ハーメルン初投稿となる
ハーメルンはオリジナル作品が少ないということでやってみることにしましたw
駄文氏ながら楽しんでいただけると嬉しいです!
感想も遠慮なくよろしくです!
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「この世界の誰もが俺らのことを何も知らない」
そんなことはもう当たり前になってしまっている。
でも、俺らはこの現実を受け止め生きてかなければならないのだ。
この、誰一人として俺らのことを知らない世界で。
虚構だけが創りだしたこの、閑散とした世界で。
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とある少女の白き刃とグラッシィズ
ー第壱話ー
2030年、8月。
高度経済成長と異様な程の科学技術の向上を遂げたこの国日本は街という街々にビルが建ち並んでいる。
特に都市圏の発展は著しく、そこら中にソーラーパネルが張り巡らされ、自動車の音も電気化によりかなり静かになっている。
ビル街を照りつけている夏至の太陽は日本、特に都市圏を熱していて今日は観測史上最高気温の43.6℃を記録しているらしい。
そんね高温帯化に瀕している日本の首都。東京改め大東京のとある小学校。
そこは立派な私立小学な訳でもなく、ごく一般の小学校であって特に特徴がある訳でもない。
どこにでもあるそんか小学校にその少女はいた。
「それで、この数とこの数を掛け算すればいいんだ」
ある算数の授業。黒板には白いチョークで2桁の筆算が並べられている。
教壇に立つ先生は若い男性でまだ大学を卒業した程度だろうか。
生徒達に授業の内容をしっかり分かって貰えるようにと精一杯授業している姿を見て取れる。
そして、そのある少女は、教室の中央辺りの席に座っていた。
大きな金の丸縁の眼鏡にふわふわとした髪が良く目立つ。
くりくりとした丸い瞳は精一杯黒板の数式達を理解をしようとよく見開いている。
なんの変哲もない、どこにでもある普通の授業風景だった。
そう、この日までは。
「………?」
少女が少し眉を顰めた。
ふわふわの髪を擦りながら顔を傾げている。
「せ、せんせー胸が少し痛いんですけど……」
少女が胸の痛を先生に訴えた、その刹那。
「……!?」
数秒前とは比にならない程の胸の痛みが彼女を襲った。
彼女はその場で痛さに耐えきれず
「い、痛い!!痛いよぉぉ!!」
鉄の鎖で縛るような痛みが少女の胸を襲う。
小学生の少女には想像のつかない傷みが止めどなく、止めどなく。
しかし、その痛みは痛みに反してすぐ治まった。
「……あ、れ?」
そして、胸の痛みが治まったと同時に彼女は、驚きの光景を目の当たりとする。
スシャン……………
空気を切り裂く様な音が蹲る少女の耳を掠めた。
乾いた音にどこか違和感を覚え、少女は顔を上げた。
「え…………」
そう、少女の目の前に広がっていたのは
「や、やだ…やだ……」
クラスの全員、担任の先生までもが気絶して倒れている光景だった。
そしてそれだけではなく、全員の服には切り刻んだ跡が痛々しく残っており、教室中の壁はナイフで切り裂いた様に荒れ果てている。
「わ、私がやったの………?」
悲惨すぎる光景はまるで現実ではないようで少女の体は震えて瞳からは大粒の涙が溢れていた。
そして、少女の号哭が教室中に響き渡った。