オラリオにて女神との平穏を求めるのは間違っていた 作:じーくとるふぉ
前回のタイトルの『mirror』は安田レイさんの曲で歌詞も映るというタイトルも良いかなと思いこれにしました。
それではこの話もよろしくお願いします!
「昨日は帰ってこなかったから心配したわよ?」
「申し訳ない、女神フレイヤ...」
二人が帰ってきたのは朝、そしてずっとエウルアレを持ち、飛んでいたものだから腰が痛くてしょうがなかったので片手で腰を抑えているとフレイヤは人の悪い顔をして"ホラを吹いた"。
一部のフレイヤファミリア団員も少しヒソヒソと話していた。読唇術で見てみると大体は『神と人間が交わってもいいのだろうか』や『やっぱりか』などと言った会話だった。
「ん...」
腕に違和感を感じたので見てみるとお姫様抱っこ状態だったエウルアレが目を覚ましたようだった。
「"私のティア"...」
「なんでしょうか」
麗しい視線をエウルアレはティアに向ける。次に何を言って、何が始まるのか、と二人を中心にして団員、そしてフレイヤの皆は二人に見入っていた。
するとエウルアレが口を開く。
「"昨日はとても良かった"わ...」
皆の妄想が確信に変わってしまった瞬間だった。
しかしエウルアレはわざと言ってしまったわけではなく、本当に楽しかったの意味で発言したのだがこんなうっとりした顔で言ってしまうとそんなことに気付くはずも無かった。
「ティア...あなた本当に...」
「さ、エウルアレ?どこに行きます?」
「そうね...ヘファイストスのとこに行きましょうか」
勘違いで驚愕しているフレイヤの言葉を蹴ってティアとエウルアレはフレイヤファミリアを後にした。
そしてこの場には、嫉妬の視線や罵倒も送る相手がいなくなってしまったことで巣を亡くした鳥のように茫然としている団員が数多くいたという。
ティアとエウルアレはヘファイストスファミリア本部を歩いていた。
その二人の様子はさながら恋人の様で、道行く二人にヘファイストスファミリア団員は魅入ってしまっていた。
ティアに体を預けるような体勢で腕を組むエウルアレ、これは簡単なことと思う人もいるかもしれないが一回でも歩幅が合わなければエウルアレが転んでしまうような歩きかただった。
しかしエウルアレはティアのペースを気にすることなく歩いていく。
二人の歩調はずれることなく、ヘファイストスファミリア本部内を進んでいった。
「あら!エウルアレとティア...昨日はびっくりしたわ...」
眷属達の様子を見に来ていたのか鍛冶屋のところへ来ていたヘファイストス、昨日は、というのは突然エウルアレが消えたことであろう、とティアは容易に推測できた。
「ごめんなさいね、でも仕方ないでしょう?」
「そうだけれど...あ、ちょうど良かったわ話があるから私の部屋に来て頂戴」
「...?」
困り顔から突然鋭い眼差しになったヘファイストスはティア達を連れて商売フロアから何階か上にあるヘファイストス自身の部屋に入った。
「まあ適当に座って座って」
女神ヘファイストスに言われるがままにティアとエウルアレはヘファイストスと向かい合う様にソファに座った。
「単刀直入に言いいます」
「ロキファミリアがあなた達を探しているわ」
どうも、お読みいただきありがとうございます!
今回からオリジナルエピソードが始まります、どんなことになるかはお楽しみに!
それでは次の話でお会いしましょう