東方幻妖録 第1部《大妖転生篇》   作:ハマトラ

16 / 49
そうだそうだ、コラボの件ですが・・・・・・・

出雲「やっと決めたのか、即決だったり優柔不断だったりどうにかしろよ」

やっかましい!それでコラボですが、一応受け付ける事が決定しました

出雲「そーなのかー?」

何故ルーミア!!?

出雲「アンタならやるだろなと思ったから」

ルーミア「そーなのかー?」

君の出番はまだ先なのでお帰りください


第14話「引き起こされる暴走」

出雲が大太刀を消すのと同時に下にいた霊夢とアリスも出雲の元にやってきた。男は抉られた岩壁の向こうで気絶しているようだった。

その時、空間に裂け目が出来て中から紫が顔を出した。

 

紫「どうやら、終わったようね」

 

出雲「紫さん、遅かったですね」

 

紫「遅れてごめんなさいね、こちらにも見過ごせない呪詛送り込まれて対処していたの」

 

霊夢「済んだことだしもういいわ」

 

紫「今私の式が捕らえられていた妖怪達を解放しているわ。蟲毒にされた妖怪達は・・・」

 

紫は申し訳なさそうに口ごもる。まだ捕らえられたり、別の蟲毒のような異形に変えられないような呪術の実験台にされた妖怪達は呪を解いて救出出来た。

しかし、蟲毒のような異形に変えられてしまった妖怪達を元に戻すことは出来ない。出来る事と言えば今の苦しみから解放してやるくらいだろう。

 

出雲「・・・・・・紫さん、彼らの亡骸はせめて同胞達の元へ」

 

紫「わかっているわ、そこの彼らも私が引き取るわ」

 

紫がそういうと、舞台の上の蟲毒の亡骸は空間の裂け目の中に落ちていった。

 

霊夢「さあ、あのいかれたの拘束してさっさと里に戻りましょう。慧音にも言っておかないと、予防策練らないとまた今回みたいな能力に目覚めた奴が異変起こすかもしれないし」

 

アリス「そうね、流石に疲れて・・・・・・・・?」

 

アリスはふと黒幕の男の方に目を向ける、夕日に照らされて何かが光っているのが遠目に見えた。

その正体を知った時、"それ"は出雲の背に向けられている事に気づき咄嗟に身体が動いた。

 

アリス「出雲!!」

 

出雲「え?・・・・・・・・っ!!」

 

出雲が背に衝撃を感じ倒れ込みそれが誰かに押されたものとわかった瞬間、洞穴に銃声が響いた。

慌てて振り向くと、岩壁の向こうで単筒を向けている男と、脇腹から血を出し苦しむアリスの姿が目に入った。

 

出雲「・・・・・・アリス?おい!?」

 

霊夢「アンタ!!」

 

「お前達が悪いんだ!!僕は里の為にやったんだ!僕は何も間違ってなんかいない!!そいつは僕のささやかな復讐だ!じわじわと死ぬような呪詛を大量に流し込んでやった!!一生後悔しろ、この僕の邪魔をしたことをな!!ハハハハハハハハ!」

 

BGMイメージ~KHBBSより「Extreme Encounter」~

 

狂ったような笑い声が洞穴に響き、血を流し苦しむアリスを見て出雲の中で何かが弾けた。瞬間、洞穴中が震えだし出雲から妖気があふれ出す。

 

紫「!!いけない!」

 

紫はアリスを抱えると、霊夢を裂け目に落として自分もその中に入る。空間を抜けた先は洞穴の近くの森の中だった。

 

霊夢「紫!一体何が起こってるのよ!?」

 

紫は空間の裂け目を出すと、映し出されたのは先程の洞穴の中だった。しかし、一つだけ違う点があった。

出雲の容姿が変わっていた。髪は白く染まり、頬と手の甲には文様が浮かび、その瞳は金色になっていた。

 

出雲「殺してやる・・・・・・」

 

出雲は両腕を広げると洞穴の内部のあちこちに粒子のような光が集まっていく。

 

出雲「この世界から・・・・・・・・」

 

男の表情が恐怖に染まっていた。数多の武器、剣や槍、苦無から銃といった様々な武器が洞穴を埋め尽くし、その銃口を、剣先を、矛先を自分に向けていた。

男はすぐに理解した、自分が踏んでしまったのは決して怒らせてはいけない虎の尾であることを・・・・・・・

 

 

 

出雲「跡形も無く消し去ってやる!!!!!!!!」

 

 

 

全ての武器が一斉に男に向かって襲い掛かり、銃からは無数の弾幕が放たれる。岩壁をさらに抉り男に牙をむけた。

 

出雲「うあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」

 

やがて、洞穴の半分が消し飛び、そこには無数の武器が刺さっていた。そして、出雲は元の姿に戻ると力なく倒れ込んだ。

霊夢が駆け寄って出雲の安否を確かめる、気絶しているだけのようだった。そして、紫の抱えるアリスの容体を見る、傷口から禍々しい呪詛が噴き出し、アリスを苦しめているのが目に見えていた。

 

霊夢「ここまでの呪詛!こんなの祓うには大掛かりな準備が必要よ!!そんな時間・・・・」

 

博麗の巫女と呼ばれながら目の前の知人一人助けられない、霊夢は自分の無力を呪って拳を握りしめる。

 

紫「・・・・・・・最後の1枚、使いたくなかったけど」

 

紫は懐から1枚の札を取り出す、書かれていた術式は霊夢も見たことのないものだった。紫は傷口に札を押し当てて念じると、札の術式が光り出して呪詛が浄化されていくのが見えた。

そして、札は黒く染まるとボロボロになって塵と化した。

 

紫「これで大丈夫、この子と出雲は私が永遠亭に送るわ」

 

霊夢「ちょ・・・・ちょっと待ちなさい紫!さっきの札は何!?あんな強力な呪詛を簡単に祓ってしまうなんて!!」

 

紫「・・・・・・形見よ、私の・・・・・・亡き、親友の」

 

霊夢「何者なのよ!私よりもかなり高位の高僧!?それとも・・・・」

 

紫「今はそれより、出雲達を永遠亭に連れていきましょう。と言ってもすぐだけど」

 

紫がそう言うと二人の下に裂け目が出来て、二人はその中に落ちていった。

 

紫「彼女たちもいきなりけが人が来たらびっくりするでしょうから、貴女行って事情説明してきなさい」

 

霊夢「いいけど、アンタが行った方が速いじゃない」

 

紫「・・・・・・・私は"後始末"があるから」

 

霊夢「・・・・・・・・そう」

 

霊夢は紫の言っていることの意味を理解すると永遠亭のある方角に飛んで行った。それを見送ると、紫の後ろに誰かが降り立った。

 

??「紫様、保護した妖怪達の帰郷と"介錯"した蟲毒達の弔いの準備が完了しました」

 

紫「ご苦労様、私は"後始末"があるから先に帰ってなさい」

 

??「はっ」

 

紫の背後の人影は短く返事すると後ろに出来た裂け目の中に入っていった。そして紫も自分の目の前に裂け目を作るとその中に入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

男が目を覚ますと、周りは目だけの空間が広がっていた。あの恐ろしい状況の中、突然現れた謎の穴の中に落とされたのだけは覚えていた。

 

「こ、ここは・・・・・・・」

 

紫「あなたの死に場所よ」

 

声の方を向くと、金髪に紫色のドレスを着た女性が優雅に座っていた。

 

「き、貴様は隙間妖怪!死に場所だと?死ぬのは・・・・・・・・・・あれ?」

 

紫「ああ、言い忘れていたけどあなたの能力は私が消しておいたわ」

 

紫は男を見下し、口元を扇で隠す。その目はまるで汚物を見ているように見えた。

 

「そ、そんな馬鹿な!!僕は天から能力を授かった選ばれし者だぞ!!」

 

紫「まだそんな戯言を言ってるのね、遺言はそれだけかしら?なら・・・・・・・・・・・・美しくこの世界から云ね」

 

冷たく、残酷に放った一言と共に男の後ろに無数の手と、その向こうに異形の化け物達が見えた。

 

「やめろ・・・・・・いやだ、まだ死にたくない・・・・・・・・・・やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」

 

男は手に引きずり込まれ、肉を裂く音と骨を砕く音と男の悲鳴が空間に響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

紫「思い上がった者には絶望を、あなたの望んだ結末よ」

 

悲鳴が途絶え、漂う僅かな血と男だったものの肉片と咀嚼するような音が響くなか紫は静かにそう言い放った。

 

 

 




次回予告

アリス「・・・・・・・ここは・・・」

魔理沙「アリス!目覚めたか!!」

永遠亭にて目を覚ましたアリス

出雲「う・・・・ぐ・・・・・・あぁ・・・」

紫「能力が暴走を起こしているのよ」

能力の暴走で苦しむ出雲

アリス「パチュリー!後で説明するから一緒に来て!!」

パチュリー「え!?ちょ・・・・・一体何!!」

暴走を止める為、アリスは知り合いの知識の魔女に助力を求める






次回、第15話「動かない大図書館」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。