問題児と銃使い(?)が異世界から来るそうですよ? 作:ただの遊び人外
更新は遅れるかもしれません。
プロローグ
パァン、
とある夏の日、銃声が響く。
銃を撃った男、
「・・・人は醜い生き物だ。それは俺も同じ・・・」
殊牙はそう言いその場を去る。
殊牙の回りには幾つものの死体が散らばっていた。その数は100では足りない。
殊牙は一人歩く。急に銃を取り出し弾を放つ。
弾の先には男がいた。
そう、殊牙は全て正当防衛で殺しているのだ。
殊牙がいる国は戦争中である。
相手の国はお構いなしに一般人を殺してくる。今、この場にいるのも殊牙一人だ。それ以外の人は殺されてしまった。
休めるとこなど何処にもない。いっそのこと諦めて自殺してやろうか、などと考える。
考えている途中に手紙が落ちているのを見つける。
そこには『
それを見た殊牙の口元が上がる。なんとなく、直感的にこの手紙は自分が望む物だと思った。
殊牙は五歳の時、化け物となった。親に捨てられ、周りの人から蔑まれ、一人で生きてきた。
だから欲しいと願った。自分との同類を。故に殊牙は手紙を開ける。
『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。
その才能を試すことを望むのならば、
己の家族を、友人を、財産を、世界のすべてをすて、我らの箱庭に来られたし』
その瞬間殊牙は光に包まれる。
光が収まった時殊牙の目に映ったのは一面の青空だった。
殊牙は感じた。この世界には自分と同等か、それ以上の化け物がいると。
殊牙はそのまま重力に身を任せ落ちていくと、高く水柱をあげ湖の中に落ちた。
殊牙はそのまま水の中に身を任せる。元いた世界では戦争のせいで水も満足に飲めず、全身に浴びるなどもってのほかだったからだ。
時間で大体五分ぐらいだろうか?やっとのこさ殊牙は水から出る。
殊牙が水からでると一人の男と二人の女が殊牙を見ていた。
「お、やっと出てきたか」
「もしかしたらあのまま出てこないんじゃないかと思ったわ」
「・・・ごめん」
殊牙は心配をかけたことに罪悪感を感じ、素直に謝る。
「さて、貴方、名前は?」
「殊牙、殊牙跳斗」
「そう、殊牙君ね。私は
「
「そして、あそこの野蛮で凶暴そうなのが」
「
「そう、よろしく、三人とも。そして」
パァン、
殊牙が草陰に銃を撃つ。その
「そこにいるのは、誰?五秒以内に出てこないと当てるよ?」
殊牙が撃った草陰からは兎耳をつけた少女が出てきた。
殊牙達はその少女の方を睨む。
「や、やだなぁ。御四人様そんな狼みたいな恐い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ?ていうかなんでいきなり黒ウサギのことを撃つんですか?」
そんな黒ウサギの言葉を殊牙は
「撃ったのはこそこそと隠れてこちらを見ていたから」
と、淡白に返す。
「そうですか」
黒ウサギは少し自分に非があるのを認め、うなだれる。
「ま、まあ確かに隠れていたのは黒ウサギも悪かったです。だからこれ以上は何も言いません。なので、黒ウサギの説明を聞いていただいてもよろしいでしょうか?」
「断る」
「却下」
「お断りします」
「・・・知らん」
「あっは♪取りつくヒマもないですね♪」
ばんざーい、と手を挙げる黒ウサギ。
そして、何かを考え込む。しかし————
「えいっ」
耀が黒ウサギの耳を引っ張ったことによって中断される。
「フギャ!ちょ、ちょっとお待ちを!触るまでなら黙って受け入れますが、いきなり黒ウサギの素敵耳を引き抜きに掛かるとは、どういう了見ですか!?」
「好奇心の出来る業」
「自由にも程があります!」
「へえ? このウサ耳って本物なのか?」
「・・・じゃあ、私も」
「面倒」
「そ、そんな————!!!」
黒ウサギの絶叫が辺りに木霊したことは言うまでもあるまい。
・・・さて、どうしようか?