オラリオにて女神との平穏を求めるのは間違っていた 作:じーくとるふぉ
「へえ...そう」
「やはりですか」
「...あなた達、反応薄くないかしら?」
あまりの冷静さに拍子抜けしてしまうヘファイストス、二人の身を危険から守ろうとして神妙な顔持ちで言ったもののこの態度にはその神妙な顔持ちも出来なかった。
「だって、知ってたもの」
「数日前からロキの眷族さん達が街でうろうろしすぎてましたから..."まるで誰かを探しているみたいに"」
「知ってたのね...」
ティアの皮肉を要約すると"探すフリをしてたみたいだった"、探す気がなかった。それを聞いてヘファイストスは呆れていた。
因みにロキは必死だった。多数のファミリアの力を借りて捜索していた。
「で、このヘファイストスファミリアにも要請が来た、と」
ティアと言葉に頷き、ヘファイストスは言葉を付け足す。
「ええ、でも受ける気は無いわ」
その発言にティアは珍しく目を丸くした後、ニヤリと口の形を変えた。
「...なんで?お礼とか貰えないのかしら?」
友神の意外な答えにエウルアレは首を傾げる。するとヘファイストスは苦笑混じりに持ちかけてきたこと、を話し始める。
「それがね、ロキったらアテネの仇討ちできるんだったらそんなのいらないだろ?って...私はアテネに何かしてもらったことは無いから断ったんだけど、話に乗ったファミリアは少なくないみたいよ?例えばイシュタルファミリアとか」
「随分と傲慢な人だ...」
「アテネそっくりね」
ヘファイストスの言葉にティアは絶句し苦い顔をし始める。
対してエウルアレは楽しそうに微笑んでいた。
「俺たちが見つかったら何されるんでしょうね?」
「楽しみね」
顔を変えるティアとエウルアレがクスクスと笑い始める、少しの不快を覚えながらファイストスは答えた。
「戦争遊戯だそうよ」
そう言われてもなお、二人の笑みは崩れなかった。
「そう、なら何させるか考えておかないと」
笑いながら言うエウルアレにヘファイストスは言葉を失った。
エウルアレファミリアはティア以外にも団員はいる。しかしその団員達はエウルアレファミリアが営む『ホステス』に勤める非戦闘員である。
それに対してロキファミリアはオラリアのファミリアの中でフレイヤファミリア
と並ぶ強豪ファミリアだ。
そんな状況になっても勝つ前提で話しているのがヘファイストスには異常に感じていた。
「ヘファイストス、"私のティア"は負けないわ。だって私の為以外に負けちゃだめっていう"決まり"だもの」
「でもあなたのファミリアって非戦闘員ばかりじゃなかったかしら?」
そう聞いてくるヘファイストスにティアは不敵な笑みを浮かべて答える。
「いえ、一人だけ私と同等、それ以上の人がいましてね...あと、非戦闘員でも戦いかた次第で変わるものです」
そう言ってティアとエウルアレは「さようなら、また今度」と言って去っていった。その二人の背中が、ヘファイストスには歪んでいるように見えた。
どうも、じーくです!お読みいただきありがとうございます!この戦争遊戯はオリジナル展開となっております。
これが終われば一章はお終いかなーと思っています。
その時に音楽タイトルも終わりにしようかな...(べ、別にネタ切れに苦しくなってるわけじゃなry
それでは次回お会いしましょう