オラリオにて女神との平穏を求めるのは間違っていた   作:じーくとるふぉ

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どうもジークですこの回もよろしくお願いします。


『決起!反逆の一族』

 

エウルアレは突然部屋に入ってきた日差しによって目をさました。

 

「...ん、夜は遅かったのに朝は早いのね...」

 

「今日は用事がありまして...来ます?」

 

目を擦るエウルアレにティアは丁度良い温度になった紅茶を差し出す。

 

「ええ、勿論」

 

寝の体制から紅茶を飲む為に座り飲みながらティアが昨日のことを考えてくれているのを確認した。

エウルアレは頬を緩ませながらティアが差し出してきた手をとり、ベッドから立ち上がる。

 

空になったカップを見て、ティアは満足そうにそれを手に取りテーブルに置く。

 

「今から着替えるけど、見ていく?」

 

妖艶に聞くエウルアレにティアは答えた。

 

「興味はありますけど、昨日の夜みましたからね」

 

ティアの言葉で不意にエウルアレは昨日のことを思い出し、羞恥に顔を真っ赤に染めた。

 

「ッ!で、出て行きなさい!」

 

「はい、わかりました」

 

ムキになって見せたエウルアレの珍しい姿にティアは口元を上にあげながら部屋を出て行った。

終始ニヤニヤとしていたティアに忌々しさを感じながらもエウルアレはティアとの関係の愛おしさに顔の赤みが変わっていた。

 

 

「できたわ、行きましょう」

 

「おや、随分としっかりした格好ですね」

 

着替えが終わり、部屋から出てきたエウリュアレの格好はドレスのような、所謂人前に出るための服だった。

 

「ええ、だってたまには私だって顔見せないと不信感覚えちゃうでしょ?」

 

そう言ってエウルアレはティアと腕を組み、『女神の寵愛』に向かおうとする。

 

いつも通りフレイヤファミリアの広場を通ろうとするとフレイヤが二人の足を止める。

 

「あなた達ロキと戦争遊戯をするって本当なの?」

 

「ええ、そうらしいわよ?」

 

ティアは一瞬困惑すふもすぐにフレイヤに肯定の頷きをおくる。

 

「まあ、受けるってことは勝てる気がししてるんでしょうけど...本当に勝てるの?」

 

「ええ、勿論...そのための今日の作戦会議ですから、では失礼します」

 

そう言ってティアとエウルアレの二人はフレイヤの前を去っていく。

その二人を見てフレイヤは好奇心によって口元を緩ませる。

 

「本当...最近は面白い子たちが多いわね」

 

フレイヤはティア、エウルアレ、そして赤目の小年のベル・クラネルを思い出しながら外を見る。

 

するとさっきここを出て行った男女二人が唇を交わしているのが目に入ったしまう。

何故か気不味くなったフレイヤは何かわからない不快感に襲われてしまう。

 

「フレイヤ様、何か御具合でもーーー水をお持ちします」

 

フレイヤを心配してきたオッタルだったがフレイヤの目線の先にあったものを目にしてしまい全てを察し、他の部屋へ行ってしまう。

 

「...はぁ」

 

一人残されたフレイヤは微妙な空気を肌で感じながらもさっき見たところの遥か上を向いて魂が抜けるように盛大な溜息をついた。

 

 

「女神フレイヤに見られてましたが?」

 

「いいのよ別に、私はあなたとキスできる、あなたは私とキスできるそれに加えてフレイヤに嫌がらせができる。ああ、なんて効率が良いのかしら」

 

この人は嫌がらせのためにキスをしたのではないか、とティアが"勘違い"する程に悪い顔をしていたエウルアレは気が済んだのか再びティアの腕に細い腕を絡ませる。

 

「さ、行きましょうか少し遅れてしまうもの」

 

ティアが時間を見ると確かに残る時間は僅かだった。

「誰のせいだ」と内心毒づきながらもエウルアレの腕に答え、予定どうり『女神の寵愛』に向かっていく。

 

 

「お、大将!...っと女神様か!?」

 

「ええそうよ、久しぶりねビアッジ」

 

毎月と言っていいほど孤島に通っていたビアッジですらエウルアレを見てはいなかった。(姿を現さなかったのはエウルアレがビアッジを嫌っているからだが)

 

ポケットから葉巻を取り出そうとするビアッジを見てティアがわざとらしく咳き込むとビアッジはバツが悪そうにおとなしく葉巻をあったところへ戻した。

 

「さ、こちらです」

 

ティアはエウルアレの手を引き、ティアは店のドアより一回りほどでかいドアを開ける。

 

ティアとエウルアレがその『女神の寵愛』の隣にあった建物の中に入ると、聞こえたのはエウルアレファミリア団員の拍手と歓声だった。

 

「あら、こんな建物あったのね」

 

エウルアレファミリアは戦力的には上位でないものの、商いからの収入と人数はトップクラスであった。

 

余談だがエウルアレファミリアは月に一回程しかステータス更新ができないためダンジョンに行く者は極めて少なかった。

そのためエウルアレファミリアの団員達は"三人"を除いて水商売を本職としている。ダンジョンに行く者と言えばビアッジとその元部下、トリニテア、そしてティアだけであった。

 

話は戻り、その巨大ファミリアにも数は負けないエウルアレファミリアの団員が全て収容できてしまうような建物が、ここにはあった。

 

「『女神の方舟』、使う機会ができてよかったです」

 

女神の登場にすっかり興奮してしまった団員達、久しぶりに見たもの、初めて見たものと反応はそう変わらなかった。

 

「俺の隣にいる方がエウルアレファミリア主神、女神エウルアレです!」

 

『うぉー!』

 

ガラスが割れんばかりの巨大な歓声が上がる。

予想を上回る程に壮大すぎた集会にエウルアレは倒れそうになるがここは女神の威信がかかっているので小さめに手を振って答える。

 

「知ってる人も多いかもしれませんが、我々エウルアレファミリアはロキファミリアと戦争遊戯を行うことになりました」

 

ロキファミリアと"小"規模ファミリアが戦争遊戯を行う、この事実はこのオラリオ中を1日で完走しきってみせた。

娯楽好きの神達によって噂は瞬く間に広がり、最早知らない者はいなかったのだ。

 

エウルアレファミリアの団員達は額に汗を浮かべ、頷いていた。

 

「この戦いは我が...我々の女神、エウルアレを守る為に負けるわけには行きません」

 

珍しいティアの少しのミスにエウルアレは愉快そうにチラチラと目線をティアに向けた。

そんな呑気なエウルアレとは反対に団員達は神妙な表情をしていた。

 

しかしその中に、怖気付いた無様な顔をしていた者は誰一人といなかった。

火に油を注ぐが如く、ティアは団員の闘志に火を焚きつける。

 

「強制とは言いませんが、戦う者は私、そして女神エウルアレに応えてください!」

 

『うぉぉぉぉぉぉぉ!』

 

見渡す限り、男女問わずに見えるのは闘志に燃える人間の姿だった。

この日、団員の声が全て混ざった雄叫びはオラリオ中に響いたと言う。




どうも、読んでいただいてありがとうございます。

スカサハ?なんのことやら...ま、まあアストルフォがまだきてないんで今から貯めますよ、ええ
そういえばエウルアレの容姿はFete/zeroのop1に出てるグラニアに近い感じがいいかなあと思っています。(細かすぎて伝わらない)

それでは次回お会いしましょう!
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