オラリオにて女神との平穏を求めるのは間違っていた   作:じーくとるふぉ

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どうもじーくです。

今話もよろしくお願いします。


『Brave shine』

 

戦争遊戯が始まり、ロキの陣営は何人かを確実にここへ向かわせてくる。

 

それを予想したティアはビアッジと二人だけでロキの団員を向かいうちに行くことにした。

 

「トリニテア、話した通りで」

 

「お任せを」

 

トリニテアは"昔の癖"でティアに敬礼をし、前線へ向かって行く二人を送る。

 

二人の姿が見えなくなるとトリニテアは敬礼を解き、後ろの団員達に細かい指示を出していく。

 

「A隊はそこへ、B隊はーーー」

 

 

 

 

トリニテアの指示が聞こえなくなったころのところに、ロキ陣営の先発隊が見えてくる。

 

その隊の一番前を走っていたのはいつぞやの狼青年、ベートだった。

 

「この前のこと!忘れたとは言わせねぇぞォ!」

 

ビアッジとティアはその先発隊を待ち構えるように歩みを止め、その場で立ち塞がっていた。

 

「どうする?あいつは大将にご執心らしいが?」

 

ニヤリとこっちを向かずに喋ってくるビアッジ、それにティアも人の悪い笑みを浮かべる。

 

「まとめても構いませんよ?わざわざ応える必要もないし...」

 

「本当!いい性格してる大将だぜッ!」

 

ビアッジが背中にかけてあった大剣を手に取る、それも片手で。

 

大剣の弱みとは、重く、扱い辛く、動きが遅いことである。

 

それを好機と見たベートは従えた団員に合図を出し、皆がビアッジとティアに向かい飛んだ。

そしてティアとビアッジの上を取り、持っていた各々の武器が二人を捉えたと皆が思った刹那ーーー

 

 

ーーーベート以外の団員が地に伏せた。

 

ベートは辛うじて立ててはいるものの脇腹の痛みに耐え切れずに意識が朦朧としていた。

 

「ほお、まだ意識があるやつがいるぞ?お前名前は?」

 

ベートを見るのはティアと同じく戦場に合わない服装のビアッジだった。

 

「べー...トロー...」

 

自分の名前を言おうとするが何故か声が出ずに、断片的にしか伝えることが出来ずにビアッジに首を傾げられる。

 

それがベートにとって屈辱だったのだがティアによって伝えられ頭が冷えていくことがわかった。

 

「ベート・ローガ、一級冒険者簡単に言えば"強者"の一人ですよ」

 

「...!」

 

そのティアの言葉の中に、ベートに思わされるものがあった。

 

酒場でベートはティアにやられたと聞かされた時、ベートはその時は怒りではなく憧れができていた。

 

その憧れ、目標となりつつあった人物に言われるとなると嘘か真か、それはどうでも良いことだった。

 

"そうか、強者か...あんたに言われんのはイイ感じだな"

 

この言葉が朦朧とする意識の中浮かんだのが最後、首に衝撃を覚え次にベートが目を覚ますのは戦争遊戯が終了後だった。

 

 

 

ベートを気絶させた人物は先程一通りの指示を出し終えたトリニテアだった。

 

「指示は出し終えました、既に準備は整っています」

 

ホストにいた時とは雰囲気が一変し、お転婆な女の子から冷たい雰囲気の女性となっていた。

 

主にトリニテアは冷たい雰囲気だったのだがそれでは水商売はできない(そういった趣味の人もいるが)と判断したティアはある程度のキャラ付けをした。

 

しかし今トリニテアが立っているのは店ではなく戦場、彼女の顔はいつもの甘ったるいものではなかった。

 

「次、来ます...先頭には"大切断"と"怒蛇"がいます」

 

「へえ、あのアマゾネスの双子か...」

 

ビアッジはその二人の女戦士を見ている。勿論、いやらしい目では無く強者を見る目だ。

側からみると子供が玩具を見る目にソックリ、まあその見え方はあながち間違いではない。

 

そんな"痺れる目線"で見られているフィオネとティオナだったが、二人とも悪い気はしていなかった。

 

「私たちと同類がいるみたいね...」

 

「だね...」

 

自分達と同じ『戦闘狂』を見つけたことに歓喜すると共に高レベルであったベートを一瞬にして倒してしまったという事実に恐怖していた。

 

「よし、行きましょう...いけるわ!」

 

「私達ならね!」

 

これからおこる戦闘への武者震いか、それとも恐怖への生理現象なのか、そんなことは歩き出した時既に頭にはなかった。

 

 

 

 

 

「相手も来たみたいです」

 

元々鋭い目が更に鋭く、まるで"鷹"のようなオーラをトリニテアは放ちはじめた。

 

「りょーかい」

 

「わかった」

 

どこか気怠そうなビアッジの返答だったがその目は闘志を帯びていてティアの方も戦闘準備はできていた。

 

「昔みたいにやろうか」

 

「そうだな」

 

「ええ」

 

まるで、"数年前"のような"団体戦"に二人は秘かに心躍らせていた。

一人はあからさまに喜んでいた。

 

ティオナとティオネは連れてきた団員を他の団員の手当てに向かわせ自分と二人で三人を相手することを決めた。

 

敵三人相手になぜ敢えて味方を減らしたのか、それは自分達"双子"のコンビネーションで三人相手に充分戦えると思っていたからである。

 

ーーー今まで一緒に過ごしてきた時間は伊達じゃない

 

ーーー私たちのコンビネーションなら・・・!!

 

 

「やれる!」

 

意識が覚醒し、双子の女戦士が閉じていた目を開いた。

それと同時に一つだった歩めが二つに分かれ代表であるティアを囲む。

 

ティオネが足を払い、ティオナが武器をティアに振り下ろす。

これで、代表を撃破し戦いを終わらせるーーー

 

 

「なっーーー!?」

 

「えっーーー!?」

 

 

ーーーその予定だった。

 

誰もが代表は討ち取られたと顔を色々な表情に変えた中、エウルアレだけは微笑みから表情を変えずに座っていた。




あまりにも扱いが酷いベートくんに少しだけ描写をつけました。ベートファンの方、許してください。

あ、FGO...ブリュンヒルデ出ましたね。もう皆さん引きました?ランサー...星5...うっ、頭が...

勿論挑戦しますよ、ええ、引けるかどうは別ですが

それでは次回でお会いしましょう
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