東方幻妖録 第1部《大妖転生篇》   作:ハマトラ

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今年もとうとうあと12日か・・・・・・

出雲「感慨に耽っているところ悪いが、作者よ。アンタやってるMMOに顔出さなくていいのか?」

それが・・・・・P検の練習、ニコ動でMMDや幻想入り(この所は『シン・アスカが幻想入り』)動画見てたらそれどころじゃなくなってて・・・・

出雲「KHのHD版も無印以外ほぼ放置だよな」

それ言わないで!!時系列順にやりたいんだから!(BBSは例外)

出雲「ちなみに作者が泣けた場面は?」

シオンの消える時だな、あれは泣ける


第13話「妄執の呪詛と怒りの刃」

出雲達が洞穴へ入ったのと同時期、命蓮寺にも数体の蟲毒が寺の境内に攻め込んできた。

幻は怪姫とのユニゾンを発動させると防御不可の銃ファーサイトと愛用している鎌を融合させ、防御不可の鎌で襲い来る蟲毒を迎え撃つ。

 

幻「やれやれ、後味悪い殺しは一度で十分だっての」

 

 

超人[聖白蓮]

 

 

聖はスペルカードを発動させると、蟲毒の腹を思い切り殴りつける。蟲毒の身体中に強力な衝撃が奔り、背中から大量の血を噴き出して絶命した。

 

聖「悲しき妖怪達、せめて安らかに・・・・」

 

星「聖、こちらは片付きました!」

 

ぬえ「こっちも終わったわ!」

 

聖「こちらも済みました、彼らもまた異変の犠牲者です。手厚く弔ってあげましょう」

 

聖たちは蟲毒の亡骸を集めて供養を始めた時、寺にて静養していた妖獣の少年が出てきた。

 

幻「おいおい、まだ動かねえ方がいいんじゃねえのか?」

 

「いえ、歩く分には問題ありません。それより・・・・・」

 

妖獣の目に蟲毒の亡骸が映った、その眼には悲しみがこもっていた。

 

「・・・・・間違いありません、行方の分からなくなっていた僕の同胞です。」

 

怪姫「では、やはり幻様の予想通り・・・・・」

 

「・・・・・・・・『蒼臥』」

 

妖獣は行方のわからなくなっている自分の親友の名を呟いた。

 

 

 

 

戦闘BGMイメージ~KH2より「Tennsion Rising」~

 

 

そしてその頃洞穴の中では、格子で囲まれた舞台の上で咆哮を上げる巨大な蟲毒が3体、そして各々武器を構える人影が3人。

 

「はははははは!!どうだ!こいつらは僕の余興の殺し合いで生き残った猛者共だ!!」

 

出雲「なんだと!?」

 

「なんでこんな闘技場があるかわからないのか?僕の暇つぶしだよ!ここで適当に作った蟲毒共を戦わせてるんだよ、生き残り続けたら僕の目的達成後に元に戻してやるって餌を撒いてさ!!戻すつもりなんて微塵もないけどさ~!」

 

男は高見の見物を決め込みながら自慢げに語りだした、その様は例えるなら子供が自分のお気に入りの玩具を自慢しているようで滑稽なものだった。

 

霊夢「つくづくいかれた奴ね」

 

アリス「耳障りだからあの口縫い付けてやろうかしら」

 

出雲は迫りくる鉈を避ける、外の世界で剣道を学んでいた出雲にしてみれば振りは大振りで踏み込みも浅い、避けることは造作もなかった。

 

「・・・・・・・ル」

 

出雲「・・・・・・?」

 

「オ・・・・レは・・・・・ッタイ・・・イキテ・・・・カ・・・・エル」

 

相対する蟲毒の譫言が出雲の耳に入った、蟲毒となって尚故郷に帰りたいと願う心だけが彼らを動かしている、出雲にはそう感じられた。

その時、霊夢に武骨な斧が迫る、札を取り出し結界を張るが若干圧されているようにも感じるが・・・・・・

 

霊夢「博麗の巫女、なめんなっ!!」

 

霊夢は力づくで押し返し蹴りで斧を砕くと大量の札を蟲毒に投げつけてスペルカードを取り出した。

 

 

神霊[夢想封印]

 

 

人里にて蟲毒の軍勢の一部を吹き飛ばした色とりどりの弾幕が押し寄せて蟲毒の巨躯を打ち砕いた。

 

「・・・・・博麗の巫女よ・・・・・迷惑をかけた、感謝する・・・・」

 

蟲毒は絶命する間際、それだけ言って事切れた。

アリスが相対する蟲毒は巨大な大槌を持っていた。その一撃は遅いがその分脅威の威力だった。

アリスは人形からレーザーや弾幕を撃つことで牽制し間合いに入らないようにしていた。業を煮やした蟲毒は咆哮を上げながら大槌を振り上げて突進してきた。

 

アリス「・・・・・いいのかしら?そんなに近づいて」

 

アリスは不敵な笑みを浮かべてスペルカードを取り出す、そして蟲毒の背後にはいくつもの人形が配置されており、その足元には人形とアリスをつなぐ紐が張り巡らされていた。

 

 

注力[トリップワイヤー]

 

アリスが紐に魔力を流し込むと、紐は発光して攻撃力を持ち蟲毒は全身に痛みが奔りアリスの目の前で止まった。

 

アリス「これでチェックメイト」

 

 

戦操[ドールズウォー]

 

密度の高い人形の方陣が形成され、アリスを中心に人形は踊り蟲毒を斬り刻んだ。蟲毒はどこか憑き物の取れた表情で絶命した。

 

アリス「もう終わり?」

 

出雲は鉈を避けると、鬼哭を構えなおした。

 

出雲「醒めろ、『鬼哭』」

 

出雲の声に応えるように鬼哭は妖力を纏い発光する、鬼哭を大振りで振り下ろすと柄も鍔も無い大太刀に姿を変えた。

 

出雲「鬼哭、剛の太刀『鬼斬包丁』!!」

 

出雲は大太刀と化した鬼哭を背に担ぐと、迫りくる鉈に真っ向から斬りかかった。そして、僅かに刃をずらして鬼哭は鉈の刃を滑り懐に入るとその勢いを殺すことなく斬り上げ、鉈を持っていた太い腕を斬りおとし殴りかかってきたもう一方の腕を足場に跳びあがった。

 

出雲「・・・・・・・・ごめん」

 

出雲は落下の勢いそのままに防ごうとした腕ごと蟲毒を肩から斜めに切り裂いた。

出雲は刃に付いた血を払い鬼哭を戻すと鞘に納めた。

 

「・・・・・・名も知らん御仁よ・・・・・迷惑、かけたな」

 

出雲「気にするな、アンタの故郷に帰りたいと思う気持ちがそれ程強かったってことだ。待ち人がいるのか?」

 

「・・・・・・・親友がよ、捕まっちまったけど・・・・・・化け物にするのとは違う術使われちまったらしいんだ。そいつが心配でな・・・・・・」

 

親友、蟲毒とは違う術、出雲の脳裏に命蓮寺のあの妖獣の姿が思い浮かんだ。

 

出雲「・・・・・それは赤い髪の穏やかそうな雰囲気の奴か?」

 

「!!あいつを・・・」

 

出雲「大丈夫だ、術は消えて今は命蓮寺にいる。」

 

「そうか・・・・・・なら良かった。なあ御仁よ、一つ・・・・頼まれてくれるか?」

 

出雲「・・・・・俺に出来る事なら」

 

「助かる・・・・・・俺は蒼臥。・・・・・・あいつに言伝を・・・・・頼みたい・・・・『すまない』と・・・・・・それと俺たちの群れのしきたりでな、一人前と認められると・・・・最も親しい友から名を送る決まりに・・・・・なってんだ。伝えて・・・・くれ・・・・・あいつの名は———」

 

もはや気力のみで喋る蟲毒、蒼臥の言葉を出雲は確かに聞き届けると蒼臥の目から生気は消えてその表情は安らかなものだった。

 

「ば、バカな!!何やってんだお前たち、さっさとそいつら始末しろ!!!」

 

霊夢「いい加減にしなさい、なんでこんな事起こしたの」

 

「なんで?決まってるだろ!人里の為だよ!!里はすっかり変わってしまった、妖怪共を危害を加えないからとかいう理由で招き入れ、商売すら許している!!あの化け物共が里にのさばる事を良しとしてるんだよ!そんな時だ、この『呪術を操る程度の能力』を身につけたのは・・・・・・・そうこれは天啓だよ、この能力で里に今一度妖怪共を脅威の存在であることを知らしめろっていう!!」

 

出雲は再び鬼哭を抜くと格子に近づいた。

 

「だから僕が人里をあるべき姿に戻してやるんだっ!!そう、これはその為の聖戦なんだ!!」

 

出雲「・・・・・・・・・お前、もう喋るな」

 

出雲は鬼哭を2度振るう、格子に2つの線が奔り音を立てて一部が斬り崩れた。出雲はそこから出ると跳び、男を殴りつけた。

 

出雲「そんな自分勝手な理由で!お前はどれだけの罪もない妖達を殺した!!人里にだってどれだけの迷惑をかけたと思ってる!!」

 

出雲は大太刀を作ると、スペルカードを取り出して構えた。

 

出雲「あいつや蒼臥、そしてお前が殺した妖達の痛み、そして人里の人たちの受けた恐怖、身をもって思い知れ!!」

 

斬符[一気刀閃・剛破]

 

出雲の怒りは超巨大な斬撃となって男を飲み込み、岩壁を抉り大穴を空けた。その穴

の先では、朱い夕日が洞穴に差し込んでいた。




次回予告

紫「遅れてごめんなさいね、こちらにも見過ごせない呪詛送り込まれて対処していたの」

霊夢「済んだことだしもういいわ」

異変が終息しつつあった

アリス「出雲!!」

出雲「え?・・・・・・っ!!」

その時、出雲に迫る凶弾、そして・・・・・・






出雲「殺してやる・・・・・・」


出雲に起こる変化とは・・・・・

次回、第14話「引き起こされる暴走」
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