今週の日曜日には最終話を上げたいと思ってます。
余計な遠回りをすることになったが、ようやく王国へ戻ってきた。
「さて、ガゼフさんの家へ行ってみるか」
気になっているのはツアレの一件だ。
アインズさんに忘れ物って伝えたのもツアレの事だし、カイレの婆ちゃんに言ったのもこの件だ。
なんせ犯罪行為かもしれないらしい。何も問題になっていなければいいが・・・
ガゼフ宅に着き、玄関をノックする。
お世話になっていた老夫婦の奥さんのほうだ。
「・・・・グレンさん。ご無沙汰してます。」
あれ?なんか暗い雰囲気?
「こんにちは、ツアレの様子を見に来たんですけど」
「ああぁあぁ、申し訳ありません」
泣き崩れてしまった。なんとか説明してくれたんだけど。
スタッファン・ヘーウィッシュという役人が娼館の主であるサキュロントとともにやってきて王国の法により連れて行った。
戻ってくることがあれば、この場所まで出向くようにと。
役人が来たなら従うしかなかったのかもしれないけど、ガゼフさんって王国戦士長だろ?
そこへ王国の法を使って乗り込んできて連れていくってことは、結構やばい問題だったりするんだろうか。
ガゼフへ迷惑を掛けたという気持ちと、何で守れなかったという気持ちが入り混じった感じで、何とも表現できない。
考えても思い浮かばないので、誰かに知恵を貸してもらいたいところだが・・・・・・
蒼の薔薇にでも相談してみよう。
蒼の薔薇が滞在している宿屋を訪ねてみるが、ガガーラン達は不在だった。
双子の片割れ、ティア?ティナ?どっちか分からないけど、どっちかがいる。
「ラキュース達なら、ラナー王女のところに出向いたところ」
どうやら、ほんのちょっと入れ違いになったみたいだ。
急げば追いつけると思うって言われたので、全力で走ったけど追いついたのは王国の城門前ぎりぎりだ。
どれだけ早く移動していたのかと思ったが、ガガーランから理由を聞いて分かった。
普通なら追いつけるはずがない時間だったのに、少し、と言われたのだ。
からかったつもりだろう。
なんせガガーランのことも青い血が流れているって揶揄しているくらいだしな。
相談したいことがあると伝えると、王女に会う予定時間なので後にして欲しいとのこと
ガガーランは付いてきて構わんぞ?。
というので遠慮なく付いていく。こっちは早く問題を解決したいんだ。
ラナー王女に蒼の薔薇が呼ばれた件だが、結果としては俺が頼りたかった件と一致していた。
王国に住まう八本指という組織を潰すために召集をかけたそうだ。
本来なら、確実に一つずつ潰す予定だったが先日、クライム君とブレインという人物が、
ある人物の手助けを借りて一つの娼館を襲撃したと。
その場所が予定の一か所とのことで予定を繰り上げたいそうだ。
せっかく場所を絞り込めているのに、逃げられては今までの苦労が水の泡とかす。
それにしても、街中で起こっていた只のいざこざに首を突っ込み、
その強さに見惚れたクライム君が修行を付けてほしいとのお願いを聞き入れて娼館襲撃を手伝うって、どんな人物なんだろう?
当の手を貸した本人は、「時の巡り合わせです。あなたが望まなければ手を貸しません。」
と言っていたので、ただの気まぐれかなぁと思う。
襲撃計画を聞いたが、俺はガガーランに付いていけとのこと。
余計なことをしないようにと、お目付け役を兼ねている。
で、チーム分担が
ガガーランと俺ペア。イビルアイ単騎。ラキュースとティア?ティナ?ペア。ブレインとクライムの3チーム構成だ。
7か所あるため、担当箇所を襲撃したのちに、次の近い場所を襲ってから、7か所目に順次合流する計画。
2人以上の実力者、六腕と思わしき人物がいた際は、すぐに撤退して構わない。
出来るだけすぐに、他にチームと合流して対処に当たって欲しい。
念のため、エ・ランテルに新しく生まれたというアダマント級冒険者を引っ張る予定もあるそうだ。
今回のこの八本指を襲撃するための出来事は、今まで生きてきた人生の中で、想像できないほどの恐ろしい事件が起こった日だった。
原作の6巻がベースになってしまう展開だったので
日記のような形で簡単に仕上げたつもりです。
元々作っておいた中身を見ても、ほとんど6巻と同じだったので
ところどころで、6巻の風景を思い描いてもらえればと・・・・