黒い鳥の居場所   作:elf5242

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みんな大好き、変ナノの登場です。


悲しいとか寂しいなんて言ってられない

『財団』あらゆる方面に資金的支援、物資的支援、技術的支援の何れかを施している謎の組織。管理局はもちろん、AGS(アーマメンツガードセキュリティ)、はたまた弱小レジスタンスや個人の傭兵にまでその出資先は様々。そして、その財団から機動六課に依頼が届く。

 

 

 

♢♦︎♢♦︎♢♦︎

 

 

 

『時間通りだ、管理局というのは仕事には律儀だね』

 

「ご親切にどうも、ところで一つ質問です。その変なの…………あなた、財団の関係者なんですか?」

 

一機の小型輸送ヘリが上空に待機し、そこから声が響く。それにはやてが答える。目の前には見た事のないメカが鎮座している。

 

『こっちの依頼は至極単純。こちらの用意した戦力、この"変なの"と戦って貰えばいいだけ』

 

『こっちの質問は無視かよ』

 

はやての質問に答えず、話を進める声の主にファットマンが突っ込む。そして、それすらも無視する。

 

『戦闘には実弾を使用、なんで負ければ最悪そっちは死ぬけど…………まあ、そのつもりで』

 

そしてエリア一帯がバリアで隔離される。残された味方はフォワード陣営の四人のみ。

 

『ああそうそう、そっちには僕らの用意したUNACを付けるよ。多分、君らだけじゃあ、相手にならないと思うからさ』

 

するとフォワード陣営の真後ろに三機の人型のマシンが降りてくる。それぞれの手には、バトルライフルとマシンガンが装備されている。

 

『…………っ!馬鹿にしとるんですか?そうやってこっちを挑発して、そちらになんのメリットが?』

 

『前置きが長くなったね、じゃあ始めようか』

 

そしてフォワード陣営が困惑するもデバイスを起動、バリアジャケットを展開する。それを確認してバイザーを装着する。

 

『メインシステム、戦闘モードを起動します』

 

戦闘モードを起動して装甲を展開する。すでに武装は選択済みで、両方の手に威力重視の3連装ガトリング。右のハンガーにはプラズマガン、左のハンガーにはバトルライフル、肩にはカウンターガンを装備している。

 

『U1、オペレーションを開始します』

 

そしてUNAC達も起動し、変なのに向かっていく。

 

『通信テスト中…………五人共聞こえてる?』

 

マギーの通信が耳に届く。どうやらフォワード陣営にも聞こえているらしい。

 

『目の前のは私にも分からない、死にたくなければ集中してそれを叩き潰すだけでいい。始めて!』

 

マギーの声を合図に全員が走り出した。それと同時に相手の変なのも動き出す。

 

「スバル!クロスシフトA!」

 

「応!」

 

スバルはウィングロードと呼ばれる魔力で構成された道を変ナノの上に螺旋状に展開する。ホテルアグスタの時に見せたコンビネーションだ。

 

「あの時とは違うんだから…………!クロスファイア…………シュート!」

 

ティアナが多数の誘導弾を放つ。それはあらゆる角度から変なのに向かっていき、直撃する。

 

「どぉりゃあああああああああああ!!」

 

さらにスバルがウィングロードの軌道を坂道に変更、変なのに向かって加速し、右腕のガントレット、リボルバーナックルを振り被り殴りつける。

 

「はあああああ!!」

 

それとほぼ同時に、キャロに強化魔法をかけてもらったエリオが魔力変換"電気"で電気に変えた魔力を纏いながら変なのの背後をとり、そのまま背後から突撃する。UNAC達は装備した武器を適当にスバル達の邪魔にならない様にばら撒いている。そしてスバルの拳が変なののコアユニットらしき、赤い目玉を模したモノアイの部分に直撃する。

 

「か…………たっ…………マッハキャリバー!」

 

スバルがそう叫ぶと、脚のローラーの馬力が上がる。それと同時にガントレットから薬莢が排出される。そしてスバルのガントレットに魔力が集中する。

 

「もらった!」

 

エリオが後ろからストラーダに電気を纏わせ、変なのの脚部を斬りつける。金属と金属がこすれ合う嫌な音が響く。そして、エリオはスバルを追い越して離脱、キャロの近くで反転する。

 

「おりゃああああ!」

 

そしてスバルが腕を振り抜き、変なのが数ミリ後退する。そして赤い目玉のようなモノアイをギョロギョロと動かすと足を振り回すように回転しながら大きく後ろに飛ぶ。それをUNACが追いかけて行く。

 

『UNAC…………彼奴らと変に連携するよりは勝手に突っ込ませればいいわ…………様子見には丁度いい』

 

そして、赤い目玉のようなモノアイのあるコアユニットの上に装備された大口径砲が放たれ、一機のUNACに直撃する。

 

『U1、AP残り70%』

 

他のUNACも次々と変なのに攻撃を加えていくが、放った弾丸は軽い音とともに、あらぬ方向に飛んでいく。そして変なのが足を振り回すように回転しながら突撃し、UNACの一機をすり潰す。

 

『味方UNAC、大破!』

 

『まだよ…………!まだ行ける…………!』

 

ファットマンとマギーの声が耳に響く。それと同時に周囲の建物の残骸を蹴って上空に上がる。それと同時にフォワード陣営も動く。ある程度の高度に上がったのを確認し、レティクル内に変なのの姿を収めると、落下しながら両手のガトリングガンを撃つ。その間に変なのが2機目のUNACを撃破する。

 

『味方UNAC、戦闘不能!』

 

『そろそろ危ないわ…………気を引き締めて!』

 

マギーの声が耳に届く。ガトリングガンを撃ちながら着地、数秒ほどその場で足を止めてガトリングガンを撃ち続ける。そして、変なのの大口径砲がこちらに放たれる。それを、魔力を付加した脚で素早く地面を蹴って回避する。

 

「もういっかああああああい!!!」

 

スバルがウィングロードで変なのに再び突撃、腕を振りかぶると同時に、ガントレットから薬莢が排出される。

 

「キャロ!」

 

「うん!」

 

エリオはストラーダを逆手に持ち替えて構える。

 

「もう二度と失敗しない…………!カードリッジリロード!」

 

ティアナの手に持つ二つの拳銃型デバイス、クロスミラージュからバシュッ、という音が二回聞こえると、ティアナの魔力反応が大きく上がる。そして、変なのが最後のUNACを撃破する。

 

『次はこっちにくる…………構えて!』

 

マギーが入った同時に、変なのは回転しながら突撃する。ターゲットは…………向かってくるスバル。

 

「おりゃああああああああ!!!!」

 

変なのの脚とスバルのガントレットがぶつかる。そして数秒もしないうちにスバルが弾かれる。

 

「シュート!」

 

そして変なのに数発のオレンジ色の魔力弾が直撃し、一瞬だけ動きが止まる。

 

「はぁあああ!」

 

そしてエリオが電気を纏わせたストラーダを槍投げの要領で投げつける。それが変なのの大口径砲の一つを破壊する。それを目視で確認した後に下半身に魔力を付加、一気に接近し、蹴りを撃ち込む。それと同時に素早く体勢を立て直したスバルがその反対側から蹴りを撃ち込む。

 

「「…………ッ!」」

 

目線が合うとお互いが素早く交代、それを確認した後にバトルライフルとプラズマガンを乱射する。そして、もう一度下半身に魔力を付加、モノアイに蹴りを撃ち込む。そしてモノアイにヒビが入ると、武器をハンガーと入れ替える。そして、ひび割れの部分にガトリングの弾丸をありったけ撃ち込む。

 

『右腕、残弾30%』

 

『左腕、残弾30%』

 

十秒も撃ち込むと、残弾が30%を切る。その頃には変なののモノアイは完璧な蜂の巣になっており、紫電が迸り、煙を上げていた。そしてバリアが解除される。

 

『まさか本当に勝つとはね…………その傭兵、何者だい?』

 

『ただの一端の傭兵が、生き残っちゃいけない?それとも、報酬が惜しくなったとか。』

 

『いやいや、それはちゃんと支払うよ。こっちも必要な結果は得られた。』

 

『で?これはなんの実験?さっきの『変なの』でまた戦争を煽るつもり?』

 

『質問が多いねぇ、僕が答えるとでも?』

 

その返答に機嫌を悪くしたマギーがぶっきらぼうに返す。

 

『でしょうね…………帰るわ、サヨナラ』

 

フォワード陣営を収容した後に飛び乗り、ヘリは飛び立っていく。

 

『コソコソと嗅ぎ回っているようだね。かつての、傭兵としての名が泣くよ?ブルーマグノリア。』

 

『…………どうもご丁寧に』

 

そして機動六課隊舎に向けて進路を取った。

 

 

 

 

 

♢♦︎♢♦︎♢♦︎

 

 

 

 

 

 

『どうです?彼は。』

 

『…………あの時よりも、強くはなっているな。だが…………』

 

『…………』

 

『…………N、どこへ行く気だ?』

 

『グダグダとくだらねぇ…………俺が直接確かめに行ってやるよ…………』

 

『N、勝手な行動は謹め』

 

『いいよ?別に行っても』

 

『財団…………!』

 

『クライアントがそう言ってんだ、俺は行かせてもらう』

 

『さて、僕も最後の調整に入るとしよう』

 

『はぁ…………』

 

『大変だな、K』

 

『同情するなら代わってくれ』

 

 

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