やはり俺がデュエリストなのはまちがっている。 作:sewashi
コスプレデュエル。
八幡はなんの格好のでしょう?
タイタンを倒してから数日……
残りのセブンスターズはあと2人……
そして残った七星門の鍵はあと3つ……
正直どちらに勝敗が転んでもおかしくない状況になってしまった……やはりカミューラにカイザーを殺られたのが痛い……
そして天上院兄からとんでもないことを聞かされた。
行方不明になった原因。特待生寮に生徒を集めていた人間について……その犯人が大徳寺先生だと……
俺らは問い詰めようとしたがその日から大徳寺先生は姿を消した。
そして、そんな事はお構い無くしてデュエル・アカデミアに学園祭のシーズンが来た。
毎年ブルー寮では豪華なレストラン。
イエロー寮では縁日のような屋台。
そしてレッド寮では……
「レッド寮で毎年恒例のコスプレデュエル大会の準備があるからしばらく奉仕部来れねーわ」
「コスプレデュエル?」
「なにそれ?」
「モンスターの仮装をしてデュエルするんだよ」
「なにそれ!? 面白そう!」
「いや、去年もやってただろ?」
「え? 去年は優美子達とイエローの縁日ずっとまわってたから……」
「……私も去年はブルー寮に居たわね……」
「つーか、去年の学園祭はえらい目にあったからな……」
「そうだね~」
「ええ……」
そうそう、あれは………………あれ?
「何があったんだっけ?」
「おかしいわね? 何かあったハズなのに何があったかを思い出せないわ……」
「俺もだ。大変な目にあった記憶があるのに具体的に何があったか思い出せん……」
どう言うことだ? まあいい、そんなことよりも今は学園祭だ。
「そうそう! コスプレデュエルって、あたしたちも参加できるの?」
「衣装は貸し出せる。つーか丸藤が盛り上げる為に女子の参加者を募集してたぞ」
「いいじゃん! ゆきのん! やろ!」
「そうね……たまにはそういうのもいいかもしれないわね……」
「うんうん、あ! あたし《ブラック・マジシャン・ガール》の衣装着てみたい!」
な……ん……だと……ぶ……ブラ……ブラマジ……ガール……
「由比ヶ浜。残念ながらブラマジガールの衣装はない」
「え!? なんで!? デュエルモンスターズを代表するモンスターじゃん! なんでないのさ!」
「……正確にはないわけじゃないが、その衣装は予約済みなんだ」
「あ、なーんだ。そういうことか~、で、誰が着るの?」
「………」
「え? なんで黙るの?」
「百聞は一見にしかずだ。ついてこい」
俺達は奉仕部室からレッド寮へ移る。
「隼人君、絵上手いね」
この隼人君は前田のことだ。葉山じゃないよ。
前田がポスターを製作していた。
しかし本当に上手い。見事な《デス・コアラ》と《デス・カンガルー》だな……
「でもこの2体じゃインパクト薄くない? ここはやっぱりブラマジガールを……」
「……丸藤。悪いこと言わないからこのコスプレデュエルでブラマジガールを期待するのはやめろ……」
「え!? なんでっすか! 先輩はブラマジガール嫌いなんすか!」
少し怒り気味の声で丸藤が言ってくる。そうじゃない。そうじゃないんだ……
「そろそろだな……理由を教えてやるからついてこい」
俺達は丸藤と前田と何人かレッド1年を加えて着替えルームになってるレッド寮の食堂にきた。そしていた……
「うっふん♥️」
ブラマジガールの衣装を見にまとった。自称、ミス・デュエル・アカデミア………………トメさんが………
「「「ぎぃやぁぁあぁぁっっ!!?」」」
リアル恐怖に丸藤とついてきた1年何人かが叫んだ。
「ブラマジガールは毎年、トメさんに決まってるんだな……」
「だからレッド寮のコスプレデュエルでブラマジガールは禁句にもなった……」
「そんな……ブラマジガールが……」
「そう落ち込むな。《ハーピィ・レディ》とか《ジェミナイ・エルフ》とか女向けの衣装は他にもある……」
「そうっすね! 明日香さんも参加してくれるって言ってたし! 大徳寺先生の事で落ち込み気味のアニキ達の為にも頑張るっす!」
天上院も参加するのか……なるほど……
……。
…………。
………………。
「見て見て、ヒッキー! じゃーん! 《黒魔導師クラン》ちゃんと《白魔導師ピケル》ちゃんでーす!」
コスプレデュエルの衣装を着た由比ヶ浜と雪ノ下。
由比ヶ浜がクランで雪ノ下がピケルだが……
「白黒逆じゃね?」
「なにいってんの?ゆきのんは雪なんだから白でしょ?」
いや、そうじゃなくてな……
「あなたも似合ってるわよ《鎧武者ゾンビ》君」
「いや、ゾンビになってないから、まだ《鎧武者 斬鬼》だから」
俺は鎧をきてそうなっている。ちなみに去年も同じだ。
「比企谷君も似合ってるんだな。しっかし、去年はひどい目にあったからやってくれないと思ってたんだな……」
ん? 前田の奴も何かあったと感じてる……
「え? 去年なんかあったのか?」
「そうそう……あれ? なにがあったんだっけ?」
なんだよ、前田も思い出せないのかよ……まあいい、今は天上院と遊城だ。
「ジュンコやももえも誘って《ハーピィ・レディ三姉妹》をやりたかったんですが……」
《ハーピィ・レディ》の衣装を着た天上院もいたがこれは似合っている。そしてジュンコとももえとか言うやつらは多分逃げたな……
「んで、遊城はなんのモンスターだよ……」
遊城は《エルフの剣士》やら《切り込み隊長》やら《魔導戦士ブレイカー》やらいろんなモンスターの衣装に身につけキメラ状態になっていた。
「いろんなのに迷ってたらこうなっちゃって……」
なにをやってるんだ……すると今度はトメさんが……
「ほーら、沙希ちゃん。似合ってるから出ておいで」
ん? 川崎も参加してんのか?
『いや、これは……きゃっ!』
出てきたのは《お注射天使リリー》のコスプレをした川崎だった……
「な!? あ、あんた何やって!?」
「いや、俺、レッドだし……つーかお前こそ何してんの?」
「と、トメさんがこれきてこのイベント参加したら時給上げてくれるって言うから……」
トメさんグッショブ。ブラマジガールも許す。
そして戸塚達も出てきた。
「あ、八幡!《鎧武者斬鬼》かっこいいね!」
「おー、戸塚。サンキュー」
戸塚こコスプレは《ドリームピエロ》だった。なかなか似合ってる。
「むほん! 我もなかなかいい感じに決まっておるぞ!」
材木座は《マーダーサーカス》だった。太い体にあっていた。
面子もいい感じに揃ってきたなと思うと外から『ガシン!ガシン!』と言う音が聞こえた。見てみると……
「うおお!《XYZ-ドラゴン・キャノン》かよ!」
「それ、素人の仕事じゃないんだな」
全くだ。というかその衣装は重いから誰もきたがらないんだが……
「万丈目君凄い!」
「ありがとうございます、由比ヶ浜先輩。先輩達はクランとピケルですか……白黒逆では?」
「え? 雪ノ下先輩は雪なんだから白だろ?」
さっきの俺と由比ヶ浜と同じ会話を万丈目と遊城する。
遊城の頭は由比ヶ浜と同じかよ……
されは置いといて……
コスプレデュエル大会本格的にスタートだ。
「それでは! これよりコスプレデュエルを開始する! この遊城十代と戦いたいモンスターはいるか!」
まずは遊城かよ……まあ万丈目の格好じゃデュエルできないしな……
しかし……
「こんな格好でデュエルができるか」
「今回は裏方なんだな」
「あっ! 自分のコスプレ忘れてた」
「ちょっと! 兄さん! 写真とらないで!」
万丈目、前田、丸藤、天上院兄妹とみんなデュエルを嫌がる……雪ノ下と由比ヶ浜はその二人で対決させた方が盛り上がるし……やれやれ、材木座にでもやらせるか……
すると……
「あの! よかったら私が!」
そう言って手をあげたのは……
「うおおおおっ! ブラマジガールだぁぁ!」
トメさんではなく本物そっくりのブラマジガールだった。
「あれ? ヒッキー、ブラマジガールってトメさんのしかないんじゃ……」
「あー、多分、自腹で自作した奴がいたんだろ。ほれ、俺たちはデュエルフィールドBでデュエルやるぞ、雪ノ下と由比ヶ浜でクラン対ピケル対決だ」
「ええっ!? あ、あたしがゆきのんとやるの!?」
「当たり前だろ。その方が盛り上がるだろうし……」
「まあ、しかたないわね。由比ヶ浜さん、やりましょう」
「ううう~、わ、わかった! 頑張る!」
こうして雪ノ下対由比ヶ浜のクラン対ピケル対決だのデュエルが決まったのだった。
……。
…………。
………………。
『お、こっちでもデュエルするみたいだぞ?』
『あっちはブラマジガールだけどこっちはクランとピケルだ!』
『やってるのは雪ノ下先輩と結衣先輩か~』
『でも白黒逆じゃね?』
『なにいってんだ? 雪ノ下先輩は雪なんだから白だろ?』
客席からレッドとイエローの1年の声が聞こえた。
だからそれはもういいって……
「「デュエル」」
1ターン目
由比ヶ浜 結衣 LP4000 手札5
雪ノ下 雪乃 LP4000 手札5
「あたしの先攻、ドロー! モンスターを裏側守備表示でセット! ターンエンド!」
2ターン目
由比ヶ浜 結衣 LP4000 手札5
フィールド
裏側守備表示モンスター
雪ノ下 雪乃 LP4000 手札5
「私のターン、ドロー! 私は《ブリザード・キャット》を攻撃表示で召喚!」
《ブリザード・キャット》
level 4
ATK 1800 DEF 1300
効果モンスター
“自分のスタンバイフェイズ時、自分の手札を1枚墓地へ送り発動する。
このモンスターより攻撃力の低い相手モンスター1体を破壊する。”
「《ブリザード・キャット》で裏側守備モンスターを攻撃」
リバースしたのは《デス・ダックスフント》だった。
「《デス・ダックスフント》の効果発動! デッキから《デス・ダックスフント》をさらに2体特殊召喚!」
由比ヶ浜のフィールドに《デス・ダックスフント》が3体しかし、1体は《ブリザード・キャット》によって破壊された。
「私はカードを1枚セットしてターンエンド」
3ターン目
由比ヶ浜 結衣 LP4000 手札5
フィールド
デス・ダックスフント2体
雪ノ下 雪乃 LP4000 手札4
フィールド
ブリザード・キャット
リバースカード1枚
「あたしのターン、ドロー! あたしは2体の《デス・ダックスフント》を生け贄に《ランチャーバーナード》を召喚!」
《ランチャーバーナード》
level 7
ATK 2700 DEF 1900
通常モンスター
「《ランチャーバーナード》でゆきのんの《ブリザード・キャット》を攻撃!」
由比ヶ浜の《ランチャーバーナード》が雪ノ下の《ブリザード・キャット》を攻撃するが……
「リバースカードオープン《ブリザードの結界》」
《ブリザードの結界》
通常罠
“自分フィールド上の《ブリザード》と名のつくモンスターが相手モンスターに攻撃されたとき、そのときお互いのプレイヤーが受ける戦闘ダメージを0にする。そのあと、自分の手札から水属性モンスターを1体特殊召喚してもよい。”
「私はこの効果でダメージを0にして、手札から《ブリザード・マジシャン・ガール》を特殊召喚するわ」
《ブリザード・マジシャン・ガール》
level 6
ATK 2000 DEF 1800
効果モンスター
“このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する時、相手プレイヤーは自分の水属性モンスターを攻撃対象に選択されない。”
「あ、あたしは魔法カード《魔薬探知犬》を発動!」
《魔薬探知犬》
通常魔法
“相手の手札を確認する。その中に存在する魔法カードを相手は全て墓地へ送る。そのあと、残りの手札の内、好きな枚数デッキに戻しシャッフルして戻したカードと墓地へ送ったカードの合計枚数分ドローする。”
「この効果であたしはゆきのんの手札を確認!」
雪ノ下の手札には《大寒波》と《時の氷結-タイム・フリーズ》があったので墓地へ送り。さらに……
「ゆきのんの手札にある《青氷の白夜龍》をデッキに戻して!」
雪ノ下は選択されたカードをデッキに戻してデッキをシャッフル。
「戻したカードと捨てたカードの合計は3枚、ドロー」
「あたしはターンエンド!」
4ターン目
由比ヶ浜 結衣 LP4000 手札4
ランチャーバーナード
雪ノ下 雪乃 LP4000 手札3
ブリザード・マジシャン・ガール
「私のターン、ドロー! 私は魔法カード《魔法石の採掘》を発動!」
《魔法石の採掘》
通常魔法
“手札を2枚捨て、自分の墓地の魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。”
「私は手札の《コールド・レディ》と《猛吹雪》を捨てて墓地から《時の氷結-タイム・フリーズ》を手札に加えるわ。そしてそのまま《時の氷結-タイム・フリーズ》を発動」
《時の氷結-タイム・フリーズ》
通常魔法
“自分の手札1枚を捨てて発動する。
相手は自身のフィールドと墓地から1枚ずつカードをデッキの1番上に好きな順で置く。”
「うう、あ、あたしはフィールドの《ランチャーバーナード》と墓地の《魔薬探知犬》をデッキに戻すよ……」
「《ブリザード・マジシャン・ガール》でダイレクトアタック」
「うわぁっ!?」
由比ヶ浜 結衣 LP4000→2000
ふむ、由比ヶ浜じゃ、雪ノ下と実力に差がありすぎたか?
『頑張れー、クランちゃーん!』
観客は不利な方を応援か……
「私はターンエンド」
5ターン目
由比ヶ浜 結衣 LP2000 手札4
雪ノ下 雪乃 LP4000 手札0
フィールド
ブリザード・マジシャン・ガール
「えへへ」
「どうしたの? 由比ヶ浜さん」
「え? だってゆきのんとのデュエル楽しいし」
「そ、そう?」
「うん、やっぱりゆきのん強いし、あたしも負けてられないもん! あたしのターン、ドロー! あたしは手札から《バーサーク・ブルドック》を召喚!」
《バーサーク・ブルドック》
level 4
ATK 2000 DEF 0
効果モンスター
“このモンスターが表側守備表示で存在する時、破壊される。
このモンスターは攻撃表示で存在する限り、攻撃可能なら必ず攻撃しなければならない。”
「攻撃力は互角。相討ちねらいかしら?」
「ううん、ゆきのん! あたしは覚えてるよ! そのモンスターは攻撃対象に選択できない! つまりは壁にもなってくれないから直接攻撃できる! いけぇ!」
それを教えたのは俺だがな……
「くっ!」
雪ノ下 雪乃 LP4000→2000
「あたしはターンエンド」
6ターン目
由比ヶ浜 結衣 LP2000 手札4
フィールド
バーサーク・ブルドック
雪ノ下 雪乃 LP2000 手札0
フィールド
ブリザード・マジシャン・ガール
「私のターン、ドロー! 私は《強欲な壺》を発動してさらに2枚ドロー、そして永続魔法《悪夢の蜃気楼》を発動」
《悪夢の蜃気楼》
永続魔法
“相手のスタンバイフェイズ時に1度、自分の手札が4枚になるまでデッキからカードをドローする。
この効果でドローした場合、次の自分のスタンバイフェイズ時に1度、ドローした枚数分だけ自分の手札をランダムに捨てる。”
「さらに私は《ブリザード・マジシャン・ガール》で《バーサーク・ブルドック》を攻撃!」
攻撃力は互角のため、両者ともに破壊される。
「リバースカードを1枚セットしてターンエンドよ」
7ターン目
由比ヶ浜 結衣 LP2000 手札4
雪ノ下 雪乃 LP2000 手札0
フィールド
悪夢の蜃気楼
リバースカード1枚
「あたしのターン、ドロー!」
「この瞬間《悪夢の蜃気楼》の効果で私はカードを4枚ドロー、そしてリバースカードオープン。速攻魔法《非常食》」
《非常食》
速攻魔法
効果は24話参照。
「《悪夢の蜃気楼》を墓地へ送りライフを1000回復する」
雪ノ下 雪乃 LP2000→3000
これで雪ノ下は手札を捨てることもなく、ライフを回復。このターン、由比ヶ浜が召喚するモンスター次第では大ダメージを受けるが由比ヶ浜の手札には……
「あたしはゆきのんの《時の氷結-タイム・フリーズ》でデッキに戻した《魔薬探知犬》を発動! さ、ゆきのん、手札見せて!」
雪ノ下の手札は《雪玉シュート》《猫型雪だるま》《アイス・ミラー》《氷の代償》だった。
「《雪玉シュート》と《アイス・ミラー》を墓地へ! 《猫型雪だるま》と《氷の代償》をデッキに戻す!」
「ふふ、由比ヶ浜さん、甘いわよ。この瞬間、墓地へ送られる《雪玉シュート》の効果を発動!」
《雪玉シュート》
通常魔法
“このカードを発動したとき、相手モンスター全ての攻撃力、守備力を600ポイントダウンする。
このカードがフィールドまたは手札から墓地へ送られたとき、相手に600ポイントのダメージを与える。”
「由比ヶ浜さんに600ポイントのダメージを与える」
「うわぁっ!?」
由比ヶ浜 結衣 LP2000→1400
「で、でも結局ゆきのんの手札はそう入れ換えだよ!」
「ええ、4枚のカードをドロー」
「そして、あたしは《シルバー・ハスキー》を召喚!」
《シルバー・ハスキー》
level 3
ATK 1200 DEF 1100
効果モンスター
“このカードがフィールド上を離れたとき、お互いのプレイヤーはデッキのモンスターが出るまでめくり、出たモンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。この効果でめくれたモンスター以外のカードは全て墓地へ送る。”
「《シルバー・ハスキー》でゆきのんにダイレクトアタック!」
「くっ!」
雪ノ下 雪乃 LP3000→1800
「あたしは2枚のカードをセットしてターンエンド」
8ターン目
由比ヶ浜 結衣 LP1400 手札1(ランチャーバーナー
フィールド
シルバー・ハスキー
リバースカード2枚
雪ノ下 雪乃 LP1800 手札4
「私のターン、ドロー! 私は魔法カード《死者転生》を発動」
《死者転生》
通常魔法
“手札1枚を捨て、自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。”
「手札1枚をコストに墓地から《ブリザード・キャット》を手札に戻すわ。そして召喚」
雪ノ下のフィールドに《ブリザード・キャット》が現れる。
「私は《ブリザード・キャット》で《シルバー・ハスキー》を攻撃!」
由比ヶ浜 結衣 LP1400→700
「《シルバー・ハスキー》の効果発動! お互いのプレイヤーはデッキからモンスターが出るまでカードをめくって出たモンスターを特殊召喚! 行くよ、ゆきのん!」
「ええ」
『『今だ!』』
ん? 今、ギャラリーとは違う声が聞こえたような……
「「ドロー!」」
「ん?」
「ふえ!?」
何やら二人の様子がおかしい……
(え? こんなカードデッキに入れたっけ?)
(こんなカードをデッキに入れた覚えはないのだけれど……)
「あ、あたしは《白魔導師ピケル》を」
「私は《黒魔導師クラン》を」
「「特殊召喚!」」
《白魔導師ピケル》
level 2
ATK 1200 DEF 0
効果モンスター
“自分のスタンバイフェイズ時、自分フィールド上に存在するモンスターの数×400ライフポイントを回復する。”
《黒魔導師クラン》
level 2
ATK 1200 DEF 0
効果モンスター
“自分のスタンバイフェイズ時、相手フィールド上に存在するモンスターの数×300ポイントのダメージを相手ライフに与える。”
二人が出したのは二人のお互いの格好のモンスターだった。
つまりピケルの格好をした雪ノ下がクランを出して、クランの格好をした由比ヶ浜がピケルを出した。ややこしいな……
「ま、まあいいわ。《黒魔導師クラン》で《白魔導師ピケル》を攻撃!」
また相討ちか?
「リバースカードオープン《番犬の威嚇》」
《番犬の威嚇》
カウンター罠
“相手モンスターの攻撃時、自分の手札から獣族モンスター1体を墓地へ送り発動する。
攻撃を無効にして、相手モンスターを全て表側守備表示にする。”
「あたしの手札の《ランチャーバーナード》を捨ててゆきのんのモンスターの攻撃を無効にして、全部守備表示にするよ!」
「私はカードを3枚セットしてターンエンド」
9ターン目
由比ヶ浜 結衣 LP700 手札0
フィールド
白魔導師ピケル
リバースカード1枚
雪ノ下 雪乃 LP1800 手札0
フィールド
ブリザード・キャット
黒魔導師クラン
リバースカード3枚
「あたしのターン、ドロー! この瞬間、あたしの場の《白魔導師ピケル》の効果であたしはライフを400ポイント回復する!」
由比ヶ浜 結衣 LP700→1100
「あたしは魔法カード《貪欲な壺》を発動!」
《貪欲な壺》
通常魔法
“自分の墓地のモンスター5体を対象として発動できる。
そのモンスター5体をデッキに加えてシャッフルする。
その後、自分はデッキから2枚ドローする。”
「あたしは墓地の《デス・ダックスフント》3体と《シルバー・ハスキー》《バーサーク・ブルドック》をデッキに戻してシャッフル。2枚ドロー! さらにあたしは魔法カード《早すぎた埋葬》発動!」
《早すぎた埋葬》
装備魔法
効果は9話参照。
由比ヶ浜 結衣 LP1100→300
「あたしは《ランチャーバーナード》を復活!」
「リバースカードオープン《氷結の落とし穴》!」
《氷結の落とし穴》
通常罠
効果は3話参照。
「特殊召喚を無効にしてそのモンスターをデッキに戻す」
由比ヶ浜の《ランチャーバーナード》がデッキに戻った。
「さらにあたしは魔法カード《シールドクラッシュ》発動! 《ブリザード・キャット》を破壊!」
《シールドクラッシュ》
通常魔法
“フィールド上に守備表示で存在するモンスター1体を選択して破壊する。”
「リバースカードオープン《神の宣告》」
《神の宣告》
カウンター罠
“ライフポイントを半分支払って以下の効果を発動できる。
●魔法、罠カードが発動したときに発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
●自分または相手がモンスターを召喚、特殊召喚、反転召喚する際に発動できる。
それを無効にし、そのモンスターを破壊する。”
「ライフを半分支払って無効にする」
雪ノ下 雪乃 LP1800→900
「……! あたしは《白魔導師ピケル》で《黒魔導師クラン》を攻撃!」
《黒魔導師クラン》は守備表示なので雪ノ下にダメージを与えることは他できないが、フィールドに残っていたら由比ヶ浜は次の雪ノ下のスタンバイフェイズにダメージ効果で負けてしまう……
雪ノ下は……
「リバースカードオープン《氷結の引力》! 攻撃対象を《ブリザード・キャット》に変更!」
《氷結の引力》
通常罠
“このカードを発動したターン、相手モンスターは属性モンスターとしか戦闘を行えない。”
由比ヶ浜の《白魔導師ピケル》は《ブリザード・キャット》の反撃を受けた。
由比ヶ浜 結衣 LP300→200
「ううう、あたしは、ターンエンド……」
このターン、雪ノ下は由比ヶ浜の行動を全て読みきった。
やはり由比ヶ浜と雪ノ下では実力的に差がありすぎたか?
10ターン目
由比ヶ浜 結衣 LP200 手札0
フィールド
白魔導師ピケル
リバースカード1枚
雪ノ下 雪乃 LP900 手札0
ブリザード・キャット
黒魔導師クラン
由比ヶ浜はこのターン、まず《黒魔導師クラン》の効果ダメージ、《ブリザード・キャット》の破壊効果、2体のモンスターの攻撃。その全てを回避しないといけないが、この状況でそれをするのはカイザーや遊城でも難しいだろう……
「私のターン……」
ん? 雪ノ下がターンを始めるのを躊躇っているような……
「ゆきのん……あたし、やっぱり弱いのかな……?」
「え?」
「あたしはゆきのんとデュエルできて楽しいよ? でもゆきのんはつまんなかった?」
「そ、そんなことは!?」
「じゃあさ、躊躇う必要ないよ! 一方的過ぎて観客はつまんないかも知れないけど、だからって手を抜かれるのはあたしも観客も嫌だよ!」
確かに、手を抜く事は失礼だな。
「ええ、そうね。私のターン、ドロー! 私は《黒魔導師クラン》の効果を発動! 由比ヶ浜さんのフィールドのモンスターの数×300のダメージを与える!」
「リバースカードオープン《ダッジ・ロール》!」
《ダッジ・ロール》
通常罠
“プレイヤーへのダメージを1度だけ0にする。”
どうやら由比ヶ浜は《黒魔導師クラン》の効果に対する策だけはあったようだ。
「《ブリザード・キャット》の効果発動。スタンバイフェイズ時に手札を1枚捨てる事で《ブリザード・キャット》の攻撃力より低いモンスターを破壊する!」
雪ノ下の《ブリザード・キャット》の効果で由比ヶ浜の《白魔導師ピケル》は破壊された。
「《黒魔導師クラン》を攻撃表示に変更、《黒魔導師クラン》でダイレクトアタック!」
由比ヶ浜 結衣 LP200→0
デュエルは雪ノ下の勝利で終了。だが……
『由比ヶ浜さーん、ナイスファイト!』
『ピケルちゃん、頑張った!』
観客はみんな由比ヶ浜に声援を送った。
『みんなー! 応援ありがとう!』
お、デュエルフィールドAの方のデュエルも終わったみたいだな……
しかし、ブラマジガールの格好した奴は誰だったんだろうな……
……。
…………。
………………。
あの後も何人かコスプレデュエルを行い、コスプレデュエル大会は大成功。
今は〆のキャンプファイヤーだ。
しかし、ブラマジガールは見当たらない。帰ったのか?
「ねぇ、ヒッキー」
「ん? 由比ヶ浜、着替えたのか?」
由比ヶ浜は制服姿に戻っていた。ついでに雪ノ下も……
「ええ、あとおかしな事が起きたのよ」
「なんだ?」
「あたしたち、デュエル中、それぞれのコスプレのモンスター召喚したよね? でもあたしたち、そんなカードデッキに入れてなかったし、デュエルが終わってデッキ確認してもそのカードがなかったんだよ! おかしくない!?」
「ほーん(もしかして……)」
『ふふふ』
『えへへ』
二人の後ろに半透明なピケルとクランがいた。
「ま、祭だしな……誰かがそんな悪戯したんだろ」
「ヒッキーきもい」
ちょっと、そこは『そうかもね』とか言うところでしょ。全く……
「ああ、あとさ、そういえば去年学園祭実行委員長って誰だったっけ?」
ん? 学園祭実行委員長?
「ん? だれだったんだ? つーか、それがどうかしたのか?」
ちなみに今年は本牧とかいうやつらいが……
「ううん、ちょっと、何か思い出しそうだったんだけど……」
『おーい! 先輩達! 早く来いよ!』
遊城達に呼ばれて俺たちは行く。
しかし、大徳寺先生はどこへ行ったのだろうか……
今回の最強カードは
《ブリザード・キャット》
手札を捨てれば相手モンスターを破壊できる。雪ノ下の相棒的モンスターだ。
次回はオリジナルセブンスターズです。
セブンスターズ編終わったら進級試験編か飛ばして春休み校外学習編かを迷っていますがどちらが見たいですか?
-
進級試験編(結衣ちゃん大ピンチ)
-
校外学習編(あの小学生登場)
-
どちらでもなく新学期(小町ちゃん現る)