僕の平穏な人生がある日突然終わりを告げたようです   作:木原

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お久しぶりです。




冷たくしないで!!セニョリータ!!

そして、二日後の夜。

 

一昨日、アザゼルに指定された通り、深夜に駒王学園の職員室に足を運んだわけだがが……。

 

……これどういう状況?

 

今僕の目の前で、アザゼルを含む、天使長である頭に金の輪っかを乗せた青年――ミカエルと現魔王の中二病が好みそうなカックカクの服を着たグレモリー先輩と同じ紅髪の青年――ザーゼクス。それにツインテールの髪形をした若い女性――セラフォール。この四名が神妙な面持ちで僕には理解できない難しいことを話していた。

 

ちなみに、アザゼルの後ろには、僕とアルトリアと白龍皇が侍り、ミカエルの後ろには、以前聖剣事件の時にチラッと見かけた紫藤イリナとかいう女。ザーゼクスとセラフォールの後ろには、グレモリー眷属が侍っていた。

 

以前、アルトリアの正体を逃げてごまかしたっきりからの、今日の再会だったために職員室に入ってからのグレモリー先輩からの視線が刺さる。

 

たぶん僕らがアザゼルの背後に侍ってなかったら、グレモリー先輩は、躊躇いなく僕らのところにきてそのままO・HA・NA・SIタイムだっただろう。

 

僕はお話し中、申し訳ないがアザゼルにコソッと耳打ちする。

 

「ねぇ、これって僕が来た意味ある?」

 

「ないな。だが見とけ。面白いものが見れるぞ」

 

と、いうだけ言って、アザゼルは会談に戻る。

 

ちっ、なんだよ。面白いものってのはよぉ。

 

そんなことより帰りたい。

 

ここに来てから約一時間。会談が始まってから約50分ほど。

 

会談が始まってすぐにコカビエル関係の話題が上がったために僕にも一言二言、質問が投げかけられたりもしたけどそれ以降、僕は完全に蚊帳の外。

 

アルトリアのことも議題に挙がるのかなぁ、と暇つぶしに思ってみたりもしたが今のところ議題には上がっていない。

 

つまり、何が言いたいかというと小一時間も立ちっぱなしで最悪な気分だということだ。

 

「シドー。さっきからキョロキョと落ち着きがないように見えますがどうしました?」

 

落ち着きのない僕に隣で静かに立っていた制服に身を包んだアルトリアが小さい声で僕に耳打ちする。

 

「どうしたもなにも、俺たちここにいる意味ないんじゃね?アルトリアもそう思うだろ?」

 

「えっええ、確かに何故私たちがこの場に呼ばれたのか理由は不明ですが……まぁ、なんにしてもシドーはもう子供じゃないんですから、シャキッとしてください」

 

お前は僕の親かよ。

 

悪魔、天使、堕天使、それぞれの陣営の会談がそこから約30分ぐらい続き……

 

「というように我々天使は―――」

 

ミカエルが話し、

 

「そうだな、そのほうがいいのかもしれないな。このままでは三勢力とも確実に滅びの道を――」

 

ザーゼクスもミカエルの話に賛同するようにのっかる。

 

そして、三者の掛け合いが続き、魔王ザーゼクスの視線が僕に向いた。

 

「ところでアザゼル、そちらの現白龍皇の隣にいるお二方について紹介してくれるか?私はともかくセラフォールやミカエル殿が先ほどから気になってる様子なんでね」

 

ザーゼクスに促され、アザゼルはしぶしぶといった感じでめんどくさそうに言った。

 

「まっ、いいだろ。あまりミカエルの耳には入れたくなかったんだが、これからのことを考えてある程度の情報は共有したほうがいいからな。だが、その前に俺から一つ提案がある。天使、悪魔、堕天使で和平を結ぼうぜ。お前らも元々そのつもりだったんだろ。悪魔も天使もよ?」

 

「なっ!」

 

アザゼルの言葉に隣にいたアルトリアが目を見開いていた。

 

いや、アルトリアだけじゃない、魔王、天使長、グレモリー眷属も相当驚愕してる。

 

アザゼルの一言に驚いていたミカエルが微笑む。

 

「ええ、私もそろそろ和平を口にしようとしてましたし。でもまさかアザゼルの口から和平が出てくるとは予想してませんでした」

 

「えらい物言いだなミカエル。そんなに俺は信用ないか?」

 

「ええ、ないですよ。実際、ここ数十年神器の少輔者をかき集めて戦力増強を図ってるのかと思ってたぐらいですし」

 

「我らもミカエル殿と同意見だ。まさかアザゼルが和平を口にすると思ってもみなかった……だが、我らも平和を望んでいる。これ以上の無謀な争いは、お互いにとって不利益でしかないからな」

 

ザーゼクスの言葉にアザゼルもうなづく。

 

「そうだ。次の戦争をすれば三勢力は今度こそ共倒れだ。これからは共に協力して次の世代を先導していこうぜ。ここで和平は成立だな」

 

悪魔、天使の長に目を向け、同意を得たことを確認するアザゼル。

 

「よし、なら次はこいつらのことだったな。話すと長くなるから説明は省いて簡単に紹介するぜ。ウァーリ…現白龍皇の隣にいる顔だけが取り柄の奴が聖杯の機能を備えた人間、乙坂士道。そしてその隣にいる金髪の姉ちゃんが初代アーサーペンドラゴンだ」

 

「「なッ!」」

 

アザゼルの言葉を聞いてミカエルとその後ろに侍るイリナが和平を耳にした時以上の驚きを見せた。

 

対して、悪魔側にはグレモリーを介して情報が伝わっていたのか情報の再確認程度の感じで聞いていた。

 

「ちょっと待ってください。アーサー王は、すでにカムランの丘で死んだはずです。それに聖杯って」

 

「おいおい、説明は省くって言ったろ。それに聖杯もアーサー王もすでにグリゴリの大切な一員だ。いくらこの二人がもともとお前ら天使側サイドの人間だとしても、二人をよこせってのは、なしだぜ。すでに和平は結ばれたことだしな。そうだろザーゼクス」

 

「ええ、すでに三勢力で和平を結んだ今、争いの種をまいた勢力は、断じてほっておくことはできない」

 

「だってよ。ミカエル。残念だったな」

 

どうしてアザゼルがむかつくほどのドヤ顔をミカエルに披露してるのかイラッと来るが……たしかに天界にとってアーサー王や聖杯は、切っても切り離せない存在だからなぁ

 

アザゼルは、下種な笑みを浮かべわざとらしくミカエルの肩をポンポンっとたたく。

 

「さて、こいつらの話は済んだことだし、そろそろ、俺たち以外に世界に影響及ぼしそうな奴らへの意見を訊こうか。無敵のドラゴン様にな。まずは、ウォーリ、お前はどうしたい?」

 

アザゼルの問いかけに僕の隣に立つ白龍皇は答える……っていうか、ウァーリっていう名前だったんだ。初めて知ったぜ。

 

「俺は強い奴と闘えればそれでいい」

 

そう答えながらチラリとアルトリアの方を向く。

 

「じゃ、赤龍帝。お前はどうだ?」

 

「俺は……正直、よくわからないです。後輩悪魔の面倒見るのも大変なのに、世界がどうこう言われても、なんと言うか……」

 

ウォーリと比べてはっきりしない答えを述べるイッセー。

 

「では、兵藤一誠。お前にもわかるように説明してやる。戦争なら、リアス・グレモリーとセックスなしで、和平アリなら毎日セックスし放題だ。お前はどっちを選ぶ?」

 

「和平で一つお願い「平和が一番だと思います!!」」

 

兵頭の声を遮り、ここ数日で一番熱意に満ちた声で僕は、一歩前に出た。

 

「戦争なんて下らないものはやめましょう。天使も、悪魔も、堕天使も!これからは、繁栄の時代です。三勢力種のわだかまりなんて忘れて、これから子作りしていこうじゃないですか。この乙坂士道、乙坂士道も超、超積極的に手伝いますから。なんなら誰かここで一発僕と公開セックグへらッ!!」

 

突如、横から飛んで聞いた拳が僕の顔面を捉え、脳を大きく揺さぶった。

 

「シドー。一応、ここには各陣営のトップがいるのですよ。せめて場をわきまえたうえで発言してください」

 

「だって、女の子とエッチしたい……ごめんなさい」

 

さすがにこれ以上言うと、怒られそうなのでやめた。

 

最近のアルトリアったら、僕に対して容赦ないからね。

 

出しゃばりすぎるのもほどほど……あれ?

 

突然、全身に何とも言えないような感覚が襲い――気づいた時には、室内がなんか違っていた。

 

周囲を見渡してみれば、動いてる者と動いてない者にわかれ、各勢力のトップは、動いていた。後は白龍皇、赤龍帝、グレモリーと木場とゼノヴェア、そして僕とアルトリアだけ。

 

次に窓の外を覗いてみると、校庭、空中に至るまで人、人、人の大群。

 

黒いローブで顔までは見えないが魔術師っぽい。

 

それになんかこっちらに向けて攻撃してきてるっぽい。

 

とりあえず、寄生虫のようにアルトリアのがいる所に、風の如く、すばやく移動し、アルトリアの背後で山の如く静止した。

 

となりでは、アザゼルが兵藤に向かって状況の説明をしている。

 

会話を盗み聞きすると、外にいる連中は、和平に反対する勢力で、一人一人が最低でも中級悪魔程度の実力らしい。

 

ここにいると、標的にされるくね?

 

いや、アザゼルの話を聞いてる限りだと、敵の狙いはあくまで和平を結ぼうとしている三勢力のトップであって、アザゼルの付き人である僕ではないよね。

 

もちろん、アルトリアのわけもない。

 

とすると、敵からすれば、窓の外から見える僕らは、アザゼルの取り巻きAとBにしか見えないわけだ。

 

周囲に目を配った僕は、周りに聞こえないように、アルトリアの耳元でそっと囁いた。

 

「ねぇ、アルトリア。二人っきりでで逃げよっか?」

 

ん?あれ。なんか僕、変なこと言った?

 

呟いた瞬間、すごい反射で後ずさり、春だというのに腕を揺する。

 

「すいません。シドー。別に悪気はないのですが、今のは、寒気がするほど気持ち悪かったです。久しぶりに鳥肌が立ちました」

 

「……素で嫌がれるとリアルで傷ついちゃうんだけど」

 

なんか、変なこと言ったか?

 

「あっ、べ、別に気持ち悪いですけど、シドーの事、それほど嫌いじゃないですよ。たまに本気で気持ち悪い時や理解ができない行動にイラッと来ることもありますけど基本、好きです」

 

「別に無理して、気を使わなくていいよ。余計傷つくから」

 

なんだろう。好きって言われたのにうれしくない!!

 

「とりあえずシドーは、私の後ろに下がっていてください。シドーの安全はそこにいる限り私が保証します」

 

な、なんてたものしいんだ。

 

ならお言葉に甘えて、背後霊のようにアルトリアの背中に隠れるとしよう。

 

アルトリアの方から顔を覗かせ外を覗くと、ウァーリが白い全身鎧を着こみ、魔術師相手に無双している。

 

奴が光の速度で通り過ぎた後には、爆発が起き、一騎当千の模様を見せていた。

 

「ワォオ。あれ何のチート?あんなののライバルとか兵藤も……あれ?いない」

 

ウァーリを見て、彼のライバルである兵藤をいやがらせ半分で嫌がらせじみた応援をしようと振り向くも、会議室にはいなかった。

 

「イッセー君なら時間停止の神器を止めに言ったよ。

 

兵藤を探す僕を見て木場が声をかけてくれる。

 

でも、せっかく教えてくれたのだが正直、それほど兵藤の事が気になってるわけでもない。

 

とりあえず、機械的な受け応えだけ木場に返し、適当にその辺にある椅子に腰かけようとしたその時、突如部屋の中央に現れた魔法陣。

 

それを見て、三勢力のトップ面々は驚愕していた。

 

ちなみに僕も驚愕していた。

 

理由は簡単だ。

 

魔法陣が現れたのは、部屋の中央のさっきまでトップたちが椅子に座り、会談をしていた場所で、僕はそこにある椅子を取りに行ったのだ。

 

「シドー!!」

 

いきなりのことに口を開けたまま固まってる僕のすぐ横を風の如く通り過ぎ、魔法陣から現れた人影の首根っこをつかみ取り、そのまま、窓の外に放り投げた。

 

「アザゼル。あの女の相手は、私に任せてください」

 

「お、おう……やりすぎるなよ」

 

「シドー行きますよ!」

 

ひょいっと僕の体を持ち上げて、窓から飛び出すアルトリア。

 

「えっ、ちょぉぉぉ!!

 

「キャァア!」

 

魔法陣から出てきた途端、外にほ織り込まれた女と何の前触れもなくいきなり外に連れ出された僕の叫びが木霊する。

 

 

「こんな危険地帯に僕を連れてきて!!」とアルトリアに悪態をつこうとした時、僕の目線の先にある校舎が爆発した

 

 

途端、僕の中のアルトリアへの評価が一気に変わった。

 

「さすが、僕のサーヴァント!ご褒美に僕のチュウをプレゼントぉぉぉおおおおお!!!!」」

 

地に足がついたと同時に口をタコの口のように唇を前に突き出して抱き着こうとしている僕を左手で頭を鷲掴みにして締め上げてくるアルトリア。

 

「痛い、痛い!割れる割れる、頭が割れるから、ごめん謝るから」

 

痛みで声が上擦ってしまったが、謝ると素直に開放してくれた。

 

マジで頭蓋骨が変形したと誤解してしまうところだぜ。

 

だが、甘い!

 

僕はいつだって何事に対しても簡単にあきらめたことはない!

 

「隙ありぃぃ!!」

 

アルトリアが女の方に顔を向けた時を見計らって再度、唇を突き出してアルトリアに助けてくれた感謝を行動で伝えるが、どこに目をつけているのか、女の方を向いたまま、剣を持ってない左手と足で僕を地面に叩き付けた。

 

一瞬の出来事だった。

 

「シドー。空気ぐらい読んでください。死にたいのですか?」

 

片足を頭上に乗せられ、身動きが取れないでいる僕を汚いものを見るような目で見下すアルトリア。

 

我々の業界ではご褒美です。

 

「……もういいかしら?」

 

アルトリアに外に放り込まれた褐色のメスメガネが僕らのプレイの邪魔を妨害してきた。

 

「すいませんがもう少々待っていてくれ。今すぐこのバカを黙らせるのでな」

 

ハゥ!

 

今の侮辱と蔑みがこもった『バカ』は良かったぜ。

 

この角度からは僕の大好きなアルトリアのふくらはぎを見ることは難しいが残念だが、まぁ、ここは想像力でカバーしようじゃないか。

 

だが、これ以上を求めるとそろそろ怒りそうなのでこの辺にしとこうか。

 

何事にも引き際が肝心だからね。

 

「ごめん調子乗りすぎた。まだ死にたくないです」

 

「ならそこで大人しくしておいてください。サーヴァントはマスターを守護するもの。シドーがそこで顔を地面につけている以上、シドーの身は私が守りますので」

 

「イエッサー!!」

 

アルトリア様の命令通り、躊躇うことなく顔を地面にこすりつける僕。

 

周囲の目などどうでもいい。

 

ブンッ!と前方から風を切る音や爆風、悲鳴や叫びが聞こえるがどうでもいい。

 

僕のサーヴァントは強いのだから。

 

心配するだけ無駄だ。

 

少なくともあの褐色メス豚メガネっは、傷すらもつけられないことだろう。

 

それよりも自分の身の心配をしなくちゃ。

 

いくら、アルトリア様のご命令でもこんな戦場のど真ん中で頭を地面にこすりつけているほど僕は馬鹿じゃない。

 

顔を上げ、褐色のメス豚をアルトリアが押していることを確認すると、僕は、後ろを振り返り、さっきの爆発を免れた各勢力のトップ陣がバリアー的なものを展開している場所へダッシュした。

 

『アルトリアよ………後は任せた!!』彼女に対する全身全霊の信頼から湧き出る思いを心に秘め、後ろなど一切振り返らずに俺は、バリアー的なモノに囲まれ安全圏にいるミカエるさんがいる場所を目指す。

 

ミカエルさん達がいる場所まで50メートル程。

 

僕の身体能力で考えると全力で走って大体7秒弱といったところだろう。

 

だが、考えが甘かった。

 

7秒程度すぐだろうと内心思っていた僕だったが、安全圏めざし全力で足を動かした途端、上空で破壊の雨をまき散らす魔術師どもが新たな敵を発見したのか、一斉に攻撃を仕掛けてきた。

 

目で追える攻撃は、無傷までとは言えないモノの切り傷程度の傷を刻み込みながらもなんとか紙一重に避け続けるが、僕にできるのはこの程度の回避だけ。

 

上空にいる敵を前に殴る蹴るなどのケンカの域を出ない白兵戦しかできない僕に反撃などできるわけがない。

 

自分でもびっくりするぐらいあっという間に全身切り傷だらけの血まみれ状態に陥った僕は、八方から向かってくる魔力の塊になにもできないまま―――

 

「シドー!!」

 

アルトリアは叫ぶと、遠くで防護陣を展開して守りに入った褐色の女を防護陣ごと見えない剣で叩き伏せ、土塊を巻き上げると、

 

ぐるん、と地面に振り下ろされた剣をコマのように体を反転させ、女の体を真っ二つに切り伏せた。

 

僕が血まみれになってから一瞬の出来事だった

 

その後、何十メートルという距離を一息で詰めたアルトリアは、僕の腕を引き、前に出ると風を発生させ八方から押し寄せる魔力の塊を吹き飛ばした。

 

「そこから動くな。と言ったにも拘らず独断行動とは、どういう了見でしょうか?シドー。それとも私の言った意味が分からなかったのですか?」

 

そう言うアルトリアだが、魔術師共は、待ってくれない。

 

続けて魔法陣を展開し、今度は魔力の塊に火の属性を付与して放ってきた。

 

普段ならこの程度の魔法など障害にもならないアルトリアだったが、彼女の足元には、血塗れで動けない僕がいる。

 

「ヤバいよ!ヤバいよ!あんなのが直撃したら僕死んじゃうよ」

 

彼女の足元に縋りつき必死に自身の身を守ろうと努力するが、アルトリアは、冷静に鬱陶しそうに僕を見据え、

 

「安心してくださいシドー。それと先に謝っときます。すいません」

 

「えっ、なにがッ……!!」

 

途端、彼女が僕の腕をとったと思いきや人の体をボールのように軽々と振り上げミカエルさん達のいる場所に向かって投げた。

 

ゴギガギメギッッ!!

 

投げる際、遠心力で肩と肘と手首からとても、すごくとても聞きたくない音と衝撃が腕から全身へ伝わってきた。

 

これ絶対に腕が脱臼したよね?

 

いや、脱臼以上かもしれない。

 

さらに不運なことに、今の僕は、ただ今、とんでもない速さで飛んでいる最中だ。

 

目的地は、目線の先にあるバリアー的なモノに囲まれた安全地帯。

 

魔術師共の一方的な攻撃を悉く破ってきたなんかすご~く堅そうバリアー。

 

ふむふむ、嫌な予感がするな。

 

そう思った途端、僕は頭からドスッ!と音を立ててバリアーに激突した。

 

 

 

 

 

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