彼、司波 達也はIS学園の校門前に立っている。
「まさか、こんな事になるとは。」
達也は、ため息を吐いた。
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達也は、自宅の地下室にて新作のCAD開発に没頭していた。
もう少しで新作のCADが完成するところだった。
突然、異常なサイオンの波が発生した。
「? 何が起きたんだ?」
達也はこの原因を突き止めようとした時、
突然、達也は眩い光に包み込まれ意識を手放した。
達也の意識が覚醒したとき、見知らぬ場所に立っていた。
「(ここは何処だ・・・・・・?)」
達也は周囲を見渡し状況を把握しようとしたが
どれも見たことのない建物だった為
把握しきれなかった。
その時、背後から足音が聞こえてきた。
達也は足音のする方へ振り向いた瞬間
「何者だ、貴様!?」
声の主は黒いスーツを着た女性だった。
達也は、父・司波龍郎の後妻・司波小百合と非常に声の似ている、目の前の女性の質問にどう答えるかを少し迷い、自分の身分と名前と事実のみを伝える事を決めた。
「自分は、国立魔法大学付属第一高校の司波 達也です。」
女性は通信端末をとりだし電話をかけ始めた。
そして、女性から返ってきた言葉は、とんでもない答えだった。
「その様な高校は、この世のどこにも存在しない。」
「っ!」
達也は、返ってきた言葉に驚いた。 しかし、その後の言葉で考えを変えた。
「事情聴取をするため私について来てもらう。」
「分かりました。」
達也は、逃げだそうと思えば逃げだせると思い
ここは大人しくついて行く事にした。
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取り調べ室に入り事情聴取は始まった。
「まずは私が自己紹介しよう。 私の名前だが 織斑 千冬だ。」
女性は自己紹介を軽く済ませ、本題に入った。
「まず、貴様の目的はなんだ? 専用機持ちのデータでも盗みにきたのか?」
千冬の質問に、達也は、
「専用機持ちとは何のことでしょうか? そもそも専用機とはどの様なものなのですか?」
千冬の質問に、達也は逆に疑問を投げかけた。
直後、千冬は声を荒げる。
「惚けるな!!ISを知らないだと!?」
「はい。俺は、その様な単語を聞いたことがありませんので。」
千冬は達也からの言葉に驚き、疑いの目を向けた。
その上で、達也は千冬に問いかける。
「ISというものを一度見せてもらえませんか?」
「……いいだろう。 (真偽を確認する機会になるかもしれん。)」
千冬は、達也の言葉に嘘がないと判断し、
ISが格納されてある倉庫へ連れて行った。
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「これがISですか。」
「そうだ。これは、宇宙で活動するためのスーツとしていま開発されているが現在はスポーツ用として使用されている。」
「自分にはこの機械が兵器にしか見えませんが。」
「アラスカ条約で、これを兵器として運用してはならないとなっているから安心しろ。」
達也には、今はISが兵器でなくても、いずれは兵器になるのではと、その懸念と考えを頭の片隅に置いた。
「そのISに一度触れてみてくれ。」
千冬は、達也に指示した。
達也は頷き、ISに触れてみた。
だが、何も起こらなかった。
「さすがに起こり得ないか。」
「なにがでしょうか?」
「お前が、ISを起動させれるか試してみただけだ。まあISは、女性にしか動かせないんだがな。まあいい戻るぞ。」
その時、達也のポケットから
開発途中だった、新作のネックレス型CADが落ちた。
「(なぜ、これが俺のポケットにある?)」
「それは、ISなのか?」
「いえ、これはCADです。」
「CAD?」
「その口ぶりだと、CADをご存知ではなさそうですね。」
この時、ようやく達也は答えを見つけた。
自分が平行世界に来たのだと。
「どうやら自分は、自分の知る世界とは似て異なる、別世界に飛ばされたようです。」
「どういうことだ・・・・・・?」
千冬は、真剣な表情になった。
「自分はISを知らない。そしてあなたはCADを知らない。これが決定的な証拠です。俺の世界ではCADが存在してもISが存在せず、この世界ではCADが存在せずにISが存在するので、自分は別世界に来たということになります。」
千冬は、達也の説明に納得がいった顔をしていた。
そして、千冬は再び達也に期待を込めた。
「なるほどな。 そのCADとやらがISかもしれん。自分が何か纏うような感じを思い浮かべてみてくれ。」
達也は突然の問いかけに少し考え、
ムーバルスーツを思い浮かべた。
次の瞬間、頭に大量の情報が入ってきた。
そして体は光りだしていつの間にか、ムーバルスーツを着ている状態になった。
「まさかと思ったが、こうなるとはな。(私の予想が当たったか。だが本当にこれはISなのか?)」
千冬は、甚だ疑問に思う。
「これは一体どういうことですか?」
「そのCADとやらがISの代わりになったという事だ。 結果として、お前がISを起動できるということが証明された。 従って、お前にはIS学園に入学してもらう。」
達也は、少し考えて結論をだした。
「(IS学園で元の世界に戻る方法を考えるか。 元の世界に戻った時、ここで考えた事や発明が役に立つかもしれないな。)分かりました。」