最前線で戦っている」

 

「そうなの⁉︎じゃあ空いてる時でいいから私と一緒にトレジャーハンティングして!お願い!」

 

この話をした瞬間妙にくいついてきたフィリアが必死にお願いしてくる。ふむ、よく考えよう。

 

「無理」

 

「なんで⁉︎」

 

「俺にメリットがない。……つーか初対面の人間にいきなりそんなこと頼むか?普通。裏があるって思うだろ。とにかく裏があろうがなかろうが断る」

 

俺がそう言うとフィリアは少し唸りながら難しい顔をしている。何か気付いた顔をするとなぜか少し意地の悪い笑みを浮かべていた。これはまずいと思い退散しようとしたが遅かった。

 

「………解除ミス」

 

「うっ…………わかった。時間がある時に組もう」

 

俺に拒否権はなかった………

 

こうして俺とフィリアのパーティーが結成されたのであった。




フィリアがついに出ました!

イャッホー!やったよ!ここまで長かった気がするよ。(よくよく見返すとあんまり文字数多くなかったけど)

キャラ崩壊が起きてしまっているかが心配です。キャラ崩壊してるかもってタグつけた方がいいですかねwww
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