オラリオにて女神との平穏を求めるのは間違っていた 作:じーくとるふぉ
活動報告でも言いましたが一応ここでも言いますね。
はい、年明け最初の投稿となります!
よろしくお願いします!
「相も変わらず、戦闘狂にピッタリすぎてビックリするスキルばかりだな」
「本当、つけてくれた大将に感謝だぜ」
意図してつけられるものではないのだが、という言葉をティアは飲み込む。
そして一息つこうとビアッジが葉巻に火をつけようとした瞬間ーーー
『やめてください!オーナー!オーナー!』
そう店内から聞こえてきた。
ティアとビアッジはドアを開け、フロア一帯を見る、するとそこにいたのは...
「見つけたで!ティア・ヴァトラー!」
ロキファミリアの面々と女神ロキだった。
「ああもう!ヴァトラーさんが来たらダメじゃないですか!」
そうトリニテアが言うと、ティアは気付く。『来てはいけなかったのでは?』と、気づいたときは既に遅くティアと隣にいたビアッジはロキファミリアに囲まれていた。
その面子の中には『剣姫』、『勇者』などと"物騒"な冒険者がいた。
「おうおう、やりあおうってーーー」
「いやぁ、ロキさんは性格が悪いですね...店の店員の邪魔をしてとんだ営業妨害だ」
剣に手を出しかけていたビアッジを手で制して、ティアは喋り出す。
なんとかここを戦場にしないようにとティアは力ではなく言葉でこの場を鎮めることにした。
ティアの言葉によって完全に悪役になってしまったロキは悔しさに舌打ちをした。
「ギルドに報告すれば...どうなるでしょうね」
「卑怯やぞ!」
追い打ちを更に加えロキの冷静差を削っていく。
少し不敬なことを神にしているとわかっていてもティアは言葉を続ける。
「卑怯?あなたこそ、大人数で店に押しかけ、不意打ちで囲む、これではどっちが卑怯かわかりませんね」
やれやれという感じのティアの仕草にロキは完全に頭に血が上ってしまっていた。
すると事態はティアの思い通りに、ロキの考えていなかった展開になっていく。
「も、もうええで!戦争遊戯や!それなら文句ないやろ!」
辺りが騒つく。
ある者はひそひそと、ギルドかファミリア所属の者は情報を上に伝えようと代金だけを置いて店を飛び出した。
「ちょっ!ロキ」
「いいんや、もう決めたことや!」
冷静でないロキを『勇者』が止めようとするが奮戦虚しく、その声は届かない。
「いいですよ、では細かいことは丁度明後日に行われる神会で決めましょう」
ニヤニヤとしているティアを見て更に顔を真っ赤にするロキ。
自分はのせられていると気付いていても自分を止めることができないロキだった。
「ええで!絶対逃げんやないで!」
捨て台詞のようなものを言ってロキはファミリアを引き連れ店を出て行った。
「申し訳ありません、女神ロキ」
ティアは感じの悪い表情を解き、最後に出て行った団員に聞こえるようにそう言った。
ドアが完全に閉められた時、店内中の団員たちが拍手を始まる。
「んで、どこからが大将の台本だい?」
「どこからだと思う?」
拍手が団員からティアに贈られる中、三人は悪い笑みを浮かべながら話をし始める。質問してくるビアッジにティアは答えをトリニテアにあえて求める。
「そうですね...最初からですか?」
「ご名答」
いとも簡単に答えてしまうトリニテアに流石だと、ティアは大勢の人間からの拍手に紛れるように手を叩いた。
ビアッジとトリニテア、そして店員の皆に別れを告げてティアはフレイヤファミリアの客人用寝室で着替えていた。
もはやここは客人用というよりエウルアレとティア専用部屋、といった感じなのだが。
黒スーツを脱ぎクローゼット入れ、布団に入り、寝返りをした。
すると目に入ったのは寝ているはずであるエウルアレの開いた目だった。
「まだ起きてたんですか」
「ええ、だって目を開けたら"私のティア"がいないんだもの...私は孤独に耐えられない神なのに...」
そう言うエウルアレの目には、涙が溜まっていた。
「申し訳ないです...」
エウルアレの涙を見て罪悪感にみまわれてしまったティア、ティアはエウルアレへの謝罪は言葉ではなく行動で示すことが効果的ということを知っていた。
「あっ...ん」
突然の抱擁に少し声が出てしまうエウルアレだったが、その顔から連想できる感情は悲痛ではなく安堵だった。
「ちょっと力入れすぎました?」
心配そうに言うティアにエウルアレは震えるほど美しい笑みを浮かべる。
「ちょっと苦しい...でも、これくらいがちょうどいいわ」
呟くように言うエウルアレにティアは微笑み、そのまま二人は眠りについた。
どうも、ジークです。
今の時刻は午前一時、すでにFategoではスカサハピックアップが始まっていますが、二回10連を引いても擦りもせず星四鯖すらも出ない始末...起きたらまた引きます。
それでは皆さん、次回お会いしましょう!