やはり俺がデュエリストなのはまちがっている。   作:sewashi

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おジャマ編投稿!

アニメのこの話大好き! だから早く投稿できた!

動画で約20回。

レンタルで4回。

放送で2回見ました!

でもデュエルは次回!


32話

七星門の鍵を受け取ってから数日。

 

七星門の石柱が2つも開いてしまった。

 

現れた二人目のセブンスターズの名はカミューラ。この女一人にクロノス教諭とカイザーが殺られてしまった。

 

だが、断じてカイザーは実力で負けた訳じゃない。カイザーの弟である丸藤を人質に取ってカイザーに勝てなくしたのは卑怯としか言えない。

 

しかし、遊城が闇のアイテムを使い、カミューラのインチキを封じてなんとか勝利した。

 

やはり七星門でカイザーを失ったのは痛い……

 

とは言ってもカミューラが殺られて以来、セブンスターズには全く動きがない。嵐の前の静けさといやつだろうか?

 

そして、このデュエル・アカデミアは別の危機にあっていた。

 

「実はこの学園の買収話が持ち上がってね」

 

俺と万丈目は校長室にまた呼び出された。いや、俺は万丈目に付いてきただけだが……

 

「この学園の運命が買収相手とうちの代表生徒によるデュエルで決まることになったのだよ」

 

マジか……似たようなことも今までもありそうだが……

 

「ここのオーナーは変わった方でね、買収相手にデュエルの条件を持ち出され__」

 

『いいだろう! 未来のロードは己が手で切り開く物。デュエル・アカデミアには貴様に負けるデュエリストなど一人もおらん。貴様がデュエルに勝てば学園などくれてやるわ』

 

「なーんて、言っちゃったらしいんだニャ」

 

なに考えてんだ。あのオーナーは……まあ俺の再試験の時にあったが、そのときは……

 

『もしライフを1ポイントも減らさずに勝てたら特別待遇で学園に入学させてやる! 減らしても勝てれば合格。だが負けた場合は即不合格! 学科成績がよくても実力のないデュエリストは学園にはいらん!』

 

……なんて言ってたしな……ちなみに俺はこの時、ライフギリギリで勝利して合格した。

 

しかし、だとすると代表生徒はやはりカイザーか遊城あたりか?

 

「買収相手は既にデュエリストを指名してきている」

 

なるほど。つまり相手は万丈目を指名したと言うことか……

 

すこし物足りない気もするが代表としては充分だろう……

 

安心していると校長室に電話がかかってきた。

 

「校長、テレビ電話ですニャ」

 

「そこのモニターに映してください」

 

そしてモニターに映ったのは……

 

「な!? に、兄さん達!?」

 

「まさか買収の相手って、万丈目グループ!?」

 

なんとも小物臭い顔した黒々しい服装、髪の目付きの悪い男二人……目付きが万丈目にそっくりだ。

 

「兄さん達! これはいったい……」

 

『ふふふ、準。知っての通り我々の目的は『政界』『財界』そして『カードゲーム界』に君臨して世界に万丈目帝国を気づきあげること!』

 

なんつうアホな目的……雪ノ下の家に二人係で負けるわけだ……

 

「だが俺は……」

 

『誰が落ちこぼれなど相手にするか!』

 

『我々は自らその学園を手に入れ、カードゲーム界への足掛かりとすることにしたのだ!』

 

『準。お前には学園を賭けて兄者とデュエルしてもらう』

 

「でも万丈目の兄ちゃんはデュエルの素人。学園でも指折りのデュエリストである万丈目に敵うはずないぜ」

 

遊城の言う通りだ。となるとまだなにかあるのか?

 

『もちろん、ハンデはつけさせてもらう。以前準が使うのを拒んだカードがここにある。俺はこのカードを使ってデッキを組む。そして準は攻撃力500未満のカードで戦え』

 

なんだと!? つまり万丈目お得意のパワー戦術が使えないって事か……

 

「無茶苦茶だ!」

 

『この条件はオーナーも了承済みだ『いいだろう。素人相手ならそれくらいのハンデ、当然だ』と言っていた』

 

うわー、あのオーナーなら言いそう……しかし、このまま黙ってもいられんな……

 

「ちょっと待ってもらえます?」

 

『ん? 誰だ貴様』

 

「えーと、御宅の弟さんのルームメイトの比企谷 八幡と言うものです。そのデュエルですけど、あんた達二人と万丈目と俺のタッグデュエルで決着をつける。に変えてもらってもいいっすか?」

 

「な!? は、八幡さん!?」

 

『ほう、タッグデュエルとな?』

 

「どうせ長男がもし負けたら次は次男とデュエルだ。とかの展開になりそうですし、ただでさえハンデがあるんだ。それくらいならいいでしょ?」

 

『ふん、いいだろう。オーナーにはそう変わったと伝えておく。デュエルは三日後。楽しみにしておくんだな』

 

『『ふははははっ!』』プツン

 

そう高笑いして万丈目兄二人は通話を切った。

 

「八幡さん……どうして……」

 

「あの条件のままだったら他の一般生徒はお前もグルだと思われる。だから俺も巻き込まれた形にしてお前の負担を減らしただけだ」

 

「おー、よくわかんないけど先輩、スゲェ」

 

よくわからないならスゲェとか言うなよ。とにかくだ……

 

「急いでデッキを作り直すぞ。攻撃力500未満のカードを使った戦術を組む」

 

すると万丈目はとんでもないことを言い出した。

 

「……持ってません」

 

「は?」

 

「だから攻撃力500未満のカードを俺は持ってません。元々俺のデッキはパワーデッキだから……唯一持っているのは……これです」

 

万丈目は《おジャマ・イエロー》のカードを見せてきた。

 

嘘だろ……

 

「じゃあ、デッキも組めないって事かよ!?」

 

すると聞いていた大徳寺先生が語り出す。

 

「この学園に、それを手に入れられるかもしれない場所があるのニャ。森の奥に誰も近づかない枯れ井戸があるのニャ。決してしてはいけないことですが、昔生徒達が余った弱小カードをその井戸に捨てていたそうなのニャ。しかし、その井戸に近づくものは捨てられたカードの怨念で呪われてしまうという噂ニャ」

 

なんだそりゃ? つーかこの学園そんな場所多いな……使われていない特待生寮とか、異次元に繋がっている温泉設備とか、三幻魔の封印されている地下遺跡とか……

 

「構わん、たとえ呪われても、俺は学園を守るためにカードを手に入れなければならんからな!」

 

こうして万丈目はカードを手に入れるために森の奥の井戸に向かうことになった。

 

 ……。

 …………。

 ………………。

 

「なぜ貴様もついてくる、十代!」

 

「いやぁ、なにせお前と先輩にデュエル・アカデミアの命運がかかってるからな。悪霊が来たら守らないと」

 

カードを探しに万丈目と遊城、そして俺も森を探索していた。

 

「馬鹿馬鹿しい。カードの悪霊なぞいるわけが……」

 

万丈目がそこまで言うと……

 

『ヌォァ!』

 

白くて煙っぽい幽霊のような化け物が現れた。

 

「うっひゃぁっ!?」

 

「ホントに出やがった……」

 

「やっぱりお前にもデュエルモンスターの精霊が見えてるんだな……」

 

「……精霊?」

 

それって俺も見えてる《クリボッチ》とかの幻覚の事だろうか?

 

「え!? まさか先輩も見えんのか!?」

 

「ああ、幻覚かと思ってたが……」

 

「へぇ、俺は《ハネクリボー》だ。遊戯さんにもらったカードなんだぜ」

 

「ほぉ、なら俺の《クリボッチ》と同じだな」

 

「え!? 先輩も遊戯さんから!?」

 

「ああ、アカデミアの実技試験の日にな。そのあと交通事故に遭っちまったが」

 

「うへぇ、大変だったんだな」

 

そんなことをしていると……

 

「ぐはっ!」

 

「うわっ!?」

 

さっきの幽霊?見たいな奴が万丈目と遊城の体をすりや抜けたが……

 

「あれ? 痛くも痒くもない」

 

「そうか! こいつらの攻撃力は0! 悪霊でも雑魚中のザコってことか! 十代! 八幡さん! さっさと行くぞ! いえ、行きますよ!」

 

万丈目に言われ、俺達は大徳寺先生の地図を頼りに井戸を見つけた。

 

「おお~、井戸だ井戸だ!」

 

「喧しい!」

 

井戸の中に梯子を垂らして降りる。そこにはカードがそこらじゅうに落ちていた。

 

「ここがカードの墓場か~」

 

「確かに、弱っちいカードばかりだな……」

 

確かに攻撃力は低くいノーマルカードばかりだが、使えそうなカードはいくつかある。お、《ものマネ幻想師》発見。こっちには《サクリファイス》が……

 

すると……

 

『やいやい! 何しに来やがった!』

 

『何しに来やがった!』

 

黒くて悪趣味なパンツ穿いた精霊?と緑色で1つ目の悪趣味なパンツ穿いた精霊?が言ってきた。

 

『まさか捨てられた俺達の恨みを忘れたわけじゃねぇだろうな?』

 

『ねぇだろうな?』

 

「知るか、俺が捨てたわけじゃない」

 

『野郎……来るなら相手になってやるぜ!』

 

『なってやるぜ!』

 

「来るならこい。録な攻撃力もないお前達になにができる?」

 

おいおい、呪われるとか言われていたの忘れたのか?

 

だが、このパンツコンビは……

 

『できない!?』

 

『できないぞ!?』

 

できないのかよ……

 

『『ううう、うわぁぁぁぁぁ(涙)』』

 

パンツコンビは泣き出してしまった。

 

井戸の中のせいか、その鳴き声は周りに響く。

 

出来るじゃねぇかよ!?

 

しかも、さっきの幽霊っぽい奴も暴れだすし……

 

『うわぁぁぁぁぁん! やっぱ俺達は落ちこぼれよ~、せめて弟が見つかれば、兄弟あわせてもうちょっとどうにかなるかもしれないのによぉぉ(涙)』

 

『どこいっちまったんだよぉぉ(涙)』

 

弟? そういえばこいつらと同じようなパンツ穿いた精霊がいたような……

 

『『どこいっちまったんだよぉぉ《おジャマ・イエロー》!!』』

 

『え? 今、オイラのこと呼んだ?』

 

万丈目の頭の上に《おジャマ・イエロー》の精霊が現れる。

 

『グスンッ、え? イエロー?』

 

『イエロー!?』

 

『ブラック兄ちゃん! グリーンあんちゃん!』

 

『『無事だったのか! 《おジャマ・イエロー》!!』』

 

『あんちゃぁぁん!!』

 

《おジャマ・イエロー》は《おジャマ・グリーン》と《おジャマ・ブラック》に抱きつく。

 

『『『あはははは!』』』

 

その姿は3人?匹?共にあまり可愛い姿ではないため少し見苦しいが感動の再会シーンだった。

 

「なんとも見苦しい再会シーンだ。十代、八幡さん。帰りましょう」

 

「いや、俺達の目的忘れるなよ」

 

「そうだよ。カードは?」

 

『ほら、兄さん達、お願いして! この人達ならここから出してくれるから!』

 

『『ホントか!?』』

 

《おジャマ・ブラック》と《おジャマ・グリーン》は言い出す。

 

『なら、お願いしてやる!』

 

『他の奴等はほっといても!』

 

『『俺達だけでも出してくれ!』』

 

ちょっと、そこは『俺達はほっといても、他の奴等は出してくれ』って言うとところじゃないのか?

 

「こいつらすっかり根性も卑屈になってやがる……」

 

ここに雪ノ下がいたら『まるで貴方のようね』と言われそうだ……いや、雪ノ下に精霊は見えないから言われないか……

 

すると……

 

『出してくれぇ!』

 

『出してくれよ!』

 

『『『俺達をここから出してくれぇ!!』』』

 

この三兄弟以外のカードからも次々と精霊が現れる。

 

こんなにいたのかよ……

 

「今度のデュエルにはこいつらが必要だ、万丈目」

 

「く……わかりました。俺と先輩で引き取りましょう……」

 

『やった! ありがとう、万丈目サマー!!』

 

「うわぁぁぁぁぁ!? 来るな、気色悪い!」

 

《おジャマ・イエロー》は万丈目に飛び付きキッスをしようとしてくるが万丈目が手で払いのける。

 

『『『ありがとう! 万丈目サマー!!』』』

 

「うわぁぁぁぁぁ!?」

 

今度はそこらじゅうの精霊が万丈目に飛び付き万丈目は払いまくる。

 

何はともあれ、俺達はカードを手に入れられたのであった。

 

 ……。

 …………。

 ………………。

 

三日後。

 

約束のデュエルの日。

 

デュエル・アカデミアのデュエルフィールドには万丈目の兄貴二人と万丈目と俺がいる。

 

学園の命運がかかっているため学園中の生徒が集まってきた。

 

「ハンディに怖じけつかずに来たことは誉めてやろう、準」

 

「先輩の力を借りて少しはまともになったか?」

 

攻撃力500未満のカードしかないと思って舐めた態度の兄二人。言ったれ万丈目。

 

「兄さん達、先に言っておく。ハンデは攻撃力500未満のカードと言う話だったが、俺と八幡さんのデッキのモンスターは全て攻撃力0だ!」

 

『なに!?』

 

『そんなの聞いてないぜ!?』

 

『万丈目の奴、本当に負ける気か!?』

 

ギャラリー席から好き勝手に言われるが、万丈目と俺とで相談して決めたことだ。

 

「それが、俺と八幡さんとで決めたハンデだ」

 

「く、いいだろう」

 

「さっさと始めるぞ、こい! 準、あと、えーと……準のルームメイト!」

 

名前覚えられていないのね……まぁいいけど……ともあれ……

 

「「「「デュエル」」」」

 

1ターン目

万丈目 準&比企谷 八幡  LP8000 手札5 5

万丈目 長作&万丈目 庄司 LP8000 手札5 5




次回デュエルスタート!

タッグデュエルは今までより複雑なのでじっくり次の話を作ります。

セブンスターズ編終わったら進級試験編か飛ばして春休み校外学習編かを迷っていますがどちらが見たいですか?

  • 進級試験編(結衣ちゃん大ピンチ)
  • 校外学習編(あの小学生登場)
  • どちらでもなく新学期(小町ちゃん現る)

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