ぬらりひょんの孫ー陰陽物語   作:ヤマタノオロチ

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次はいよいよ百鬼夜行対戦です!!何とかうまく戦いを書くつもりです。
感想待っています!!


総大将・大神四国への旅

四国のとある山の中―――

 

 

 

「フヒーー総大将!まだですか~~~?」

 

「もうすぐじゃ納豆・・・」

 

「ほ、本当ですかーー!?これ以上続くと発酵しちゃいます~~~」

 

「それじゃ少し休みましょう」

 

 

ムチとの戦いの後、ぬらりひょんはアマテラスと納豆小僧を連れて『ある目的』のために山の中を歩いていた。今は川の近くで休息中である。

 

 

「むぅ~~~やはり変じゃのう」

 

「どこか変なのですか?オイラには険しいだけの普通の山にしか見えませんが・・・ねぇ、アマテラス様」

 

 

何かを不審に思って周りを見渡すぬらりひょんに納豆小僧は否定しながらアマテラスに質問する。

 

 

「!!」

 

「どうしましたか?アマテラス様・・・」

 

 

突然何かの気配に気がついたアマテラスは神器を構える。そして見つめる先にある森から巨大な鬼が吹っ飛んできて川に落ちた。

 

 

「な、なんだ~~~!?」

 

「う、うぐっ・・・」

 

 

納豆小僧が騒いでいる中、川に落ちた鬼は少しして小さな小狸になった。しかも体中傷だらけで腕からはまだ血が流れて動けずにいた。助けようとした時、森から数体の妖怪が出てきた。

 

 

「ギャギャギャギャ!!」

 

「ケケケケケッ!!」

 

「ガルルルル~~」

 

「・・・何じゃこいつらは?」

 

 

ぬらりひょん達の目の前に現れたのは蛇帯、鬼灯、鬼胡桃の三体だった。

 

 

「この妖怪達は全て私のいた世界の妖怪です。彼らもこの世界にやって来てしまったのでしょう」

 

「ギャーーー!!」

 

 

アマテラスがぬらりひょんに説明していると蛇帯が咆哮する。

鬼胡桃は口を大きく開けながら高く跳びあがり、鬼灯は尻尾を二人に目掛けて投げつけて襲いかかった。小狸に当たる寸前、アマテラスは本来の姿に戻って素早い動きで助けた。

安全な所で小狸を納豆小僧に渡してぬらりひょんと共に二体と対峙した。

 

 

「ぬらりひょん様、あの胡桃の方をお願いできますか。あの妖怪は接近攻撃だけをしてくはずです」

 

「うむ」

 

 

刀を抜いたぬらりひょんは鬼胡桃に向かって走り出す。対する鬼胡桃は両腕を使って体を回転させながら突進した。

 

 

「よっ!」

 

 

ぶつかる寸前にぬらりひょんはジャンプをしてかわす。それを追って鬼胡桃もジャンプをして丸呑みしようと噛みついた。

 

 

「アッ!?」

 

 

しかし鬼胡桃は噛みつくどころか、そのままぬらりひょんの体をすり抜けてしまった。驚きのあまり鬼胡桃は自分の口を開けたままであることに気付かなかった。

 

 

「こっちじゃよ」

 

「!?」

 

 

 

 

スパッ!!

 

 

 

 

声がした方を振り向いた瞬間、自分の体は横に真っ二つになっていた。何が起きたか分からないまま鬼胡桃は黒い煙となって消えた。

 

 

「ふぅ~~年はとりたくないもんじゃ」

 

 

そう言いながらぬらりひょんは刀を鞘に納めて近くの岩に腰を下ろした。そして懐から煙管を取り出して、まったり吸いながら休憩した。

 

 

 

 

 

 

 

一方アマテラスは、鬼灯がコブのついた尻尾を振り回して攻撃してくるので先程からずっと走り回っていた。

 

 

「カカカカカッ!」

 

 

鬼灯はアマテラスがただ逃げ回っていると思った。止めを刺そうと両足を引っ込めて体を回転させて空を飛んで体の華から妖気の実を発射した。

 

 

「ガウ!」

 

 

それを見てアマテラスは待ってました、と言わんばかりに筆業・一閃で実を全て跳ね返した。

 

 

「グオォ!?」

 

 

自分の実が全部当たってしまったことで鬼灯は地面に落ちた。その隙をついて筆業・花咲で体から核を取り出して神器で破壊した。

 

 

「グオオオオー!!」

 

 

核を破壊されたことにより鬼灯は花を散らせながら消えた。鬼灯の死を見届けた後アマテラスはぬらりひょん達に合流した。

 

 

「おお、アマテラス殿!無事であったか」

 

「ワン!」

 

「さて・・・残るはアイツか」

 

 

ぬらりひょんの声に蛇帯はビクついた。仲間を失ったことですっかり怯んでしまって少し後ろに下がってものすごい速さで地面に潜った。

 

 

「総大将~!アマテラス様~!」

 

 

戦いが終わったのを確認した納豆小僧が岩陰から治療を済ませた小狸を連れて出てきた。アマテラスは人の姿になってゆっくり小狸の腕に手を当てる。

 

 

「傷はまだ痛む?」

 

「いいえ!助けてくれてありがとうございます!!」

 

「礼には及ばんよ。それよりちっこいの、ワシはお主の元締めに会いたくってな・・・道案内できないか?」

 

「元締めに!?・・・・・分かりました。ご案内します。それとオイラの名前は豆狸と言うのでよろしくお願いします」

 

 

小狸・・・いや、豆狸の案内でぬらりひょん達はある洞窟に辿り着いた。中に入るとそこら中に大量の狸の像が置かれていた。

 

 

「すげぇ~狸の置物がビッシリある。総大将・・・ここはなんですか?」

 

「ここは四国の妖怪任侠総元締!四国八十八鬼夜行の本拠地・松山の山口霊神堂じゃよ。のう、隠神刑部狸!」

 

 

 

 

ズズズ!!

 

 

 

 

視界が暗くなって全員が顔を上げると巨大な狸がいた。彼の名は隠神刑部狸・・・玉章の父親である。

 

 

「おお?あんたは奴良組の大将ではないか。懐かしいや」

 

 

その後ぬらりひょんと隠神刑部狸は豆狸を助けてくれたお礼も言いながら二人で昔話を始めた。

アマテラスは豆狸と納豆小僧の遊び(?)を見つめながら四国の名産品を世話係の女狸と一緒に味わっていた。

 

 

「どうですか大神様!お口に合いますか?」

 

「はい。どれも美味しい料理ですよ♪」

 

 

女同士でもあって二人はすぐに仲の良い関係になっていた。ぬらりひょんにも食べてもらうと運ぼうとした時・・・

 

 

「あの、バカ息子共めが!!」

 

「「!?」」

 

 

突然隠神刑部狸の怒声が響いた。その後豆狸が納豆小僧に「納豆菌を付けられた~!」とかで騒いだが神通力・玉章の葉と言う技で口を塞いだのは余談である。。

 

 

「息子について詳しく聞かせてもらおーかい」

 

「う、うむ」

 

 

隠神刑部狸の口から玉章の事について話を聞くとぬらりひょんとアマテラスは険しい顔になった。

 

 

「ぬらりひょんさん!急いで本家に戻りましょう!!」

 

「うむ。お前さんも来るか隠神刑部狸?」

 

「無論じゃ。これ以上バカ息子にバカな真似をさせるわけにはいかん!!」

 

 

話はまとまって、女狸も加わった一同は新幹線に乗って浮世絵町を目指すのであった。

 

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