東方幻妖録 第1部《大妖転生篇》   作:ハマトラ

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出雲とアリスのテイルズ的なスキット「アリスの人形」

出雲「そういえば、アリスの人形ってどういう原理で動いてるんだ?」

アリス「どうしたの、急に」

出雲「いや、俺が向こうで見た漫画だとさ、人形を一度に操れるのは指の数の10体までってなってたんだけど・・・・・アリス普通に何十体も一気に操ってるからさ」

アリス「それ聞いた感じ人形じゃなくて傀儡じゃ・・・・・・・まあいいわ、確かに複数の人形を操るのはかなり至難の業よ。私だって最初から今みたいに操れたわけじゃないもの」

出雲「なるほど、で原理は?」

アリス「糸を通して魔力と指示信号を送っているって思ってくれていいわ、例外が半自律人形のこの子、上海だけどね。」

出雲「半自律・・・・・つまりある程度の事は自分で考えて動けるのか!」

アリス「そういうこと、そして私の最終目標は完全自律型人形「オートマタ」を作ることよ!」

出雲「凄いな!上海が出来たんだ、アリスならきっと完成させられるよ」

アリス「そ、そうかな?」

出雲「努力は必ず報われるもんだよ、完成したら俺にも見せてくれよ」

アリス「う、うん・・・・・(お願い、その笑顔を私に向けないで!?また眠れなくなっちゃうじゃない!!)」




第11話「人里に迫る悪意」

突然襲来した蟲毒を打倒した出雲達は亡骸を集めて霖之助から借りたスコップで掘った穴に入れて埋めた。

墓石を置いて、霖之助は慣れた手際で蟲毒にされた妖怪達を供養した。

 

出雲「手慣れているんですね」

 

霖之助「私は無縁塚の無縁仏の供養もしているからね、これくらいならお安い御用だよ。」

 

出雲「すみません、商品の刀勝手に使っちゃって・・・・」

 

霖之助「そこも気にすることはないよ、そいつは君を使い手に選んだんだ。お代はさっき換金した中から引いておくけどね。そうだ、こいつも忘れないでくれよ」

 

霖之助は出雲に換金の終わったの入った財布とベルトに付けるガンホルダーを手渡した、その中には霖之助が作った2丁の装飾銃が収まっている。

出雲は受け取ると、腰のベルトにガンホルダーを装着して鬼哭を鞘に納めた。

 

霖之助「そいつにはまだ名前はないから、持ち主の君がつけてくれよ」

 

出雲「そうなんですか?じゃあ・・・・・・白黒、陰陽にちなんで白いほうが『白陽』、黒い方が『黒陰』で」

 

 

霖之助「中々いいネーミングじゃないか、それで君達はこれからどうするんだい?」

 

出雲「俺は人里に向かいます、さっきの蟲毒の事も慧音さんに報告しないといけませんから」

 

幻「悪いが、俺は命蓮寺に戻るぜ。あんなのがあちこち徘徊してるとなると、ウチの寺が心配だからな」

 

出雲「わかった、ここまでありがとう。聖さん達命蓮寺の皆によろしく」

 

幻は頷くと、UFOを呼び出して飛び乗り命蓮寺の方向に向けて飛んで行った。

 

アリス「私も出雲と行くわ、人里には私の行きつけのお店もあるから」

 

出雲「助かるけど、無理するなよ?」

 

アリス「わかってる、大丈夫よ。異変は何度も経験しているもの」

 

霖之助「だが、油断しないことだね。どうにもこの異変、きな臭い」

 

出雲「わかりました、じゃあ霖之助さんもお気をつけて」

 

霖之助「ああ、銃のメンテナンスはいつでも請け負うよ」

 

出雲とアリスはすぐに人里に向かった。アリスは飛ぶのに対し、出雲は木の上を足場に跳んでいた。

空を飛ぶ術を得ていない出雲が思いついたのは、妖力を足に集中させることで脚力を飛躍的に向上させて木などの足場を利用することで飛行に近い移動を可能にする方法だった。

 

出雲「アリス、霖之助さんの言っていたこと。どう思う?」

 

アリス「・・・・・確かに、きな臭い感じはするわね。確かに実害のある異変は起こるけど、それでも体調の悪化とかよ。ここまで被害の及ぶ異変は聞いたことがないわ」

 

出雲「・・・・・・・・ただの異変、じゃないのかもな」

 

出雲とアリスは門前に降り立つと門番に挨拶して人里の中に入った。門番の数が増えており、里の中では自警団が警備体制を整えていた。

アリスの案内で慧音のいる所に連れてこられたところは、敷地が広くどこか昔の学校のようだった。

 

出雲「寺子屋?」

 

アリス「そうよ、慧音はここで先生をやってるの。」

 

出雲は寺子屋の中に入る、今日は休校のようで中には生徒の姿が見られなかった。出雲は職員室と書かれた部屋の前に立つと木製の戸をノックした。

 

出雲「すみません、出雲です。慧音さんいますか?」

 

慧音「む、出雲か。待っていたよ、入ってくれ」

 

中から慧音の声がして出雲は戸を開ける、中に入ると慧音と白い髪にもんぺと赤いリボンが特徴的な少女がいた。

 

妹紅「お前が出雲か、話は慧音から聞いてるよ。私は藤原妹紅、慧音の友人だ。」

 

出雲「よろしく、月神出雲だ」

 

慧音「おや、アリスじゃないか、君も来るとはね」

 

アリス「出雲とはその、友達よ。香霖堂で偶然会ったから私も手伝おうと思ってね」

 

慧音「助かるよ、人手は多い方がいい。」

 

出雲達は各々別れてから得た情報を交換し合った。出雲とアリスは香霖堂で襲撃してきた蟲毒の話を、妹紅は竹林で偶然会った薬売りから睡眠薬の在庫がいくつもなくなっている事、慧音は里の外周り哨戒の自警団から気絶していると思われる妖怪を運ぶ謎の影の話を伝えた。

 

出雲「妹紅、その睡眠薬って里から出る前に無くなったのか?」

 

妹紅「聞いたところによると一回りし終えたから休憩して戻ろうとした時に在庫確認した時に気づいたらしい」

 

出雲「実は、命蓮寺で操られた妖獣は背後から何かを刺されて気絶したらしい。もしかしたら盗まれた睡眠薬で・・・・」

 

アリス「ちょっと待って、人里で睡眠薬が盗まれその睡眠薬で妖怪たちが連れ去られる。っということは・・・・・・・」

 

慧音「疑いたくはないが・・・・・まさか」

 

出雲「けど可能性はあります」

 

4人は同じ結論に至った、人里で睡眠薬が盗まれてその睡眠薬で妖怪達が気絶させられ、そして人里の外周で気絶した妖怪を連れ去る影が目撃されている。

それが意味することは・・・・・・・・

 

出雲「人里の住人に異変の犯人がいる、その可能性が高い」

 

妹紅「確かに、だけど一体何の目的で・・・・」

 

その時、人里の警鐘が里中に鳴り響いた。それと同時に職員室に自警団員が大急ぎで入ってきた。

 

「大変です!不気味な姿をした妖怪の軍勢が門のすぐそこまで!!今駆けつけた博麗の巫女が先頭に立って頑張っています!!」

 

出雲「来たか」

 

慧音「彼らも犠牲者・・・・・・だが、やむを得ん!迎え撃つぞ!!」

 

慧音は自警団員について現場に向かう、それを追う様に出雲とアリスと妹紅も寺子屋を飛び出して慧音達の後を追った。




次回予告

出雲「何体か入り込んでる!」

妹紅「流石に見過ごせない、撃破しながら行くぞ!!」

里に進撃する蟲毒達

霊夢「こいつら・・・・・一体これだけ作るのにどれだけの妖怪が!」

出雲「悪い霊夢、待たせた!!」

門前で奮闘する霊夢との合流

出雲「出てこいよ、いるんだろ?」


そして、ついに現れる異変の黒幕


次回、第12話「人里防衛戦」
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