ソード・アート・オンライン 〜理想の中の現実〜 作:DQkzk
頭がおかしくなるぐらい時間がなかったです。テスト、課題、追試、これを全部やっていると時間が足らない。多すぎる!しかも部活が忙しくなるし。バカなの⁉︎って言いたくなるくらいやばかった……
今回、心情描写が多いですかね。あとメタい。
俺はキリトに連れられ、この層にある公園の広場に向かった。広場には英雄の銅像(このフロアのシンボルらしい)があり、その周りに攻略組の面々が集まっている。
攻略組の奴らは広場に来た俺を見るなり小声でヒソヒソと話し、時折俺の方に視線を向けていた。ところどころ聞こえてくる『ビーラー』や『何しにきたんだ』などの言葉から察するにやはり陰口を言われているんだろう。そのことに内心疲弊しながらも広場の端にあるベンチに座る。キリトも隣に膝の上に肘を乗っけて上で手を組み、その上に額を乗っけるいわゆる落ち込んでいる人の格好をして座った。
「なぁ、アルス。お前嫌じゃないのか?こういう反応されて」
キリトが顔を俯けながら聞いてきた。
「俺が招いた事なんだから仕方がないだろ。別にこれが普通の反応だ」
「違うだろ。確かに表面的に見ればこの反応は仕方がないことかも知れない。でも三層以降のことに関しては真実を話せばみんな理解してくれたんじゃないか?少なくともここまで蔑まれたりしなかったはずだろ?」
三層以降のこととは俺の名を騙って犯罪を行う奴らがいたことだ。窃盗、強盗、脅迫など。そいつらは俺が見つけ出して二度と犯罪ができないように恐怖を植え付けた。その噂が出回った頃から俺の迫害がより一層酷くなった。例えば会議に出席されられなかったり(別に無くてもなんだかんだで情報手に入れたり、勝手にボス戦に参加した)、ボス戦で1人パーティでタンクやらされたり(普通に出来た。他のタンクよりもHPが減らなくてタンクの自信を無くさせてしまった)、ボスのLAを取らせないようにしたり(ごく稀に独断で特攻してLAを取った)。そういうことがあって今は攻略組の目の敵にされている。
そんなことがあったからだろうか、キリトが真面目な顔で訴えてくる。だが俺としては内容がおかしいと思わざるを得ない。
「はぁ……俺がもしも言ったって何も変わらないぞ。俺が嘘を言っていて、ただの言い訳だとか言われてさらに悪化するのがオチだ。もし本当にそれで俺が非難を受けなくなったとしても結局他の誰かが受けることになるんだ。だったら別に俺がそうなっても構わないだろ?」
「そ、それはそうかもしれないが……」
「ならいいだろ。つーかこんなのどうってことない」
キリトが少し困惑気味な顔をして俺を見ている。心配されなくてもこっちは平気なんだよ。
「……わかった。ただ辛かったりしたら俺に相談してくれ。俺たち
……………………は?
友達?俺とキリトが?
俺は今、多分だが酷く冷たい虚構の目で生気を失った顔になっているだろう。
「は?友達?何をいっ『これから会議を始めるのでこちらに注目してください!』」
俺がキリトに言おうとしたがその途中でおそらく会議の司会の人間が始めようとしていたのでそのまま口を閉ざした。
「では、これから攻略会議を始めます」
司会をしているのは特に特徴がなくどこにでもいそうな青年だった。黒○のバスケの黒○みたいで多分喋ってなかったら気づかないレベルの影の薄さだと思う。多分黒○とタメ張れると思う。………いや、流石に攻略組なので少しは気配があった。よかったぁ、もし黒○バリのやつだったら暗殺されてる可能性あるな俺。一応夜道は気をつけよう。
「まず、ボスの情報ですが……」
黒○君っぽい奴がどんどん話していく。聞くのが面倒だったので遠くを眺めて聞き流しているとキリトが肘で小突いてくる。何だろうと思い、視線を戻す。するとすぐに攻略組の奴らが俺に視線を向けているのがわかった。
「えーと、なんだ?」
とりあえず聞いてみると隣からため息が聞こえてきた。やめろ、呆れてんじゃねぇよ。まるで俺がアホみたいじゃないか。…………あ、俺1人でタンクをこなすアホだったか。
「ビーラー殿も参加するのかって聞いてんだよ」
俺の声に反応したのは………確かリンドって名前の奴だ。
「あぁ、
「そうか、ならタンクをやってもらう。勿論お前一人でな」
リンドは危険なことをさも当然のことのように言う。そのことにキリトが怒気をはらみながら抗議の声をあげる。
「な⁉︎お前、そんな危険なことを頼むのかよ!軽装備のタンクがどれだけおかしいことかわかってんだろ⁉︎」
「わかっているに決まっている。だがこれがそいつの役割だろ?」
「ふざけ「落ち着けよ、キリト」
危うく掴みかかろうとしたキリトを制する。
「……わかった。だだ条件がある。俺の行動を制限しないことと、ボスのHPが半分を切ったらキリトのパーティに戻ることだ。制限のやつは勿論タンク連中の余裕があるときだけだ。……この条件を呑むなら引き受ける」
リンドは俺の意見を聞いて暫し悩むと了承した。そのことに安堵した。
……え?なんで安堵したかって?こんな危険なことを無条件にやったら魔王が降臨するかもしれないからな!(未だに怒られております)
「……くれぐれも団体行動を乱して足を引っ張らないでくれよ」
「それはこっちのセリフだ。俺を利用するんだからしっかり俺に利用されろよ?」
リンドが嫌みをいってきたのでちゃんと返した。こっちは嫌味じゃないが。
それを聞いてリンドを含めた攻略組のほとんどがこっちを睨んでいた。俺はどうでもいいので気づかないふりをしていたが。
こんなギスギスした感じで今日の攻略会議は終わった。
各面々が帰っている最中、誰かがこちらにやってくる。そいつは黒人のような肌でスキンヘッド……つまりエギルだった。
「久しぶりだなアルス、キリト」
「この前のボス戦以来か、エギル」
「……あぁ、久しぶりエギル」
エギルが明るい表情で挨拶をしてきた。俺も同じように明るく返すがキリトは声が小さく、視線も合わせていなかった。キリト、お前コミュ障かよ……
「……でアルス、今度はどうするつもりだ?」
エギルが目を細めて聞いてくる。声音は何かを言及するような感じだった。
「何もしない。強いて言うなら攻略組の指示に忠実に従うということか」
「……どういうことだ?」
キリトが俺にそう聞いてくる。
「………立場の改善だ。進んでこういうことをやっていればそれなりの発言権が手に入ると思ってな」
「さっきケンカ売ってた奴が何言ってんだ」
キリトがジト目で見てくる。……それ女子じゃないと様にならな…………いや、なるな。キリト女顔だし。
「アルス、変な事考えてないか?」
え?何?俺の思考を感じ取るとかエスパーですか?それとも顔に出てた?とりあえず顔に出ないように気をつけよう、それでもばれたら俺はもう知らん!
「いや別に何も。……さっきの言葉に返すと関係がよくなくたって貢献しているの意見が尊重されるだろ。だからいいんだよ」
勿論嘘です☆
ふざけてやってみたけどキモいな。
この言葉にキリトは一応納得したのかそれ以上聞いてくることはなかった。エギルも表向きは納得してくれた。だが明らかに嘘だとばれてるだろうなぁ。正直エギルに言及されたらボロを出してたかもしれないからな。危ない危ない。
その後軽く現状報告兼雑談をかわしてキリト達と別れた。で、俺は店が並ぶ一角にきている。明日の道具の補充とアイデアを求めて商店を物色しています。
なかなかアイデアが出てこないな。ピンとくるものがない。正直跳弾を考えて以降全くアイデアが浮かんでこないんだよなぁ。普通は浮かばないってわかってるんだけど一度いいやつが浮かぶと次もってなるからな。……なんかイライラしてきた。
半ばヤケクソになりながら物色していると万屋のような店を見つけた。面白そうな物がありそうだと思い、商品を見てみる。その中でふと目に止まったのはなんの変哲もない布だった。
(そういえばこういう燃えやすい布でよく火を起こしていたな。細かくして燃えやすくして………待てよ、こいつを使えば…………でもどうやって………できないことはない。でも時間がかかるな。今回のボス戦では使えないか)
「あの、すいません……」
とあるアイデアが浮かび内心ほくそ笑む。そこで必要な物を買ってそのまま宿に向かって帰っていった。
………くそっ、なんであんなに高いんだよ。かなりコルが減ったぞ…………
俺の財布事情なんてどうでもいいですね。
宿に着いてすぐに寝て翌朝、いつも通りの時刻に目を覚ます。いつもより覚醒した脳で今日の準備を整える。まず寝間着から戦闘服へと着替える。そしていつも装備している短剣ではなくオーダーメイドで作った耐久重視の短剣を装備する。こういうやつじゃないとすぐに耐久値全損するんだよな。お陰で攻撃力ガタ落ちなんだけど。
装備を確認し終えたので朝食を食べるために部屋を出る。そしてこの前アルゴと会った店に入り、サンドイッチを注文する。暫く待っていると見知った顔が店内に入ってきた。
「アスナ久しぶりだな」
「えぇ、久しぶり」
そう言って毅然とした態度でアスナが入って来る。その後ろにはキリトがいた。……ふむふむ、なるほど。
「……キリトとデ『バキン』……」
俺が『キリトとデートか?』と言おうとしたらアスナが光速で詰め寄り俺の顔すれすれを拳が通過した。その拳は俺が座っていた席の壁にあたり、紫色のメッセージが出ていた。………つまり、壁が壊れるほどの衝撃だったってことだ。もし、俺にそれが当たってたと想像するだけでも寒気が走る。
「……次はないわ」
アスナが少し低い声で言う。怖すぎる。だって目が笑ってないし、何よりなんか禍々しいオーラが出てる。俺の目の錯覚なのか?ここってゲームの中だよね?なんでそんなのが見えるんだよ……
「はい!すいませんでした!調子に乗ってました!」
俺は机に頭を擦り付けて謝りました。怖すぎて無理。
アスナはフンと鼻を鳴らしながら俺の向かい側の席に座る。キリトは一体何があったのかわからず呆然としていたがアスナが座ったのを見て慌てて俺の隣に座った。
アスナたちも注文し、待つこと数分。ようやく朝食が届き、食べ始める。ほとんど食べ終えた頃、ずっと無言だったアスナが口を開いた。
「……なんでまたタンクなんて無茶なこと引き受けたの?」
少し悲しみを帯びた目で俺を見つめてくる。
「まぁいろいろあってな……それでも俺がうまくやればいい話だしな」
その視線には弱かったが今本当の事をいうのは得策じゃないため言葉を濁した。
「色々って何?」
「いろいろはいろいろだ。」
「……はぁ、まあいいわ。でもなんでも1人でやろうとしないで。私にできることなら協力するから」
(………はぁ、こいつもか。なんでこんな風に言うんだ。結局自分のために動くんだろ。だったら婉曲しないで言えよ。『あなたに借りを作っておきたいから』って。どうせ裏切るんだろ)
「……あぁ」
「……」
「……」
「……」
「……………よし、そろそろボス攻略だからもう行こうぜ」
沈黙で重くなった空気を払うためにわざと明るい声でいうキリト。やはりこういうときに第三者がいると楽だな。キリトにとっては苦以外の何ものでもないが。
「……そうね、早く行きましょう」
そう言って席を立って店を出るアスナ。俺たちもそれにならうように店を出る。そして俺たちはボス部屋に向かって行った。
さて、所変わってボス部屋の中です。え?速すぎないかって?途中なんて喋っても面白くないだろ!まぁ言われてもおかしくないですかね。だって……
もう倒しましたから!
はい、すいません。だって俺の活躍ないんです。そんな話しても無駄じゃないですか。
一応簡単に説明しておくと、ボスはオーク?のような形をしたやつで、攻撃に特化したボスだった。タンクのやつでもまともに喰らえば4割ほど削られるぐらいの攻撃力を有しており、紙装甲のダメージディーラーがクリティカルで喰らえば即死もあり得る。だから俺も回避か逸らすしかできなかった。正直何度も残りが2割を切った。危なかったが生きているので結果オーライだ。
ボスのHPが半分を切ってからはキリトたちのパーティに入ったが俺の出る幕はなかった。キリトとアスナの連携は素晴らしいもので俺なんかが入ったら連携を崩してしまう。なので俺はサポートに回ったのだがほとんど役目は無かった。ときどきキリトとアスナがミスするのでそれのカバーをするぐらいだった。ボスのHPが赤になると俺には『ボスに攻撃をせず他のやつのミスのカバーをしろ』というLAを取らせまいとする指示が出された。なので仕方なくそれに従い、それによってボスがいつの間にか倒されているという状況になっていた。
…………俺の必要性が全く感じられなかったぜ。しかもどうせすることないだろうなどと言う理由でアクティベートに行かされることになった。解せぬ。
結局のところ今日はあまり疲れていないのでアクティベートが済み次第、さっさとマッピングをしようと思っていたので別に大した手間ではなかった。
さっさとアクティベートを済ませてその足でフィールドに向かった。
………はぁ、なんかもやもやするな………
主人公若干危ないですね。脆い。
なんか変だったらごめんなさい。