やはり俺がデュエリストなのはまちがっている。   作:sewashi

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アンケートでやった材木座戦です。

まさか材木座のデュエルが見たいやつがここまでいるとは思わなかった………

戸塚戦もそのうち……


校外学習編
57話


校外学習の話を初耳のまま、荷物をまとめて港へ来ると、船が到着しておりそこには生徒で俺、遊城、万丈目、丸藤、三沢、天上院兄妹、雪ノ下、由比ヶ浜、一色、葉山、三浦、取り巻き三人、川崎、戸塚、材木座、あと名前知らないメガネの女子1人。そして大人組にクロノス先生、鮫島校長、トメさん、平塚先生がいた。

 

そして平塚先生が仕切り言う。

 

「えー、それでは、これより校外学習へ向かう。目的地は千葉村。君達には船で一泊二日、千葉村で二泊三日、合計三泊四日の学習となる。主な仕事内容は千葉村での小、中学生を対象としたキャンプ会の手伝いのボランティアだ」

 

「えー、ボランティアだったのかよ! ただでキャンプできるって聞いたのに~」

 

「いや、そんな甘い話あるわけないじゃないっすか……」

 

「ふん、貴様らしい能天気な考えだ」

 

「だが、まぁ、いいじゃないか、またには学園を離れてボランティアに勤しむのも」

 

「そうね、小、中学生の相手をするのも悪くないわ」

 

「そうそう、それに自由時間くらいあるだろうさ、実質ただでキャンプできるようなものだろう?」

 

平塚先生の言葉に遊城が文句をいい、丸藤、万丈目といい、三沢、天上院兄妹が言う。

 

「そうだね。吹雪さんの言う通り自由時間くらいあるだろうし、ちょっと小、中学生の世話があるキャンプだと思えば言いかな?」

 

「え~、そう? なんかめんどいし~」

 

三浦が言うと………

 

「なら、こなきゃいいじゃん」

 

川崎が言う。

 

「はぁ? 行かないなんて言ってないし~、てかなんで購買部のバイト女が来るわけ? ボランティアなんかしてる場合? あんた実家が大変だとか言ってなかった? この春休みの間に校外でバイトでもした方がいいんじゃないの~?」

 

「と、トメさんがこのボランティアに参加すれば新学期から時給上げてくれるって言うから………」

 

隅でトメさんがグッと親指を立てている。

 

………コスプレデュエルの時と言い、時給を理由に言いように使われてないか?

 

そしてよく考えると三浦も三浦で言い方を変えれば『ボランティアなんかに参加して実家は大丈夫なの? バイトしたほうがいいんじゃないの?』という心配の言葉にもなる。おかんか!

 

「船で一泊過ごし向こうで合流予定のナポレオン教頭が大型バスを借りてくれているのでそれで千葉村へ向かう予定です」

 

鮫島校長に言われて俺らは船に乗り込んだ………

 

 

 ……。

 …………。

 ………………。

 

 

船の上は基本ヒマだ。

デュエル・アカデミア本校のある島から本土まで丸一日。

隙だから昼寝しようとすると適度に揺れて眠れないし、読書しようとすると少し気分が悪くなる。流石に船酔いはしないが基本的にやることがない。

 

「はちま~ん! 後輩共がデュエルしておる! 我らもやろうではないか!」

 

材木座がやって来た。

 

「断る」

 

「即答!? なぜだ八幡!?」

 

「船の上で揺れる状態でデュエルなんかしたくねえよ。それに相手なんて他にもいるだろ? 由比ヶ浜とか丸藤とか、お前より弱そうなのいるぞ?」

 

「強い弱いの話ではない! 誰と戦いたいかなのだ! つい1年前までは対戦相手なんぞ我らはお互いにしかおらんかったのにお主には今や後輩もタメにも対戦相手で溢れておるではないか! 久々に我の相手をしておくれよ八幡~!」

 

あー、めんどくせぇ………だが、材木座を相手にするのは確かに久しぶりだな………最近は万丈目や遊城ばかり相手にしてたからな………

 

「はぁ、一回きりだぞ………」

 

「おう!」

 

こうして、俺は材木座とデュエルをすることになってしまった………

 

 

 ……。

 …………。

 ………………。

 

 

デュエル・アカデミアへの運航をしている船だからか船の中にデュエルフィールドが存在する。

 

船の上で、他の連中も暇だったのか、後輩共が集まってきた。

 

ちなみに隣で他の連中もデュエルしている。

 

 

「「デュエル!」」

 

 

1ターン目

材木座 義輝 LP 4000 手札5

比企谷 八幡 LP 4000 手札5

 

 

「我のターン! 我は《歴史魂(ヒステリーソウル)ーロビンフッド》を召喚!」

 

 

《歴史魂ーロビンフッド》

level 4

ATK 2000 DEF 1200

効果モンスター

“このモンスターを通常召喚したとき、ゲームから除外する。この効果で除外したこのカードは次の自分のターンのスタンバイフェイズに特殊召喚する。

このカードが特殊召喚によってフィールドに存在するとき、次の効果を得る。

●このカードの攻撃力を半分にすることで相手プレイヤーを直接攻撃することができる。”

 

 

「能力で《歴史魂ーロビンフッド》を除外!」

 

材木座の《歴史魂》モンスターは通常召喚したら次のターンまで除外されてしまうモンスターの為、除外された。

 

そしてギャラリー達は………

 

「なんじゃそりゃ…?」

 

「なぜわざわざそんなモンスターを………」

 

だった……材木座の戦い方は面倒だ……

 

「我はカードを3枚セットし、ターンエンドなり!」

 

 

2ターン目

材木座 義輝 LP 4000 手札2

フィールド

 リバースカード3枚

比企谷 八幡 LP 4000 手札5

 

 

「俺のターン、ドロー。俺は《ロンリーヒールーレイピア》を召喚」

 

 

《ロンリーヒールーレイピア》

level 4

ATK 1200 DEF 1000

効果モンスター

“自分フィールド上にこのカード以外のモンスターが存在しないとき、次の効果を得る。

このカードが裏側守備表示モンスターを攻撃した場合、ダメージ計算を行わず裏守備表示のまま破壊する。

このカードが攻撃するとき、ダメージステップ終了時まで、相手は魔法、罠カードを発動することはできない。”

 

 

「さらに装備魔法《黒歴史の剣》を装備、さらにこのモンスターが自分フィールド上にぼっちでいれば攻撃宣言時、相手はリバースカードを発動できない」

 

「なぬぅっ!?」

 

 

《ロンリーヒールーレイピア》ATK 1200→2200

 

 

「《ロンリーヒールーレイピア》でダイレクトアタック」

 

「ぬおぉっ!?」

 

 

材木座 義輝 LP 4000→1800

 

 

「俺はターンエンド」

 

 

3ターン目

材木座 義輝 LP 1800 手札2

フィールド

 リバースカード3枚

比企谷 八幡 LP 4000 手札4

フィールド

 ロンリーヒールーレイピア

 黒歴史の剣

 

 

「我のターン、ドロー! この瞬間に《歴史魂ーロビンフッド》が我のフィールドに特殊召喚されるのである! そして、特殊召喚された《歴史魂》モンスターは強力な効果を発揮する!」

 

《歴史魂ーロビンフッド》は攻撃力を半分にすることで直接攻撃してくるな………だが、材木座は次のターンを考えるなら俺の《ロンリーヒールーレイピア》を破壊した方が良さそうだが?

 

「さらに我は場から速攻魔法《サイクロン》を発動し、《黒歴史の剣》を破壊する」

 

材木座の《サイクロン》によって俺の《ロンリーヒールーレイピア》に装備された《黒歴史の剣》が破壊され、攻撃力が下がる。

 

 

《ロンリーヒールーレイピア》ATK 2200→1200

 

 

「さらに我は《歴史魂ーエジソン》を攻撃表示で召喚し、能力によって除外!」

 

「そして、攻撃力を半分にし《歴史魂ーロビンフッド》でダイレクトアタック!」

 

 

比企谷 八幡 LP 4000→3000

 

 

「我はターンエンド!」

 

 

4ターン目

材木座 義輝 LP 1800 手札2

フィールド

 歴史魂ーロビンフッド

 リバースカード2枚

比企谷 八幡 LP 3000 手札4

フィールド

 ロンリーヒールーレイピア

 

 

「(本当に材木座の相手は疲れるな………とっとと終わらせるか……?)俺のターン、ドロー。俺は材木座のフィールドの《歴史魂ーロビンフッド》を生け贄に《ロンリーヒールートラブルメーカー》を相手フィールド上に特殊召喚」

 

「なぬぅっ!?」

 

 

《ロンリーヒールートラブルメーカー》

level 6

ATK 2500 DEF 1200

効果モンスター

“効果は24話参照”

 

 

「さらに手札1枚をコストに手札から《トラップ・ブースター》を発動、そして手札から《ヒールボディ》を発動、これで《ロンリーヒールーレイピア》は戦闘による破壊はされなくなる」

 

「むぅっ!?」

 

「さらに俺は装備魔法《流星の弓ーシール》を《ロンリーヒールーレイピア》に装備、攻撃力1000ポイントダウン」

 

 

《ロンリーヒールーレイピア》ATK 1200→200

 

 

「《ロンリーヒールーレイピア》で《ロンリーヒールートラブルメーカー》を攻撃、その時に発生する戦闘ダメージは全て《ロンリーヒールートラブルメーカー》のコントローラーが受ける。つまり………」

 

「そ、その差………2300が我のダメージに!?」

 

「さらに《ロンリーヒールーレイピア》の効果で魔法、罠カードの発動はできない」

 

「ぬおぉっ!?」

 

 

材木座 義輝 LP 1800→0

 

 

こうして、俺と材木座のデュエルはあっさりと終わったのだった……………

 

 

 ……。

 …………。

 ………………。

 

 

船が港へ到着し、俺達は船を降りて待っていたナポレオン教頭と合流した。

 

「鮫島校長、おひさしぶりですなのであ~る」

 

「いやぁ、面倒な仕事を任せて申し訳なかったねナポレオン教頭」

 

「いやはや、この程度、我輩に任せてもらえればお茶の子サイサイなのであ~る」

 

「そうですか……しかし、このボランティアにはナポレオン教頭の奥さまと息子さんも参加すると聞いていたのですが?」

 

「………つ、妻と息子は………その………実は……き、急な用事が……は、入ってしまったので……であ~る!」

 

(あ、さては教頭、奥さんに逃げられたな………?)

 

「と、とにかく! 早く千葉村へ向かうのであ~る! 平塚平教諭! 運転は任せたのであ~る!」

 

「は、はぁ……」

 

こうして、俺達は校外ボランティア学習活動の場所、千葉村へ向かうのであーる………大丈夫なのか?




材木座のデッキは《歴史魂(ヒステリーソウル)》
材木座の『中二』と『歴史』を会わせてみました。
通常召喚したら除外され、次のターンに特殊召喚され、特殊召喚でフィールドにいれば強力な効果を発揮するモンスターシリーズです。
まぁ、今後材木座がデュエルするシーンがあるかどうかわかりませんが……

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