ソード・アート・オンライン 〜理想の中の現実〜   作:DQkzk

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ここからは完全にストーリーが変化します
アルスの立ち回りが自分なりにうまくかけました
こじつけがありますがそこは気にせずに


ビーラー

ボスが爆散した。

 

すると部屋にcongratulation!という文字と共に獲得経験値、コル、アイテムが表示された。

 

それが合図だったかのようにプレイヤーたちは歓喜の声をあげた。俺もラストアタックボーナスを貰えたので思わず声をあげそうになったが自重した。

 

キリトとアスナがやってきてお互いに「お疲れ。」といった。そこにエギルもやってきて「congratulation.この勝利はあんたたちのものだ。」と賞賛の言葉を送ってくれた。

 

俺たちはその言葉にありがとうと返したかったが邪魔が入って言えなかった。

 

「なんでだよ!なんでディアベルさんを見殺しにしたんだ!」

 

急に叫び出したこの男は確かディアベルのパーティの人間だ。

 

「見殺し?」

 

キリトが意味がわからないというような顔をして呟いた。

 

「そうだろ、だってアンタボスの出す技を知っていたじゃないか!アンタがその情報を伝えていればディアベルさんは死ななかったじゃないか!」

 

(こいつディアベルの死で錯乱してて状況がわかってないな…)

 

「お前元βテスターだろ!ボスのことを知ってて情報を隠してるんだ!」

 

俺からはキリトの悲痛な顔が見えた。そして何か閃いたような顔をしたがその途端さらに酷い顔になって俺とアスナをみた。俺は直感的にまずいと思った。

 

アスナとエギルが何か言いかけていたがそれを俺が制した。そして意を決して言った。

 

「お前ら何か勘違いをしてないか?」

 

「なんだよ!元βテスターを庇うのか⁉︎」

 

本当はそうだが敢えてそれを隠す。

 

「違う。お前らは根本的に話を間違えている。そもそもβテストと既に変わっている時点でβテストの情報なんてあまり役に立たないんだよ。せいぜい参考程度だ。それをわかっていたのにお前たちが注意を怠った。そのせいで攻撃を食らったんじゃないのか?それをこいつの所為にするのは間違っている。」

 

キリトが唖然としていた。当然だろう。正直これは言ってる俺でもおかしいと思う内容、詭弁だ。だがまずは落ち着いてもらわないと話し合いは無理だ。

 

「は?何言ってんだよ!ソードスキルは初見じゃかわせないだろ!」

 

「それでもだ。やられたあと誰かがカバーできたはずだ。それができなかった時点で不意の出来事への注意力が足らなかったと言えるよな。」

 

「そんなのは「さらに言うとな、お前らディアベルに頼りすぎなんだよ。ずっと自分で考えないで行動してるからディアベルがやられたとき何もできないんだ。違うか?」

 

「くッ、」

 

「ディアベルの死を自分たちで噛み締めながらこれからの戦い方を考えるんだな。」

 

ここで真実をいうのは簡単だ。だが死んだ者への手向けとして俺の心の内にしまっておくべきだろう。

 

俺は言い終えたあと2層へ行こうとした。だがさらなる反論者が俺に向かって叫んだ。

 

「さてはお前も元βテスターだな!だからお前ボスと一騎打ちで戦えたんだな!」

 

(うわぁ、めんどくさ。不運すぎるだろこれ。)

 

「あれは最初にソードスキルを見ていたから発動タイミングとか攻撃パターンがわかっただけだ。最初から相手にをしろとか言われても無理だ。」

 

「嘘だ!そんなことできるはずがない!」

 

周りからは「そうだ!そうだ!」という非難の言葉を浴びせられた。

 

(ガチなんですけど…)

 

そう言われるとなす術がない俺はしばし固まってしまった。

 

沈黙を肯定と捉えたのかこんなことを口走った。

 

「元βテスターはやはり情報を隠して俺たちを裏切っているんだ!こいつらがその証拠じゃないか!」

 

この流れはまずい。元βテスターが迫害されかねない。そんなことになれば攻略は遅れる一方だ。

 

(やりたくなかったが仕方がないな。っていうかもう不運ってレベルじゃないだろ。上手くいかなすぎて嫌になってくる。)

 

「俺はお前らに嘘はついていない。だが一つだけ言い忘れていた。俺はな、このボスの技を聞いていたんだよ元βテスターからな。」

 

「なんだと⁉︎」

 

周りはは驚愕の顔をしていた。俺だけが意に介さないようにそのまま話す。

 

「あぁ。まぁでもこの話はここのボスが使うスキルじゃなくてどんなスキルがあってどういう技があるのかってことを聞いたときに知った。つまりβテストのときのここのボスは攻略本通りだったって訳だ。だからそこの元βテスターも何も言わなかったんだろ。アルゴって奴も知らないしな。俺はβテスターのやつを脅して情報を巻き上げたんだ。聞いた奴には口止めしてたしな。…………まぁ俺みたいに頭のいいやつはいないだろうからこんなことしてんの俺だけのはずだぜ。」

 

「なんやそれ。もうずるいとかのレベルやないやん。もうそんなんチートや犯罪や!」

 

「βテスターを操るチート犯罪野郎……ベーター、チート、犯罪………ビーラーだ!」

 

おぉ、恐喝の英語から造語ができたのか。うまい具合に差別用語になっているな。ありがたく使わせてもらおう。

 

「ビーラー、いいなそれ。」

 

「これからはビーラーと呼んで貰おう。じゃあな、俺は2層へと向かう。初見のモブに殺されたいやつはこい。」

 

そう言い残して俺は2層への階段を登っていった。

 

 

 

 

 

しばらくするとキリトが追いかけてきた。

 

「どうしてβテスターを…いややっぱりいい。」

 

キリトはかぶりを振った。

 

「ありがとう、おかげで助かった。」

 

「いや、こっちこそお前を少し誹謗中傷して悪かった。」

 

「それこそ気にしないでくれよ。」

 

キリトは笑いを堪えているような顔をしていた。

 

「それにエギルさんやアスナにはお前の言葉が嘘だってすぐにばれてたぞ。」

 

「まじかぁ。結構演技には自信があったんだけどなぁ。」

 

そういうやり取りをしてつい2人で笑っていた。

 

「どうするんだこれから」

 

一瞬質問の意図がわからなかったがすぐに理解した。

 

「当分は闇討ちに遭いそうだからな。しばらくは変装なり圏外で暮らすなりするさ。」

 

「そうか…」

 

キリトは名残り惜しそうに言った。

 

「あぁ、そうだ。これお前にやるよ。俺には必要ないからな。」

 

そう言って俺はボスのラストアタックボーナスで手に入れた≪コート・オブ・ミッドナイト≫をキリトに渡した。

 

「は?いやお前がドロップしたんだからお前が装備しろよ。」

 

キリトが文句を言いながら返してくる。それを手で制した。

 

「俺の戦闘スタイルだとコートは邪魔なんだよ。それにお前には世話になったからな。」

 

キリトはしばらく逡巡していたがやがて「……わかった。」といって受けとった。

 

俺がそのまま2層のフィールドに出ようとすると「待て待て」という静止がかかった。

 

「お前、街の場所わかるのか?」

 

(やべぇ、考えてなかった…)

 

俺はキリトとともに次の街へ歩いて行った。

 




アルス ビーラーになりましたw
βテスターを操るチート犯罪野郎改め、ビーラー
こじつけがすぎるだろうと自分で書いたにもかかわらず思ってしまいました。
この展開が面白いと思ってくれれば幸いです。
次はそれなりに遅れると思います。
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