聖杯の英雄譚   作:伊佐那岐

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第1話.ヴォルフ

 

 

 

 

お前の存在は・・・その根底から狂っている。

 

 

 

目の前に無残にも地べたに這い蹲り、こちらをその憎しみの篭った瞳で睨み付けてくる男は呪詛めいた言葉をはき捨てる。

 

 

 

 

手足は潰れ、主因の瓦礫からは男の血がにじみ出てくる・・・・見るも無残

 

 

 

このまま行けばこいつは後数分もすれば出血多量で死んでしまうだろう。

 

 

 

それもいい・・・・・痛みにのた打ち回り、自身の行いを悔やみながら死んでいくと言うのも、こいつら(・・・・)にとっては罰だろう。

 

 

 

自らが私欲を尽くし・・・大勢の人の命をごみのように扱い、利用価値が無ければ捨てる。

 

 

 

例えそれが・・・年端もいかぬ子供だったとしても

 

 

 

 

 

そして自分の命が奪われようとなっているこの時、こいつらは最初になんて呟いたと思う?

 

 

 

「あっ・・・!たす・・・・けてくれっ!・・・手足が潰れて痛みで死にそうだ!!」

 

 

 

 

 

まだ子供の僕に男達は藁にもすがる様に助けを求めてくる。自分達が他の命に対しどのような行いをしたか・・・その全てを脳裏から消し去ったように。

 

 

 

 

こいつらは・・・・

 

 

 

 

『―――』

 

 

 

漆黒の外装に身を包んだ少年の右腕に紅の槍が顕現する。

 

 

 

何も無い空間から一瞬にして現れたそ朱槍を目にした研究者はうろたえるしかなかった。

 

 

 

「おっお前・・・・伐刀者(ブレイザー)だったのか!!」

 

 

 

 

 

 

伐刀者(ブレイザー)・・・己の魂を固有霊装(デバイス)と呼ばれる武具に変換、顕現させ、その身に宿りし魔力を用いて異能の力を操る特異存在

 

 

 

1000人に1人の確率で生まれてくる伐刀者(ブレイザー)は能力しだいではこの世界の運命すら変えられるほどの強大な力を持っている。

 

 

 

炎や水、雷などの自然を操る力から、姿を消す、音速で加速する、力を増大させるなどのテレビのヒーローまがいの能力まで幅広く、能力の用途は存在する。

 

 

そして、その力はたった一人の伐刀者(ブレイザー)が誕生しただけで戦争に勝利してしまうほど強大である。

 

 

 

 

だが、伐刀者(ブレイザー)が誕生する確率は1000人に1人ととても低い。

 

 

 

 

故に様々な国は考えた・・・・・人の手で、人工的に伐刀者(ブレイザー)を生み出すことを

 

 

 

自らの手で超人を作り出そうとした。

 

 

 

「その結果・・・・その結果あなた方は・・・多くの命を殺した。見殺したんだ・・・」

 

 

 

「ひぃっ!?ちっ違う!・・・我々は決して自分の意思ではなく・・・上から・・・」

 

 

 

 

ザシュッ!

 

 

 

上から言われて仕方なくやった。・・・そう男は言い訳を口にする前に僕は自らが手にする呪いの朱槍が男の首を、その命を刈り取る。

 

 

 

鮮血が迸り、しばらくして男の肉隗から血溜りが広がる。

 

 

 

だが僕は自ら刎ねた愚かな男の成れの果てを見ても、その血なまぐさい腐臭が鼻に入ってきても動揺はしなかった。

 

 

 

ただ僕は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は幼少の頃、とある研究機関に実験動物として扱われていた。

 

 

 

当時僕と同様の扱いをされていた子供が1000人近くいたが、実験の最終段階の時点では僕以外の子供は実験の犠牲となってしまい、僕もその命の灯火を消されかけた。

 

 

 

だが実験の最終段階に僕に入れられたそれ(・・)のおかげで僕はその命を散らさずにすんだ。

 

 

 

聖杯・・・・人の望みを、人の欲望を取り込み叶える万能の願望器

 

 

 

聖杯から流れ出る魔力に施設は飲み込まれ崩壊、働いていた研究者も全てが死亡

 

 

 

僕は瓦礫の中でその魔力に飲まれていたところを今の家族に救われた。

 

 

 

 

いや・・・・家族・・というのは正しい認識ではない。

 

 

 

正しく言い換えれば彼らはサーヴァントと呼ばれる者たち

 

 

 

過去・現在・未来において英霊、反英霊として祭られ昇華した彼らはその存在と引き換えに聖杯を求め戦うことを強いられる。

 

 

自らが望みを叶える為に、マスターと呼ばれる召喚主と共に聖杯を求める。

 

 

 

本来1人のマスターに召還されるサーヴァント

 

 

だが僕は本来呼び出されるであろう7騎のサーヴァントのほかに、1体の番外サーヴァントを含めた8騎のサーヴァントを呼び出し、その全てと契約を結んだ。

 

 

 

彼らは僕の中にあるであろう聖杯から直接魔力を受けて現界しており、彼ら自身も本当の意味では何故こんな事が起こったのか理解はしていない

 

 

 

だがあの時・・・・僕の意識が消えようとする中、聖杯に願った願い

 

 

 

家族が欲しい・・・そして、僕のような者を救う力が欲しい

 

 

 

 

聖杯は僕の願いに応えてくれたが故に彼らを僕の元に送ってくれたのかもしれない。

 

 

 

 

 

僕は彼らのことを家族と呼び、彼らも僕のことを実の息子のように接してくれている(一部の例外はいるが・・・)

 

 

 

こうして僕は彼らと彼らが名付けてくれたヴァルフと言う名前と共に新たな人生を踏み出した。

 

 

 

 

 

 

だけど・・・・その人生がこんなに辛いものとは思わなかったわけで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――とある空間

 

 

広々とした砂浜に澄んだ海

 

 

そんなリゾート空間において僕、ヴァルフ・D・ゴールドは目の前の存在に自分が持てる全力で槍を放っていた。

 

 

灼熱の太陽と沈み込む砂に体力が持っていかれる悪条件の中、僕は目の前の女性に穂を突きたて、時には刺突と見せ掛け槍を回し石突を上からたたきつけ、時には向かってくる女の槍の穂先を腹で受け流しつつ、懐から穿つ。

 

 

それを1時間、一瞬のすき無く攻め続けるが目の前の女性は涼しい顔でその全てを捌ききる。

 

 

 

「どうしたっ!疲れが出てきたか槍捌きに乱れが出てきているぞ!」

 

 

 

腰に手を当てやれやれと言葉を吐き捨てるその姿に僕は一旦距離を取る。

 

 

 

 

このままただ小まめに攻め立てるだけでは目の前の女性には届かない。

 

 

 

(ならば・・・全ての一撃をこの一手に込める!)

 

 

 

出来るだけ低く姿勢を取ると同時に口ずさむ。

 

 

 

「加速、加速、加速。強化、強化、強化」

 

 

 

ケルト神話におけるルーン魔術、しかも失われたと言われる神代の時代の古代のルーン魔術において自らの脚力と筋力、そして一撃における威力を強化する。

 

 

 

 

 

「ほう・・・ルーン魔術を用いた。遠距離からの一撃に全てをかけるか・・・・・面白い。」

 

 

 

全てがわかった上で目の前の女性は仕掛けもせずに会えて全てを受け止める形でこちらを迎え打つ方を取る。

 

 

 

圧倒的な実力と余裕が無いと出来ない動きだ。その余裕がうらやましく思うが

 

 

 

 

「今日こそこの一撃・・・届かせて戴きます!!」

 

 

 

 

その時、地面に穿たれた強化された踏み込みの跡をと巻き上げられたビーチの砂を残して、ヴォルフの姿が掻き消え

 

 

 

 

 

ドゴォォォン!!

 

 

 

 

大きな爆音と共に一直線に穿たれた一撃。その速さたるや巻き上がる砂がその後を追うkのように巻き上げられる。

 

 

 

大抵の人間ながら肉隗も残らない遠距離から勢いを加えた一撃

 

 

 

だが

 

 

 

 

「ここでこの一撃を受け流しますか(・・・・・・・)

 

 

 

 

「良い一撃だった。私で無ければ恐らく先の一撃で相手は死んでいるだろう・・・・だが、先がわかる一撃なれば、避ける事など造作も無い」

 

 

 

僕の額から流れ落ちる汗

 

 

 

完敗だ。音速に近い一撃をこの人は避けた。正真正銘の化け物だ。

 

 

 

 

 

「では・・・・今度は私の番だな」

 

 

 

にこりと笑いかける妖艶な笑みを最後に目の前を過ぎ去った紅の閃光と全身を襲った痛みに、僕は意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に意識を戻したのはあれから3時間ほど経過した後だった。

 

 

 

「ほれっ!起きんか・・・・全く。あれしきの打撃で情けない」

 

 

 

(いや・・・・あれしきって、数秒間に数1000回も穿たれたんですけど)

 

 

 

まるで生き物のように曲がったりなんてする変幻自在の槍捌きをどうしろというので?

 

 

 

しかも念のため強化していたのにも拘らずに意識を失うほどの痛み。普通に受けていたら死んでるところだ

 

 

 

と・・・色々文句を言いたいのだが言ったところで

 

 

 

 

 

『それはお主が弱いからだ・・・そんな小言を言う元気があるのならばまだまだ行けそうだな』

 

 

 

 

・・・・・結局、前はそれで体がボロボロになるまで鍛えられ、あとでメディア姉さんに魔術で直してもらうまで一歩も動けなかったな・・・・

 

 

 

 

 

「ん?何だその目は・・・・何か言いたい事があるのか?ヴォルフ」

 

 

 

 

「いえいえ・・・何でもございませんよ。スカサハお母様」

 

 

 

 

 

そう・・・この人はスカサハ。アイルランド、アルスター神話における影の国の女王と呼ばれていた槍の達人にして大魔術師。

 

 

 

幾人の弟子を輩出し、その何人かは有名な英雄とまで上り詰めている。

 

 

 

何でも長き月日の果てに半ば神霊と化しており、人として死ぬことは出来ない存在。本来ならばサーヴァントとして呼ばれることは無いはずなのだが何故呼ばれたかは本人曰く不明

 

 

 

 

そして

 

 

 

 

「お母様ではない。ママ(・・)と呼べと言っているだろう・・・全く、小さい頃はあんなにママ、ママと甘えてきたのに」

 

 

 

 

悲しいわ~とうそ臭い泣きまねはやめてください。今だって膝枕しているんだから十分に甘えているでしょう

 

 

 

 

「違うぞ。私は膝枕などではなくて、もっとこう・・・・私の胸で抱きしめ頭を撫でるようにしてだな」

 

 

 

 

はぁ・・・解っていただいたであろうか。スカサハお母様・・・本人曰くママと呼んで欲しいらしいが・・・・はこの通り極端なのである。

 

 

 

小さい頃は自ら生んだわけではないのにこんなにともいえるほどの愛情を今に到るまで与えててくれるのだけど如何せん極端

 

 

 

恐らくずっと1人でいた為であろうが、僕としてはそろそろ恥ずかしい。

 

 

 

そして修行となればそれはもう・・・・・・容赦は無い。

 

 

 

小さい頃から教わってきたルーン魔術と槍に関しては僕はお母様に教わったのだ。

 

 

 

ルーン魔術に関してはまだマシ。問題は槍のほうである。

 

 

 

一通りの基礎を毎日叩き込まれ、模擬戦と称した修行ではボロボロになるまで叩き潰され、時には

 

 

 

 

 

「さぁっ!今日はより実践に近づけての修行だ!!」

 

 

 

と言われて見れば目の前に数十対ものゴーレム

 

 

 

正直数対倒した後は兄さんが助けてくれなかったら本当に死んでいたんじゃないかって

 

 

 

 

本人曰く

 

 

 

「実践の中でのみ技術は磨かれる。お前の中に確かな勇気があると言うのならば自ら戦火に飛び込むくらいの余裕が無くてはいけないだろう」

 

 

 

と普通小学生の息子にモンスター当てるでしょうか?

 

 

 

まぁ・・・おかげで大抵の物事には動じなくなってきた。

 

 

それに・・・・・・お母様たちがこうして自ら僕を鍛えるのには理由があった。

 

 

僕の肉体、俺の心臓とほぼ同化している存在・・・・・聖杯

 

 

聖杯は僕を通じてお母様たちサーヴァントを現界させるだけの魔力を常に流しているだけで無く、僕にも常人では測りきれないほどの魔力を与えてくれる。

 

 

だが反面、僕の幼い肉体に聖杯の過剰な魔力は耐えられず、何もしなければ直ぐに僕という器を破壊してしまう。

 

 

現在はギルお父様の薬・・・・そして、姉さんの作成した魔力を抑える封印を用いることで何とかとどめている。

 

 

 

しかしそれではいつか限界が来てしまう・・・そう危惧した僕の家族は多少の無茶を押し通すことにした。

 

 

常に一定量の魔力を放出させ、同時に肉体を聖杯の魔力に耐えられるように改造していく。

 

 

 

つまりは僕の肉体という器をを聖杯が耐えうるものに作り変えると言うことである。

 

 

更には最悪の事態・・・・サーヴァント達が離れているときにその身を守れるように彼らは各々の武術、魔術を僕に教え込んでいる。

 

 

スカサハお母様は、ルーンの魔術、そして槍術と言ったように

 

 

 

 

 

「・・・・・・・しかし流石は古代ウルクの王にして最古の王と言うべきか」

 

 

 

 

周囲の光景を見渡しながら思わず感嘆の言葉を呟くスカサハ。僕にはお母様の言葉が何を示しているのか直ぐにわかった・・・故に同意する。

 

 

 

この見渡す限りのリゾート空間

 

 

 

人工物などは殆ど存在せず、右には地平線まで続く青々とした海。そして左には緑が生い茂る植林。

 

 

 

まるで無人島のような場所。実は全てが魔術で作り出されたものであり、ここは地球上の地図には載ってはいないのである。

 

 

 

ことは数年前

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しかし、スカサハ殿、幾ら我らが死力を尽くし、主を鍛えたとしても、耐えうる肉体になるには何年かかるか・・・・」

 

 

 

「それに業を教える場所は如何する。主も今の時代で言うところの学校・・・に通う年頃であろう。長きに渡って遠方に足を運べぬが道理」

 

 

 

ランスロットと李書文の言うとおりだった。鍛えるにしても散発的な鍛え方では意味が無い上に、修行する時間や場所も無い

 

 

 

連戦練磨の英雄が思考を張り巡らせる中、ただ1人だけそんな彼らを見物するかのように笑っている者がいた。

 

 

 

 

「クククッ・・・流石に財を持たぬ雑種どもよ。この程度の障害で行き詰まるとは滑稽よ!フハハハハハ!!!」

 

 

 

「では英雄王。そのように笑うには貴方にはこの問題を解決できる方法があるのですね・・・」

 

 

 

「当たり前だ道化!我が宝物に不可能の文字は存在せん!見るが良い!!」

 

 

 

そう言ってギルガメッシュが何も無い空間から取り出したのは半径50cmほどの球体だった。中に南国のリゾートを再現したようなジオラマが再現している。

 

 

 

 

「きれーい!!」

 

 

 

ヴォルフは余りの景色の綺麗さに興味本心で思わず飛びついてしまったのが運の尽きだった。

 

 

 

 

 

 

”バシュッ”

 

 

 

 

 

その球体に触れた瞬間、ヴォルフの足元に魔方陣が現れたと思いきや、次の瞬間にはヴァルフの姿が瞬間移動したみたいにぶれて消えてしまったのだ。

 

 

「マスター!!?アーチャー!マスターは何処へ行ったのです!!」

 

 

 

「グゥオ!お・・・落ち着け・・・首をしめ・・・」

 

 

 

「良いから早く!!私のマスターは!私のヴォルフを何処へやったのですか!!!!」

 

 

 

「おっ落ち着きなってジャンヌ」

 

 

 

 

普段は見せないような鬼の形相でギルガメッシュを締め上げるジャンヌを慌ててプーディカが羽交い絞めにして何とか止める。咳き込むギルガメッシュがジャンヌに文句を言おうとするが、その形相に若表情をゆがめるだけに収める。

 

 

 

 

「全く・・・・安心しろ(オレ)のヴォルフはこの中だ。詳しく知りたければヴォルフのように触れてみるが良い。こんなふうにな」

 

 

 

 

ギルガメッシュが先程のヴォルフのように球体に右手を添えた。その瞬間、ギルガメッシュの足元にヴォルフが消えたときと同様に魔方陣が展開され、そのままその姿が消える。

 

 

 

「なるほど・・・この球体に触れることで何処か別の血に転送sれると言うことか・・・どれ」

 

 

 

「あっ!待ってくださいランサー!」

 

 

 

アーチャーの後を追うようにして球体に触れるサーヴァント達、一瞬、球体からの魔力に筒またと思いきや、一瞬で周囲の景色が変化する。

 

 

 

青い海と緑溢れる植林はまさに、今先程まで自分達の目の前にあった球体内のジオラマそのもの

 

 

 

 

「ようやく来たか・・この(オレ)を待たせるなど今すぐこの場で首を刎ねてやりたいところだだが、その無様な驚き様に免じて笑って許してやろうフハハハハハハ!!!」

 

 

 

「フハハハハハハ!!」

 

 

 

 

 

目の前の桟橋の向こう、自分達さきに消えてしまったギルガメッシュがヴォルフを肩車している。

 

 

 

 

「・・・アーチャー・・・とにかく説明して下さい。ここは何処なのですか?」

 

 

 

「解らんか魔女。ここはお前達が先程まで目にしていた球体の中にお前達が転移したと言うわけだ。・・・つまり」

 

 

 

 

尾言うとギルガメッシュはこの場所について語りだした。

 

 

 

つまりここは魔術で構成された空間であり触れたものを自動的に球体内の空間、つまりこの南国リゾートのジオラマに転移させると言ったもの

 

 

 

ここならば誰の迷惑にもならない上に、幾ら魔力を放出しても特殊な結界で魔力が漏れる事もない。

 

 

 

 

「しかもこの空間での時間の流れが違う。この空間内の時間で言うところの30日は外で言うところの1時間にもみたない」

 

 

 

「なるほど・・・この空間全体に継続的な時間制御魔術を発動させることで内部の時間と外部の時間を変異させていると言うことなのですね」

 

 

 

確かにこれならば年月の問題も解決され、数年続けていればある手度、無理をしなければ聖杯の魔力に肉体が負けることは無くなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして僕の一日は24時間である。という概念は崩壊した。

 

 

 

 

子供らしく、学校に行き、学び、友達と遊び、家族と仲睦ましい時間を過ごした後、無茶とも言える修行に虐められる日常を送っているのである。

 

 

 

 

 

「そろそろ休息は良いだろう。本日も本格的な修行に入るぞ・・・なんだ?その顔は」

 

 

 

「別に・・・・なんでもない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、ヴォルフは8時間にも渡り、聖杯の魔力を利用して生み出したゴーレム数十体を相手に死闘を繰り広げた。

 

 

 

 

と言うのも時間の感覚がずれてしまう空間が故に、様子を見に来たメディア姉さんとプーディカお母様がスカサハお母様を説得することで何とか8時間で終わっただけであり、プーディカお母様やメディア姉さんが来なければ一生終わらなかったのでは

 

 

 

 

「キャー!?マスター!!!」

 

 

 

既にか荒田ボロボロの慢心相違の状態で砂浜に倒れ、耳に聞こえたメディア姉さんの姿相応の叫び声を最後に僕の意識はまた深い闇に落ちていくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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