黒い鳥の居場所   作:elf5242

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最近、自分の書く作品が面白いのかそうでないのかわからなくなってきた。実際どうなんでしょう?


今だけ、君だけ信じてもいいんだろう?

『戦闘行動限界間近です。回避して下さい。』

 

その警告を耳にしながら、ライフルから放たれる弾丸をレーザーブレードで受け止める。そして肩部からヒートロケットを一発だけ撃ち出す。そしてそれが別方向からの弾丸で迎撃される。弾丸の飛んできた方向を向くと、また別方向から弾丸を打ち込まれる。

 

『エネルギー、残り30%』

 

その弾丸をレーザーブレードで切り払えば、また別方向から弾丸を撃ち込まれる。まさにいたちごっこに付き合わされている気分になる。

懐に潜り込めば、ライフルを撃ち、弾丸が放たれる前にレーザーブレードを振り抜く自身はある。だが、此方にあちらを捉える術はない。

 

「『早く思い出して、レイヴン』」

 

姿の見えない相手から声を掛けられる。内心首を傾げる。どうやら自分には忘れている記憶があるらしい。心当たりは幾つかあるが、今はそれに意識を割く余裕は無い。レーザーブレードを振るい、弾丸を斬り払う。

 

『エネルギー、残り30%』

 

回復しては消費、回復しては消費を繰り返している、否、繰り返させられている。絶え間無く絶妙なタイミングで攻撃する事でこちらのエネルギーは常に30%前後に押さえられている。

 

『あー!もう我慢出来ねぇ!あたしも行く!』

 

すると最初に戦った赤と黒の装甲を纏った相手が灰色の靄を突っ切り、パルスキャノンを乱射しながらこちらに切り込んでくる。それに反応し、両手をクロスさせてパルスキャノンを防ぎながら、背後に下がる。

 

『このっ!にげんじゃあねぇ!』

 

バックユニットに魔法陣が展開され垂直発射式の誘導弾が多数発射される。

 

『オラオラッ!避けねぇと死んじまうぞ!』

 

空を高速で巡行しながらの垂直弾による蹂躙爆撃。さらにはパルスキャノンが引っ切り無しに飛んでくる。パルスキャノンを防御すれば垂直弾による爆撃に晒され、垂直弾を迎撃すればパルスキャノンの餌食になる。そしてパルスキャノンの電磁弾が頬を掠める。今のままではマズイと判断、魔力を下半身に付加し続け、機動力の維持に努める。

 

『チッ!ちょこまかと…………オラァ!』

 

バックユニットを吹かして接近。そのままレーザーブレードを振るってくる。当然此方もレーザーブレードを展開して応じる。

 

『エネルギー、残り30%』

 

視界の端を見ればエネルギーゲージがガリガリと削れている。レーザーブレードも僅かだが紫電を放ち始めている。

 

『はぁ…………暴走した妹を止めるのは少々骨が折れそうですね…………』

 

そんな声が聞こえると背後に気配を感じる。横目でバイザーの下で横目で確認すると、先ほどまで戦っていた白い少女。

 

『主人様、ご無礼を』

 

そして少女はライフルを捨て、両手を背中に押し当ててくる。

 

『ユニゾン・イン』

 

そして何かが自分の中に入ってくるのを感じた。

 

 

 

♢♦︎♢♦︎♢♦︎

 

 

 

『フ、フィオナ姉………マジかよ…………!セレ姉!』

 

『ラナ、貴女の招いたミスです。自分で処理しなさい』

 

『そりゃねぇぜ、セレ姉ぇ…………』

 

『…………構えなさい、来ますよ?』

 

『…………うわぁ…………マジかぁ…………』

 

『フィオナお姉様はどうやら少々お怒りの様です。ラナ、頑張って下さいな』

 

『…………ヘーイ…………』

 

 

 

 

♢♦︎♢♦︎♢♦︎

 

 

 

 

自分の中に何かが入って来た。形容しがたい何か、と言うのも言葉では表しきれない奇妙な感覚だった。感覚を確かめるように両手を片方ずつ握る。問題無しと判断し、次に移る。下半身に魔力付加をかけ、地面を蹴る。今まで通りの加速、問題無し。そして視界の端を見ると先程まで十%以下にまで削れていたエネルギー、魔力が最大にまで回復している。

 

『いきなりのユニゾン、申し訳ありません。』

 

体の内側から声が聞こえる。どうやら先程まで戦っていた白い少女の声。

 

『暴走した末妹を止めるのに少しお手をお貸し下さい。』

 

どうやらあの赤と黒の装甲の少女の乱入は予定には無かったらしい。

 

『リロードは私がやります。アモを引くのも、セーフティを解除するのも、狙いをつけるのも私がやりましょう。貴女は覚悟を持って引き金を引くだけです』

 

どうやら、引き金を引くだけの様だ、が、そんなものは戦いとは呼べない。唯の作業だ。なら、選択肢はたったの一つ。

 

『…………分かりました。せめて魔力コントロールはさせていただきます。』

 

どうやら察したらしく、魔力コントロールだけ担ってくれるらしい。が、問題はもう一つあった。武器が無い。否、無いなら無いで戦えるがあったほうがいいのは事実だ。

 

『…………ごめんなさい。武装については貴方が手に持っていると思えば、すでにその手に持っています。』

 

そう言われる、つまりは自身の思った武器が手に入るということだろう。

 

『さあ、早く武装を』

 

そう促され、目を閉じる。今欲しいのは射撃武器。連射性の高いライフルと威力の高いアサルトライフル。その瞬間には手にズッシリとした重みとゴツゴツとした感触を感じる。そして両手には自分が求めたライフルが握られている。

 

『行きましょう、おふざけの過ぎた妹にちょっとしたお仕置きです』

 

その場で軽くジャンプする。するとそのまま滞空する、それと同時にブースターとは別のところから緑色の粒子が背部から排出される。

 

『メインシステム、戦闘モードを起動します』

 

まずは軽く動く。どうやら軽く体重を傾けるだけで簡単に移動できるらしい。前後左右、上昇下降。円状に旋回、動ける動きは全て試した。

 

『はい、主人様の思うとおりにお動きください。』

 

大体の動きを試した後に、敵の方を見る。先程までの笑みは消えており、腕の装甲の下から伸びるパルスキャノンをこちらに向けている。

 

『さあ、行きましょう』

 

そう促され、両方の銃を構える。そして、周りの景色が無数の線となった。

 

「…………ッ!」

 

『ちょっ!?はやっ!?』

 

体験したことのない加速に思わず、歯を軽く食いしばる。恐らくは自身の倍の速度は出ている。それでもなんとか相手を視界に捉え、両手のライフルを撃つ。そして撃った数だけ、金属の弾かれる音が聞こえる。

 

『っつう…………このっ!』

 

パルスキャノンを撃ちながら、こちらに追いすがろうと相手もブースターを吹かす、が、こちらのブースターが空砲のような音を立てるたびに距離が開く。

 

『この…………っ!これならどうだぁ!!!』

 

バックユニットに魔法陣が出現、垂直弾が発射され遥か上空からこちらを追尾してくる。

 

『問題ありません、プライマルアーマー展開』

 

すると足元に八芒星の魔法陣が出現、それと同時に背部の粒子排出口から排出された粒子が薄く周りを覆っていく。垂直弾が一拍遅れて直撃するも、熱も衝撃も爆風もその膜を境界線に傷一つつけることは叶わなかった。

 

『さあ、一息に沈めて仕舞いましょう』

 

その声を聞くと同時に、ブースターを吹かして接近する。

 

『はえぇなぁ…………このっ!』

 

相手が左手のレーザーブレードを振るう。それを細かくブースターの角度を変えながら加速することで多角的に回避、背部に回り込むと同時に、背中に弾丸を撃ち込む。

 

『いっ…………てぇ…………!こいつ!!』

 

反撃で放たれた回し蹴りを後ろへ加速して回避しつつ左の連射型ライフルでけん制。さらに右後ろに加速して距離を取る。それに反撃するように相手がパルスキャノンを撃つ。

 

『そろそろ私の本当のスピードをお見せしましょう』

 

ブースターを吹かすと、空砲のような音が二回聞こえる様になる。すると先ほどよりも加速が付く。そしてブースターに粒子が溜まり始める。そして、パルスキャノンの弾幕を縫うようにして、接近する。

 

『いっ!?まさか…………!?』

 

『アサルトアーマー、解放』

 

そして、その言葉から一拍遅れて怒号と閃光が周囲を覆い尽くした。

 

 

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