sonic.exe ~the unknown story~   作:トラちゃん

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丘を下って歩いた所に、少し開けた場所があった。

 

案の定、そこには皆が集まっていた。

 

 

…そして、もう見るのも辛いが、開けた場所の中央には、こぢんまりとした塚が、寂しく立っていた。

 

亡骸は冷凍保存されて、今も無傷らしい。

 

 

…本当に魂をそのまま抜き取られちゃったんだな…

 

 

 

「…ようテイルス。 …元気…じゃないみたいだな…」

 

「ナックルズ…」

 

 

当のナックルズも、以前のような活気を無くしていた。

 

 

…ボクよりソニックに歳が近かったから、余計に辛いんだろうな。

 

 

「…エッグマンは?」

 

「あいつは… 見たくないんだとよ。 何せ俺よりもソニックと付き合いが長かったから、辛いんだろうな」

 

「…そっか…」

 

 

…エッグマンも辛いんだな。 辛くない人なんて、いないよね…

 

 

 

「…おまたせ!」

 

 

黒の手袋をはめた、いつもよりは若干雰囲気が違って見えるエミーが、そこに立っていた。

 

 

エミーと一緒に、クリームとチーズもやって来た。

 

 

「エミーさん、自信満々デスね!」

 

「当ったり前じゃない! 今日のためにたっくさん勉強したんだから!」

 

「エミーさん、その意気デスよ!」

 

 

 

 

…いよいよなんだ…

 

 

 

「ごめんね、待たせちゃって悪いわね。 …すぐ始めるわ」

 

 

テイルスは、「待ってよ、まだ心の準備が…」と言いたかったが、エミーはすぐに『魔術』に取り掛かった。

 

 

 

「『古より続きし大地よ、彼の地よ…我の望みを聞き入れ給え…』」

 

 

空が曇り始めた。

 

薄気味悪い雰囲気が漂い始める。

 

 

「『今は彼の世に在りし魂を、此の世に招き入れ、再び生を授けよ…』」

 

 

冷たい空気が渦を巻き始める。

 

 

「お、おいおい… 本当に大丈夫なのかよ、コレ…」

 

 

空気と雲が混ざり合い、薄い赤色の光を投げかける。

 

 

…まるで、血の色のような。

 

 

「こ、怖いデス… エミーさん、頑張ってくだサイ…!」

 

 

「これで最期よ…、

 『----**********----』」

 

 

最後の方は、よく聞き取れなかった。

 

 

…怖い。

 

…ソニック、また…会えるんだよね…?

 

 

 

赤色の光を湛えた雲は、まるでこの世界を包み込んでしまうかのように広がった。

 

 

「な、何よ、コレ…!?」

 

 

エミーが驚きの表情を浮かべた。

 

 

「な、何って… まさかお前、失敗したんじゃないだろうな!?」

 

「わ、分かんないわよ! こうなるなんて、あの本には書いてなかった…」

 

 

その時、一瞬閃光がほとばしり、皆、何も分からなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

テイルスが目を開くと、

 

 

そこはいつもと何も変わらない、グリーンヒルだった。

 

 

…成功、したのかな。

 

 

おもむろに立ち上がって、歩き始める。

 

 

気のせいだろうか、いつもの道が、少しだけ長く感じる。

 

 

「ソニック~…  って、うわっ!?」

 

 

 

彼が驚くのも無理は無かった。

 

 

 

そこには、無惨に血まみれになった小動物達が、たくさん横たわっていた。

 

 

「…『魔術』の弊害かな…」

 

 

…そうではない気は、何となく…

 

 

 

「…ソニック!?」

 

 

 

…いや、はっきりとしていた。

 

 

 

 

 

 

「君は… ソニックなの…?」

 

 

 

 

 

 

テイルスは、振り返った【彼】の目をしっかりと見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

【 D O  Y O U  W A N T  T O  P L A Y  W I T H  M E  ? 】

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