Fate/Living god 現人神として転生したんだが好き勝手しても良いよな?   作:妖牙

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 や、やっと書けた(白目)
 誰も待っていないとは思いますが、取り敢えず更新しておきます。今後も長期間更新できない時があるかもしれませんが、何卒ご了承いただきたく存じます。

 それにしても、文章の質が酷くなったなぁ・・・。(遠い目)

 それと、ヒロイン未定のタグは外させていただきます。一応ご報告しておきます。


第七話

 やあ、フンババを退治した俺だ。戦闘を終えて、俺たちはやっとウルクへと帰還した。今まで大洪水を引き起こされて迷惑を被っていた民達の暮らしがこれから良くなるだろうということで、それなりの達成感を抱きながら凱旋したのだが・・・。

 

 最初に俺達を出迎えたのは、臣民達の賞賛や喝采などではなく、一人の美しい女性だった。

 

 その女性はとても美しいまさに女神のような容姿を持っており、見るだけで多くの男を、いやもしかすると女性でさえも虜としてしまうのではと言わんばかりの艶かしい大人の色香を放っている。

 

 それだけを聞けば凄い美人さんだなぁ位にしか思わなかったのだが、彼女の周りに漂う独特の神の気配(言うなれば神気とでも言おうか)を感じると同時に、彼女の正体を察した。

 

 女神イシュタル。彼のギルガメシュ叙事詩において、ギルガメッシュに告白したもののあっさり振られて玉砕し、挙句の果てには父親を脅して天の牡牛を差し向けさせてウルクを七年間飢饉に追い込んだ奴だ。

 

 しかもギルに振られた理由が、完全に自業自得なのに八つ当たりしてくるというタチの悪さときたらもうね。そういえばタチが悪いと言えばあのギリシャ神話の神々は今どうなってんのかね?あっちもあっちで、問題多いしなぁ・・・。

 

 まあ、それはさておき。彼女がここに居るということは、やはりギルへの求婚が目的か。もうじき来るんじゃないかなぁとは思っていたが、このタイミングでかと不測の事態が起きても問題がないように身構えていた。

 

 んでもって史実通り、告白イベントがありましてギルがイシュタルから告白されましたよ。

 

 まあ、結果は分かり切っているので細かい会話は抜きにして、結局ギルはイシュタルからの求婚をきっぱり断った。それを聞いたイシュタルときたらもう涙目になっていつの間にか居なくなってたんだよね。

 

 つーか、ギルに惚れる要素なんてあった?ギルはボッコボコにされていやがったし、止めを刺したのは俺なんですがねぇ・・・。

 

 別に俺にラブコールが来てほしいなんて微塵も思っちゃいないが、史実通りに行けば止めを刺した俺に告白が来ても可笑しくはない筈だが・・・まあ、来たって嬉しくなんてないだがね。とにかく、告白の相手を選ぶのは向こうなんだし気にするだけ無駄か。俺というイレギュラーもいるわけだしな。うん、この話はここで終わりにしよう。

 

「これは絶対一波乱あるぞ。どうなっても知らないからな?」

 

 俺が心配気味に質問してみるが、ギルはそんなことは知らんと言わんばかりに鼻を鳴らしながら口を開く。

 

「ふん。我の返答が愚かなものだったと?ならばお前はあのような女を我が伴侶となれば良かったと申すのか?それこそ愚かだと言えるだろうよ。」

 

「デスヨネー。」

 

 ギルさん相変わらず辛辣ゥ!まあ、イシュタルが何をしてくるかは分かっているんだ。ならば後はそれに向けて対策を講じるのみ。

 

「というわけでギル。ウルクの城壁とか色々弄らせてもらうけど構わないよな?」

 

「それは構わぬが、何をするつもりだ?」

 

「何かあっても、備えあれば憂いなしだ。後顧の憂いは絶っておくに限るだろ?」

 

 よっしゃあ。許可は取ったし、早速帰ってウルクに色々と手を加えないとな。イシュタルさんよぉ、アンタに目に物見せてやんよ。

 

「クヒッ!クケケケケケ!」

 

「・・・何故だろう。今のヤクモを止めなければならない気がしてきたよ。」

 

「エルキドゥよ。この世には触れてはならぬものも時にはあるのだ。」

 

 外野が何か言ってるが気にしない。さあてと、まずは迎撃用のトラップからかなぁ?それとも殲滅用のトラップからかなぁ?やべぇ、楽しくなってきたぁ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ギルによってイシュタルが振られてからそれなりの時間が流れ、遂に天の牡牛が出現しやがりました。第一印象はまあデカイという一言だった。だって、牛とかそういうレベルの大きさじゃねえもん。下手したらビルとかマンションかよって言いたくなるレベルの大きさだもの。

 

 流石はアヌ神によって生み出されただけはある。途轍もない大きさを持っているということは当然強力な力も所有している筈だ。真正面から挑めば無事では済まないだろう。

 

 尤も、真正面から挑めればの話だが。あ、因みに『真正面から挑めれば』っていうのは俺達が真正面から挑むことができないというわけじゃなくて、『向こう』が真正面から俺達に挑むことができないってことだから。

 

「ヤクモよ。随分と手厳しい洗礼を用意していたようだな。」

 

「・・・えげつないね。やっぱりヤクモを止めておいた方が良かったかな。」

 

 俺が仕掛けた罠を見て、ギルは酷く愉快そうな笑みを浮かべ、エルキドゥは何処か遠い目をしながら言葉を漏らす。どうやらギルは、自分の国に手を出してきた不届き者が良いようにあしらわれている様子に満足しているようだ。

 

 今回ウルクを襲うであろう天の牡牛が来ることは分かっていたので、対策として天の牡牛を領土の中に入れないようにして全てにケリをつける必要がある。でないと、一般市民の大勢が犠牲になってしまう。

 

 そこで、今回用意した罠は天の牡牛が出現し次第、発動して対象を別の場所へと転移させて隔離する方式のものばかりだ。まあ、天の牡牛だけでは流石に罠を発動させる条件として漠然とし過ぎているので、今回は俺やギルなどといった味方以外の神性を持つ人物や生物の反応を感知すると同時に発動するようにセットしておいた。

 

 さて、罠の詳細な内容についてだが、今回仕掛けた罠は主に三種類。一つ目は天の鎖とほぼ同じ効果を持った神器による拘束用トラップで、神性や神気を持った相手を縛りあげるトラップを仕掛けておいた。尤も、これはまだ序の口だ。お次は、拘束した相手を別空間へと隔離し、その空間に居る生物の能力や力を最低にまで低下させるトラップでここまでが下拵えだ。

 

 そして最後の一つ。これこそが今回のトラップの中核となるものだ。

 

 三つ目は、何と終末を告げし暴虐の星(アルマゲドン)(最小出力)の餌食にするというものにしておいたぜ。

 

 いつもの実力を発揮することは出来ず、更に空から降ってくる流星群から逃げ惑うことすら出来ずに餌食となる。その精神的・肉体的負担は多大なものとなるだろう。おまけに、そう簡単には死んじゃったりできないようにその空間に居る間だけ疑似的な不死を付与しておいた。つまり死ねなくても死ねずに、痛みを長い時間繰り返さざるを得ないというわけだ。相手にトラウマを植え付けるのがトラップというものでしょうよ。(ゲス顔&黒笑)

 

 まあ、それは天の牡牛用と言うよりも、一緒に着いてきたイシュタル用のトラップと言うべきかな。現にイシュタルには効果覿面みたいだし。

 

 あ、補足しておくと俺達は別室でモニターのようなもので様子を見ております。態々現場まで見に行ってはいないです、はい。

 

「そろそろ向こうも限界かもな。」

 

 しかし、用意したトラップだけでこうも事が運んでしまうとは。んー。このままだとこのトラップだけで終わりそうだな。城壁とかも強化しといたけど、出番なさそうっすな。

 

「で、どうするギル。このまま終わらせとく?」

 

「それはそれで悪くはないが、やはり我が国に手を出した不届き者には、我が手ずから引導を渡してやらねばならん。」

 

 んー、ギルが望むのであれば仕方ないですな。トラップは解除して、地上に戻すとしましょうか。

 

「一応俺も手は貸すぞ。構わないよな?後、天の牡牛は後で使うから、できれば滅茶苦茶じゃない状態で欲しいんだけど。」

 

「好きにすれば良い。だが、天の牡牛に関してはどうするつもりだ?」

 

「まあ、それは後でのお楽しみだ。」

 

 さて、それじゃ行きますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この襲撃の顛末についてだけ語ろうと思う。途中の過程とか戦いとかは、正直拍子抜けするほどにあっさりと終わってしまったので省略させてほしい。

 

 あの後、トラップからイシュタルと天の牡牛を引きずり出して止めを刺しに行ったんだが、俺が仕掛けたトラップによるダメージが酷過ぎたのかイシュタルは既に戦闘不可能な状態になっていて、天の牡牛に関してもそれなりに消耗していたようで、動きが非常に鈍っていたところを天の鎖で完全に動きを封じられ、ギルの王の財宝(ゲートオブバビロン)による集中砲火であっさりと倒されたのだ。

 

 え?楽勝じゃん。とか思った人は大間違いです。真正面から挑んでいたら正直こんなにあっさり勝てることはなかったと思う。今回の勝因は俺が仕掛けた罠が鬼畜過ぎたという点が大きかった。このことに関してはギルとエルキドゥも同意しており、ギルはイシュタルに少しだけとはいえ同情の視線を向けていた。

 

 まあ、そんなこともありながも無事にウルクの防衛に成功し、更に犠牲者もゼロという大金星を挙げることができた。その後は、イシュタルを俺がアヌ神の元へと送り届け、アヌ神から天の牡牛の遺骸の所有権を認めてもらった後にギル達の元へと帰還した。

 

 因みに、天の牡牛の遺骸は肉の部分は神器で食用肉に加工した後で、ギルとエルキドゥから引かれつつもすき焼きとして美味しく頂き、その他は神器の材料とさせて頂きました。天の牡牛さん、ごっつぁんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 時は夜。静寂が支配する部屋の中に一人の男がいる。この部屋の主である男は、静かに夜空に煌く月を眺めながら手に持った盃を傾ける。

 

 傍から見れば月見酒をしているように見えるが、彼からすればこれは只の暇つぶしでしかない。そう、自らがここに来るように呼び出した者を待つために、敢えてこうしているに過ぎないのだ。

 

 その男―――――ギルガメッシュは手持ちの盃に残っていた酒を全て飲み干すと、それを近くにある台の上へと置き、ふと物思いに耽るように目を閉じる。

 

 目を閉じると同時に浮かび上がるのは、数少ない朋友達と共に駆けた日々のことばかり。この国に蔓延っていた悪鬼羅刹の数々を退治し、互いの腕を錆びつかせぬように戦い合い、奇想天外な発明や思い付きに振り回されもした。

 

 他にも様々な出来事があったが、どれも悪くはない日々だったといえる。たった二人だけではあるが、あの朋友達と出会えたことは幸運だったと言えるかもしれない。

 

 そんな考えを抱き、物思いに耽るギルガメッシュの耳に足音が入ってくる。自分が呼び出した者のものだろうと確信したギルガメッシュは目を開き、正面を見据えた。

 

「よお。待たせたか?」

 

「ふん。王たるこの我を待たせるとはいい度胸をしているな、ヤクモよ。」

 

 軽口を叩きながら入ってきたこの男こそ、ギルガメッシュの数少ない朋友の一人、天藤八雲その人だ。

 

「それで?何で俺を呼んだんだよ?エルキドゥは一緒じゃないのか?」

 

「今宵はお前に訪ねておきたいことがあってこの部屋に呼び出した。エルキドゥは居らんが、その方が話し易かろう。」

 

 八雲の疑問に答えるギルガメッシュ。エルキドゥが居ないことに少し驚く表情を見せる八雲であったが、すぐに表情を戻して口を開き始める。

 

「ふーん。で、聞きたいことって何だ?」

 

 八雲のその言葉を聞いたギルガメッシュは自らの聞きたいことを吟味するかのように、幾らかの間を置いた後に口を開いた。

 

「ヤクモよ。お前は近いうちに此処(ウルク)を去るつもりであろう?」

 

 確信を持ってギルガメッシュが口にしたその言葉を聞いた八雲は目を見開き驚愕の表情を見せた。近いうちに切り出そうと思っていたことを彼はどうやってか見抜き、逆に問い質してきたのだ。驚くなという方が無理な話ではないかと思う。

 

「・・・ああ、俺は近いうちに此処を出て行く。流石に羽休めには長すぎたよ。」

 

 そう呟く八雲の顔は、何処か儚げで寂しさを感じさせるような表情をしていた。

 

「無駄だろうが一応聞いておこう。残る気はないか?」

 

「ないな。そもそも俺は根無し草だし、自由気ままに生きるのが流儀だ。いずれこの国とは別れを告げなくちゃいけない。前にも言ったが俺は世界の覇権なんぞ取る気はない。そして何処かに縛り付けられる気もない。それに、俺は現人神だ。何処か一か所に留まればその場所にいつかどんでもないトラブルが舞い込むことになる。それに誰かを巻き込ませるつもりはない。」

 

「・・・そうか。」

 

ギルガメッシュの質問に即座に返された八雲の言葉。その言葉に対して呟かれたギルガメッシュの一言には僅かな寂しさが感じられた。

 

 そんなギルガメッシュの様子を見た八雲は、さっきまでとは違う笑顔を顔に張り付ける。

 

「何も今生の別れじゃないんだから、いつでも会えるだろ?だからそんなシケた顔すんなよ。」 

 

「ふん、そんな顔などした覚えはない。」

 

 八雲の言葉に対して、いつも通りの態度で言葉を紡ぐギルガメッシュ。少なくとも寂しさは薄らいだようだ。それを感じ取った八雲は外を一瞥した後で、再度口を開き始める。

 

「なあ、俺にも酒をくれないか?偶には一緒に飲もうぜ。」

 

「ふむ、それも良かろう。一人で飲む酒にも飽きていたところだ。」

 

 八雲の言葉に同意し、酒の入っている入れ物を掲げて見せるギルガメッシュ。八雲はそれを受け取ると同時に、手に持った盃の中へと酒を注いでいく。

 

 少しずつ酒を飲み干しながら、まるで残された時間を惜しむかのように長い夜が明けるまで彼等は語り合っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 ――――――――――因みに、その時の語り合いの中で『好きな女性のタイプ』についてで口論になり、危うく乱闘騒ぎに発展しかけたという一幕もあったのだが、彼等の名誉のために詳細は控えさせていただきたい。




 今回はここまでです。こんな形での終わり方じゃダメじゃん・・・。
 つまらないと思った方も多いでしょうね・・・文才がほしいです。(切実)
 さて、あと1,2話程でギルガメシュ叙事詩の話を終わらせたいと思います。その後は幾つかの話と閑話を挟んで、聖杯戦争へと進ませていきたいと思います。
 次回は未定ですが、なるべく早く更新できるように努力しますので、また見ていただけると有り難いです。
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