「……ねぇ、小猫ちゃん。他に変わってるとことかない。ささいな事でもいいから」
僕の言葉に品定めするようにベットの上に横になっている僕をつま先から頭のてっぺんまでまじまじ見つめる小猫ちゃん。やはり僕に気があるのだろうか
「とくに腕以外に変化した場所は見受けられせんけど、匂いが微かに変わりました」
と、僕の右腕をより近くで確かめるように嗅ぎはじめる。
「匂い?」
「はい。今の先輩から人間の匂いと混ざってわずかに人外に近い匂いがします。後、モードレッドさんの匂いも」
「……やっぱりやきもち焼いてる?」
「バカですか?そんなことよりも先輩に聞きたいのは姉さまのことです」
僕の抱える問題を『そんなこと』で軽く流した小猫ちゃん。なにげに酷いけどそこに痺れる憧れる!
でも僕は尻にしくよりも尻に敷かれるのを好む男なのでやはり僕と小猫ちゃんは相性がいいのかもしれないな。
「あぁ、あのグラマナスで美人なチョーおっぱいが大きかった黒猫のお姉さんか。たしかに向こうは僕を知ってるようだったけど僕は知らないよ。片思いじゃないかな。姉妹そろってありがとう」
「……キモい」
あれ?いまの結構自分の中では口説き文句だったんだけど……失敗かな?でも小猫ちゃんの場合素直じゃないから正直わからないね。
取り敢えず話題変えるか
「そう言えば小猫ちゃん。イッセーが前に言ってたけど今度レーティングゲームがあるとかなんとかで。相手生徒会なんでしょ」
「ええ、詳しいルールは当日発表みたいですけど、どのみち先輩はベットから動けないでしょ」
「まぁね。僕も応援に行ってみたかったんだけどね。特に小猫ちゃんの雄姿が。」
「そんなに見たいのならテレビで中継するようなので部屋から見ればいいじゃないですか」
え!テレビですんの?冥界どんだけ娯楽に飢えてんだよ。でも小猫ちゃんが出るなら僕は録画した後に小猫ちゃんが映ってる箇所だけ編集するのも厭わない
「わかった。絶対見るよ。僕ならテレビに映る小猫ちゃんからでるの匂いもかげるから。勝ったらお互い嗅ぎあおうぜ」
すでに今更な話だけどな。
だが小猫ちゃんは、僕の一歩先を行っていた。
「……先輩らしいですね。それじゃ勝ったら学食でパフェ奢ってください」
そう、この後輩、僕の主張を流して平然と自分の欲を押し付けてきたのだ。
まぁ、小猫ちゃんのお願いなら聞くけど。しかし、僕も先輩。ただでパフェ交渉を飲むわけにはいかないんだな。僕もリスクを負うんだ。小猫ちゃんにもそれ相応のリスクをしょってもらわないとな。
「小猫ちゃんも言うようになったね。いいぜ。奢ってやるよ。パフェいくらでも奢ってやるよ。でも負けた場合、僕のささやかなお願い聞いてくれるかな?」
「また生理的嫌悪を覚えるお願いですか?」
「ごめん。そんなお願い前に言ったかな……いや、人それぞれ捉え方にもよるけど。違うよ普通の頼み事だから」
「ならいいんですけど。じゃ私そろそろ行きますね。先輩と違っていろいろ忙しいので」
そう言い残し、小猫ちゃんは部屋から立ち去って行ってしまった。
………暇だ。病室って何もすることないんだよね。人間界の病院も然り、冥界でもだったか。
とりあえず目を瞑り眠りにつく僕だった。」
そして、ベットの上で毎日過ごしながら月日は流れ。グレモリー先輩と生徒会長のレーティングゲームもグレモリー先輩の価値で終わり、僕の長い長い夏休みは終わりを告げた。