東方幻妖録 第1部《大妖転生篇》   作:ハマトラ

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前回に続き、出雲の武器別戦闘スタイル

大剣、大太刀 FF7ACよりクラウドイメージ

弓 FF14より弓術士、吟遊詩人イメージ

斧、槌 FF14より斧術士、戦士イメージ

棍 TOX、TOX2よりレイアイメージ

短剣、小太刀 TOIよりアンジュイメージ、二刀流の時はTOZよりロゼイメージ


第16話「能力制御術式」

再び永遠亭に戻ってきたアリスは、混乱して目を回しているパチュリーを引きずって裂け目から出てきた。

パチュリーが目を覚ますのを待ってから紫は出雲の事も含めてここに至る経緯を説明した。

 

パチュリー「・・・・・・・・事情は把握したわ、手を貸してあげるけど今度私の研究も手伝いなさいよ」

 

アリス「もちろん、私にやれることなら・・・・・・・」

 

パチュリー「『なんだってするから彼を助けて』って顔してるわね、まあいいわ。スキマ、私の図書館に隙間作ってちょうだい」

 

紫は頷くと今一度図書館にスキマを繋ぐと、丁度小悪魔が本の整理をしているところだった。

突然目の前に先程知り合いの魔法使いに拉致された主がまた現れたので彼女自身びっくりしていた。

 

パチュリー「こあ、仕事中悪いけど、私が20年前に書いた術式論文のno.236を取ってきてくれる?」

 

小悪魔「236?・・・・・ああ、妹様用に考案したモノですね、でもあれは結局妹様の能力と相性が悪くてお蔵入りになったはずでは?」

 

パチュリー「そのはずだったんだけれど、違う形で使う事になったのよ。すぐに持ってきて」

 

小悪魔「わかりました、少々お待ちください」

 

小悪魔は小走りで論文用の書庫に向かう、年代ごとに分けられた棚にはいくつもの論文の束が重なっておりそこから20年前の論文を探す。

程なく、目的の論文を取り出した小悪魔がパチュリーの元に戻ってきた。

 

小悪魔「パチュリー様、こちら間違いありませんよね?」

 

パチュリー「・・・・・・・・ええ、これよ。ご苦労様、あとはいつもの仕事に戻ってて」

 

パチュリーは内容を一通り確認すると、すぐスキマに入って永遠亭に戻っていった。

パチュリーは戻ってすぐ紫たちに先程持ってきた論文の術式が何かを説明した。

 

霊夢「能力制御術式?」

 

パチュリー「以前私が作った術式よ、理論上これでいけるはず」

 

アリス「具体的にはどういった術式なの?」

 

パチュリー「それを見てくれればわかると思うけど、能力に制限を付ける特殊な術式を呪印という形で刻むことで能力を制御するというものよ。本来はフラン用に考案したのだけど、あの子の能力とは相性が悪すぎるからお蔵入りになっていた術式なのだけど、こんな形で役に立つとはね」

 

魔理沙「やっぱ本物の魔法使いは違うぜ・・・・・・」

 

パチュリー「そう思うなら、貴女も人の身を捨てて正真正銘の魔法使いになればいいでしょ?人間の寿命で出来ることなんてたかが知れてるわよ」

 

魔理沙「え、ああ・・・・・うん・・・・・・その内な」

 

魔理沙は少し悩む素振りを見せてから、そうはぐらかしたが魔理沙にその気がないことは長い付き合いで大体わかっていた。

 

パチュリー「それは置いといて、問題はどうやって彼に近づいて術式を刻むかよ。この結界の中に入れば無差別攻撃が飛んでくるんでしょ?」

 

永琳「死角をつける能力がある鳳炎は今回診に行ってていないのよね~。弾除けなら丁度いいのがここにいるけど?」

 

鈴仙「し、師匠!?」

 

永琳は笑顔で鈴仙を拘束して弾除けに差し出そうとしていた、当人は逃げようともがいているが抜け出せない。

 

霊夢「私がアンタを連れて紫のスキマ使って入って守るのが妥当ね、出てくる武器の数にもよるけど、5分はいけるわ」

 

パチュリー「十分よ、それでいきましょう」

 

霊夢は紫にアイコンタクトをとると、紫は頷いてスキマを繋いだ。スキマが出雲の

近くに現れ、そこから霊夢とパチュリーが降り立った。

 

 

BGMイメージ~KHBBSより「Black Powder」~

 

 

出雲の近くに立つと、すぐ二人にいくつもの武器が襲いかかった。霊夢はそれを予測し、懐から札を取り出して構えた。

 

霊夢「二重結界!!」

 

霊夢とパチュリーを覆うように結界が展開されて、その隙にパチュリーは出雲の右手をとって術式の構築を開始した。

次々と襲い来る武器に霊夢も結界を維持するためにかなりの集中を要し、額から汗が流れる。

次第に襲い掛かる武器の数が増えているのがわかった、結界に若干ヒビが入って霊夢は

慌てて追加の札を取り出した。

 

霊夢「マズイ!なら・・・・・・・倍の四重結界で!!」

 

霊夢はさらに結界を重ねがけすることで結界を強固にした。しかし、結界を重ねるということはそれだけ複数の結界に霊力を集中させる。霊夢もそれ程保てないと直感で理解した。

 

霊夢「パチュリー!まだ!?」

 

パチュリー「少し黙ってて・・・・・・もう少し」

 

その時、襲ってくる武器が少し減ってきている事に気づいた。ふと縁側の方を向くと、アリスと魔理沙が結界の中に入って襲ってくる武器を迎撃していた。

 

アリス「見ているだけなんてやっぱり嫌だから!」

 

魔理沙「そういうわけだから、さっさと頼むぜ!!」

 

パチュリー「・・・・・・・まったく、無茶言うわね・・・・・・けど・・・・これで!!」

 

パチュリーは出雲の右手に意識を集中させて、完成した術式を手の甲に押し当てた。激しい光を放ち、術式は出雲の右手の甲に刻まれると襲ってきた武器は全てガラスの様に砕け散った。

 

霊夢は全ての結界を解くとその場にへたり込んだ、パチュリーは集中力が切れてふらつき、アリスは・・・・・・

 

アリス「・・・・・・・きゅ~」

 

まだ全快じゃない状態で動き回ってツケが回って、その場で目を回して気絶してしまった。

 

鳳炎「永琳、回診終わったぞって・・・・・・・・・なんだこの状況?」

 

回診を終えて戻ってきた鳳炎は何があってこんな事になっているのかわからず頭に疑問符を浮かべていた。

 

 

 

 

そして、日も大分沈んだ頃、アリスは再び自分のいた病室で目を覚ました。壁際を見ると、魔理沙が「ソード・アート・オンライン」というタイトルの書かれた外の物らしい本を読んでいた。

 

魔理沙「やっと起きたか?ま、あれだけ無茶すりゃ当然か」

 

アリス「魔理沙・・・・・・・そうだ、出雲は?」

 

魔理沙「その質問2度目だな・・・・・・・もう大丈夫だ、術式もちゃんと機能して暴走もなくなった。出雲自身の妖怪化も安定した。ちなみにパチュリーは今日は疲れたとか言って帰ったぜ」

 

それを聞いたアリスはホッと胸を撫で下ろした、その様子を魔理沙はどこか二ヤついた表情で見ていた。

 

アリス「な、何よ・・・・・・」

 

ジト目で睨む親友に対して、魔理沙は爆弾を投下した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔理沙「お前・・・・・・・・・・・出雲の事好きだろ?」

 

その瞬間、世界は時間が止まった様に凍り付いた。

 




次回予告

魔理沙「うわ~・・・・・・・これは重症だぜ」

アリス「私・・・・・・出雲の事好きなんだ・・・・・」

親友によって気づかされた自分の気持ち

出雲「紫さん、ご迷惑おかけしまいた」

紫「気にしないで、まだしばらくはここで静養してなさい」

出雲は目覚め、その後の顛末を聞かされる

鳳炎「病室で騒ぐな・・・・・・・」

霊夢「いいじゃない、なんだかんだでいつもの事なんだから」

騒がしくも、異変は終わりを告げた



次回、第17話「異変の終わり」
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