ワールドトリガー 《ASTERs》   作:うたた寝犬

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前書きです。
以前にもやった二話同時投稿です。その時に、なぜ一話に纏めないのかと突っ込まれましたが、セットで読むべき話だと思ってしまったので同時に投稿します。


第75話「朝の戦い・前編」

家に居たくないから、という理由で真香は早朝からボーダーにやって来る。B級ランク戦ラウンド3の朝もそれは変わらず、真香は7時に本部に着いた。彼女にしてみればこれでも少し遅めなのだが、他の隊員や職員たちからすれば十分早い。

 

「おはようございます」

 

真香は通路ですれ違う職員に、性別問わず挨拶を送る。元々笑うのがあまり上手いとは言えなかった彼女だが、チームの隊長がお手本のような笑顔をいつもするため、次第に真香自身の笑顔も影響を受けて改善された。結果、挨拶された職員は大抵気持ちよく挨拶を返してくれる。

 

ただ時折挨拶に混じって、

 

「はー…、若いっていいわぁ…」

「これだけで今日も頑張れそうっす」

「ありがとうございます!」

 

などの言葉が聞こえてくるあたり、本部の職員は激務なのだろうなと、真香は笑顔の裏で思い、冷や汗をかいていた。

 

もはや毎日と言っていいレベルで通う地木隊作戦室に辿り着いた真香は、いつものように暗証番号を入力して扉を開けた。いつもなら真香が一番乗りだが、今日は違った。

 

「あ、真香、おはよ」

真香よりも早く足を運んでいた天音が、淡々とした声で挨拶をした。

 

「おはよう、しーちゃん。掃除は…、終わってるね」

コートを脱ぎながら真香周囲を見渡して作戦室の掃除が済んでいることを天音に確認した。

「ん。終わった」

 

「あはは、早いね。何時からいたの?」

 

「1時間前、くらい」

 

「寝坊しがちなしーちゃんにしては珍しいね」

ロッカーにコートと手荷物を収めた真香は冷蔵庫を開き、昨日入れていた野菜ジュースを取り出して、ストローを刺した。

野菜ジュースを飲む真香を見ながら、天音は答える。

「なんか…、落ち着か、なくて」

「しーちゃんでも緊張するんだね」

「あ、当たり前…。…逆に、真香は、いつだって、緊張しない、感じする、よ?」

「へえ、しーちゃんからはそう見えるんだ」

力無く笑った真香に対して、天音はひとまず頷いた。

「うん、そう見える」

「そっか…。むしろ私、しょっちゅう緊張してるよ?」

「例えば?」

「そうだね…、みんなをオペレートしてる時とかかな」

答えを聞いて、天音は意外だと思った。天音からすればオペレートしている時の真香こそ自信に満ちていて、細かいところに気を配ってくれる良いオペレートだからだ。

「なんで、オペレートで、緊張する、の?」

素直に天音が尋ねると、

「しーちゃん。今度、最速のアタッカーと底が測れないシューターに指示出してみる?」

真香は遠巻きに『じゃあやってみなさい』と伝え、

「や、むり。遠慮、する」

その意図が伝わった天音は首をブンブンと左右に振って、真香の苦労に理解を示した。

 

飲み終えた野菜ジュースのパックをゴミ箱に捨てたところで、真香は天音に問いかけた。

「地木隊長からのメール、読んだ?」

「うん。ランク戦昼の部、みんなで観よう、ってやつ、だよね?」

「そうそれ。…しーちゃん、それまでどうする?トレーニングルームとか使う?」

 

真香の提案を聞いた天音は頷きかけたが、考え直して首を振って否定した。

「ううん、使わない」

「あれ、意外だね。てっきり、午前中はずっと、また黙々とリハビリするつもりだと思ってた」

「そうしようとは、思ったけど…。…あ、逆に、真香は何か、したいこと、ある?」

 

質問された真香は少し悩んだあと、

「…そうだなぁ……。弟子もいることだし、あんまり情けないこと見せないためにも、狙撃の練習でもしようかな」

オペレーター用の物とは違うトリガーホルダーを取り出して、にこりと笑った。

 

 

 

そうして作戦室から出て歩くこと数分。真香と天音はスナイパー専用の訓練室に移動した。

「相変わらず、広いね」

全長360メートルという広さを見て天音は素直に言い、

「そう?欲を言えば、500メートルは欲しいんだけどね」

同じ360メートルを見た真香もまた、素直にそう言った。

 

真香は移動中にトリオン体へと換装しており、普段のオペレーターの制服とは違った、戦闘用のトリオン体の彼女の姿を、天音はじっと見つめた。

 

隊服は地木隊のものとは違い、灰色に近い黒色のボトムスに、ボトムスと同じ色をベースにした迷彩柄が施された薄手のジャケットだった。そして、それらより一層深い黒色のブーツと、同じ色で人差し指のみ切り取られた手袋。右脚には小物が収納できそうなポーチが巻き付けられており、よく見るとジャケットの首元にはフードが格納されていた。

 

天音の視線に気づいた真香は、柔らかく笑った。

「しーちゃん、どうしたの?」

「あ、うん。…真香の隊服、なんかこう…、独特、というか、自由だね」

「かもね。私、しーちゃんと違って正隊員の頃はずっとソロだったから、他の人より隊服にうるさくなかったし…。あと、他の部署に従兄弟がいるから、ちょこっとだけ融通が利いたのもあるよ」

「え、なんか、ズルい」

「なら、しーちゃんもする?その代わり、チームには所属できなくなるよ?」

「じゃあ、やらない」

天音がふるふると首を振って否定したところで、真香はトリガーを起動してイーグレットを展開した。適当に空いているブースを見つけ(早朝なのでほぼ全てが空いていた)、真香はそこにあるパネルを慣れた手つきで操作し始めた。

 

(この時間帯の訓練室の地形設定は市街地か…。まあ、ひとまず10発撃とう)

設定を終えた真香はイーグレットを構えようとしたが、

「ねえ、真香。今のは、何を設定、したの?」

この訓練室のシステムに不慣れな天音が、設定の詳細を尋ねてきた。

「んー…」

真香はイーグレットを台に立て掛け、天音の質問に答えた。

「私が今設定したのは、弾数だよ。漫然と撃ち続けてもダラけるだけだから、10発毎で区切るようにして、その都度得点を算出してもらうようにしたの」

 

得点を算出、という言葉を聞いて天音は疑問を尋ねた。

「得点…?命中率じゃ、なくて?」

「当たるのは当然だから、命中率はいらないよ」

サラリと言われた解答を聞き、真香も変態スナイパー(褒め言葉)だったのだなと天音は今更ながらに思い出した。

そんな天音をよそに、真香は説明を続けた。

「得点は、狙った的が狙いやすいか狙いにくいかで計算されるよ」

「狙いやすい、か、狙いにくい…。遠くの、的の方が、点数高い、の?」

「基本的にはね。近くの的よりは遠くの的の方が点数高いし…、あとはそれぞれの場所から角度が悪い的とか、壁の向こうにいる的とかも点数高いよ」

言いながら真香は点数が高い的をいくつか指差した。遠くにある的や、建物の窓から僅かに見える的を見た天音は淡々と呟いた。

「こんなの、狙って、当てられる、気が、しない」

「そうかな?」

普段の天音のリーチは旋空弧月やシューターによる弾丸トリガーのものであるため、距離にしておよそ15〜40メートルだ。弾丸トリガーの射程とは別に、天音が狙ってある程度の精度で当てることができ、自身が『攻撃』として有効だと思っている距離としては40メートルが限界だった。

真香が指差した的は、どれもその射程を越えていた。どんなに近くても、200メートルはあった。天音としては自身の射程の5倍以上の距離なので当てることはとても困難なように思えた。

 

しかし真香は普段かけている眼鏡を外してから、この程度の距離など問題ないと言わんばかりに淀みない動きでイーグレットを掴み、立射に構えた。そして、

「むしろ、近い」

その一言と共に引き金を引いた。

 

銃声、マズルフラッシュと共に放たれた1発は、あっさりと200メートル離れた人型の的の頭部の中心に当たった。

なんてことないように当てた真香を見て天音は驚いた。

一方、当てた本人である真香は次の的に視線を向けて、

「んー、ちょっとズレた。次」

天音には識別できないほどの小さなブレを修正していた。

 

*** *** ***

 

「…いい天気だな」

真香が狙撃に勤しんでいる頃、月守は朝日の眩しさに目を細めながら、三門市内をゆっくり歩いて本部へと向かっていた。

 

彩笑がランク戦観戦のために指定してきた時間にはまだ大分余裕があるため、特に焦ることなくのんびりとしていた。本部へ向かう道すがら、月守の目にコンビニが入った。

 

(朝メシ食べたけど…、なんか摘むか)

 

小腹を感じた月守はそのコンビニに入り、その僅かな空腹を満たすものを探し始めた。

 

(今朝は白米だったから…、菓子パン…、いや、サンドイッチでいいや。飲み物は…、カフェオレ…というか、こう…、牛乳とコーヒーが混ざってるやつならなんでもいい)

始めのうちは自分が飲み食いするものだけだったが、

(後は…、みんなが好きそうなやつでも買ってこう。彩笑は甘いやつなら大抵なんでもいいし、神音はイチゴ系、真香ちゃんはちょっとカロリー控えめなやつ。それとついでに…)

気付けば周囲の人への差し入れまで月守は買い物カゴに入れていた。

 

そして買い物カゴが程よい重さに達したところで月守は商品をレジに持っていき、受け取った店員が会計を始めた。その間に月守はサイフを持ち、必要な金額を取り出していった。買い物カゴに入れる時点で計算をして今回の買い物は『1684円』だと合計金額を導き出していたが、あいにく小銭が足りず、仕方なく千円札2枚で払おうとした。

 

しかし、いざ店員の会計が終わると、

「合計で1797円になります」

月守の計算は僅かにズレていた。

 

(あれ?計算間違えたか?)

内心そう訝しみながらも、月守はそのまま2000円を渡してお釣りとレシートを受け取り、コンビニを後にした。

 

そうして歩きながら受け取ったレシートを見ると、計算のズレの正体に気付いた。

「…なんか、カゴに入れた覚えのないココアを買ってる」

レシートには月守が選んだ覚えのない紙パックのココアが追加されており、ビニール袋の中を確認すると、そこにはやはり買った覚えのないココアがあった。

 

レシートをポケットに入れて、空いた右手で月守はココアを手に取った。

「…まさか無意識のうちにコレ買ってたのか?」

呟きながら月守はとうとう自分がボケ始めたのかと思ったが、

「そんなわけないじゃん」

背後からそんな呟きが聞こえると共に小さな手が伸び、ココアを掻っ攫っていった。

 

まさかの事態に一瞬慌てたが、ココアを奪った犯人の姿を見ると同時に月守は呆れたようなため息を吐いた。

「おはよう、彩笑」

 

「あはは!咲耶おはよ!」

屈託無い笑顔で挨拶を返した彩笑は月守の隣に並び歩き始めた。

 

パックの口を開ける彩笑を見て、月守は尋ねた。

「…いつから居た?」

 

「んー、最初から。コンビニ入ったら咲耶が買い物してたから、こっそりカゴにココア入れた!」

 

「お前の仕業かよ」

自分がボケたわけではないことが発覚した月守は安堵して、ほっと胸を撫で下ろした。

 

「焦った?」

「それなりに」

「ごめんごめん!お金払うから許して!」

「いや、別にいいよ。ついでにほら」

言いながら月守は彩笑のために買ったシュークリームを差し出した。

「貰っていいの!?」

「元々みんなと食べようと思って色々買ってきたやつだし、遠慮しないで食え」

「わーい!作戦室でみんな揃ったら食べる!」

子供のような笑みで彩笑は言い、それにつられた月守も小さく笑った。

 

朝から思わず甘味を手にした彩笑は嬉しそうな声で月守へと話しかける。

「なんか咲耶、夕陽さんに似てきたね」

「そう?」

「似てきたというか…、ほら、夕陽さんもよくみんなに差し入れ買ってきたじゃん」

「買ってきてたな。まあ、あの人は差し入れというか甘いものが好きなんだろ。一時期、『甘いものが欲しければ夕陽隊作戦室に行け』なんて格言があったくらいだし」

「あー!あったあった!」

のんびりと歩きながら、かつての隊長の思い出に花を咲かせる。そして、

「ねね、咲耶咲耶」

「なに?」

「今日さ、ランク戦勝ったら夕陽さんに報告しに行こうよ」

「2人で?」

「んー、そうだね。まあ、神音ちゃんと真香ちゃんが夕陽さんにセクハラされてもいいって咲耶が言うならべつに「いや、2人で行くか。なんなら俺1人で行ってくる」

食い気味で意見してきた月守を見て彩笑は面白可笑しそうに笑った。

 

 

2人が話しながら歩き続けていると、徐々に周囲から人の気配が減っていき、やがてそれが完全に消えた頃、市街地と警戒区域の境界線が見えた。

「咲耶。いっつも思うんだけど、正隊員なら警戒区域突っ切って行った方が地下通路通るより早く着くよね?」

「俺も思うけど、それはやるなよ。絶対やるなよ」

「振りかな?前振りなのかな?」

ワクワクといった様子でトリガーホルダーを取り出しながら彩笑は確認するように言ったが、月守は真面目な表情で、

「やるなよ」

と言って諌めた。

 

「はーい…」

おふざけが過ぎたと反省した彩笑はしょんぼりしながら返事をした。

 

するとそこへ、

「あれ、地木に月守じゃないか」

聞き覚えのある声が話しかけてきた。

 

「あ、太刀川さん!こんちわ!」

声をかけてきたのは太刀川慶であり、彩笑はペコっと軽く頭を下げながら挨拶をした。そして月守は、太刀川ではなくその隣にいた人物に向けて話しかけた。

「太刀川さんはともかく…、迅さんまでいるのは珍しいですね」

太刀川の隣にいたのは、元風刃使いの迅悠一だった。

「ちょっと、やる事があってな…。そういう2人こそ、随分早い時間からいるんだな。ランク戦は夜の部だろ?」

 

「昼の部の試合を観るつもりなので」

月守が答えると、太刀川と迅は納得したように頷いた。

 

「なるほどな」

「じゃあ、おれたちと同じか」

2人の言葉を聞いて理解した彩笑はポンと手を打ってから口を開いた。

「そういえば今日の解説は太刀川さんと迅さんでしたっけ?」

「そういうこった」

「えー…、迅さんはともかく、太刀川さんにちゃんと解説できるの?」

「出水にも似たようなこと言われたが、心配するな。バッチリ決めてやるぜ」

自信満々に太刀川が言うと、

「彩笑にも出来たくらいだし、太刀川さんなら出来ますよ」

月守がフォローするようにそう言った。同時に、

「ちょっと咲耶!ボクにもって言い方は酷い!」

サラリと貶された彩笑はプンプンと憤慨した。

 

小さな隊長の抗議を躱しながら、月守は話題を晒すために迅に話しかけた。

「でも…、いくら解説をやるからと言っても、流石にこの時間から本部に行くのは早いですよね?もしかして、迅さんの言うやる事って、解説以外ですか?」

問いかけられた迅は肩をすくめた。

「さすが月守。鋭いな」

「どうもです。もし良かったら、その詳細を聞いてもいいですか?」

首を傾げながら月守が言うと、迅は正隊員に支給される端末に目を落とし、時間を確認した。

 

そして、

「…来るとしたら、そろそろかな」

ほんの少しだけ表情を険しくして呟いた。

 

同時に、警戒区域の中で一際大きな爆発音が響き、

『『『『緊急事態発生!』』』』

その場にいた4人の端末が鳴り響いた。

 

「ちっ、来ちゃったか」

苦々しく迅は言い、4人は端末に表示される文字を目で追った。

 

『南西地区防衛ライン崩壊、トリオン兵は市街地へ向け侵攻中。急行可能な隊員は直ちに現場へ向かうこと。繰り返す。南西地区…』

緊急事態の内容を理解した彩笑は、すぐにある事に気が付き、

「南西地区って、ここじゃん!」

思わず叫んだ。

 

 

稀に、極稀にだが防衛ラインが崩壊することはある。

明確な基準という訳ではないが、一度の防衛任務に配備される5チームの内訳は、

A級1チーム。

B級は上位、中位、下位からそれぞれ1チームずつ、又はそれらに相当する戦力を持つメンバーで構成される、3チーム。

残り1チームはフリーのB級やチームに所属しながらも追加で防衛任務を志願した隊員による混成チームなどによるその他枠。

と、なっていることが多い。

 

防衛任務を任せられると判断された隊員たちではあるが、コンディションの不調や、捌き切れないほどの敵が一度に襲撃してくるなどのイレギュラーが重なると、防衛ラインが崩壊するという事態が発生することがある。

 

年に数回しかない非常事態ではあるが…、今その非常事態は、4人の目の前で起こっていた。

 

「迅、わざわざ朝早くから俺を起こしたのは、これが視えてたからなのか?」

横目で迅を見ながら太刀川は尋ね、

「まあね。起こる可能性が限りなく低い未来だったけど…、備えあれば憂いなしってね」

端末をポケットに乱雑に収めつつ迅が答え、

「話すのは後にして、ひとまず俺たちで防衛ラインを立て直しましょう」

「賛成!安全第一!」

市街地へと向かってきたトリオン兵を視界に捉えた彩笑と月守が好戦的な声でそう言った。

 

4人は素早くトリガーホルダーを取り出して構え、

「「「「トリガー・オン!」」」」

声を揃えて戦闘体へと換装した。

 

『こちら太刀川。本部、応答願う』

換装するやいなや、太刀川が通信機能を起動して本部へと連絡を取った。

『慶か。今どこにいる?』

『南西地区にいますよ、忍田さん。このまま交戦して、防衛ラインを死守します』

『わかった、頼む。援軍は必要か?』

援軍の派遣を尋ねられた太刀川は隣にいる3人に目を向け、小さく笑った。

『要りませんよ。むしろ…、この面子に戦いを挑む相手の方が可哀想だ』

 

太刀川が通信を切ると同時に、迅は額に掛けていたサングラスを下ろして、しっかりと装着した。

「さてと…、やろうか」

「そうだな。俺と迅で前衛、地木は遊撃、月守は少し下がって全体のフォローを頼む」

年齢、ランク共に一番上である太刀川が出した指示に3人は素直に従い、素早く布陣を組んだ。

 

アタッカー、ソロ総合、部隊の3つの分野で1位の、太刀川慶。

単騎で一部隊とカウントされる数少ない戦闘員、迅悠一。

最速と名高い高速アタッカーの、地木彩笑。

 

数歩下がり、警戒区域のボーダーライン上に立った月守は、その3人の背中を見て頼もしさを覚える。

 

そして、

「負ける気がしないな」

小さく月守が呟いた言葉が開戦の合図となり、3人は鋭く踏み込んだ。

 




ここから後書きです。
先日、私が読みたくて仕方なかった漫画の新刊が発売されました。ヤンジャン本誌を買い損ねていた時期に掲載されていた体育祭編が完全収録されていて嬉しかったです。会長が、こう書くべきだろう!と言って反省文を上書きしてくれたシーンは格好良すぎて夜中にもかかわらず「ふおぉぉおお!」と叫び、隣人に怒られました。

本編ですか、このまま後編に続きます。

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