オラリオにて女神との平穏を求めるのは間違っていた   作:じーくとるふぉ

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どうも、ジークです。
今回はだんまちの小説を書き始めます。
これからタイトルは歌の名前にするのでこの歌知ってる!ってタイトルだったら感想で教えてくれると嬉しいです


『旅路』

突然だが少し昔話をしようと思う。

 

昔々、天上にいた神様たちは退屈を極めて地上に降りてきました。

 

その多くの神様たちが降りた場所、それこそが迷宮都市『オラリア』今、多くの冒険者が住んでいる街。

 

地上に降りた神様たちは働くことを好み、神としての万能の力を封印し決まりを設けます。

 

『もし、決まりを破ったら神は天上に帰らなくてはならない』

 

自ら苦悩を選んだ神様たちが次にしたことは地上の子どもたちを集めて『ファミリア』という組織をつくり子どもたちに力を与えて迷宮都市に存在する『ダンジョン』を攻略させることでした。

 

子どもたちを愛し、力を与え、女神様たちを愛し、慕い、従う。

 

これが今のオラリアの始まりでした。

 

 

人間の女神様に対しての愛は幾つかある。

 

神として、偽らざる愛を捧げるか

 

力として、偽りの愛を捧げるか

 

その部類の頂点として、敬意としての愛を捧げるか

 

それともーーー

 

ロマンス、つまり色恋沙汰の愛を捧げるか

 

 

 

「エウルアレ、フレイヤファミリア一行が来ましたよ」

 

庭で紅茶を飲んでいる自分の女神の名前を呼び、予定にあった客の到着を伝える。

 

「あらはやかったわね、橋をかけて頂戴」

 

到着予定は3時だったのだが今の時間は2時をやっとまわったところで一時間前というはやさだった

 

「了解」

 

そう言ってティアはこの迷宮都市オラリア"唯一"の孤島とオラリア本土の間に橋をかけた。

 

「フレイヤファミリア御一行!どうぞお渡りください!」

 

 

妙に丁寧に、そして声高らかに青年は手を広げ一行に橋を渡るよう催促した。

 

すると橋を渡ってきたのはフレイヤを先頭に、『猛者』オッタル、そしてその他の団員だった。

 

「こんにちは、女神フレイヤご機嫌麗しゅう」

 

「あら、『執事』さんどうも丁寧にありがとう」

 

女神と挨拶を交わすとこの場に甘い香りが漂いはじめる。

他の女神からは感じられない独特の香り。フレイヤの後ろにいる団員は皆顔を赤らめていたり蕩けていたりしている。

 

「それでは我が女神、エウルアレがお待ちしておりますので此方へ」

 

「ええ、わかったわ」

 

そう言って女神の手を引いて行くティアに刺さるオッタル以外の団員からの視線、それくらいなら我慢できた。

 

視線だけなら。

 

「もう『執事』もフレイヤ様にメロメロか...案外あいつの女神もそうでもなーーー」

 

フレイヤが振り向こうと、オッタルが制止しようと、そして口を閉ざしていた団員が『やめろ』と何かを喋っていた団員に言い終わる前に、その団員は"落し物をした"

 

「ぐあああああ!腕があああ!」

 

「おっと、申し訳ない...ついカッとなって腕を落とさせてしまった。」

 

「はぁ...」

 

「お前らは先に帰れ...手当てはしておけ」

 

「「はっ」」

 

額に手を当てて呆れ顏のフレイヤ、冷たい目で既に腕のない団員を一瞥し、他の団員に指示をするオッタル、そしてこの状況に他の団員の中に『執事』を責める者はいなかった。

 

そう、フレイヤとオッタルは他の団員に伝えておいたのだ。

 

『執事』に対して『執事』の主神のことを貶してはいけない、もしやってしまったら覚悟しておけ、と。

 

それくらい、『執事』は主神を愛し、酔っているのだと。

 

 

「エウルアレ、女神フレイヤ、『猛者』オッタルを連れてまいりました。」

 

「ありがとう、二人ともそこのソファに座って頂戴、"私のティア"は私の隣に」

 

「わかりました」

 

そう言われフレイヤはエウルアレの前、そのフレイヤの隣にオッタル、そしてティアはエウルアレの隣に座る。

 

「突然だけど...用件は何かしら?なーに?またロキと遊戯でもするのかしら?」

 

そう言ってエウルアレは隣に座っている俺にもたれかかる。

エウルアレがティアを見つめてきてティアもその視線に応えるように顔を近づけるがーーー

 

「...違うわ、あなたのティアをそろそろレベルアップをしないと」

「あと"6レベルも上がる"のに上げないだなんてもったいないわ」

 

ーーーフレイヤによってその行為は終わりを迎えることができなかった。

 

「レベルアップ...それってそんなに大事なの?"私のティア"?」

 

「まあ大事なのは確かですが...エウルアレが必要ないと思うのならば」

 

「そう、大事なのね。"私のティア"が言うなら確かだわ...そうねレベルアップさせましょう」

 

ティアは主神、エウルアレを愛し、心酔しているのだがそれは女神であるエウルアレも相違なかった。

 

エウルアレ自身もティアを愛し、ティアに関しては絶対の自信を持つ盲目な彼女、頭の回転も早く策謀家であると共に、エウルアレは女神随一の恋愛脳であった。

 

「また始まったわね...」

 

「...そうですね、いつ見てもこの光景はなれることができません」

 

苦い顔をしながらフレイヤとオッタルは『砂糖を吐きそう』というひゆを見事体現した。

 

「さ、では早速行きましょうか」

 

「そうですね、では支度をしましょう...泊まるところはフレイヤファミリアにお邪魔しても?」

 

「え、ええ構わないわよ」

 

「感謝します、女神フレイヤ」

 

そう言われティアは知っていた、ともとれる表情をしながら他の部屋へ服などの用意をするために移動した。

 

「ねえ、あなたは怖くないの?」

 

「なにがかしら?」

 

そうフレイヤが聞くとエウルアレは本当に知らないのか、それとも知っていて聞き返したのかフレイヤでも判断のつかない顔をして聞き返してきた。

 

微妙な表情を浮かべながらも女神フレイヤは続けた。

 

「だって"私のティア"があなた達は信用できる、って言ってたし私自身もフレイヤを友人として信用しているのよ?」

 

「そう...ふふふ、嬉しいわね」

 

この時、どちらも嘘はついておらず本当に信用していたし本当に嬉しかった。しかしオッタルはどちらからも放たれる胡散臭さに首を傾げていた。やはりこの2人は信用できない、と再確認して頬をほんの少しだけ緩ませていた。

 

「お待たせいたしました」

 

「そんなに待っていないわ、そうだ『執事』さん、あなたは何故エウルアレを私のところに預けるの?ここが一番安全なのではなくて?」

 

フレイヤは戻ってきたティアに間髪入れずに問うた。

 

すると返っきたのは主神と同じくらい胡散臭い言葉だった。

 

「そうですね...我が女神は孤独に耐えられないから、ですかね」

 

「あら、言っちゃったわね」

 

この時もティアは嘘はついていなかった。しかしこの時この場にいた者はエウルアレ以外、つまりフレイヤとオッタルはこの言葉をジョークだと思っていた。

 

こんな些細なことに気づくことはなく、このままティア、エウルアレ、そしてフレイヤとオッタルでフレイヤファミリアのあるオラリア中心地に向かっていく。

 




どうも、第1話お読みいただきありがとうございます。

みなさんおわかりかもしれませんが『エウルアレ』はギリシャ神話に出てくるゴルゴーン三姉妹、『エウリュアレ』からとっています。

そしてキャラ像はFateの『エウリュアレ』をとっています。さて、今回のタイトルである『旅路』皆さまは誰の曲を思い出しましたか?僕は二つ知ってました。是非、感想おねがいします!次回の前書きにて答えを発表します、お楽しみに!
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