昨日寝落ちして投稿できませんでした。
朝の投稿って読まれにくいですかね……
ここ、如月市は首都にありながらも人口は10万人くらいで自然を中途半端に開拓した辺境だ。
オレの家は
とはいえさすが首都、少し歩けば駅やバス停に、少し移動すればあっという間にコンクリートジャングルだ。
「百十〜♪」
スミレが手を出してくる。
「………はいはい、わかったよ。」
オレも弱いね、差し出された手を握った。
スミレの様な派手な格好を改めるのは当然だがこの街は割と平気な場所がある。
ゲームの聖地、水無月町だ。
元は自然豊かのこの町はオレが出身してるという理由で開拓されてしまった。
本当に木々に申し訳ない気持ちになる。
ここならゲームのキャラクターのコスプレやらで和気藹々としてるし、モンスターハンターの防具に見立てた服もなくも無い、ここで服を探そう。ただ、問題がある。
「おい……あいつニノマエだぜ!」
「マジかよ!本物初めて見た‼︎」
くっそ……あっという間に注目が集まっちまった……
これだからあんまり出歩きたくないんだが。
「あ、あの‼︎」
「⁇」
2人の女性に声を掛けられる。
「サインください!」
「ああ……わかったわかった。」
と、グダグダしてる内に野次馬が集まっちまった。
「オレにもサインくれー!」
「握手してください!」
「おお、これが世界一位の手…」
まずい、囲まれ始めたな。
「すみません、妹と買い物してるのでこれ以上はちょっと。」
オレは手で道を開けて通過する。
路地裏へ行くとスミレが案の定膨れっ面だ。
「妹ってなんなの!彼女でしょ‼︎」
「いや、すまんかった……ってオイ。
あんなのファンサービスだろ。」
「女の人にキャーキャー言われて鼻の下伸ばしてた癖に……」
いかん、完全にいじけてる。
「オレに彼女が居るなんて知られたらそれこそ大事件みたくニュースになっちまう。そしたら聖杯戦争どころかじゃなくなっちまうだろ?」
「むー…」
「家帰ったら可愛がってやるから、な?」
頭を撫でてあやす。
やれやれ、何言ってんだかオレも。
「しょうがないなあ……
うん…妹ってのも悪くないかも……」
「調子に乗るな。」
「痛たっ!」
頭に軽くチョップしといた。
こんな事をしてる内に、
「い、いらっしゃいませ!」
店に着いた。
女性の店員はオレを見て一瞬戸惑うがそのまま声を出した。
さすがプロ。
「この娘に似合う服を店員さんにお任せしたい。ほれ、ついていけ。」
「わかりました。」
「はーい。」
ま、少しは楽しみでもあるかな。
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
1時間後。
さすが女の買い物、覚悟してたが。
「お待たせ致しました。」
「ほいほいお疲れさん。」
店員に指示され試着室の前へ行く。
さてはあいつ見せびらかすつもりか。
「どう?可愛い?」
「へぇ……」
ほーピンクでまとめたか。
なるほどなるほど……
「いいんじゃないか?」
「そ、そう?嬉しいな。」
何狼狽えてんだよ。
「他にもあるから…」
と、5〜6種類くらいの服を見せられる。
「どうかな、どれがいいかな?」
いや、なんというか。
そりゃあスミレが可愛いのもあるけけど店員のセンスも凄えな。
「全部似合ってるな、可愛いぞ。」
「も、もぅ…そんなこと言って…」
顔真っ赤だぞ。
褒められるの弱いのか?
「うーん、選べないから全部買うか。」
「いいの⁉︎凄く高くつかない?」
「数十億は貯蓄あるから大丈夫だ。」
「私よりお金あるんだ……」
まあ募金した残りの1割なんだけどね。
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
昼食
「想像してはいたがよく食うなあ。」
「ハンターは身体が基本なの!
うん、おいしい‼︎」
「そりゃよかった。」
「ごちそーさま!」
聖杯戦争といっても何したらいいかわからん。
落ち着いて状況を整理するか。
サーヴァントは気配みたいなのでバレるから一般市民を危険に晒すのは少し嫌だ。
だからあまり街で遊ぶのもよろしくない訳で。
いや待て、こう考えるのは…?
「……百十?どうしたの?」
「あ、悪い。考え事をしていた。」
一つ作戦?を思いつく。
「スミレ、少しいいか?」
「なぁに??」
「装備、龍の護石」
「わっ⁉︎」
スミレの首にペンダントが掛かる。
「どうだ?何か見えるか?」
「うーんと、一応。」
よし、成功したみたいだな。
スミレに装備させた龍の護石には千里眼というスキルのポイントが13あり、空きスロットに装飾品を入れてある。
千里眼のスキルポイントを溜めて発動する自動マーキングというスキルはモンスターハンターではあまり人気じゃ無い。
が、敵を認識すると言う点においてこれが聖杯戦争にも影響するのならこれほど頼もしい事はない。
敵の居場所が常にわかるとなるとかなり楽だ。
「サーヴァントが近づいたら言ってくれ。
戦闘態勢に入るぞ。」
「うん、わかった」
さて、とりあえず折角の休日だし家で作戦でも建てるか。
いよいよ現実的になってきた。
「家に帰る前に少し寄りたい所がある。」
とオレらは卯月町の小さな診療所へ行く。
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
診療所
「おや、百十君久しぶりだね。」
「ええ、久しぶりです元爺さん今日は目の確認を。」
60代後半の白衣を着た老人がオレを出迎えてくれる。
老人は宮野 元と書いてある名札がを首にぶら下げている。
「ああ、専用機械いつも通りの場所にあるからお好きに使いなさい。」
「ありがとうございます。
スミレ、少し待っててくれ。」
オレはそう言い残し、奥の部屋に入った。
聖杯戦争になりオレのカメラアイを使う機会はグンと増えるだろう。
調整は必要不可欠だ。
「お爺さんは百十と知り合いなの?」
待ち時間にスミレは純粋な質問を言った。
「そうさ、私は百十君が小さい頃めんどうを見ていたんだ。」
「百十の…?」
「百十君は物心着く前に両親を急に亡くしてしまってね。
特殊な家計だからか彼の情報は名前以外何も無いんだ。
そして百十君はある日事故で両眼が失明してしまったが、理由もわからないが彼の視力が回復したんだ。」
「そして彼はカメラアイという特殊な眼を手にする事になった。
そう、今から10年以上は前、彼は10歳くらいだったかな。」
「えっ⁉︎てっきり百十は16〜18歳くらいだと思ってたんだけど…」
「表向きには、だね。百十君は今自分が何歳か、いつ生まれたかわからないんだ。」
「そんな…」
「だからしっかり支えてやって欲しい。
百十君はもっと幸せにならなければならないのだから。」
「うん、わかった。」
「終わりました、視力、記憶力共に異常無しです。」
「それはよかった、いつでも定期的に来なさい。」
「了解です、いつもありがとうございます。
ほら、帰るぞ。」
「うん!」
「あまりゲームばかりじゃダメだからね。」
「う…は、はい。」
オレはギクリとした。
軽く頷き、オレ達は家へ帰った。
一邸
「さて、作戦会議を始めようか。」
「おー‼︎」
スミレはソファーに座るオレの腰の上に乗りながら言った。
もうツッコミ入れるのもたるい。
「まずはアサシン、一度は対峙してなんとかその場を凌いだけど現在では1番の脅威だ。」
シャーロック・ホームズか。
やはり賢そうな雰囲気だったし。
「続いてはキャスター。
この状況を確認されてる可能性もあるし魔力耐性の無いオレらじゃキツイ。」
「うーん…なるほど。」
「が、他の騎士よりはやや劣る奴がノコノコと仕掛ける事は無い。」
オレは宙に浮いたパネルを操作しながら如月市の地図を見る。
「よって、立ち向かう3騎士には正面突破を、残りの奴らには迎撃をして確実に仕留めていく。」
「つまり、私達からは何もしないの?」
「そういう事だ。」
魔力の無いオレがマスターであるとは気づかれにくい。
当面は様子見だ。
聖杯戦争も一種のゲームだ。
勝てる戦いにしよう。
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
19:00
「様子はどうだったかね?」
「ランサー、アーチャーは街を巡回中でした。他はまだ…」
セイバーと呼ばれる女性は長い髪を揺らし申し訳なさげに言う。
「いやいや、焦らずともいいさセイバー。奇襲でもされない限りは君の戦力が揺らぐ事はない。」
「安心はできません。
まだ得体の知れない未知のサーヴァントもいるのですから。
それと元。
私は真名で呼びなさいと何度いったらわかるのですか。」
「ああ、すまない。
この老いぼれは頭がどうも記憶力が無くての。
それと、そのサーヴァントなら今日会ったさ。」
「な、お怪我はありませんかマスター!」
「問題無いさ、彼なら上手く使いこなせるだろう。
しかし、内面はとても傷ついたよ。」
元は茶を飲み、
「まさか百十君を幸せにする為に参加した聖杯戦争が百十君と争う事になるとは……」
「……?」
「いやはやパーシヴァル、運命とはやはり厳しいものですな。」
「…………」
パーシヴァルは自らのマスターの言葉にきょとんとした。
現在判明している事
セイバー サーヴァント:パーシヴァル マスター:宮野 元
ランサー
アーチャー
ライダー
キャスター
アサシン サーヴァント:シャーロック・ホームズ
バーサーカー
ハンター サーヴァント:スミレ マスター:一 百十