ぬらりひょんの孫ー陰陽物語   作:ヤマタノオロチ

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最後辺りが少し疲れました。
感想待っています!!


大神VS影犬 狼対決!

リクオが清継の説明を聞いていた頃、アマテラスは今日も町の中を見回っていた。

 

 

「クゥ~ン(ここら辺も異常はないね。今日はここまでにしておいて帰りましょうか)」

 

 

本家のある方向に歩こうとした時、突然悲鳴が響いた。それに気が付いたアマテラスは急いで悲鳴にした所に走った。辿り着くとそこには二人の女性が互いに抱きしめ合いながら壁に寄り添って震えていた。自分達の影から突然黒い犬が現れて持っていたバックを盗んだのだ。その犬・・・いや、妖怪・影犬は二人を睨みながら徐々に影の中に消えようとしていた。

 

 

「ガウ!!」

 

「!?ギャン」

 

 

消えようとした寸前アマテラスが影犬に飛び掛かり影から引きずり出した。アマテラスが影犬を抑え込もうとするが影犬は前足でアマテラスの顔を蹴り飛ばし、壁に叩き付ける。

 

 

「キャン!!」

 

 

ぶつかった痛みが強かったせいかアマテラスは立てずにいた。その隙をついて影犬はバックを銜えて走り出した。それから少し離れた所で再び影の中に入った。

誰もが逃げられたと思うがアマテラスくらいの神には僅かな妖気も感じ取ることができた。影から感じる妖気を辿ってアマテラスは影犬の後を追いかけた。

 

 

 

 

 

今の時間誰もいないある神社の御神木の影から影犬は姿を現した。人の気配がしないことを確認した後、影犬は神社の下に潜りある場所を掘る。しばらく掘るとそこから今まで盗まれた財布が隠されていた。それを全て持ち出して今日盗んだ財布を開いて金を数える。

 

 

「九十八、九十九・・・百!やっと百万円になった。これで焔を助けられる!」

 

「(成程誰かを助けるためにお金を集めていたのね)」

 

「!!?」

 

 

突然頭の中に聞こえた声に影犬は驚いて素早く振り向くとそこにアマテラスがいた。彼女は優しく話しかけた。

 

 

「(今私はあなたの頭に直接話しかけています。もう少し詳しく教えてくれない?事情によっては力を貸しますから)」

 

「う、嘘だ!そう言って俺を捕まえる気なんだろ!今こんな所で捕まってたまるかー!!」

 

 

そう言って否定しながら影犬は前足の爪を通常よりも長く伸ばして切り裂こうとする。しかしアマテラスは慌てずに爪を避けて逆に前足に噛みついて力一杯振り回す。

 

 

「うああぁぁぁぁ~~~」

 

 

徐々にスピードも上がって影犬は抵抗する力を失っていく。それを見てアマテラスは近くにあった柱に影犬をぶつけた。頭からであったこともあり、影犬は意識を失った。その後アマテラスは影犬を背負って本家に帰って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜リクオside

 

 

 

俺が学校から帰ると門の前に大神姿の義母さんが歩いていた。けど、その背中には一匹の犬が乗っかっていてそれが影犬だと教えられた。事情を聞いた後俺は氷麗に影犬を看病させて義母さんやテラ、親父、じじぃを集めて影犬のいる部屋にいった。

 

 

「どうだ氷麗、影犬の様子は?」

 

「はい、鴆様に見てもらったのでもうすぐ気が付くと思います」

 

 

氷麗がそう言った途端、影犬の目が開いた。

 

 

「気が付いたか?」

 

「お前は・・・ぬらりひょんか?」

 

「残念だがぬらりひょんはワシじゃよ」

 

 

じじいは俺を退かせて影犬の側に寄って見つめる。何だか懐かしむような目をしていやがる。

 

 

「お前さんは影犬の子じゃな。父親に比べると随分と情けないことをしているのぅ~」

 

「・・・・・なんとでも言え。それより金はどうした?俺には時間が「あれだったら私が持ち主に返したわ」なっ・・・」

 

 

義母さんが取り返した財布などはカラス天狗に任せて人間共に返したことを伝えた。すると奴は突然泣き出した。

 

 

「なんてことをしやがる・・・もう焔を助けることができないじゃないか!」

 

「焔?誰だそいつは?お前の仲間か」

 

「違う。焔は俺の妹だ。たった一人の・・・俺の妹なんだ」

 

「・・・・・詳しく聞かせてくれねぇか?素直に話してくれたら力を貸してやる」

 

 

俺は真剣な目で影犬を見つめる。それから少し経ってようやく影犬は話してくれた。

話によると影犬の名は『紅蓮』で元京妖怪の幹部であり、父親は大昔じじいや親父と互角に戦いあった妖怪だそうだ。二週間前に京から追放されたらしい。理由はみな・・・ナントカ地蔵のせいらしく追放された後、妹を連れて各地を放浪していると突然妹が謎二人組の妖怪に誘拐されちまって返してほしければ百万以上の金を持って来いと言われたからそうだ。

 

 

「随分と性根の腐った奴だな。そいつらは何者なんだ?」

 

 

親父が尋ねるが紅蓮は首を横に振る。

 

 

「分からない。俺は妹を人質に取られてどうすることもできなかった!お前らに俺の悔しさが分かるか!?故郷を追われ、たった一人の大切な家族も守れず、こんな汚いことに利用される気分がどんなものかを!!」

 

 

こいつの本音を聞いて俺達は何も言えなくなった。静まり返った場でテラが声を上げた。

 

 

「だったら・・・」

 

「テラ?」

 

「私達が力になります!!」

 

 

力強く言うテラの言葉を聞いて紅蓮は驚愕の目をしている。

 

 

「なん、だと・・・」

 

 

俺も紅蓮の真正面に座って言う。

 

 

「俺はお前みてぇに苦しんでいる奴を放ってはおけねぇ。必ずお前の妹を助けてやる」

 

「だ、だが俺は・・・京妖怪なんだぞ?」

 

「関係ねぇよそんなこと。傷が癒えるまで待ちたいが、時間がいつまでだ?」

 

「明日の深夜までだが・・・」

 

「よし!明日はちょうど学校も休みだ。傷が癒え次第、すぐに救出に出発するからな」

 

 

リクオがそう宣言した瞬間、紅蓮はまた泣き出した。けどさっきとは違う涙であるのをその場にいた者達は気づいていた。

 




次回謎の二人組の妖怪の正体が明らかになる。
大神をやっている人には予想がつくかと思います。
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