ぬらりひょんの孫ー陰陽物語   作:ヤマタノオロチ

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また時間がかかったうえに最後の部分が手抜きですが、読んでください!!


闇の鼠は猫を喰らう

奴良組本家ーーー

 

 

 

 

 

「・・・・・遅すぎる」

 

 

リクオの友達が全員帰ってから一時間後、アマテラスは本家に戻ってきた。

その後、部屋でいくら待ってても娘のチビテラスが帰ってこないので不安を隠しきれないでいた。

 

 

「義母さん」

 

「リクオ君・・・」

 

 

声とともに襖が開いて妖怪に変化したリクオが入ってきた。彼もアマテラス同様にどこか心の中で慌てているような感じであった。

 

 

「テラの奴・・・まだ帰ってこないのか?」

 

「えぇ、リクオ君の友達が帰った後、すぐに戻ってくるはずなんだけど・・・」

 

 

そうアマテラスが言った時、カラス天狗が凄まじい速さで二人のもとにやってきた。手には文を持っていて、リクオはそれを見ると驚きの表情になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

書かれていた内容は『奴良組三代目・奴良リクオに告ぐ。貴様の大切な友達は我ら旧鼠組が預かっている。無事返してほしければ、三代目の座を旧鼠組頭領・旧鼠様に渡す、と今夜中までに全国の親分衆に回状を廻せ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふざけやがって・・・・・カラス!!」

 

 

文を握りつぶしながらリクオはカラス天狗に言った。

 

 

「庭にみなを呼べ。夜明けまでの鼠狩りだ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

浮世絵町・一番街ーーー

 

 

 

「旧鼠様!依頼主がやってきましたーーー!!」

 

 

旧鼠達が根城にしている『Club chu・chu』にて、ある妖怪集団が入ってきた。

数は三十人くらいで全員が顔を布で隠していた。

 

 

「待っていたぜ依頼主さん。あんた達が欲しがっている白い犬っころはあそこだ」

 

 

クイッと旧鼠が指をさした先にはハムスターや鼠を入れる専用の檻があった。中にはお互いに身を寄せ合っているカナとゆら、その側で体や脚を鎖でグルグル巻きにつながれながらも唸り声を出しているチビテラスがいた。

 

 

「よくやってくれたわね。約束の報酬金よ」

 

 

先頭にいた女リーダーが手を上げると後ろから大きなケースが運ばれて、旧鼠の目の前に置かれた。

中には大量の札束が入っていた。

 

 

「クククッ、確かにもらったぜ。おい、その犬っころを檻から出してこい!」

 

 

旧鼠の命令を聞いて、部下の鼠がニヤニヤしながら檻に入ってきた。

二人は悲鳴を上げ、チビテラスは必死に体を揺らせて二人に近づけないようにしようとした。

 

 

「へへ・・・こいつ、まだ頑張っているぜ・・・」

 

「いくら暴れてもよ~~てめぇはもう終わりなんだよ」

 

 

そう言われてもチビテラスはやめなかった。

そんなチビテラスを見てウザく思った鼠達は黙らせようと爪を振り上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

モァ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん・・・なんだ・・・?」

 

 

鼠達が疑問の声をあげた先にはリクオが率いる百鬼夜行が広場に現れた。旧鼠組が百鬼夜行に目を向けている間、首無・青田坊・アマテラスが気配を消して気づかれないように後ろから檻に近づいた。

 

 

「またせたな鼠ども・・・」

 

 

状況が不利になりつつあると感じた女リーダーは焦りだした。

 

 

「(不味いことになったわ)早く日の御子を檻から連れ出せ!!」

 

「ガウゥ!!」

 

「!?」

 

 

女リーダーが部下達にそう言った瞬間、アマテラスが顔に巻いてあった布を取った。取られた衝撃によって女リーダーはその場に倒れて、周りの部下達は慌てて起こそうとした。

 

 

「大丈夫ですか女郎蜘蛛様!?」

 

「アウッ!?(女郎蜘蛛!?)」

 

 

アマテラスが向いた先いる女リーダーには長い黒髪、口から鋭い二本の牙が飛び出て、目がなかった。彼女はヤマタノオロチの手下である蜘蛛の妖怪・女郎蜘蛛だった。彼女が態勢を立て直した時には遅く、チビテラス達は首無と青田坊によって檻から脱出していた。

 

 

「うぅ~おのれ忌々しい犬畜生め!殺せ!!奴を殺して手柄をあげろ!!」

 

 

 

「「「「「おおぉーー!!」」」」」

 

 

 

女郎蜘蛛に言われて部下の天邪鬼達は一斉に布を取って武器を手に持ちながら襲い掛かった。

それを合図に奴良組と旧鼠組も抗争を開始した。

あっちこっちで妖怪同士の戦いが行われたが、次第に奴良組が優勢になった。

次々と部下が死んでいくのを見て旧鼠は恐れだした。

 

 

「なんで、てめーら・・・誰の命令で動いている。百鬼夜行は主にしか動かせねーんじゃ・・・しかもなんで二代目までいるんだ!?」

 

 

リクオの前にいた化猫組当主・良太猫が旧鼠に言う。

 

 

「何言ってんだ目の前にいるじゃねーか」

 

「何・・・ま、まさか」

 

「この人こそが!!ぬらりひょんの孫!!妖怪の総大将になるお方だ!!」

 

 

良太猫の言葉に旧鼠は先程よりさらに慌てて驚く。

 

 

「そ そいつが・・・噂の餓鬼の・・・覚醒した・・・姿!?くっ、クソがーーー!!」

 

 

人の姿から巨大な鼠へと変わってリクオに襲い掛かった。

しかしリクオは慌てずに掲げた杯にリクオが息を吹き掛けるとそこから炎が立ち上ぼり旧鼠に襲いかかった。

 

 

「奥義明鏡止水:桜:」

 

「な・・・なんじゃこりゃー!!」

 

 

炎のよって体が消滅していく旧鼠を見てリクオが笑う。

 

 

「その波紋鳴りやむまで全てを・・・燃やし続けるぞ」

 

 

そう言った瞬間に旧鼠の体は凄まじい音ともに砕け散って消滅した。それを見て赤天邪鬼はアマテラスと戦っていた女郎蜘蛛に告げた。

 

 

「女郎蜘蛛様もう無理です。ここは引き揚げましょう(汗)」

 

「・・・・・仕方ないわね。全員引き揚げるわよ!!」

 

 

生き残っていた天邪鬼達は女郎蜘蛛の命令で一斉に外へ逃げていった。

 

 

「グルル・・・!(逃がさない)」

 

 

あとを追うとするアマテラスを鯉伴は止めた。

 

 

「もう終わったみてぇだから深追いはするな。リクオさっさと友達を家に送ってテラを連れて屋敷に帰ろうぜ。気絶しているしな」

 

 

鯉伴の言う通りチビテラスは助けられたことで安心して気を失っていた。

 

 

「そうだな・・・おめぇら、うちに帰るぞ!」

 

 

 

「「「「「へい!!!」」」」」

 

 

 

こうして奴良組百鬼夜行は出入りを終えて、屋敷に戻っていった。

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